Critical
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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Small Business RV016、RV042、RV042G、RV082、RV320、RV325ルータの Web ベース管理インターフェイスに複数の脆弱性があり、遠隔地の攻撃者に認証を回避されたり、影響を受けるデバイスの基盤オペレーティングシステム上で任意のコマンドを実行されたりする可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処するためのソフトウェアアップデートをリリースしていません。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sbr042-multi-vuln-ej76Pke5
該当製品
脆弱性のある製品
- RV016 Multi-WAN VPN ルータ
- RV042 Dual WAN VPN ルータ
- RV042G デュアルギガビット WAN VPN ルータ
- RV082 Dual WAN VPN ルータ
- RV016 Multi-WAN VPN ルータ
- RV042 Dual WAN VPN ルータ
- RV042G デュアルギガビット WAN VPN ルータ
- RV082 Dual WAN VPN ルータ
- RV320 デュアルギガビット WAN VPN ルータ
- RV325 デュアルギガビット WAN VPN ルータ
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、これらの脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコでは、これらの脆弱性が次の Cisco RV Series Small Business ルータには影響を与えないことを確認しています。
- RV160 VPN ルータ
- RV160W Wireless-AC VPN ルータ
- RV260 VPN ルータ
- PoE 対応 RV260P VPN ルータ
- RV260W Wireless-AC VPN ルータ
- RV340 デュアル WAN ギガビット VPN ルータ
- RV340W デュアル WAN ギガビット Wireless-AC VPN ルータ
- RV345 デュアル WAN ギガビット VPN ルータ
- RV345P デュアル WAN ギガビット PoE 対応 VPN ルータ
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために、他の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
Cisco Small Business RV016、RV042、RV042G、および RV082 ルータの脆弱性
Cisco Small Business RV016、RV042、RV042G、RV082 ルータの Web ベース管理インターフェイスに脆弱性があり、認証されていないリモート攻撃者が、影響を受けるデバイスの認証を回避する可能性があります。
この脆弱性は、着信 HTTP パケットのユーザー入力の検証が不適切であることに起因します。攻撃者は、細工した HTTP リクエストを Web ベース管理インターフェイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、その攻撃者は認証を回避し、基盤となるオペレーティングシステム上でルートアクセスを取得する可能性があります。
シスコでは、本脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしておらず、今後もリリースしない予定です。この脆弱性に対処する回避策はありません。ただし、管理者は、回避策に記載されているように、影響を受ける機能を無効化することができます。
バグ ID:CSCwd47551
CVE ID:CVE-2023-20025
セキュリティ影響評価(SIR):致命的
CVSS ベーススコア:9.0
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
CVE-2023-20026 および CVE-2023-20118:Cisco Small Business RV016、RV042、RV042G、RV082、RV320、RV325 ルータのリモートコマンド実行の脆弱性
Cisco Small Business RV016、RV042、RV042G、RV082、RV320、RV325 ルータの Web ベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が影響を受けるデバイスで任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、着信 HTTP パケットのユーザー入力の検証が不適切であることに起因します。攻撃者は、細工した HTTP リクエストを Web ベース管理インターフェイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、root レベルの権限を取得する可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、攻撃者は該当デバイスの有効な管理者ログイン情報を持っている必要があります。
シスコでは、本脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしておらず、今後もリリースしない予定です。この脆弱性に対処する回避策はありません。ただし、管理者は、回避策に記載されているように、影響を受ける機能を無効化することができます。
バグ ID:CSCwd60199 および CSCwe41652
CVE ID:CVE-2023-20026 および CVE-2023-20118
SIR:中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。ただし、管理者は、リモート管理を無効化し、ポート 443 および 60443 へのアクセスをブロックすることにより、脆弱性を軽減できます。軽減策が実装された後も、ルータには LAN インターフェイスを介して引き続きアクセスできます。
リモート管理の無効化
リモート管理を無効化するには、次の手順を実行します。
- デバイスの Web ベースの管理インターフェイスにログインします。
- [ファイアウォール(Firewall)] > [全般(General)] を選択します。
- [リモート管理(Remote Management)] チェックボックスをオフにします。
ポート 443 および 60443 へのアクセスをブロックする
まず、新しいサービスをポート 60443 に対するデバイスのアクセスルールに追加します。ポート 443 のサービスはサービスリストで事前定義されているため、作成する必要はありません。
- デバイスの Web ベースの管理インターフェイスにログインします。
- [ファイアウォール(Firewall)] > [アクセスルール(Access Rules)] を選択します。
- [サービス管理(Service Management)] をクリックします。
- [サービス名(Service Name)]フィールドに [TCP-60443] を入力します。
- [プロトコル(Protocol)] ドロップダウンリストから [TCP] を選択します。
- [ポート範囲(Port Range)] フィールドの両方に [60443] と入力します。
- [リストに追加(Add to List)] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
次に、ポート 443 および 60443 をブロックするアクセスルールを作成します。ポート 443 をブロックするアクセスルールを作成するには、次の手順を実行します。
- デバイスの Web ベースの管理インターフェイスにログインします。
- [ファイアウォール(Firewall)] > [アクセスルール(Access Rules)] を選択します。
- [Add] をクリックします。
- [アクション(Action)] ドロップダウンリストから [拒否(Deny)] を選択します。
- [サービス(Service)] ドロップダウンリストから [HTTPS (TCP 443-443)] を選択します。
- [ログ(Log)] ドロップダウンリストから [このルールに一致するパケットをログ(Log packets match this rule)] を選択します。
- [ソースインターフェイス(Source Interface)] ドロップダウンリストから、デバイスの WAN 接続に一致するオプションを選択します。
- [送信元IP(Source IP)] ドロップダウンリストから [任意(Any)] を選択します。
- [宛先IP(Destination IP)] ドロップダウンリストから [単一(Single)] を選択します。
- [宛先IP(Destination IP)] の両方のフィールドに、WAN IP アドレスを入力します。
- [Save] をクリックします。
ポート 60443 をブロックするアクセスルールを作成するには、前の手順を繰り返しますが、手順5では[サービス(Service)] ドロップダウンリストから [HTTPS (TCP 60443-60443)] を 選択します。
注:2 番目のWANポートが使用されている場合は、2 番目の WAN ポートの WAN 番号と IP アドレスを使用して、追加の ACL ルールを 2つ設定する必要があります。
この緩和策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
シスコは、このアドバイザリで説明している脆弱性に対処するためのソフトウェアのアップデートをリリースしておらず、リリースする予定もありません。Cisco Small Business RV016、RV042、RV042G、RV082、RV320、RV325 ルータのサポートは終了しました。お客様には、これらの製品のサポート終了通知を参照することをお勧めします。
Cisco RV016 Multi-WAN VPN ルータの販売終了とサポート終了のご案内
Cisco RV042 および RV042G VPN ルータ(全モデル)の販売終了とサポート終了のご案内
Cisco RV082 Dual WAN VPN ルータの販売終了とサポート終了のご案内
「End-of-Sale and End-of-Life Announcement for the Cisco RV320 and RV325 Dual Gigabit WAN VPN Router」
デバイスの移行を検討する際は、[シスコ セキュリティ アドバイザリ(Cisco Security Advisories)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性の有無と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合でも、新製品がお客様のネットワークニーズに十分対応していること、新規デバイスに十分なメモリが搭載されていること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新製品で引き続き適切にサポートされることを確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT は、このアドバイザリで説明されている CVE-2023-20025 および CVE-2023-20026 の脆弱性に対して概念実証段階のエクスプロイトコードが利用可能であることを認識しています。
Cisco PSIRT では、このアドバイザリに記載されている脆弱性のいかなる悪用も認識していません。
出典
シスコは、CVE-2023-20025 および CVE-2023-20026 を発見し報告してくださった Qihoo 360 Netlab の Hou Liuyang 氏に感謝いたします。
Cisco は、CVE-2023-20026 が他プラットフォームにも影響を及ぼしていることを報告し、CVE-2023-20118 を報告してくださった、南京郵電大学 X1cT34m Laboratory の Wang Jincheng 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
2.0 | 既存の脆弱性を更新してハードウェア プラットフォームを追加し、CVE-2023-20118 を追加しました。 | タイトル、概要、脆弱性のある製品、脆弱性のない製品、詳細、修正済みソフトウェア、不正利用事例と公式発表、出典。 | Final | 2023 年 3 月 14 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2023 年 1 月 11 日 |
利用規約
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