このドキュメントでは、500 internal server error を受け取った Cisco Voice Portal(CVP)の包括的なコール フローで生じている問題と、その解決策について説明しています。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
CVP の包括的なコール フローでは、コールが CVP で受信され、CVP が Session Initiation Protocol(SIP)の INVITE をサードパーティのユーザ エージェント(UA)に送信し、サードパーティの UA が INVITE を拒否して 500 internal server error メッセージを出します。この問題が生じるのは、CVP のバージョン 8.5 以降のみです。発信者にプロンプト メッセージが出された後、無音になり、コールが切断されます。
コール フローの例を次に示します。
CLI で CVP サーバから収集されたパケット キャプチャを収集する必要があります。capture start コマンドを入力します。キャプチャを停止するには、capture stop コマンドを入力します。
CVP がサードパーティの SIP UA に INVITE を送信すると、パケット キャプチャ ログまたは CVP コールのサーバ ログで、Session Description Protocol(SDP)を使用しない INVITE が表示されます。これは SIP RFC 3261 でサポートされていますが、サードパーティの UA は SIP INVITE を受け入れません。CVP バージョン 8.0 がこのコール フローで使用される場合、INVITE は SDP で送信され、サードパーティ UA は INVITE を受け入れます。
CVP バージョン 8.5.1 で、sip.properties ファイルの新しいプロパティ フラグ(SIP.EarlyOfferSupport)が導入されました。
デフォルトでは、sip.properties ファイルの SIP.EarlyOfferSupport の値が false になっています。このファイルは、Drive: > Cisco > CVP > confにあります。このプロパティの値が true に設定されている場合、CVP が発信コールで Early Offer を使用するのは、最初の発信者が Early Offer を使用した場合だけです。
このプロパティの値をtrueに設定してコールサーバを再起動すると、このSIPの相互運用性の問題は解決されます。プロパティの値をtrueに設定すると、CVPがSDPを含むSIP INVITEをサードパーティのUAに送信し、サードパーティのUAがそれを受け入れます。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
07-Aug-2013 |
初版 |