Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Redundancy Configuration Manager(RCM)for Cisco StarOS ソフトウェアの複数の脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者が、設定済みのコンテナとの関連で、ルートユーザーとして機密情報を開示するか任意のコマンドを実行する可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-rcm-vuls-7cS3Nuq
該当製品
脆弱性のある製品
これらの脆弱性は、Cisco RCM for Cisco StarOS ソフトウェアに影響を及ぼします。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
この製品の詳細については、『Redundancy Configuration Manager - Configuration and Administration Guide, Release 2021.01』を参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために、他の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2022-20649:Cisco RCMのデバッグリモートコード実行の脆弱性
Cisco RCM for Cisco StarOS ソフトウェアの脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者が、設定済みのコンテナとの関連で、ルートレベルの権限を用いてアプリケーションに対してリモートでコードを実行する可能性があります。
この脆弱性は、特定のサービスに対してデバッグモードが誤って有効になっているために存在します。攻撃者は、デバイスに接続してデバッグモードが有効になっているサービスにアクセスすることにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はルートユーザとして任意のコマンドを実行する可能性があります。
攻撃者は、認証されていないアクセスを許可するために詳細な偵察を実行する必要があります。この脆弱性は、認証されている攻撃者にエクスプロイトされる可能性もあります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvy80878
CVE ID:CVE-2022-20649
セキュリティ影響評価(SIR):致命的
CVSS ベーススコア:9.0
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
CVE-2022-20648:Cisco RCMのデバッグ情報漏えいの脆弱性
Cisco RCM for Cisco StarOS ソフトウェアのデバッグ機能の脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者がデバッグアクションを実行し、制限の必要な機密情報を漏えいさせてしまう可能性があります。
この脆弱性は、着信接続を誤ってリッスンして受け入れるデバッグサービスが原因で存在します。攻撃者は、デバッグポートに接続してデバッグコマンドを実行することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。攻撃者がエクスプロイトに成功すると、機密扱いのデバッグ情報が表示されてしまう危険性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvy80857
CVE ID:CVE-2022-20648
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.3
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の Cisco Support and Downloads ページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。右の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けているかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。このセクションの表に記載されている適切な修正済みソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco RCM for StarOS リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
21.25 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
21.25 | 21.25.4 |
Cisco.com の Software Center からこのソフトウェアをダウンロードするには、次の手順を実行します。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [ワイヤレス(Wireless)] > [モバイルインターネット(Mobile Internet)] > [プラットフォーム(Platforms)] > [Ultra Packet Core] > [Ultraソフトウェア(Ultra Software)] の順に選択します。
- 左ペインからリリースを選択します。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
この脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティテスト中にシスコの Tim Wadhwa-Brown と Mark Lowe によって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 1 月 19 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。