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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco UCS Managerソフトウェアのバックアップ設定機能およびCisco FXOSソフトウェアの設定エクスポート機能の脆弱性により、認証されていない攻撃者がバックアップファイルにアクセスし、完全な状態と設定のバックアップファイルに保存されている機密情報を復号化できる可能性があります。
この脆弱性は、バックアップ機能に使用される暗号化方式の脆弱性に起因します。攻撃者は、バックアップ設定機能に使用される静的キーを利用することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、ローカルユーザクレデンシャル、認証サーバパスワード、Simple Network Management Protocol(SNMP)コミュニティ名、その他のクレデンシャルなど、完全な状態および設定バックアップファイルに保存されている機密情報を復号化できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ucsm-bkpsky-H8FCQgsA
このアドバイザリは、2023 年 2 月に公開された Cisco FXOS および NX-OS ソフトウェアのセキュリティ アドバイザリ バンドルの一部です。アドバイザリとリンクの一覧については、『Cisco Event Response: February 2023 Semiannual Cisco FXOS and NX-OS Software Security Advisory Bundled Publication』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco FXOSまたはCisco UCS Managerソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行している次のシスコ製品に影響を与えます。
- Firepower 4100 シリーズ
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト
注:Cisco FXOSソフトウェアリリース2.6.1以降はこの脆弱性の影響を受けません。脆弱性が存在するのは、リリース2.6.1より前のバージョンだけです。
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- VMware vSphere 向け Nexus 1000 Virtual Edge
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- ACI モードの Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Cisco Secure Firewall 3100 シリーズ
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco FXOS ソフトウェア
お客様がCisco FXOSソフトウェアの脆弱性の影響を受ける可能性を判断できるように、シスコではCisco Software Checkerを提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。または、次のフォームを使用して、特定のソフトウェアリリースに影響を及ぼす脆弱性を検索します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- ツールで検索するアドバイザリを選択します。このアドバイザリのみ、セキュリティ影響評価(SIR)が「重大」または「高」のアドバイザリのみ、すべてのアドバイザリのいずれかです。
- 該当するプラットフォームを選択します。
- Cisco Firepower 4100シリーズセキュリティアプライアンスのリリース番号(たとえば、2.9.1.158)を入力します。
- [チェック(Check)] をクリックします。
Cisco UCS ソフトウェア
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースを示します。
Cisco UCS ソフトウェアリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
4.0 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
4.0 | 修正済みリリースに移行。 |
4.1 | 修正済みリリースに移行。 |
4.2 | 4.2(3d) |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、この脆弱性を独自に報告していただいた次のセキュリティ研究者に感謝いたします。
- ノルウェー税務当局のオッド・ルーン・デーレ
- ネイト・マクドナルド氏(GreenPages、シニアセキュリティコンサルタント)
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 修正済みリリースの表を更新 | 修正済みリリース | Final | 2023年3月24日 |
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2023 年 2 月 22 日 |
利用規約
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