Medium
Medium
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Umbrella Secure Web Gatewayサービスの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がファイルインスペクション機能をバイパスできる可能性があります。
この脆弱性は、ファイルインスペクション機能の制限が不十分であることに起因します。攻撃者は、特定の方法で巧妙に細工されたペイロードをダウンロードすることにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はファイルインスペクションの保護をバイパスし、悪意のあるペイロードをダウンロードできる可能性があります。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-swg-fbyps-3z4qT7p
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、クラウドベースのCisco Umbrella Secure Web Gatewayに影響を与えます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。ただし、次の緩和策を使用して、この脆弱性の範囲を縮小できます。
オプション1:Webポリシーのルールセットを使用してファイルの種類の制御を有効にします。
- [Policies] > [Management] > [Web Policy] を選択します。
- [Add] をクリックするか、既存のルールセットを展開します。
- [Ruleset Settings] の[File Type Control] で、[Edit] をクリックします。
- Executablesファイルタイプを選択します。
- [Save] をクリックします。
詳細については、「ファイルタイプコントロールの有効化」を参照してください。
オプション2:Webセキュリティ設定を追加して、悪意のあるコンテンツをホストする可能性のあるサイトへのアクセスをブロックします。
- [Policies] > [Policy Components] > [Security Settings] を選択します。
- [Add] をクリックします。
- [This Security List is Applied To] ドロップダウンリストから[Web Policies] を選択します。
- [Malware]、[Command Control Callbacks]、[Phishing Attacks] を選択します。
- [Save] をクリックします。
この新しいWebセキュリティ設定をルールセットとしてWebポリシーに追加できるようになりました。詳細については、「Webセキュリティ設定の追加」を参照してください。
これらの緩和策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
シスコは、クラウドベースのCisco Umbrella Secure Web Gatewayでこの脆弱性に対処する予定です。ユーザの対処は必要ありません。
追加情報が必要なお客様は、Cisco Umbrellaサポート(umbrella-support@cisco.com)または契約したメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、このアドバイザリに記載されている脆弱性の概念実証が可能であることを認識しています。
このアドバイザリで説明されている脆弱性の悪用に関する情報は Cisco PSIRT に寄せられていません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいたThriveDX Labsのセキュリティ研究者であるYosi Magor氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2022 年 2 月 2 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。