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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco NX-OS ソフトウェアの CLI における脆弱性により、認証されたローカル攻撃者が、該当デバイスの基盤となるオペレーティング システムで任意のコマンドを実行できるようになります。
この脆弱性は、特定のCLIコマンドに渡される引数の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、該当コマンドの引数として巧妙に細工された入力を含めることによって、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は現在ログインしているユーザの権限を使用して、基盤となるオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-nxos-cli-cmdinject-euQVK9u
このアドバイザリは、2023年2月のCisco FXOSおよびNX-OSソフトウェアセキュリティアドバイザリバンドル公開の一部です。アドバイザリの完全なリストとそのリンクについては、『Cisco Event Response: February 2023 Semiannual Cisco FXOS and NX-OS Software Security Advisory Bundled Publication』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco NX-OSソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行している次のシスコ製品に影響を与えました。
- MDS 9000シリーズマルチレイヤスイッチ(CSCwd18009)
- Nexus 1000 Virtual Edge for VMware vSphere(CSCwd18012)
- Microsoft Hyper-V向けNexus 1000Vスイッチ(CSCwd18012)
- VMware vSphere向けNexus 1000Vスイッチ(CSCwd18012)
- Nexus 3000シリーズスイッチ(CSCwd00653)
- Nexus 5500プラットフォームスイッチ(CSCwd18013)
- Nexus 5600プラットフォームスイッチ(CSCwd18013)
- Nexus 6000シリーズスイッチ(CSCwd18013)
- Nexus 7000シリーズスイッチ(CSCwd18011)
- スタンドアロンNX-OSモードのNexus 9000シリーズスイッチ(CSCwd00653)
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 1000 シリーズ
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower 4100 シリーズ
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- ACI モードの Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ
- Cisco Secure Firewall 3100 シリーズ
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco NX-OS ソフトウェア
お客様が Cisco NX-OS IOS ソフトウェアの脆弱性による侵害の可能性を判断できるように、シスコは Cisco Software Checker を提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。または、次のフォームを使用して、特定のソフトウェアリリースに影響を及ぼす脆弱性を検索します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- ツールで検索するアドバイザリを選択します。このアドバイザリのみ、セキュリティ影響評価(SIR)が「重大」または「高」のアドバイザリのみ、すべてのアドバイザリのいずれかです。
- 該当するソフトウェアを選択します。
- 該当するプラットフォームを選択します。
- リリース番号を入力します。たとえば、Cisco Nexus 3000シリーズスイッチの場合は7.0(3)I7(5)、ACIモードのCisco NX-OSソフトウェアの場合は14.0(1h)と入力します。
- [チェック(Check)] をクリックします。
Cisco Nexus 3000、7000、および 9000 シリーズ スイッチの SMU
シスコはこの脆弱性に対処する次の SMU もリリースしています。次の SMU を Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | Platform | SMU 名 |
---|---|---|
8.2(9) | Nexus 7000 シリーズ スイッチ | n7000-s2-dk9.8.2.9.CSCwd18011.bin n7700-s2-dk9.8.2.9.CSCwd18011.bin |
9.3(10) | Nexus 3000 および 9000 シリーズ スイッチ | nxos.CSCwd00653-n9k_ALL-1.0.0-9.3.10.lib32_n9000.rpm |
10.2(4) | Nexus 3000 および 9000 シリーズ スイッチ | nxos64-cs.CSCwd00653-1.0.0-10.2.4.lib32_64_n9000.rpm nxos64-msll.CSCwd00653-1.0.0-10.2.4.lib32_64_n9000.rpm |
Cisco Nexus 3000、7000、および9000シリーズスイッチ用Cisco NX-OSソフトウェアでのSMUのダウンロードとインストールの詳細については、Cisco Nexus 3000シリーズスイッチ、Cisco Nexus 7000シリーズスイッチ、およびCisco Nexus 9000シリーズスイッチ用Cisco NX-OSシステム管理設定ガイドの「ソフトウェアメンテナンスアップグレードの実行」セクションを参照してください。
その他のリソース
Cisco Nexus スイッチに最適な Cisco NX-OS ソフトウェアリリースの決定に際してサポートが必要な場合は、以下の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco MDS シリーズ スイッチ
VMware 向け Cisco Nexus 1000V スイッチ
Cisco Nexus 3000 Series Switches
Cisco Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
Cisco Nexus 5600 プラットフォームスイッチ
Cisco Nexus 6000 Series Switches
Cisco Nexus 7000 Series Switches
Cisco Nexus 9000 Series Switches
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ
Cisco UCS ソフトウェアに最適なリリースを確認するには、デバイスのリリースノートに記載されている推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2023年2月22日 |
利用規約
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