概要
このドキュメントでは、Cisco Unified Customer Voice Portal(CVP)Call Server において到達不能接続先タイムアウト値を変更する方法について説明します。
著者:Cisco TAC エンジニア、Usman Ahmed、Divin John
前提条件
要件
次の項目に関する知識が推奨されます。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアのバージョンに基づくものです。
- CVP Call Server 8.5 以上
- Wireshark
本書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。 稼働中のネットワークで作業を行う場合、コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください。
問題
CVP Call Server の構成で SIP サーバ グループに複数の SIP(Session Initiation Protocol)要素がある場合、CVP は優先順位の最も高いサーバに INVITE を送信します。 SIP 要素が停止している場合、CVP は到達不能接続先テーブルに SIP 要素を追加します。 SIP ハートビート(OPTIONS Ping)が有効でない場合、到達不能テーブルに SIP 要素が 180 秒間残ります。
srv.xml の設定例
この SIP サーバ グループ設定では、SIP サーバ 192.168.1.1 がプライマリで、192.168.1.2 はセカンダリ サーバです。 プライマリ サーバが停止している場合、CVP は到達不能テーブルに 180 秒間留まらせ、セカンダリ サーバにすべての発信を転送します。 180 秒が経過すると、CVP は到達不能テーブルからプライマリ サーバを削除し、プライマリ サーバに発信を転送します。
- <host name="cusp.cisco.com">
<record weight="50" priority="1" destination="192.168.1.1" port="5060" />
<record weight="50" priority="2" destination="192.168.1.2" port="5060" />
</host>
CVP Call Server ログ分析
SIP Element 10.17.120.5 added to Unrachable Table
250274141: 10.73.33.15: Jul 24 2012 09:21:13.244 -0500: %_ConnectionManagement-7-com.dynamicsoft.DsLibs.DsUALibs.DsSipLlApi.ConnectionManagement: UnreachableDestinationTable - add (10.17.120.5:5060:2). Current count: 2
(3 minutes later)
SIP Element 10.17.120.5 removed from Unreachable Table
250285352: 10.73.33.15: Jul 24 2012 09:24:13.244 -0500: %_ConnectionManagement-7-com.dynamicsoft.DsLibs.DsUALibs.DsSipLlApi.ConnectionManagement: UnreachableDestinationTable - remove (10.17.120.5:5060:2). Current count: 2
到達不能テーブルの接続先タイムアウトの変更
到達不能テーブルの接続先タイムアウトは、Java 仮想マシン(JVM)レベルでのみ設定可能です。 このタイムアウトは、CVP Operations Console(OAMP)では設定できません。
ステップ 1: CVP Call Server へのリモート デスクトップ セッションを開きます。
ステップ 2: Registry Editor を開きます([Start] > [Run] >[regedit])。
ステップ 3: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Apache Software Foundation\Procrun 2.0\CallServer\Parameters\Java を参照します。
ステップ 4: [muti-string] のオプションをダブルクリックします。
ステップ 5: 「-Dcom.dynamicsoft.DsLibs.DsSipLlApi.unreachDestTimeout=360」を追加します。 (次の例の到達不能接続先タイムアウトは 360 秒に設定されます)。
ステップ 6: OAMP から Call Serve を再起動します(または Windows services.msc を使用して Call Serve を再起動します)。