このドキュメントでは、北米での一般的なスイッチ タイプの機能について説明します。この情報は ISDN 回線を注文する際に使用できます。回線のプロビジョニングが完了したら、適切なスイッチ タイプをルータに指定する必要があります。
このドキュメントに関しては個別の前提条件はありません。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。
ISDNスイッチタイプの設定に関するCisco IOS®ソフトウェアの制限はありません。ただし、同じシャーシで複数のスイッチタイプを使用する場合は、Cisco IOS ソフトウェア リリース 11.3T 以降が必要です。
ISDN インターフェイス(必要に応じて BRI または PRI)を搭載したルータが必要です。 インターフェイス内蔵のルータ、またはネットワーク モジュールか WIC が搭載されているルータを使用できます。
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
スイッチ タイプを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードまたはインターフェイス コンフィギュレーション モードで isdn switch-type switch-type コマンドを使用します。例については、『ISDN BRI レイヤ 1 のトラブルシューティング』を参照してください。
ISDN スイッチタイプは、show isdn status コマンドを使用して確認できます。設定を必要とするスイッチ タイプについては、電話会社から明示的な指定があるはずです。特に北米では、電話会社がスイッチ タイプとして「custom」や「national」を指定する場合があります。 その場合は、次のガイドラインに従ってスイッチ タイプの設定を決めてください。
Custom:電話会社がスイッチタイプを Custom としている場合は、ルータのスイッチ タイプを basic-5ess(5ess スイッチを使用する BRI の場合)、primary-5ess(5ess を使用する PRI の場合)、basic-dms(DMS スイッチを使用する BRI の場合)、primary-dms(DMS を使用する PRI の場合)に設定します。
National:BRI の場合は NI-1 規格、PRI の場合は NI-2 規格に適合するスイッチタイプ(PRI の場合は NI-1 規格はありません)。 電話会社がスイッチタイプを National としている場合は、Cisco のルータを basic-ni(BRI の場合)または primary-ni(PRI の場合)と設定する必要があります。
デジタル加入者線:ポイントツーポイント
スイッチタイプ:#5ESS(強く推奨)
サービス レベル:Custom 5ESS/National(NI)
ISDN データ レート:64kbps(56kbps は不可)
NT1:ユーザが提供
SPID:Custom 5ESS の場合はなし、NI の場合はあり
2B1Q ライン コーディング
2B および 1D 回線
B1 CSD(または音声またはデータ用 CSV/D)
B2 CSD(または音声またはデータ用 CSV/D)
D チャネル シグナリング専用
MTERM を 1 に設定(1 DN に関連)
MAXB CHNL を 2 に、ACT USR を Y に設定
Csd(CSV/D)を 2 に、CSD(CSV/D)CHL を ANY に設定
TERMTYP を TYPEE に、DISPLAY を Y に設定
CA PREF を 1 に設定:option を idle に設定(または CSV/D が選択されている場合は ring)
システムの初期化:初期化なし
ディレクトリ番号(DN):両 B チャネルに対して 1
ダイナミック TEI
Cisco IOS 設定コマンド:isdn switchtype basic-5ess
2 つのデータ用 B チャネル
ポイントツーポイント
ターミナル タイプ = E
サービス プロバイダーにより割り当てられる 1 つのディレクトリ番号
MTERM = 1
Centrex 回線での CLID(Calling Line ID; 発呼回線 ID)の配信を要求
音声デバイスつまり ISDN 電話機を接続している場合のみこれを使用
2 つの音声またはデータ用 B チャネル
マルチポイント ターミナル タイプ = D
サービス プロバイダーにより割り当てられる 2 つのディレクトリ番号
サービス プロバイダーにより割り当てられる 2 つの SPID が必要。形式は 01xxxxxxx0 とし、x は市外局番なしの 7 桁の電話番号。
MTERM = 2
コール アピアランスの数 = 1
表示 = なし
リンギング/アイドル コール アピアランス = アイドル
ワンタッチ = なし
自動保留 = なし、Centrex 回線での CLID(Calling Line ID; 発呼回線 ID)の配信を要求。
ディレクトリ番号 1 によるディレクトリ番号 2 へのハンティングが可能、要追加料金。
Cisco IOS 設定コマンド:isdn switchtype basic-ni
ターミナル タイプ = A
2 つの音声およびデータ用 B チャネル
サービス プロバイダーにより割り当てられる 2 つのディレクトリ番号
サービス プロバイダーによって割り当てられる 2 つの SPID が必要。各種形式があり
ディレクトリ番号 1 によるディレクトリ番号 2 へのハンティングが可能、要追加料金。
Cisco IOS 設定コマンド:isdn switchtype basic-dms100
2 つの音声およびデータ両用の B チャネル
サービス プロバイダーにより割り当てられる 2 つのディレクトリ番号
サービス プロバイダーにより割り当てられる 2 つの SPID
機能的シグナリング
ダイナミック TEI 割り当て
キーの最大数 = 64
リリース キー = なし、またはキー番号 = なし
リンギング インジケータ = なし
EKTS = なし
PVC = 1は、BCS 34までのすべてのBCSロードに対して、PVC = 2はNI1を意味します。これにより、2桁のTIDがSPIDに追加されるため、問題が発生します。PVC=1 を使用する。
Centrex 回線での CLID(Calling Line ID; 発呼回線 ID)の配信を要求
ディレクトリ番号 1 によるディレクトリ番号 2 へのハンティングが可能、要追加料金。
Cisco IOS 設定コマンド:
5ess:isdn switchtype primary-5ess
dms100:isdn switchtype primary-dms100
4ess:isdn switch-type primary-4ess
回線フォーマット = ESF
ライン コーディング = B8ZS
コール タイプ = 23 の着信チャネルおよび 23 の発信チャネル
速度= 64 kbps レート
コールバイコール機能 23B+D
トランク選択シーケンス = 降順(23-1)
B+D グレアの設定 = イールド
サービス プロバイダーにより割り当てられるただ 1 つのディレクトリ番号
* SPID は不要 *