Field Notice:FN70620：既存のHyperFlex ESXiホストをvCenter 7.0 Update 1に移動すると予期せず電源がオフになり、HyperFlex Controller VMが削除される可能性 – 回避策を提供

通知

この Field Notice は現状のままで提供され、市場性の保証を含むいっさいの保証、あるいはサービス保証を示唆するものではありません。この Field Notice での情報、あるいは、この Field Notice からのリンク先資料はお客様ご自身の責任においてご使用をお願いいたします。シスコでは、任意の時点でこの Field Notice を変更あるいはアップデートする権利を留保いたします。

改訂履歴

影響を受ける製品

障害情報

事象の説明

HyperFlexとvCenter 7.0 Update 1(U1)の間の相互運用性の問題が確認されました。この問題は、vSphere ESX Agent Manager(EAM)によって管理されるHyperFlexコントローラ仮想マシン(VM)に影響します。この通知が最初に発行された時点では、vCenterとESXi 7.0および7.0 U1はHyperFlexではサポートされておらず、この通知は十分な注意を払って発行されています。

HyperFlex Data Platform(HXDP)ソフトウェアリリース4.0(2)および4.5(1)以降では、vCenter Server 7.0 U1c(ビルド17327517)以降がサポートされています。完全な相互運用性の詳細については、「背景説明」セクションのHyperFlex製品ドキュメントのリンクを参照してください。

背景

HXDPソフトウェアは、公開されているすべてのソフトウェアリリースノートで、互換性のあるESXiおよびvCenterバージョンのリストに準拠しています。vCenter Server 7.0 U1cは、HyperFlex 4.0(2)および4.5(1)以降のリリースで使用できます。U1cより前のvCenter Server 7バージョンは常に使用できません。『HyperFlex 4.0リリースノート、表6』を参照してください。ESXiバージョンおよびCisco HXリリース4.5(x)：ソフトウェア要件、表7VMware ESXiのソフトウェア要件』を参照してください。

注：HXDPとのESXiおよびvCenterの互換性は、個別に認定され、製品ドキュメントに個別に記載されています。このField Noticeでは、vCenter Server 7.0の相互運用性について厳密に説明しており、ESXi 7.0の相互運用性については説明していません。

vCenter Server 7.0のU1c以前の動作

一部のHyperFlexクラスタは、ESX Agent Manager(EAM)と呼ばれるvCenter Serverのサービスを使用します。このサービスは、HyperFlexコントローラVM（vCenterではstCtlVMという名前）のライフサイクルを管理します。

既存のHyperFlex ESXiホストを既存のvCenter Serverから新しいvCenter Server 7.0 U1に移動すると、これらのホスト上にあるHyperFlexコントローラVMの電源がオフになり、削除されます。この問題は、4.0(1a)よりも前のHXDPリリースで最初にインストールされたHyperFlexクラスタに影響を与えます。デフォルトでは、最初に4.0(1a)より前のリリースで導入されたすべてのクラスタは、HXDPのリリース4.0(1a)以降にアップグレードした後も、EAMサービスを引き続き使用します。

シナリオの例を次に示します。

• HyperFlexクラスタは、最初に2.6(1a)に導入され、次に4.0(2c)にアップグレードされました。
  • クラスタは4.0(1a)よりも後のリリースにアップグレードされますが、最初は4.0(1a)よりも前のリリースで導入されているため、この問題が発生する可能性があります。
• HyperFlexクラスタは、最初は4.0(1b)に導入されました。
  • このクラスタは、最初にリリース4.0(1a)以降で導入されたため、影響を受けません。
• HyperFlexクラスタは、最初に3.5(2a)に導入され、次に4.0(2c)にアップグレードされ、シスコのドキュメントに従ってEAM設定を削除するために手動で変更されています。
  • このクラスタは依然として影響を受けやすい状態です。手動の削除手順では問題は解決されません。

影響を受けやすいクラスタを現在のvCenterから削除し、対応するESXiホストを新しいvCenter 7.0 U1インスタンスに追加すると、コントローラVMは完全に削除されます。その結果、クラスタが使用できなくなり、場合によってはクラスタデータが回復不能になります。

事象の症状

コントローラVMをホストするESXiホストを7.0 U1cより前のvCenterに追加すると、HyperFlex Controller VMの電源が突然切れ、vCenterのEAMサービスによってディスクから削除される可能性があります。その結果、クラスタの可用性が失われます。場合によっては、HyperFlexストレージクラスタが回復不能になることがあります。

暫定的な回避策と解決策

VMwareは、vCenter Server 7.0 U1c以降のデフォルトのEAM動作を拡張して、非vSphere Clustering Service(vCLS)VMの孤立したVMクリーンアップを自動的に防止します。vCenter Server 7.0 U1c以降を実行している場合、vCenter Serverの新規インストールやアップグレードを行っても、HXDPコントローラVMとの相互運用性の問題は発生しません。

HyperFlexで使用する場合、孤立したすべてのVMを自動的に自動クリーンアップするようにvCenter Serverを手動で設定しないでください。詳細については、VMware KB 81352を参照してください。

U1cリリースより前のvCenter Server 7.0は、Cisco HyperFlexでは使用しないでください。

注：Cisco.comで文書化されている手順に従ってEAM設定を手動で削除しても、この問題は回避されません。

詳細情報

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