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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Firepower 2100 シリーズ アプライアンス向け Cisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアにおける Snort 2 および Snort 3 の TCP および UDP 検出エンジンの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者によってメモリ破損が引き起こされ、Snort 検出エンジンが予期せず再起動する可能性があります。
この脆弱性は、Snort 検出エンジンが特定の TCP または UDP パケットを処理する際のメモリ管理が不適切なことに起因します。攻撃者は、Snort 検出エンジンでトラフィックを検査するデバイスを介して、細工された TCP または UDP パケットを送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトが成功すると、Snort 検出エンジンを繰り返し再起動できるようになり、サービス妨害(DoS)状態が引き起こされる危険性があります。DoS 状態は、Snort 検出エンジンの検査対象となるデバイスを通過するトラフィックにのみ影響します。該当デバイスは引き続きネットワークを介して管理できます。
注:破損したメモリブロックは、Cisco Firepower 2100 シリーズ アプライアンスを手動でリロードするまでクリアできません。つまり、デバイスが手動でリロードされるまで、Snort 検出エンジンがクラッシュを繰り返し、Snort 検出エンジンで処理されるトラフィックがドロップされる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ftd2100-snort-dos-M9HuMt75
このアドバイザリは、2024 年 10 月に公開された Cisco ASA、FMC、および FTD ソフトウェアのセキュリティ アドバイザリ バンドルに含まれています。アドバイザリとリンクの一覧については、『Cisco Event Response: October 2024 Semiannual Cisco ASA, FMC, and FTD Software Security Advisory Bundled Publication』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco FTD ソフトウェアの脆弱性のあるリリースを実行し、Snort 侵入ポリシーが設定されている Cisco Firepower 2100 シリーズ アプライアンスに影響を及ぼします。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
Cisco FTD ソフトウェアの Snort 設定の確認
Cisco FTD リリース 7.0.0 以降の新規インストールの場合、Snort 3 がデフォルトで実行されています。Cisco FTD リリース 6.7.0 以前を実行していて、リリース 7.0.0 以降にアップグレードされたデバイスでは、Snort 2 がデフォルトで実行されています。
Cisco FTD ソフトウェアで Snort が実行されているかどうかを確認するには、「Firepower Threat Defense(FTD)で実行されているアクティブな Snort バージョンの判別」を参照してください。この脆弱性を不正利用するには、Snort 2 または Snort 3 がアクティブである必要があります。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下の製品には影響を与えないことを確認しました。
- Cisco 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)ソフトウェア
- Cisco Cyber Vision
- Cisco Firepower 2100 シリーズ アプライアンス以外のプラットフォームで実行されている Cisco FTD ソフトウェア
- Cisco IOS XE ソフトウェア
- Cisco Meraki アプライアンス
- Cisco Secure Firewall Management Center(FMC)ソフトウェア(旧称 Firepower Management Center ソフトウェア)
- オープンソースの Snort 2
- オープンソースの Snort 3
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の シスコサポート & ダウンロードページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
Cisco ASA、FMC、および FTD ソフトウェア
お客様が Cisco ASA、FMC、および FTD ソフトウェアの脆弱性に対するリスクを判断できるように、シスコは Cisco Software Checker を提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。または、次のフォームを使用して、特定のソフトウェアリリースに影響を及ぼす脆弱性を検索します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- ツールで検索するアドバイザリを選択します。すべてのアドバイザリ、セキュリティ影響評価(SIR)が「重大」または「高」のアドバイザリのみ、またはこのアドバイザリのみを選択します。
- 該当するソフトウェアを選択します。
- 該当するプラットフォームを選択します。
- リリース番号を入力します。たとえば、Cisco ASA ソフトウェアの場合は 9.16.2.11、Cisco FTD ソフトウェアの場合は 6.6.7 と入力します。
- [チェック(Check)] をクリックします。
Cisco FTD デバイスのアップグレード手順については、該当の Cisco FMC アップグレードガイドを参照してください。
Cisco FTD ソフトウェアのホットフィックス
シスコは、この脆弱性に対処するために次のホットフィックスをリリースしました。次のホットフィックスを Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。
Cisco FTD ソフトウェア リリース | ホットフィックス名 |
---|---|
7.0 | Cisco_FTD_SSP_FP2K_Hotfix_FJ-7.0.6.4-1.sh.RE L.tar |
このホットフィックスのダウンロードおよびインストール方法の詳細については、「Cisco Firepower Hot Fix Release Notes」を参照してください。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
関連情報
最適な Cisco ASA、FMC、または FTD ソフトウェアリリースの決定方法については、次の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco ASA の互換性
Cisco Secure Firewall ASA アップグレードガイド
Cisco Secure Firewall Threat Defense 互換性ガイド
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2024 年 10 月 23 日 |
利用規約
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