ここでは、Cisco Modem ISDN channel aggregation (MICA)モデムによって出力されるコールの切断理由コードについて詳しく説明します。
注: この文書には、V.90、V.44、V.42bis、V.34など、ITU標準で定義されている多くの用語が含まれています。これらの用語の詳細については、該当するITU-T標準を参照してください 。このドキュメントでは、ITU-T規格で指定されている用語については説明しません。
このドキュメントの読者は、次の点に注意してください。
MICA Domain Specific Parts (DSP)を使用するコールがクリアまたは切断されると、MICAにより切断理由が報告されます。これにより、正常に切断されたかどうかを判断できます。正常に切断されなかった場合には、切断理由から、考えられる障害を追跡できます。モデムは、クライアントの切断、回線エラー、NAS(ネットワークアクセスサーバ)のコール切断など、さまざまな要因によって切断されます。通常、接続の一端のDTE(クライアントモデムまたはNAS)がシャットダウンを要求すると、コールは切断されます。このような正常な切断の場合には、モデムエラーまたは伝送エラーが原因ではないことが示されます。切断理由が正常かどうかを判断する方法については、汎用モデムおよび NAS 回線の品質の概要を参照してください。
MICAモデムを使用するアクセスサーバは、次のとおりです。
Cisco 3600 シリーズ ルータ
AS5200
AS5300
AS5800
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。
MICAモデムの現在のステートを判別するには、show modem log slot/port コマンドを使用します。ログ出力は、古いエントリから順番に表示されます。したがって、ログの最後のモデム ステート(変更)イベントが最新のMICAモデム ステートです。次の出力例では、モデムの状態がアイドル状態であることを示しています。これは、00:00:28というModem Stateイベントで示されています。MICAモデムの状態の詳細については、MICA Modem States表を参照してください。
maui-nas-02#show modem log 1/0 Modem 1/0 Events Log: 00:03:33:Startup event:MICA Hex modem (Managed) Modem firmware = 2.7.3.0 !--- This modem is using portware 2.7.3.0 00:03:33:RS232 event: noRTS, noDTR, CTS, noDCD ... ... !--- This output was removed for brevity. ... 00:00:28:Modem State event: State: Terminate 00:00:28:RS232 event: noRTS, DTR, CTS, noDCD 00:00:28:RS232 event: RTS, DTR, CTS, noDCD 00:00:28:Modem State event: State: Idle !--- The last modem state event !--- This indicates that the modem is in state Idle
モデム接続が終了すると、NASにより2つの切断理由が報告されます。DTE(IOS)の理由とDCE(MICA)の理由です。これらの切断理由は、次の3つの方法によって確認できます。
モデム コール レコード:これらは、IOS®ソフトウェアとMICAモデムの両方の切断理由を報告します。
AAAアカウンティング ログ:IOSソフトウェアの切断理由だけが含まれています。
IOSコマンド:show modem operational-status コマンドおよび show modem log コマンドで、MICAモデムの切断理由を表示できます。
モデムコールレコード(MCR)には、特定の接続に関するIOSとモデムの切断理由が表示されます。 MCRは、各コールの終了中に、NASによってsyslogサーバに送信されます。モデムコールレコードがサポートされるのは、Cisco IOSソフトウェア リリース11.3AAおよび12.0T以降で、modem call-record terse コマンドを使用して(NAS上で)アクティブに設定します。モデムコール レコードの使用方法の詳細は、Using Syslog, NTP, and Modem Call Records to Isolate and Troubleshoot Faultsを参照してください。
次のモデムコールレコードの例で、disc(radius)に示されているIOSの切断理由はLost Carrier/Lost Carrierです。また、disc(modem)に示されているモデムの切断理由は、次のとおりです。
A220 Rx (line to host) data flushing - not OK/EC condition - locally detected/received DISC frame -- normal LAPM termination
モデム切断理由の詳細については、MICAモデムの切断理由の表を参照してください。
*May 31 18:11:09.558: %CALLRECORD-3-MICA_TERSE_CALL_REC: DS0 slot/contr/chan=2/0/18, slot/port=1/29, call_id=378, userid=cisco, ip=0.0.0.0, calling=5205554099, called=4085553932, std=V.90, prot=LAP-M, comp=V.42bis both, init-rx/tx b-rate=26400/41333, finl-rx/TX brate=28800/41333, rbs=0, d-pad=6.0 dB, retr=1, sq=4, snr=29, rx/TX chars=93501/94046, bad=5, rx/TX ec=1612/732, bad=0, time=337, finl-state=Steady, disc(radius)=Lost Carrier/Lost Carrier, disc(modem)=A220 Rx (line to host) data flushing - not OK/EC condition - locally detected/received DISC frame -- normal LAPM termination
AAA アカウンティング ログでも、IOSの切断理由を判別できます。次のAAA sqlクエリの例には、radiusの切断理由が含まれています。
SQL> select * from cs_accounting_log where blob_data like '%rad_dial%'; LOG_ID BLOB_ORDINAL BLOB_DATA ------------------------------------------------------------------------------- 172.22.87.3 rad_dial Async20 65004 stop server=danvers time=17:36:33 date=04/17/2000 task_id=40 timezone=CST service=ppp protocol=ip addr=172.22.83.12 disc-cause=4 disc-cause-ext=1021 pre-bytes-in=132 pre-bytes-out=139 pre-paks-in=5 pre-paks-out=7 bytes_i
上記の例の切断コード(disc-cause=4)は、切断理由がIdle Time-outの時間切れであることを示しています。
注:AAAアカウンティングログにMICA切断理由が表示されないため、このドキュメントで説明する表はRADIUS切断理由の解釈には使用できません。
0 - 基本パラメータが不十分 1 - 情報コンテンツの未定義または未提供 5 - ARQコンディションおよび信号不一致 6 - タイマのタイムアウト ... その他のシーケンス エラー クラス - 一部のクライアント機器に特定の未定義クラス
IOSの show modem operational-status slot/port コマンドおよび show modem log slot/port コマンドを使用して、MICAモデムの切断理由を表示することができます。
これらのコマンドの出力には、接続が終了した理由、および現在の接続が正常に行われなかった理由が示されます。各種の切断タイプの詳細については、以降の切断理由の説明を参照してください。
as5300-2#show modem operational-status 1/1 Modem(1/1) Operational-Status: Parameter #0 Disconnect Reason Info: (0xDF03) Type (=6 ): TX (host to line) data flushing - OK Class (=31): Requested by host Reason (=3 ): DTR dropped ! --- This output was shortened for brevity.
show modem log slot/portには、切断理由も表示されます
maui-nas-02#show modem log 1/0 Modem 1/0 Events Log: 00:03:33:Startup event:MICA Hex modem (Managed) Modem firmware = 2.7.3.0 ... ... ! --- This output was removed for brevity. ... 00:00:26:End Connect event: Call Timer: 124 secs Disconnect Reason Info: (0x8220) Type (=4 ): Rx (line to host) data flushing - OK Class (=2 ): EC condition - locally detected Reason (=32): received DISC frame -- normal LAPM termination
切断理由は、4桁の16進数で表示されます。下位3桁の16進数が、切断理由を示しています。最上位の16進数は通常、切断理由のタイプ、または切断理由の発生状況を示します。これらのオプションについては接続解除の原因のセクションを参照してください:タイプ.たとえば、切断理由コードが0xWXYZの場合、0xXYZが切断理由を示し、0xWが切断理由の発生状況を示しています。
上記の例では、0xF03および0x220 が切断理由を示し、0xDおよび0x8が切断理由の発生状況を示しています。MICA切断理由の定義については、MICAモデムの切断理由を参照してください。
MICAモデムの運用の詳細については、Cisco AS5x00 Case Study for Basic IP Modem Servicesに含まれているVerifying Modem PerformanceおよびModem Management Operationsを参照してください。
都道府県 | 説明 |
---|---|
IDLE(#0) | モデム セッションは現在、非アクティブです。DSPから、すべての動作がシャットダウンされたという確認を受信すると、TERMINATINGステートがIDLEステートに変わります。 |
CALL_SETUP(#5) | モデムの信号プロセッサが、T1、multiple frequency (MF)、dual tone multi-frequency (DTMF)、R1、R2、およびコール プログレス信号を受信・生成できるよう準備中です。モデムは、ホストから、LINK_TERMINATE、SOFTWARE_RESET、または INITIATE_LINKメッセージを受信するまで、CALL_SETUPステートを維持します。 |
CONNECT(#10) | ホストから開始コマンドを受信すると、CALL_SETUP(#5) ステートがCONNECTステートに変わります。着信モードでは、モデム セッションは開始されますが、アンサーバック トーンはまだ生成されていない状態です。発信モードでは、モデム セッションは開始されますが、アンサーバック トーンはまだ検出されていない状態です。 |
リンク(#15) | アンサーバック トーンを検出するか(発信側)、またはアンサーバック トーンが生成されると(着信側)、CONNECTステートがLINKステートに変わります。 着信モードでは、モデム セッションにより、回線にアンサーバック トーンが送信されます。発信モードでは、モデム セッションにより、最小限の(設定可能な)アンサーバック トーンが検出されます。これによりリモート ピアが確認されます。 |
QC(#16) | Quick Connect (QC)がイネーブルで、QCAシーケンスを受信するか(発信側)、またはQCAシーケンスを送信すると(着信モード)、LINKステートまたはV.8 bis ExchangeステートがQCステートに変わります。 |
TRAINUP(#20) | モデム セッションが、リンクで使用する(設定済みの)物理変調方式のネゴシエーションを実行中です。次の状況が発生すると、LINKステートがTRAINUPステートに変わります。
|
EC_NEGOTIATING(#25) | モデム セッションが、リンクで使用するエラー訂正およびデータ圧縮方式のネゴシエーションを実行中です。両モデムの設定が一致すると(両モデムに共通する性能および設定)、ネゴシエーションが正常に完了します。共通設定が見つからない場合、モデムは切断されるか、non-error connectedセッションを開始します。物理変調方式のネゴシエーションが正常に完了すると、TRAINUPステートがEC_NEGOTIATINGステートに変わります。 |
STEADY_STATE (#30) | モデム セッションで、リンク上にデータを渡すことができます。次の状況が発生すると、EC_NEGOTIATINGステートがSTEADY_STATEステートに変わります。
|
STEADY_STATE_RETRAINING(#35) | モデム セッションがretrainingを実行中です。次の状況が発生すると、STEADY_STATEステートまたはSTEADY_STATE_SHIFTINGSPEEDステートが、STEADY_STATE_RETRAININGステートに変わります。
|
STEADY_STATE_SHIFTINGSPEED (#40) | モデム セッションの速度変更中です。次の状況が発生すると、STEADY_STATEステートがSTEADY_STATE_SHIFTINGSPEEDステートに変わります。
|
STEADY_STATE_ESCAPE (#45) | モデムはまだリモート ピアに接続していますが、ホスト インターフェイスはATコマンド モードです。このステートは、有効なHayesエスケープ シーケンスを受信すると開始されます。Faxモードでは、T30エンジンがホストからATコマンドを受信していることを意味します。Faxコールの情報は、STEADY_STATE (#30) ステートを参照してください。 |
終端(#50) | モデム セッションが、ユーザ データの消去、およびDigital Signal Processor(DSP)のクリアダウンを実行中です。 Software_resetでは、逐次消去は行われずに、DSPがリセットされます。次のいずれかの状況が発生すると、TERMINATEステートが開始されます。
|
保留中( #55 ) | モデム セッションは保留中です。データはリンクに渡されていません。Modem on Hold (MoH)要求メッセージ(MHReq)を受信すると、STEADYステートがOn Holdステートに変わります。 modem on holdがイネーブルの場合(Register S62)、モデムは要求を許可し、無音またRTの検出時にアンサーバック トーン(ANSam)を送信するために、Modem on Hold Acknowledgment (MHack)シーケンスを送信します。Call Menu (CM)信号(for V.8)またはQuick Connect Acknowledge-QCA (QC - Register S63)シーケンスが検出されると、モデムのOn-Holdステートは終了し、V.8またはQC (Register S63)勧告に基づいて、開始シーケンスに応答します。On-Holdタイムアウトの時間内に開始シーケンスが検出されなかった場合には、On-Holdステートは終了し、接続が切断されます。modem on holdがディセーブルの場合、モデムはMHnackを送信します。MHnack送信後にMHcdaが検出されると、モデムは接続を切断します。MHnack送信後にMHfrrが検出されると、モデムはアンサーバック トーンを送信し、リモート モデムからのCM (V.8)またはQCA (QC - Register S63) シーケンスを待ち受けます。Modem on Holdの詳細については、ITU-T V.92仕様を参照してください 。 注:MICAステート#55は、以前はVOICEステートでしたが、現在はポートウェアのバージョン2.9.1.0以降から削除されています。 |
V.8bis EXCHANGE(#71) | CReを検出するか(発信側)、またはCReを開始すると(着信側)、CONNECTステートから、このステートに変わります。 着信モード:モデム セッションは、回線にCapability Request-autoanswer (CRe)を送信中です。発信モード:モデムセッションがCapability Request-autoanswer(CRe)を検出しました。 これは、リモートピアがあることを示します。 |
RANGING(#72) | Round Trip Delay Estimate(RTDEd)が開始されると、LINKまたはQC (Register S63) ステートから、RANGINGステートに変わります。 このステートになるのは、V.32標準以上です。 |
RANGING SHORT(#73) | Round Trip Delay Estimate-Digital Modem (RTDEd)が開始されると、QC (Register S63)ステートからRANGING SHORTステートに変わります。 |
HD TRAIN(#74) | アダプト フィルタ トレーニングが開始されると、RANGINGまたはRANGING SHORTステートからHD TRAIN (Half Duplex Trainup)ステートに変わります。このステートになるのは、V.22bis標準以上です。 |
STEADY_STATE_PIAFS_RESYNC(#80) | STEADY_STATE_PIAFS_RESYNCステートは、Personal Handyphone Internet Access Forum Standard (PIAFS)コールが同期を失い、再同期化を実行していることを示します。 |
STEADY_STATE_PIAFS_SPEEDSHIFT(#85) | STEADY_STATE_PIAFS_SPEEDSHIFTステートは、PIAFSコールが速度変更をネゴシエート中であることを示します。これは瞬間的な移行ステートです。MICAでこのステートが保持されることはありません。再同期化の結果、速度変更が行われると、MICAはSTEADY_STATE_PIAFS_RESYNCステートからこのステートに変わり、さらにSTEADY_STATEステートになります。再同期化の結果、速度変更が行われなかった場合は、再同期化の完了後、 STEADY_STATE_PIAFS_RESYNCステートから直接、STEADY_STATEステートになります。 |
MICAモデムの切断理由は、4桁の16進数で表示されます。下位3桁の16進数は、特定の切断理由を示します。最上位の16進数は、切断理由のタイプ、または切断理由の発生状況を示します。上記の例では、接続解除コードが16進数の0xDF03で、0xF03は切断理由を識別し、0xDは切断理由が発生した場合を示します(切断理由:タイプ)
以下に示す切断理由には、切断タイプは含まれていません。そのため、表示された切断理由の最も左側の16進数を除き、残りの3桁について、下記の表の説明を参照してください。前述の例では、0xF03を参照します。
注:このドキュメントでは、ホストモデムはCiscoアクセスサーバのMICAモデムで、クライアントモデムはリモートデバイスモデム(クライアントPCモデムなど)です。
切断タイプ | 切断理由コード | 説明 |
---|---|---|
- | 0 | 切断は発生していません。ポートウェアのロード直後、またはコール実行中にSTEADYステートになる前に切断理由を照会すると、このコードが表示されます。 |
一般的な切断理由(クラス0) | ||
0 | 0x001 | Cisco IOSが何らかの理由により、突然コールを終了しました。たとえば、コールが送受信されている物理リンク上でレイヤ1がダウンした場合などです。 |
0 | 0x002 | Error Correction (EC)レイヤによる終了 |
0 | 0x003 | Microcom Network Protocol 5(MNP5)圧縮解凍タスクが、データ ストリームで不正トークンを受信しました。この切断理由はデータモードで発生します(0x3003)。 通常は、モデム、または相手側の圧縮解凍/エラー訂正のいずれかで、論理エラーが発生しています。(偶発的な回線ヒットまたはRAMメモリ エラーの可能性もあります) |
2,4,6 | 0x004 | V.42bis または V.44 圧縮解凍タスクが、データ ストリームで不正トークンを受信しました。この切断理由は、データモードで発生します(0x4004)。 通常は、モデム、または相手側の圧縮解凍/エラー訂正のいずれかで、論理エラーが発生しています。(偶発的な回線ヒットまたはRAMメモリ エラーの可能性もあります) V.44の場合は、このコードに、診断リンク情報フィールド インデックス119(デバッグ ツールとして使用される8バイト情報フィールド)が付加されます。 |
0 | 0x005 | MICA ソフトウェア エラーこの切断理由のエラーコードは0x4005です。不良なコプロセッサ状態変数を示すMICAソフトウェアエラーが発生しました。 |
6 | 0x006 | ローカルモデムでATHコマンドが検出されました。この切断理由は、データモード(0xC006および0xE006)で発生します。 ローカル モデム(MICA)が、ATH (Hangup)コマンドを検出しました。 たとえば、IOSからダイヤルアウトしたコールが接続された後で、IOS DTEインターフェイスがインバンドATHコマンドによりコールを取り消した場合などです。 |
3 | 0x007 | ATダイアルコマンドが中止されました。ATダイアルコマンドがany key abortコマンドによって中止されました。たとえば、ホストのモデムがコールを発信します。接続確立中に、STEADY STATEの前に任意のキーを押すと、ATダイヤルコマンドが中止されます。 |
3 | 0x008 | コール接続完了の時間制限超過。この切断のためにS7タイマー(ダイヤル後キャリア待ち)が期限切れになることに注意してください。この切断理由は、コール セットアップ中に発生します(0x6008)。 ホスト モデムの retraining により、接続確立に時間がかかりすぎています。原因は次のとおりです。レイヤ1規格の選択(ネゴシエート)が困難(たとえば、切断理由0x6102で戻る前にコールを中断する)、またはレイヤ1とレイヤ2の組み合わせによる確立に時間がかかりすぎる。たとえば、エラー訂正のネゴシエーションに retraining 以上の時間がかかったり、クライアント モデムがアグレッシブ レート(クライアント モデムのレシーバがサポート不可能な速度)で接続を試み、ビットエラーが発生した場合です。 この切断タイプは、CSRとしてカウントされます。この切断は、着信モデムがチャネルからのトーンを検出できない(発信側がモデムではない)場合にも実行されます。 |
0 | 0x009 | DSPがリセットされました(コマンド、内部または自発的)。 この切断理由のエラーコードは0x4009です。ホストモデム内のDSPは、コントロールプロセッサ(CP)またはシグナルプロセッサ(SP)によってリセットされました。 CPは、CPからSPへのメール メッセージに対して確認応答が戻されない場合、DSPをリセットします。SPは、内部不整合エラーが発生すると、自動的にリセットされます。 |
4、6 | 0x00A | 不正なSTEPUPコードワードを受信しました。C2(現在のコードワードサイズ)の値がN1(最大コードワードサイズ:ネゴシエート)され、V.44およびV.42bisでのみ有効です。 |
4、6 | 0x00B | 不正なV.42bisコードワードの受信。コードワードの受け取りをC1 (次の空のディクショナリエントリ)と等しく、V.42bisで有効であることを指定します。(コードワード= C1の受信はV.42bisでは無効ですが、V.44では有効です)。 |
4、6 | 0x00C | V.44またはV.42bisで不正トークン(大きすぎる)を受信しました。これは、受信したV.42bisまたはV.44コードワードサイズがネゴシエートされた最大値を超えたことを意味します。常にC1(次の空のディクショナリ エントリ)以上であるコードワードを受信したことを意味します。この切断理由は、V.44およびV.42bisに適用されます。 |
4、6 | 0x00D | V.44またはV.42bis予約済みコマンドコードの受信。予約されたコマンドコードの受信を指定します。V.44およびV.42bisで有効です。 |
4、6 | 0x00E | V.42bisまたはV.44は、次の空の辞書エントリより大きいコードワードを受信しました。V.44不正STEPUPキャラクタを受信しました。C5値(序数サイズ)が8を超えるSETUP制御コードを受信したことを意味します。この切断理由は、V.44だけに適用されます。 |
4、6 | 0x00F | V.44 Rxディクショナリがいっぱいです。Rxノードツリーがいっぱいになった場合に辞書リセットされないコードワードを受信することを指定します。V.44でのみ有効です。 |
4、6 | 0x010 | V.44 Rx履歴がいっぱいです。Rx履歴がいっぱいになった場合に辞書リセットされないコードワードの受信を指定します。V.44でのみ有効です。 |
4、6 | 0x011 | V.44/V.42bisの不正なRx文字列サイズを超過しました。ネゴシエートされた文字列の最大サイズを超えるコードワードの受信を指定します。この切断理由は、V.44およびV.42bisに適用されます。 |
4、6 | 0x012 | V.44ネゴシエーション エラーV.44ネゴシエーション エラーが発生しました。V.44では、このコードは診断リンク情報フィールドインデックス119で補完される。診断リンク情報フィールドインデックスは、デバッグ用のツールとして使用される8バイトの情報フィールドである。 |
4、6 | 0x013 | V.44圧縮エラーV.44圧縮エラーが発生しました。V.44では、このコードは診断リンク情報フィールドインデックス119で補完される。診断リンク情報フィールドインデックスは、デバッグ用のツールとして使用される8バイトの情報フィールドである。 |
DSPコンディション レポート (クラス1) | ||
0x1xx | SPE により報告された DSP コンディション | |
3、4、5 | 0x100 | DSPがキャリア信号を損失しました。MICAがクライアント モデムのキャリア廃棄を検出しました。この切断理由は、コール セットアップ中およびデータモードで発生します(0x6100、0x8100、および0xA100)。 MICA DSPのキャリア検出が停止してから、Register S10 (キャリア損失後の切断遅延)に指定された値以上の時間が経過しました。 伝送パスが使用不可であるか、クライアントが送信を停止したことを意味します。レイヤ2プロトコル(V.42およびV.42bis)が有効な場合、これは異常な切断です。この切断理由は、ECネゴシエーション中(データモードになる前)に発生することもあります。 レイヤ1のネゴシエーションが正常終了した後(キャリア信号の検出後)、レイヤ2プロトコル(V.42およびV.42bis)の確立中に切断される場合です。 一般的には、接続が確立される前にユーザがコールを中断することが原因です。誤ってダイヤルしたり、開始後に取り消したり、(レイヤ1ネゴシエーションで何度も retraining が行われ)接続するまでに時間がかかりすぎてクライアント アプリケーションがタイムアウトした場合も、コールは切断されます。 これらの障害は、CSRとしてカウントされます。正常なデータモードでも、クライアントが突然キャリアをドロップすれば、キャリア損失が発生します。一般的には、ネゴシエーションに失敗したり、クライアント モデム側で不正な切断(クライアント モデムが単純にキャリアをドロップする)が行われることが原因です。 リンクが突然ドロップされ(ネットワーク エラー)、クライアント モデムの電源がシャットオフされた場合もコールは切断されます。また、DTRドロップについてレイヤ1およびレイヤ2のクリアダウン プロトコルがサポートされない安価なクライアント モデムでも、キャリア損失が発生します。ただし、クライアント モデムが多数ある場合には、正常な切断とみなされています。クライアントモデムがダーティ切断を行うと、0xA103、0xA100、および0xDF06の間に競合状態が存在します。ホストモデム内のDSPがキャリア損失を検出すると、0xA100が0になります。DSPがキャリア損失を検出せず、Register S40の制限に達するまで再トレインを行うと、0xA103が優先されます。ネットワークがコール切断を検出し、ルータに切断を通知した場合には、0xDF06が優先されます。この切断理由は、ホスト モデムがデータモードの場合には、CSRとしてカウントされません。 |
3 | 0x101 | コール障害の発生時に、Signal Processor (SP)がAnswer Back Tone (ABT)検出フェーズだった場合、この切断理由が発生します。 |
3 | 0x102 | モデムのトレインアップ中に、変調または回線の不良によりコールが失敗しました。この切断理由は、コールセットアップ(0x6102)中に発生します。 これは、従来のRockwell独自の変調(K56Plus、V.FCなど)など、サポートされていない変調をネゴシエートしようとする試みを示している可能性があります。 また、回線不良、インパルス ノイズ、トレーニング中断、変調パラメータの不一致、レイヤ 1 標準を正しく選択できないなどの要因による DSP トレインアップ障害も原因として考えられます。この切断タイプは、CSRとしてカウントされます。 |
4,5 | 0x103 | retraining または速度変更の連続試行回数が多すぎます。再確立の制限はRegister S40で指定されます。この切断理由は、コールセットアップおよびデータモード(0x6103、0x8103、および0xA103)で発生します。 コール進行中の retraining の回数が多すぎると、データレートが低下して、コールが無効になります。(接続途中でのTelco回線業者によるコールドロップなどにより)クライアント モデムがクリアダウン プロトコルを完了できなかったり、MICAが retraining によりコール回復を試みたことが原因です。retraining の制限値に達すると(制限値Register S40で変更可能)、MICAはコールをドロップし、この切断理由を報告します。状況によっては(チャネライズドT1/E1)、このタイプの切断は通常のSTEADY状態の切断と見なされることがあります。あるいは、単にMICAが復旧できない回線エラーによる汚れた切断の結果である可能性があります。コールは確立済みなので、この切断タイプはCSRとしてカウントされません。クライアント モデムが高い初期接続レートを要求し、コールを維持できない場合(旧USRoboticsクライアント モデムなど)には、ECネゴシエーション中にこの切断理由が発生します。 この切断タイプは、CSRとしてカウントされません。クライアントモデムが汚れた切断を行うと、0xA103、0xA100、0xDF06の間に競合状態が存在します。ホストモデム内のデジタル信号プロセッサ(DSP)がキャリア損失を検出すると、0xA10000000000。DSPがキャリア損失を検出せず、Register S40 制限まで retraining が行われた場合には、0xA103が優先されます。ネットワークがコール切断を検出し、ルータに切断を通知した場合には、0xDF06が優先されます。この切断理由は、ホスト モデムがデータモードの場合には、CSRとしてカウントされません。 |
3 | 0x104 | アンサーバック トーン(ABT)の終了を検知。 V.34 トレーニング中のネゴシエーション障害または超過ノイズ。ホスト モデムが応答し、V.8bis および位相反転を伴う変調 2100 Hz アンサーバック トーン(ABT)が送出されましたが、トレインアップ シーケンス中に超過ノイズが発生しました。発信モデムから着信モデムまでの一方向または両方向のパスにエラーが発生していないか確認してください。ダイヤルアップの PSTN(公衆交換電話網)に 1 秒以上の遅延があり、モデムがエコーキャンセラをトレインアップできない場合も、同様の状態になります。その他、次のような原因が考えられます。
|
3 | 0x105 | SS7/COT(Continuity Test)操作が正常に完了しました。この切断理由は、コールセットアップ(0x6105)中に発生します。 SS7/COT (持続テスト)が正常に完了しました。 |
3 | 0x106 | SS7/COT(持続テスト)が失敗しました。トーンオン待機中にT8/T24タイムアウトが発生しました。この切断理由は、コール セットアップ中に発生します(0x6106)。 トーン オンの待機中にT8/T24タイムアウトが発生したため、SS7/COT (持続テスト)に失敗しました。 |
3 | 0x107 | SS7/COT(持続テスト)が失敗しました。T8/T24タイムアウトでトーンオフを待機中。この切断理由は、コール セットアップ中に発生します(0x6107)。 トーン オフの待機中にT8/T24タイムアウトが発生したため、SS7/COT (持続テスト)に失敗しました。 |
4 | 0x108 | MICAによるModem On Hold (MOH)クリアダウン。クライアント モデムからのModem On Hold Cleardown要求を受信しました。V.92 に定義されているクリアダウン理由は、次のとおりです。
|
4 | 0x109 | Modem On Hold (MOH)タイムアウトの発生 |
ローカルECコンディション(クラス2) | ||
0x2xx | ローカルECコンディション | |
3 | 0x201 | ネゴシエーション中にLR (Link Request)フレームを受信しませんでした。この切断理由は、コール セットアップ中に発生します(0x6201)。 エラー訂正のネゴシエーション中に、ホスト モデムがLRフレームをまったく受信しなかったことを意味します。ピア モデムがV.42のMNPをサポートしていない可能性があります。 |
3 | 0x202 | 不正パラメータ(PARAM1)のLRフレームを受信しました。 受信したMNP Link Request(LR)フレームに不正または予期しないPARAM1が含まれていました。PARAM1の詳細については、V.42仕様を参照してください。 |
3 | 0x203 | 互換性のないLR (Link Request)フレームを受信しました。この切断理由は、コール セットアップ中に発生します(0x6203)。 受信した MNP LR フレームは、ホスト モデムの EC 設定と一致しません。 |
4,5 | 0x204 | 連続再送信が多すぎます。この切断理由は、コール セットアップ中およびデータモードで発生します(0x8204、0xA204、および0x6204)。 原因として回線上のノイズが考えられます。たとえば、ホスト モデムからクライアント モデムに送信されたデータが、回線上のノイズにより、クライアント側で不正に受信されたり、まったく受信されない場合です。そのため、ノイズ過多により、再送信回数が増加します。クライアント モデムの切断を、MICAモデムが認識していない場合も、この切断理由が発生します。クライアント モデムの切断後も、ホスト モデムは再送信を続行するからです。コールがエラー圧縮(EC)プロトコル(Link Access Procedure for Modems(LAPM)またはMicrocom Networking Protocol(MNP))で接続されると、MICAがクライアントモデムにフレームを送信できないことがあります。クライアント モデムはMICAの初回送信に応答できず、S19 (Error Correction Retransmission Limit)ポール(デフォルトは12)に失敗するので、MICAはコールを切断します。原因として、伝送パスのキャリア品質が低下しても、クライアントがダウンシフトしていないことが考えられます。クライアントの EC エンジンに問題があることもあります(Windows の応答停止時に Winmodem システムで発生)。 |
6,7 | 0x205 | 無動作タイムアウトにより、MNP Link Disconnect(LD)が送信されました。この切断理由は、データ モードで発生します(0xC205および0xE205)。 ホスト モデムからクライアント モデムに無動作タイムアウトの発生を示すLDフレームが送信されました。 |
4,5 | 0x206 | EC プロトコル エラーこの切断理由は、データ モードで発生します(0x8206および0xA206)。 一般的なプロトコル エラーです。LAPM または MNP EC プロトコル エラーが発生したことを意味します。 |
3 | 0x210 | EC フォールバック プロトコルを使用できません。この切断理由は、コール セットアップ中に発生します(0x6210)。 エラー訂正ネゴシエーションに失敗しました。エラー訂正フォールバック プロトコルを使用できないので、コールは終了します。使用可能なフォールバック プロトコルは、S-register S25 (link protocol fallback)に定義されています。オプションは、非同期フレーミング、同期フレーミング、および切断(ハングアップ)です。 |
3 | 0x211 | ネゴシエーション中に eXchange IDentification(XID)フレームを受信しませんでした。この切断理由は、コール セットアップ中に発生します(0x6211)。 エラー訂正ネゴシエーション中に、ホスト モデムがXIDフレームをまったく受信しなかったことを意味します。クライアント モデムが V.42 の LAPM をサポートしていない可能性があります。 |
3 | 0x212 | ローカル設定と一致しない XID フレームを受信しました。この切断理由は、コール セットアップ中に発生します(0x6212)。 受信したXIDフレームが、ホスト モデムの設定と一致しません。たとえば、クライアント モデムが MNP5を指定したとき、ホスト モデムがV.42およびV.42bisのみをサポートしている場合などです。 |
3、4、5 | 0x220 | Disconnect(DISC)フレームを受信。これは正常な LAP-M 切断です。この切断理由は、コール セットアップ中およびデータモードで発生します(0x 6220、0x8220、および0xA220)。 クライアントからの適正なクリアダウンにより、コールが正常に終了されました。(つまり、V.42切断パケットがクライアントモデムからNASモデムに送信されました)。 クライアント モデムは DTR を廃棄し、クリアダウン プロトコルを正常にネゴシエートしました。 |
3、4、5 | 0x221 | 受信した DM フレーム。ピアが切断されている可能性があります。この切断理由は、コール セットアップ中およびデータモードで発生します(0x6221、0x8221、および0xA221)。 クライアント モデムが切断中であることを示しています。コール セットアップ中に、クライアント モデムがエラー訂正ネゴシエーションを放棄したことを意味します。 |
4,5 | 0x222 | 不正シーケンス番号を受信この切断理由は、データモードで発生します(0x8222および0xA222)。 ホスト モデムが、不正なシーケンス番号または確認応答番号の LAPM または MNP エラー訂正フレームを受信しました。ホスト モデムの切断中を示す LD または Frame Reject(FRMR)フレームが、クライアント モデムに送信されます。 |
4,5 | 0x223 | STEADYステートでSABMEフレームを受信この切断理由は、データモードで発生します(0x8223および0xA223)。 STEADY ステートでの LAPM エラー訂正プロトコルのエラーを示します。Frame Reject (FRMR)の受信により、クライアント モデムがリセットされた可能性があることを意味します。 |
4,5 | 0x224 | STEADY ステートで MNP XID フレームを受信この切断理由は、データモードで発生します(0x8224および0xA224)。 STEADY ステートでの LAPM エラー訂正プロトコルのエラーを示します。Frame Reject (FRMR)の受信により、クライアント モデムがリセットされた可能性があることを意味します。 |
4,5 | 0x225 | STEADY ステートで MNP LR フレームを受信しました。この切断理由は、データモードで発生します(0x8225および0xA225)。 STEADY ステートでの MNP エラー訂正プロトコルのエラーを示します。クライアント モデムがリセットされたことを意味します。 |
PIAFSプロトコル特定コンディション (クラス2、続き) | ||
3,4 | 0x230 | 定義されたメッセージ最小長よりも短いメッセージを受信しました。 |
3,4 | 0x231 | 未知の、またはサポートできないPIAFSフレーム タイプを受信しました。これには、FI (主要フレーム タイプ)、およびネゴシエート、同期、または制御クラス(サブタイプ)が含まれます。 |
3,4 | 0x232 | PIAFS Control Frame Identifier (CFI)が未知です。未知の、またはサポートできないクラスIDの制御フレームを受信しました。連続フレームおよびユーザ フレームはサポートされず、既知の通知フレームは存在しないことに注意してください。 |
3,4 | 0x233 | PIAFS Communicationのネゴシエーションに失敗しました。初期同期後、通信パラメータのReq/Ackフレームが交換されます。パラメータが受け入れられなかったか、イニシエータがNAK(否定応答)応答を検出しました。 注:MICAは、テスト目的でのみクライアント/イニシエータとして動作します |
3,4 | 0x234 | PIAFS ARQのネゴシエーションに失敗しました。再同期後、ARQ要求(Req)/確認応答(Ack)フレームが交換されます。パラメータが受け入れられなかったか、イニシエータがNak応答を検出しました。 注:MICAは、テスト目的でのみクライアント/イニシエータとして動作します |
3,4 | 0x235 | PIAFS Control Transfer Protocolの問題が検出されました。イニシエータが、ID、Class、およびSequenceが元のReq/Ntfと一致していないAck/Nak/Rspを受信しました。 注:MICAはテスト目的でクライアントまたはイニシエータとしてのみ動作できます |
3,4 | 0x236 | この切断理由は、DataLinkRelease要求フレームの受信を意味するものではありません。切断理由なく、切断されたことを意味します。MICAはコールを切断中ですが、切断理由が検出されていません。 |
3,4 | 0x237 | PIAFS sync reception wait timer T001のタイムアウトです。このタイマは、sync-requestフレームが送信されると開始され、sync-receptionフレームが検出されると停止します。このエラーが発生するのは、MICAポートがクライアントまたはイニシエータとして動作している場合、すなわちテスト中だけです。デフォルト値は15秒です。 |
3,4 | 0x238 | PIAFS post-sync reception-transmission timer T002のタイムアウトです。このタイマは、sync-receptionフレームが送信されると開始され、sync-reception (コリジョン)または制御フレームが検出されると停止します。このエラーが発生するのは、MICAポートがクライアントまたはイニシエータとして動作している場合、すなわちテスト中だけです。デフォルト値は15秒です。 |
3,4 | 0x239 | PIAFS sync request wait timer T003のタイムアウトです。このタイマは、連続FCSエラーが検出されると開始され、有効なsync-requestフレームが検出されると停止します。このエラーが発生するのは、MICAポートがサーバ(応答モード)として動作している、標準動作モードの場合です。デフォルト値は15秒です。 |
3,4 | 0x23A | PIAFS timer T101 expired:制御フレーム確認待機タイマー。このタイマは、制御フレーム要求/通知が送信されると開始され、フレームが確認されると停止します。このエラーが発生するのは、MICAポートがクライアントまたはイニシエータとして動作している場合、すなわちテスト中だけです。デフォルト値は10秒です。 |
3,4 | 0x23B | PIAFS:PIAFS:ネゴシエート範囲外のFBI (ACK sequence #)、または空でないデータフレームのあるFBI=0を受信しました。 |
3,4 | 0x23C | PIAFS:ネゴシエート範囲外のFFI (MSG sequence #)、またはFFI=0を受信しました。 |
3,4 | 0x23D | PIAFS:ネゴシエートされたデータウィンドウがRTF(ラウンドトリップ遅延)値を下回っています。Portwareはこのエラーをポストしないので、このエラーが表示されることはありません。 |
3,4 | 0x23E | PIAFS:メッセージのデータ長フィールドが大きすぎます。適正範囲は0-73です。 |
3,4 | 0x23F | PIAFS内部エラー。SREJコールによりエラーコードが戻されました。 |
3,4 | 0x240 | PIAFS一般プロトコル エラー。関連する切断理由のない一般的なエラーです。 |
3,4 | 0x241 | PIAFS:プロトコルネゴシエーションに失敗しました。両ステーションで、どのプロトコル(Data Transfer Protocol Fixed Speed、DTP Variable Speed Type1)も一致しませんでした。DTP Variable Speed Type3、またはReal Time Protocolはサポートされません。 |
3,4 | 0x242 | PIAFS:PIAFS:測定されたRTF(往復遅延)値が、定義(許容)範囲を超えています。 |
3,4 | 0x243 | PIAFS内部エラー。イベント ハンドラに未知のイベントがあります。スイッチ ステートメントはデフォルト値に戻ります。 |
3,4 | 0x244 | PIAFS 2.1速度変更中に、Signal Processor (SP)応答タイムアウトが発生しました。MICAのCPが、200ミリ秒以内に速度変更応答を受信しませんでした。 |
3,4 | 0x245 | MICAのCPが、CP/SP共有制御ストラクチャで矛盾する制御情報を検出しました。データ バッファの前後に、データ バッファ境界(0-63)を超えるオフセットが設定されている場合などです。 |
相手からの不正MNP/LAPMプロトコル コマンドの受信 (クラス3) | ||
4.5 | 0x3xx | EC が不正コマンド コードを検出しました。下位2桁が、受信した未知コマンドです。応答として、MNP LDまたはLAP-M Frame Reject (FRMR)フレームが送信されます。 |
LAPM 相手側からのMICAプロトコル エラーの指示 (クラス4) | ||
4,5 | 0x4xx | LAP-M FRMR フレームにより、クライアントから EC コンディションが指示されました。下位 2 桁が理由を示しています。 |
4,5 | 0x401 | LAPM:ピアから不正コマンドが報告されました。ホスト モデムがクライアント モデムから FRMR フレームを受信しました。これにより、クライアント モデムがホスト モデムから受信したエラー訂正フレームに、許可されないデータフィールド、または不正長(U フレーム)のデータフィールドが含まれていたことが報告されました。 |
4,5 | 0x403 | LAPM:ピアから、許可できない、または不正長(U フレーム)のデータ フィールドが報告されました。 ホスト モデムがクライアント モデムから FRMR フレームを受信しました。これにより、 クライアント モデムがホスト モデムから受信したエラー訂正フレームに、許可されないデータフィールド、または不正長(Uフレーム)のデータフィールドが含まれていたことが報告されました。 |
4,5 | 0x404 | LAPM:ピアから、Frame Check Sequence(FCS)は正常で、N401(V.42 の最大情報フィールド長)を超えているデータフィールド長が報告されました。 NextPort モデムがクライアント モデムから FRMR フレームを受信しました。これにより、クライアント モデムが NextPort から受信したエラー訂正フレームに、最大オクテット数を超えているため、I フレーム、SREJ フレーム、XID フレーム、UI フレーム、または TEST フレームの情報フィールド(N401)で伝送できないデータフィールドが含まれていたことが報告されました。ただし、フレーム チェック シーケンスは正常です。 |
4,5 | 0x408 | LAPM:ピアから、不正受信シーケンス番号または N(R)が報告されました。 ホスト モデムがクライアント モデムから FRMR フレームを受信しました。これにより、クライアント モデムがホスト モデムから受信したエラー訂正フレームに、不正な受信シーケンス番号が含まれていたことが報告されました。 |
MNP相手側からの切断またはMICAプロトコル エラーの指示(クラス5) | ||
4,5 | 0x5xx | MNP LD フレームにより、クライアントから EC コンディションが指示されました。下位2桁が理由を示しています。 |
3 | 0x501 | MNP:ピアが LR フレームを受信しませんでした。ホスト モデムがクライアント モデムから LD フレームを受信しました。これにより、クライアント モデムがホスト モデムからリンク要求をまったく受信していないことが報告されました。 |
3 | 0x502 | MNP:ピアから、LRフレームに不正なパラメータ#1があることが報告されました。ホストモデムがクライアントモデムからLDフレームを受信しました。受信したLDフレームは、クライアントモデムがホストモデムから受信したリンク要求フレームに、不正な(予期しない)PARAM1が含まれていることを示します。PARAM1の詳細は、V.42仕様を参照してください。 |
3 | 0x503 | MNP:ピアから、設定と一致しないLRフレームが報告されました。ホスト モデムがクライアント モデムからLDフレームを受信しました。これにより、クライアント モデムがホスト モデムから受信したLRフレームが、クライアント モデムの設定と一致していないことが報告されました。 |
4,5 | 0x504 | MNP:ピアから、連続EC再送信回数の超過が報告されました。ホスト モデムがクライアント モデムから LD フレームを受信しました。これにより、クライアント モデムが受信したホスト モデムからの連続再送信が多すぎることが報告されました。 |
4,5 | 0x505 | MNP:ピアから、無動作タイマのタイムアウトが報告されました。ホスト モデムがクライアント モデムからLDフレームを受信しました。これにより、タイムアウトまでの制限時間内にクライアント モデムがホスト(DTE)からデータを受信しなかったことが報告されました。 |
3 | 0x506 | MNP:ピアからエラーが報告されました。ホスト モデムがクライアント モデムから LD フレームを受信しました。これにより、クライアント モデムが MNP プロトコル エラーを受信したことが報告されました。 |
3 | 0x5FF | 正常なMNP切断ホスト モデムがクライアント モデムからLDフレームを受信しました。受信したLDフレームは、クライアントモデムのDTRがドロップしたか、+++またはATHコマンドを受信したことを示す、正常なMNP終了を示します。この切断理由は、コール セットアップ中およびデータモードで発生します(0x65FF、0x85FF、および0xA5FF)。 ホスト モデムが正常終了を示すLDを受信しました。クライアントからの適正なクリアダウン(クライアント モデムからホスト モデムへの切断パケットの送信など)により、コールは正常に終了しました。 クライアント モデムは DTR を廃棄し、クリアダウン プロトコルを正常にネゴシエートしました。 |
PIAFS相手側からの切断またはMICAプロトコル エラーの指示(クラス6) | ||
3,4 | 0x6xx | MICAが、PIAFS DataLinkRelease (PDLR)を受信しました。下位2桁xxが理由を示しています(詳細は下記を参照)。 |
3,4 | 0x61x | PIAFS DataLinkRelease (PDLR)の正常クラス:0 - 正常リリース1 - 正常リリース, データリンクの継続は禁止2 - 正常リリース、データリンクは継続..... その他の正常クラス ?一部のクライアント機器に特定の未定義クラス |
3,4 | 0x62x | PIAFS DLRリソース使用不能クラス(ビジー状態):8 - DTEビジー9 - 一時的な障害..... その他のリソース使用不能クラス - 一部のクライアント機器に特定の未定義クラス |
3,4 | 0x63x | PIAFS DLRサービス利用不能クラス (不正パラメータ)9 - 要求パラメータ設定不能A - 現在、要求パラメータ設定不能.... その他のサービス利用不能クラス - 一部のクライアント機器に特定の未定義クラス |
3,4 | 0x64x | PIAFS DLR 1のサービス未提供クラス – まだパラメータ表示は提供されていません。..... その他のサービス未提供クラス - 一部のクライアント機器に特定の未定義クラス |
3,4 | 0x65x | PIAFS DLRの情報コンテンツクラスが無効です。 8 – 端末属性が一致しません。..... その他の情報コンテンツ無効クラス - 一部のクライアント機器に特定の未定義クラス |
3,4 | 0x66x | PIAFS DLR 0のシーケンスエラークラス – 必須パラメータが不十分です。1 - 情報コンテンツの未定義または未提供5 - ARQコンディションおよび信号不一致6 - タイマのタイムアウト..... その他のシーケンス エラー クラス - 一部のクライアント機器に特定の未定義クラス |
3,4 | 0x67x | PIAFS DLR 1のその他の特殊性クラス – 音声コール中。..... その他の特定クラス- 一部のクライアント機器に特定の未定義クラス |
ホスト/IOSによる切断要求(クラス31) | ||
6,7 | 0x1fxx | ホストが切断を開始しました。値は、0x1F00 と SessionStopCommand 値の合計です。ホストの終了理由を示します。下位2桁xxがホストの理由を示しています。 |
3、6、7 | 0x1f00 | ホストによる一般的な切断開始。値は、0x1F00 と SessionStopCommand 値の合計です。IOSにより開始された一般的な切断理由です。すべての非標準切断に使用されます。たとえば、モデム管理ソフトウェアの判断でコールが終了した場合などです。RADIUS、TACACS、またはホスト モデムに DTR ドロップを発行する他のアプリケーションの高水準認証障害が考えられます。このタイプの切断は、ホスト モデムがデータモードの場合には、CSR としてカウントされません。 |
3 | 0x1f01 | ダイヤルした番号がビジーでした。ホストより、ダイヤル番号がビジーであることが示され、コールが切断されました。 |
3 | 0x1f02 | ダイヤルした番号が応答しませんでした。ホストにより、ダイヤル番号から応答がないことが示され、コールが切断されました。 |
3、6、7 | 0x1f03 | 仮想DTRがドロップされました。これは、現在モデムを使用しているI/Oポート リダイレクタのステータスです。ホストが仮想DTR回線をドロップしたため、コールが切断されました。Cisco IOSソフトウェアにより開始される一般的な切断の理由です。アイドル タイムアウト、PPP LCP TERMREQ受信、認証の失敗、Telnet切断などの原因が考えられます。切断理由を特定するには、modem call-record terseコマンドまたはAuthentication, Authorization, and Accounting (AAA)のRadius切断理由を調べてください。 |
6,7 | 0x1f04 | ローカル ホストにより、ATH (ハングアップ)コマンドが検出されました。 |
3 | 0x1f05 | Telco ネットワークにアクセスできません。ホストがネットワーク(ISDN)にアクセスできなかったため、コールが切断されました。 |
3,4,5, | 0x1f06 | ネットワークにより切断が通知されました。この切断理由は、データモードに変わる前、またはデータモード中に発生します。0x1f06は、IOSが回線ネットワークから回線切断信号(Q.931切断信号またはCASオンフック信号)を受信し、IOSからMICAに切断が指示されたことを意味します。MICAがデータモードに変わった時点でECプロトコル(LAPMまたはMNP4)がネゴシエートされていなかった場合、これは正常な切断です。この状況は、コールがSTEADYステートになる前のトレインアップ中に、Windows 95/98 Dial Up Networking (DUN)のユーザがコールを中止した場合に発生します。また、クライアント側で電話回線プラグが取り外されたり、モデムの電源が切断された場合にも発生しますが、これらも正常な切断とみなされます。ただし、EC (LAPMまたはMNP4)のネゴシエーションが完了してからデータモードに変わった場合、この切断理由は不正(正常なコール終了ではない)とみなされます。 これは、クライアントDTE(データモード)が(DTRドロップまたは+++/ATHを使用して)正しい方法でコールを切断した場合、クライアントモデムがオンフックの前にLAPM DISK(またはMNP LD)を送信し、切断理由0x1f0600000066060006600000060060000006006600000000000600000000000000000000000000この場合、おそらくクライアントモデムの不適合を示しており、何らかの理由でキャリアを維持できなくなったと判断しました。 |
3 | 0x1f07 | NAS が SS7/COT を終了しました。NAS の SS7/COT(持続テスト)終了による切断です。 |
3 | 0x1f08 | T8/T24 のタイムアウトにより、ルータが SS7/COT を終了しました。 |
- | 0x1fff | 未承諾。TERMINATING.ホストが非送信請求の終了メッセージを受信した場合、この切断理由が発生します。 |
disconnect reason:typesは、コールの接続解除が実際に発生したタイミングを示します。これらは、コールセットアップ中とデータモード中(定常状態)の2つの主なタイプに分類できます。 次の表に、最も一般的な切断理由のタイプと、切断理由コードの値を示します。
切断タイプ | 切断理由コード(16進数) | 説明 |
---|---|---|
0 | 0x0... | (未使用) |
1 | 0x2... | (未使用) |
0 | 0x4... | その他の状況 |
3 | 0x6... | コール セットアップ中に発生 |
4 | 0x8.. | データ モードで、Rx(回線からホスト)データのフラッシュOK。データモードで発生した切断です。MICAは受信データをホスト(IOS)に転送しようとしています。 一部の切断(PIAFSなど)では、これが唯一のデータモードタイプです。データ送信がOKかどうかは示されません。 |
5 | 0xA... | データ モードで、Rx(回線からホスト)データのフラッシュがOKではありません。データモードで発生した切断です。MICAは受信データをホスト(IOS)に転送しようとしています。 旧MICAコードでは、これはタイプ4以上に相当します。IOSはこの切断を正常ではないと判断しますが、実際には問題はありません。 |
6 | 0xC... | データ モードで、TX(ホストから回線)データのフラッシュがOKです。データモードで発生した切断です。MICAは、バッファされているホスト(IOS)データを相手側モデムに転送しようとしています。 |
7 | 0xE... | データ モードで、TX(ホストから回線)データのフラッシュがOKでない。データモードで発生した切断です。MICAは、バッファされているホスト(IOS)データを相手側モデムに転送しようとしています。旧MICAコードでは、これはタイプ6以上に相当します。IOSはこの切断を正常ではないと判断しますが、実際には問題はありません。 |