この文書は、Catalyst 6000 Multilayer Switch Feature Card(MSFC)上での単一ルータ モード冗長性と Border Gateway Protocol(BGP; ボーダーゲートウェイ プロトコル)の設定例を提供します。
優れたネットワーク設計の実践とは、レイヤ 2 とレイヤ 3 に冗長性を提供することです。それぞれが 2 つのスーパバイザ エンジンと 2 枚の MSFC を備えた 2 台の Catalyst 6000 スイッチをネットワークに接続することによって、望ましい冗長性が得られます。2 つのスーパーバイザ エンジン(1 つはアクティブ状態、1 つはスタンバイ状態)によって、レイヤ 2 の冗長性が提供され、各シャーシに装着された 2 枚の MSFC によってレイヤ 3 の冗長性が提供されます。さらに、2 つの Catalyst 6000 シャーシは BGP を使って 2 社の異なる ISP に対してマルチホーム化することが可能です。これにより、1 社の ISP で障害が発生した場合に、追加の冗長性が提供されます。
Catalyst 6000 で冗長性を設定するには、次のような複数の方法があります。
デュアル MSFC 冗長性(高可用性)
Single Router Mode(SRM; 単一ルータ モード)冗長性
手動モードの冗長性
この文書では、2 つのスーパーバイザと 2 枚の MSFC を搭載し、CatOS システム ソフトウェアが動作する Catalyst 6000 の SRM 冗長性の設定例について記述します。2 つの Catalyst 6000 シャーシが接続されたマルチホーム BGP ネットワークの SRM 冗長性は、上記の 3 つの考えられる選択肢の中でも、最も設定が簡単です。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
この文書の読者は、BGP の設定と、Catalyst 6000 シリーズ スイッチのスーパーバイザと MSFC 冗長性の設定について精通している必要があります。これらのトピックの詳細については、関連情報のリンクを参照してください
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
10-Aug-2005 |
初版 |