Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Secure Email と Web Manager(旧 Cisco セキュリティ管理アプライアンス(SMA))、および Cisco E メール セキュリティ アプライアンス(ESA)の外部認証機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が認証をバイパスし、該当デバイスの Web 管理インターフェイスにログインできる可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイスが外部認証に Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)を使用したときに認証の確認が適切に行われないことに起因します。攻撃者は、該当デイバスのログインページで特定の情報を入力することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトが成功すると、攻撃者が該当デバイスの Web ベース管理インターフェイスに不正にアクセスできるようになる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sma-esa-auth-bypass-66kEcxQD
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の影響を受けるのは、Cisco ESA と Cisco Secure Email および Web Manager(仮想アプライアンスとハードウェアアプライアンスの両方)で脆弱性のある Cisco AsyncOS ソフトウェアリリースを実行しており、以下に該当する場合です。
- デバイスが外部認証を使用するように設定されている。
- デバイスが認証プロトコルとして LDAP を使用している。
注:デフォルトでは、外部認証は無効になっています。
外部認証が有効になっているかどうかの確認
デバイスで外部認証が有効になっているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
- Cisco Secure Email および Web Manager、または Cisco ESA の Web ベース管理インターフェイスにログインします。
- [システム管理(System Administration)] > [ユーザー(Users)] の順に移動します。
- [外部認証(External Authentication)] セクションに移動します。
[外部認証を有効にする(Enable External Authentication)] チェックボックスがオンで緑色になっている場合は、外部認証が有効になっています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコでは、この脆弱性が Cisco Secure Web Appliance(旧 Cisco Web セキュリティアプライアンス(WSA))に影響を及ぼさないことも確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。管理者は、外部認証サーバーで匿名バインドを無効にできます。
注:このアクションは、外部認証を処理するサーバで実行する必要があります。管理者は、ネットワーキングチームと連携してこの回避策を実行する必要があります。この回避策が Cisco Secure デバイスで提供される外部認証機能の妨げにならないようにする必要があります。
この回避策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。右側の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。このセクションの表に記載されている適切な修正済みソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
セキュアなEメールおよびWebマネージャ:CSCvx88026
Cisco AsyncOS リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
11以前1 | 修正済みリリースに移行。 |
12 | 修正済みリリースに移行。 |
12.8 | 修正済みリリースに移行。 |
13.0 | 13.0.0-277 |
13.6 | 13.6.2-090 |
13.8 | 13.8.1-090 |
14.0 | 14.0.0-418 |
14.1 | 14.1.0-250 |
1. Cisco AsyncOS ソフトウェアのリリース 11 より前については、ソフトウェアメンテナンスが終了しています。この脆弱性の修正を含むサポート対象リリースに移行することをお勧めします。
Eメールセキュリティアプライアンス:CSCvy13453
Cisco AsyncOS リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
111 より前のリリース | 修正済みリリースに移行。 |
11 | 修正済みリリースに移行。 |
12 | 修正済みリリースに移行。 |
13 | 13.0.5-001 |
14 | 14.0.1-033 |
1. Cisco AsyncOS ソフトウェアのリリース 11 より前については、ソフトウェアメンテナンスが終了しています。この脆弱性の修正を含むサポート対象リリースに移行することをお勧めします。
Cisco クラウド E メールセキュリティ(CES)には、サービスソリューションの一部として Cisco ESA と Cisco Secure Email および Web Manager デバイスが含まれています。シスコは、このソリューションに含まれる製品について、定期的なメンテナンスを行っています。お客様から Cisco CES サポートに連絡して、ソフトウェアのアップグレードを要求することもできます。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 修正済みソフトウェアのリリースに関する情報を更新。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2022年8月2日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 6 月 15 日 |
利用規約
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