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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco TelePresence Collaboration Endpoint(CE)ソフトウェアおよびCisco RoomOSソフトウェアの複数の脆弱性により、攻撃者がパストラバーサル攻撃を実行したり、機密データを表示したり、該当デバイスに任意のファイルを書き込んだりできる可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-roomos-trav-beFvCcyu
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点で、これらの脆弱性は次のシスコ製品に影響を与えました。
- TelePresence CEソフトウェア
- クラウドベースのクラウド対応オンプレミス運用のRoomOSソフトウェア
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2022-20811:Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアのパストラバーサルの脆弱性
Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアのビデオエンドポイントxAPIの脆弱性により、認証されたリモート攻撃者が該当デバイスにディレクトリトラバーサル攻撃を実行できる可能性があります。
この脆弱性は、ユーザ指定の入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された要求を xAPI に送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はデバイス内の任意のファイルの読み取りと書き込みを行い、権限をadminからrootに昇格できるようになります。攻撃者がこの脆弱性を不正利用するには、Administratorアカウントが必要です。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwb29733
CVE ID:CVE-2022-20811
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:L/A:N
CVE-2022-20776:Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアのパストラバーサルの脆弱性
Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアのビデオエンドポイントxAPIの脆弱性により、認証されたローカル攻撃者が該当デバイスにディレクトリトラバーサル攻撃を実行できる可能性があります。
この脆弱性は、ユーザ指定の入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された要求を xAPI に送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はシステム内の任意のファイルの読み取りと書き込みを行い、権限をadminからrootに昇格できるようになります。攻撃者がこの脆弱性を不正利用するには、Administratorアカウントが必要です。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwc21962
CVE ID:CVE-2022-20776
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.1
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:L/I:H/A:N
CVE-2022-20953:Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアの情報開示の脆弱性
Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアの脆弱性により、認証されたローカル攻撃者が該当デバイスの機密情報を表示できる可能性があります。
この脆弱性は、システムコマンドに過剰な権限が割り当てられているために存在します。細工された要求が該当デバイスに送信されると、この脆弱性がエクスプロイトされる危険性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当デバイスに接続されているUSBキーボードのキーストロークを監視できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwc47215
CVE ID:CVE-2022-20953
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.0
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:H/I:N/A:N
CVE-2022-20954:Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアにおける任意のファイル書き込みの脆弱性
Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアのCLIの脆弱性により、認証されたローカル攻撃者がローカルシステム上の任意のファイルを上書きできる可能性があります。
この脆弱性は、ローカルファイルシステム内のファイルに対する不適切なアクセス制御に起因します。攻撃者は、ローカルファイルシステムの特定の場所にシンボリックリンクを配置することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当デバイスの任意のファイルを上書きできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwc47220
CVE ID:CVE-2022-20954
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.4
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
CVE-2022-20955:Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアにおける任意のファイル書き込みの脆弱性
Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアCLIの脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者がローカルシステム上の任意のファイルを上書きできる可能性があります。
この脆弱性は、ローカルファイルシステム内のファイルに対する不適切なアクセス制御に起因します。攻撃者は、ローカルファイルシステムの特定の場所にシンボリックリンクを配置することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当デバイスの任意のファイルを上書きできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCwc47228
CVE ID:CVE-2022-20955
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.4
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
RoomOSソフトウェア
シスコは、クラウドベースのCisco RoomOSソフトウェアでこれらの脆弱性に対処しています。ユーザの対処は必要ありません。サービス GUI のヘルプ機能を使用すると、現在の修復ステータスやソフトウェアバージョンを確認できます。
その他の情報が必要な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
TelePresence CEソフトウェア
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列にはシスコソフトウェアリリースが、右の列にはリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含むリリースが示されています。
CVE-2022-20811
Cisco TelePresence CE ソフトウェアのリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
9 | 9.15.13.0 |
10 | 10.15.2.2 |
CVE-2022-20776
Cisco TelePresence CE ソフトウェアのリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
9 | 修正済みリリースに移行。 |
10 | 10.20.1 |
CVE-2022-20953、CVE-2022-20954、および CVE-2022-20955
Cisco TelePresence CE ソフトウェアのリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
9 | 修正済みリリースに移行。 |
10 | 10.19.1 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
出典
CVE-2022-20811:この脆弱性は、Cisco Advanced Security Initiatives Group(ASIG)のKai Fleischman氏とJason Crowder氏による内部セキュリティテストで発見されました。
CVE-2022-20776、CVE-2022-20953、CVE-2022-20954、およびCVE-2022-20955:これらの脆弱性は、Cisco ASIGのJason Crowderによる内部セキュリティテストで発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 10 月 19 日 |
利用規約
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