はじめに
このドキュメントでは、アプリケーションサーバの証明書がロードできず、「CSR SAN and Certificate SAN does not match」というエラーメッセージが表示される問題について説明します。
著者:Cisco TAC エンジニア、Anuj Bhatia
前提条件
要件
次の項目に関する知識が推奨されます。
- 音声オペレーティングシステム(VOS)プラットフォームでの証明書署名要求(CSR)生成プロセス
- VOSプラットフォームに認証局(CA)署名付き証明書をアップロードするプロセス
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、Cisco Finesse 11.0(1)以降に基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
問題:Finesseのサードパーティ署名証明書に関するSANの問題
サーバでCA署名付き証明書を使用するには、まずCSRを生成します。このフィールドは、デフォルトでサブジェクト代替名(SANs)フィールドにサーバのドメイン名が入力されているGenerate CSRページから作成されます。
CSRの生成後、CSR内のSANはこの形式で表示されます
DNS名=ora.com(dNSName)
DNS名=finessea.ora.com(dNSName)
サードパーティCAがこのCSRから証明書チェーンを作成する場合、通常、これらのSAN名がCSRから不一致のアプリケーション証明書に含まれています。
DNS名= finessea.ora.com
DNS名=www. finessea.ora.com
GoDaddy CAによって提供されたアプリケーション証明書を次の図に示します。
このSANの不一致により、tomcat信頼ストアでのアプリケーション証明書のロードが妨げられ、「CSR SAN and Certificate SAN does not match」というエラーが生成されます。
注:この問題はVOSプラットフォームで発生し、Cisco Live Data、Cisco Unified Intelligence Center(CUIC)など、このオペレーティングシステムで実行されているすべてのコンタクトセンター製品に該当します。
解決方法
この問題に対処するには、次の2つの方法があります。
- お客様はCA認証局に問い合わせ、CSRに含まれるSANとの証明書チェーンの取得を要求できます。
- より簡単なオプションは、CSRの生成時にSANのフィールドを空白にしておくことです。
CSRのSAN情報にデータがありません。CA認証局が情報を公開する証明書チェーンを提供する場合、アップロード時にシステムは証明書のインストールを許可するフィールドを無視します。