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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
複数の Cisco Unified Communications 製品における API エンドポイントの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が高 CPU 使用率を引き起こして、Web ベースの管理インターフェイスへのアクセスに影響を及ぼし、コール処理を遅延させる可能性があります。この API はデバイス管理には使用されず、デバイスの通常の操作では使用されません。
この脆弱性は、不適切な API 認証と API 要求の不完全な検証に起因します。攻撃者は、巧妙に細工された HTTP 要求をデバイス上の特定の API に送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は高い CPU 使用率によりサービス妨害(DoS)状態を引き起こし、ユーザートラフィックや管理アクセスに悪影響を及ぼす可能性があります。攻撃が停止すると、デバイスは手動による操作なしで回復します。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-cucm-apidos-PGsDcdNF
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、デバイスの設定に関係なく、次のシスコ製品に影響します。
- Emergency Responder(CSCwf62074)
- Prime Collaboration Deployment(CSCwf62080)
- Unified Communications Manager(Unified CM)(CSCwf44755)
- Unified Communications Manager IM および Presence Service(Unified CM IM&P)(CSCwf62094)
- Unified Communications Manager Session Management Edition(Unified CM SME)(CSCwf44755)
- Cisco Unity Connection(CSCwf62081)
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Finesse
- Hosted Collaboration Mediation Fulfillment (HCM-F)
- Packaged Contact Center Enterprise(Packaged CCE)
- Prime License Manager(PLM)
- Remote Expert モバイル
- SocialMiner
- Unified Contact Center Domain Manager(Unified CCDM)
- Unified Contact Center Express(Unified CCX)
- Unified Contact Center Management Portal(Unified CCMP)
- Unified Customer Voice Portal(CVP)
- Unified Intelligence Center
- Virtualized Voice Browser(VVB)
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の シスコサポート & ダウンロードページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、該当する修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
Emergency Responder:CSCwf62074
Cisco Emergency Responder リリース | 脆弱性のある最初のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|---|
11.5(1) 以前 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
12.5(1) | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
14 | 14SU3 | ciscocm.cer_V14SU3_CSCwf62074.cop.sha512 |
Prime Collaboration Deployment:CSCwf62080
Cisco Prime Collaboration Deployment リリース | 脆弱性のある最初のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|---|
11.5(1) 以前 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
12.5(1) | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
14 | 14SU3 | ciscocm.V14SU3_pcd_CSCwf62080.k4.cop.sha512 |
Unified CM UnifiedおよびCM SME:CSCwf44755
Cisco Unified CM および Unified CM SME のリリース | 脆弱性のある最初のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|---|
11.5(1) 以前 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
12.5(1) | 12.5(1)SU7 | 12.5(1)SU8 |
14 | 14SU3 | ciscocm.V14SU3_CSCwf44755.cop.sha512 |
Unified CM IM&P:CSCwf62094
Cisco Unified CM IM&P リリース | 脆弱性のある最初のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|---|
11.5(1) 以前 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
12.5(1) | 12.5(1)SU7 | 12.5(1)SU8 |
14 | 14SU3 | ciscocm.cup_CSCwf62094_14SU3.cop.sha512 |
Cisco Unity Connection:CSCwf62081
Cisco Unity Connection リリース | 脆弱性のある最初のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|---|
11.5(1) 以前 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
12.5(1) | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
14 | 14SU3 | ciscocm.cuc.V14SU3_CSCwf62081-2.zip |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | Unity Connection COP ファイルの名前を更新。 | 修正済みリリース | Final | 2024 年 5 月 17 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2023 年 10 月 4 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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