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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco IOS XR ソフトウェアの CLI における脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者が、該当デバイスの基礎となるオペレーティングシステム上で読み書き可能なファイルシステムへアクセスできる可能性があります。
この脆弱性は、特定の CLI コマンドに渡されるユーザー引数の検証が不十分であることに起因します。権限の低いアカウントを持つ攻撃者は、プロンプトで巧妙に細工されたコマンドを使用して、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は root に特権昇格できるようになります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-iosxr-priv-esc-CrG5vhCq
このアドバイザリは、Cisco IOS XR ソフトウェア セキュリティ アドバイザリ バンドル公開の 2024 年 9 月のリリースの一部です。アドバイザリとリンクの一覧については、Cisco Event Response: September 2024 Semiannual Cisco IOS XR Software Security Advisory Bundled Publication を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、デバイスの設定に関係なく、Cisco IOS XR 64 ビットソフトウェアに影響を与えます。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- IOS ソフトウェア
- IOS XE ソフトウェア
- IOS XR 32 ビットソフトウェア
- NX-OS ソフトウェア
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の シスコサポート & ダウンロードページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコ ソフトウェア リリースまたはトレインを記載しています。右側の列は、リリース(トレイン)がこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。
Cisco IOS XR ソフトウェア リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
7.11 以前 | 7.11.21(2024 年 10 月) |
24.1 | 24.1.2 |
24.2 | 影響なし。 |
シスコはこの脆弱性に対処する次の SMU もリリースしています。一覧に記載されていないリリース向けの SMU を必要とするお客様は、サポート部門にご連絡ください。
Cisco IOS XR ソフトウェア リリース | Platform | SMU 名 |
---|---|---|
7.3.2 | ASR9K-X64 NCS540 NCS560 NCS5500 |
asr9k-x64-7.3.2.CSCwk94350 ncs540-7.3.2.CSCwk94350 ncs560-7.3.2.CSCwk94350 ncs5500-7.3.2.CSCwk94350 |
7.5.2 | 8000 シリーズ ASR9K-X64 NCS540 NCS540L NCS560 NCS5500 |
8000-7.5.2.CSCwk94350 asr9k-x64-7.5.2.CSCwk94350 ncs540-7.5.2.CSCwk94350 ncs540l-7.5.2.CSCwk94350 ncs560-7.5.2.CSCwk94350 ncs5500-7.5.2.CSCwk94350 |
7.7.2 | 8000 シリーズ ASR9K-X64 |
8000-7.7.2.CSCwk94350 asr9k-x64-7.7.2.CSCwk94350 |
7.8.2 | ASR9K-X64 NCS540 NCS5500 |
asr9k-x64-7.8.2.CSCwk94350 ncs540-7.8.2.CSCwk94350 ncs5500-7.8.2.CSCwk94350 |
7.9.2 | 8000 シリーズ ASR9K-X64 NCS5500 |
8000-7.9.2.CSCwk94350 asr9k-x64-7.9.2.CSCwk94350 ncs5500-7.9.2.CSCwk94350 |
7.9.21 | ASR9K-X64 | asr9k-x64-7.9.21.CSCwk94350 |
7.10.2 | 8000 シリーズ ASR9K-X64 NCS560 |
8000-7.10.2.CSCwk94350 asr9k-x64-7.10.2.CSCwk94350 ncs560-7.10.2.CSCwk94350 |
7.11.2 | ASR9K-X84 NCS540 NCS540L NCS5500 NCS5700 |
asr9k-x64-7.11.2.CSCwk94350 ncs540-7.11.2.CSCwk94350 ncs540l-7.11.2.CSCwk94350 ncs5500-7.11.2.CSCwk94350 ncs5700-7.11.2.CSCwk94350 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、この脆弱性をご報告いただいた Italian National Cybersecurity Agency(ACN)の Francesco Caserta 氏と Alessandro Ruggieri 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2024 年 9 月 11 日 |
利用規約
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