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このドキュメントでは、Cisco Catalyst スイッチネットワークの Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)に関するいくつかの一般的な問題をトラブルシューティングする方法について説明します。
このドキュメントに関しては個別の前提条件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。
表記法の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
注:内部バグレポートにアクセスできるのは、登録されたシスコクライアントだけです。
DHCP には、Transmission Control Protocol/Internet Protocol(TCP/IP)を使用するコンピュータがネットワークから自動的にプロトコル設定パラメータを取得できるようにするためのメカニズムがあります。DHCP は、Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)の Dynamic Host Configuration-Working Group(DHC-WG)によって策定されたオープン スタンダードです。
DHCP はクライアント/サーバ パラダイムに基づいており、DHCP クライアント(たとえば、デスクトップ コンピュータなど)は DHCP サーバと通信して設定パラメータを取得します。DHCP サーバは一般に中央に位置し、ネットワーク管理者によって操作されます。サーバはネットワーク管理者によって実行されるため、DHCP クライアントを現在のネットワーク アーキテクチャに適切なパラメータを使用して確実かつ動的に設定することができます。
ほとんどの場合、エンタープライズ ネットワークを構成する複数のサブネットは、仮想 LAN(VLAN)と呼ばれるサブネットワークに分割されます。この場合、ルータがこれらのサブネットワーク間でルーティングを行います。ルータはデフォルトではブロードキャストを渡さないため、DHCPリレーエージェント機能を使用してDHCPブロードキャストを転送するようにルータを設定しない限り、各サブネット上にはDHCPサーバが必要です。
DHCP の主要な概念は以下のとおりです。
DHCPクライアントには初期状態ではIPアドレスが設定されていないため、DHCPサーバからIPアドレスを取得するためにブロードキャスト要求を送信する必要があります。
ルータは、デフォルトではブロードキャストを転送しません。DHCP サーバが別のブロードキャスト ドメイン(レイヤ 3(L3)ネットワーク)上に位置する場合は、クライアントの DHCP ブロードキャスト要求に対処する必要があります。 その方法としては、DHCP リレー エージェントを使用します。
Cisco ルータで DHCP リレーを実装するには、インターフェイス レベルの ip helper コマンドを使用します。
シナリオ1:CiscoルータによるDHCPクライアントとサーバネットワーク間のルーティング
次の図のように設定すると、インターフェイスEthernet1は、クライアントがブロードキャストしたDHCPDISCOVERを、インターフェイスEthernet1経由で192.168.2.2に転送します。DHCP サーバはユニキャストを使用して、この要求に対応します。この例では、ルータに必要になる他の設定はありません。
シナリオ2:L3モジュールを搭載したCisco CatalystスイッチによるDHCPクライアントとサーバネットワーク間のルーティング
図で設定されているように、インターフェイスVLAN20は、クライアントがブロードキャストしたDHCPDISCOVERを、インターフェイスVLAN10を介して192.168.2.2に転送します。DHCP サーバはユニキャストを使用して、この要求に対応します。この例では、ルータに必要になる他の設定はありません。スイッチ ポートをホスト ポートとして設定し、Spanning-Tree Protocol(STP)PortFast を有効にして、トランキングとチャネリングは無効にする必要があります。
DHCPは当初Requests for Comments(RFC)1531で定義され、その後RFC 2131に置き換えられました。 DHCP は、RFC 951 で定義されている Bootstrap Protocol(BootP; ブートストラップ プロトコル)に基づいています。
ワークステーション(ホスト)は起動時に、DHCP を使用して初期設定情報(IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイなど)を取得します。DHCPでは、各ホストにIPアドレスを手動で設定する必要はありません。また、ホストが別の IP サブネットに移動した場合、そのホストは前に使用していた IP アドレスとは異なる IP アドレスを使用しなければなりません。DHCP はこの要件に自動的に対処し、ホストが正しい IP サブネット内の IP アドレスを選択できるようにします。
RFC 2131 - DHCP
RFC 2132 - DHCP Options and BootP Vendor Extensions
RFC 1534 - Interoperation between DHCP and BootP
RFC 1542 - Clarifications and Extensions for the BootP
RFC 2241 - DHCP Options for Novell Directory Services
RFC 2242 - Netware/IP Domain Name and Information
RFC 2489 - Procedure for Defining New DHCP Options
DHCP で使用するクライアント/サーバ モデルでは、1 つ以上のサーバ(DHCP サーバ)がクライアント(ホスト)の起動時に IP アドレスとその他の設定パラメータをクライアントに割り当てます。これらの設定パラメータは、指定された期間、サーバからクライアントにリースされるものです。ホストが起動すると、ホストに含まれる TCP/IP スタックは、IP アドレスやサブネット マスクをはじめとする設定パラメータを取得するためにブロードキャスト(DHCPDISCOVER)メッセージを送信します。これにより、DHCP サーバとホスト間のメッセージ交換が開始されます。この交換の間、クライアントは次の明確に定義された状態を通過します。
Initializing(初期化中)
Selecting(選択中)
Requesting(要求中)
Bound(バインディング済み)
Renewing(リニューアル中)
Rebinding(再バインディング中)
これらの状態間を移動するために、クライアントとサーバはDHCPメッセージテーブルにリストされているメッセージタイプを交換できます。
参考 | メッセージ | 説明 |
---|---|---|
0x01 | DHCPDISCOVER | クライアントは使用可能なDHCPサーバを探します。 |
0x02 | DHCPOFFER | クライアントの DHCPDISCOVER に対するサーバの応答。 |
0x03 | DHCPREQUEST | クライアントはサーバにブロードキャストし、パケットに定義されているとおりに、1台のサーバから提供されたパラメータを要求します。 |
0x04 | DHCPDECLINE | クライアントとサーバ間の通信は、ネットワークアドレスがすでに使用されていることを示します。 |
0x05 | DHCPACK | サーバとクライアント間の通信は、設定パラメータと、専用ネットワークアドレスを使用して行われます。 |
0x06 | DHCPNAK | サーバからクライアントへの通信では、設定パラメータの要求が拒否されます。 |
0x07 | DHCPRELEASE | クライアントとサーバ間の通信では、ネットワークアドレスが変更され、残りのリースがキャンセルされます。 |
0x08 | DHCPINFORM | クライアントとサーバ間の通信では、クライアントがすでにアドレスとして外部設定しているローカル設定パラメータだけが要求されます。 |
クライアントは初回起動時に、Initializing 状態になり、物理サブネット上で User Datagram Protocol(UDP)ポート 67(BootP サーバ)から DHCPDISCOVER メッセージを送信します。 クライアントには自身が属するサブネットを知る方法がないため、DHCPDISCOVERは送信元IPアドレス0.0.0.0を使用した全サブネットのブロードキャスト(宛先IPアドレス255.255.255.255)になります。クライアントにIPアドレスが設定されていないため、送信元IPアドレスは0.0.0.0です。DHCPサーバがこのローカルサブネット上に存在し、正しく設定されて動作している場合、DHCPサーバはブロードキャストを受信し、DHCPOFFERメッセージで応答します。ローカル サブネット上に DHCP サーバがなければ、DHCP サーバが位置するローカル サブネット上に DHCP/BootP リレー エージェントが存在し、このリレー エージェントによって DHCPDISCOVER メッセージが転送されるようになっていなければなりません。
このリレーエージェントは、専用ホスト(Microsoft Windows Serverなど)またはルータ(インターフェイスレベルのIP helper文で設定されたCiscoルータなど)のいずれかになります。
DHCPDISCOVERメッセージを受信したDHCPサーバは、UDPポート68(BootPクライアント)でDHCPOFFERメッセージで応答できます。 クライアントが DHCPOFFER を受信すると、その状態は Selecting に遷移します。この DHCPOFFER メッセージには、クライアントの初期設定情報が含まれています。たとえば、DHCPサーバはDHCPOFFERメッセージのyiaddrフィールドに要求されたIPアドレスを入力します。サブネット マスクとデフォルト ゲートウェイは、サブネット マスクとルータのそれぞれの options フィールドに指定されます。DHCPOFFER メッセージに含まれるその他の一般的なオプションには、IP アドレス リース時間、リニューアル時間、ドメイン ネーム サーバ、NetBIOS ネーム サーバ(WINS)などがあります。 DHCPサーバはDHCPOFFERをブロードキャストアドレスに送信しますが、クライアントハードウェアアドレスをオファーのchaddrフィールドに含めることで、クライアントは自身が意図された宛先であることを認識します。DHCPサーバがローカルサブネット上にない場合、DHCPサーバはDHCPDISCOVERの送信元であるDHCP/BootPリレーエージェントにDHCPOFFERをユニキャストパケットとしてUDPポート67で送信します。次に、DHCP/BootPリレーエージェントは、Bootpクライアントによって設定されたブロードキャストフラグに応じて、UDPポート68のローカルサブネットでDHCPOFFERをブロードキャストまたはユニキャストします。
クライアントはDHCPOFFERを受信すると、DHCPREQUESTメッセージで応答し、DHCPOFFERのパラメータを受け入れる意図を示し、Requesting状態に移行します。クライアントは、元のDHCPDISCOVERメッセージを受信した各DHCPサーバから1つずつ、複数のDHCPOFFERメッセージを受信できます。クライアントは1つのDHCPOFFERを選択してそのDHCPサーバのみに応答し、他のすべてのDHCPOFFERメッセージを暗黙的に拒否します。クライアントは、Server IdentifierオプションフィールドにDHCPサーバのIPアドレスを入力した後、選択したサーバを識別します。DHCPREQUESTもブロードキャストされるため、DHCPOFFERを送信したすべてのDHCPサーバはDHCPREQUESTを参照し、各自のDHCPOFFERが承認されたか拒否されたかを確認できます。クライアントが必要とする追加の設定オプションは、DHCPREQUESTメッセージのオプションフィールドに含まれています。クライアントはIPアドレスをオファーされていますが、送信元IPアドレスが0.0.0.0のDHCPREQUESTメッセージを送信します。この時点では、クライアントはその IP アドレスを使用できるという確証をまだ得ていないためです。
DHCPサーバはDHCPREQUESTを受信すると、DHCPACKメッセージで要求を確認応答し、初期化プロセスを完了します。DHCPACK メッセージには送信元アドレスとして DHCP サーバの IP アドレスが設定されますが、この場合も宛先アドレスとしてはブロードキャスト アドレスが設定されます。このメッセージには、クライアントが DHCPREQUEST メッセージで要求したすべてのパラメータが含まれます。クライアントが DHCPACK を受信すると、その状態は Bound に遷移します。これで、クライアントはその IP アドレスを自由に使用してネットワーク上で通信できるようになります。一方、DHCPサーバはリースを自身のデータベースに保存し、クライアントIDまたはchaddr、および関連するIPアドレスでリースを一意に識別します。クライアントとサーバの両方が、このIDの組み合わせを使用してリースを参照します。クライアント ID は、デバイスの MAC アドレスとメディア タイプを組み合わせたものです。
DHCPクライアントは、新しいアドレスの使用を開始する前に、リースされたアドレスに関連する時間パラメータ(リース時間(LT)、更新時間(T1)、再バインド時間(T2))を計算する必要があります。 通常、LT はデフォルトで 72 時間に設定されます。必要に応じて、アドレスを保持するリース時間をこれよりも短くすることができます。
選択したサーバがDHCPREQUESTメッセージを満たすことができない場合、DHCPサーバはDHCPNAKメッセージで応答します。クライアントがDHCPNAKメッセージを受信した場合、またはDHCPREQUESTメッセージへの応答を受信しなかった場合、クライアントはRequesting状態になると設定プロセスを再起動します。クライアントは60秒以内に少なくとも4回DHCPREQUESTを再送信してから、Initializing状態に戻ります。
クライアントはDHCPACKを受信し、オプションで、パラメータの最終チェックを実行します。クライアントは、DHCPACKで提供されたIPアドレスのアドレス解決プロトコル(ARP)要求を送信する際に、この手順を実行します。クライアントがARP要求への応答を受信したときに、そのアドレスがすでに使用中であることが検出されると、クライアントはサーバにDHCPDECLINEメッセージを送信し、設定プロセスをRequesting状態で再開します。
クライアントが他の手段でネットワークアドレスを取得した場合、またはIPアドレスが手動で設定された場合、クライアントワークステーションはDHCPINFORM要求メッセージを使用して、ドメイン名やドメインネームサーバ(DNS)などの他のローカル設定パラメータを取得できます。 DHCPサーバがDHCPINFORMメッセージを受信すると、新しいIPアドレスを持たない、クライアントに適したローカル設定パラメータを持つDHCPACKメッセージを作成します。このDHCPACKはユニキャストでクライアントに送信されます。
DHCPクライアントは、DHCPRELEASEメッセージをDHCPサーバに送信するときに、ネットワークアドレスのリースを放棄できます。解放するリースを識別するために、クライアントはDHCPRELEASEメッセージのクライアント IDフィールドとネットワークアドレスを使用します。現在のDHCPプール範囲を拡張する必要がある場合は、現在のアドレスプールを削除し、DHCPプールの下で新しいIPアドレス範囲を指定します。DHCP プールから特定の IP アドレスまたはアドレス範囲を除外するには、ip dhcp excluded-address コマンドを使用します。
注:デバイスがBOOTPを使用している場合、ルータのDHCPバインディングに無限長リースが表示されます。
IP アドレスはサーバからのみリースされるため、時折リースのリニューアルが必要になってきます。リース時間の半分(T1=0.5 x LT)が経過すると、クライアントはリースの更新を試行します。クライアントは Renewing 状態に遷移し、現在のリース元のサーバに DHCPREQUEST メッセージを送信します。サーバは、リースの更新に同意すると、更新要求に対してDHCPACKメッセージで応答します。DHCPACKメッセージには、前のリース期間中にサーバに変更が加えられた場合に、新しいリースと新しい設定パラメータが含まれています。クライアントは、リースを保持しているときになんらかの理由でサーバに到達できない場合、時間T2内に元のDHCPサーバが更新要求に応答しないと、任意のDHCPサーバからアドレスの更新を試みます。デフォルトの T2 値は(7/8 x LT)です。 つまり、T1 < T2< LT となります。
クライアントが以前にDHCPによって割り当てられたIPアドレスを持っていた場合に再起動すると、クライアントは以前にリースされたIPアドレスをDHCPREQUESTパケットで明確に要求します。このDHCPREQUESTには、送信元IPアドレスとして0.0.0.0、宛先としてIPブロードキャストアドレス255.255.255.255が設定されています。
クライアントがリブート中にDHCPREQUESTを送信する場合、サーバIDフィールドに値を入力するのではなく、要求されたIPアドレスオプションフィールドに値を入力する必要があります。DHCPオプションフィールドの代わりに、ciaddrフィールドに要求されたアドレスが入力されるのは、RFC準拠のクライアントだけです。DHCPサーバはどちらの方式も受け入れます。DHCPサーバの動作は、Windows NT DHCPサーバの場合、使用されているシステムのバージョン、スーパースコープなどの他の要素など、多数の要素に依存します。クライアントが要求されたIPアドレスをまだ使用できるとDHCPサーバが判断した場合は、サーバは応答しないか、DHCPREQUESTに対するDHCPACKを送信します。サーバは、クライアントが要求されたIPアドレスを使用できないと判断すると、DHCPNACKをクライアントに返信します。その後、クライアントはInitializing状態に移行し、DHCPDISCOVERメッセージを送信します。
注:DHCPサーバは、IPアドレスプールの一番下にあるIPアドレスをDHCPクライアントに割り当てます。最下位のアドレスのリースが満了すると、そのアドレスは要求に応じて別のクライアントに割り当てられます。DHCP アドレスの割り当て順序を変更することはできません。
DHCPメッセージは可変長で、DHCPパケットテーブルにリストされたフィールドで構成されます。
注:このパケットは、元のBootPパケットの変更バージョンです。
フィールド | バイト数 | [名前(Name)] | 説明 |
---|---|---|---|
op | 1 | OpCode | パケットが要求または応答であることを示します。1=BOOTREQUEST、2=BOOTREPLY |
htype | 1 | ハードウェア タイプ | ネットワーク ハードウェア アドレスのタイプを指定します。 |
hlen | 1 | ハードウェア長 | ハードウェア アドレスの長さを指定します。 |
ホップ | 1 | ホップ数 | クライアントが値をゼロに設定します。要求がルータ経由で転送されると、値が増分します。 |
xid | 4 | トランザクション ID | クライアントによって選択される乱数。所定の DHCP トランザクションで交換されるすべての DHCP メッセージは、この ID(xid)を使用します。 |
secs | 2 | 秒数 | DHCP プロセス開始から経過した秒数を指定します。 |
flags | 2 | フラグ | メッセージがブロードキャストかユニキャストかを示します。 |
ciaddr | 4 | クライアントのIPアドレス | クライアントが自身の IP アドレスを既知である場合にのみ使用されます(Bound、Renewing、または Rebinding 状態の場合)。 |
yiaddr | 4 | 提示する IP アドレス | クライアントのIPアドレスが0.0.0.0の場合、DHCPサーバは提示されたクライアントのIPアドレスをこのフィールドに設定します。 |
siaddr | 4 | サーバ IP アドレス | クライアントがDHCPサーバのIPアドレスを知っている場合、このフィールドにはDHCPサーバのアドレスが入力されます。そうでない場合、DHCP サーバからの DHCPOFFER と DHCPACK で使用されます。 |
giaddr | 4 | ルータ IP アドレス(GI ADDR) | DHCP/BootP リレー エージェントによって入力されるゲートウェイ IP アドレス。 |
chaddr | 16 | クライアントの MAC アドレス | DHCP クライアントの MAC アドレス。 |
sname | 64 | サーバ名 | オプションのサーバ ホスト名。 |
ファイル | 128 | ブートファイル名 | ブート ファイルの名前。 |
options | 可変 | オプション パラメータ | DHCP サーバが指定できるオプションのパラメータ。RFC 2132 で、使用可能なすべてのオプションが指定されています。 |
パケットの説明 | 送信元 MAC アドレス | 宛先 MAC アドレス | 送信元 IP アドレス | 宛先 IP アドレス |
---|---|---|---|---|
DHCPDISCOVER | クライアント | ブロードキャスト | 0.0.0.0 | 255.255.255.255 |
DHCPOFFER | DHCPServer | ブロードキャスト | DHCPServer | 255.255.255.255 |
DHCPREQUEST | クライアント | ブロードキャスト | 0.0.0.0 | 255.255.255.255 |
DHCPACK | DHCPServer | ブロードキャスト | DHCPServer | 255.255.255.255 |
デフォルトでは、ルータはブロードキャストパケットを転送しません。DHCPクライアントメッセージは宛先IPアドレス255.255.255.255(すべてのネットブロードキャスト)を使用するため、DHCPクライアントは、ルータにDHCP/BootPリレーエージェントが設定されていない限り、異なるサブネット上にあるDHCPサーバに要求を送信できません。DHCP/BootPリレーエージェントは、DHCPクライアントに代わってDHCP要求をDHCPサーバに転送します。DHCP/BootPリレーエージェントは、DHCPサーバに送信されるDHCPフレームの送信元IPアドレスに自身のIPアドレスを付加します。これにより、DHCP サーバはユニキャストを使用して DHCP/BootP リレー エージェントに応答することが可能になります。また、DHCP/BootPリレーエージェントは、ゲートウェイIPアドレスフィールドに、クライアントからDHCPメッセージを受信したインターフェイスのIPアドレスを設定します。DHCP サーバはこのゲートウェイ IP アドレス フィールドに基づいて、DHCPDISCOVER、DHCPREQUEST、または DHCPINFORM メッセージの発信元サブネットを判断します。
BootPまたはDHCP要求を転送するようにCiscoルータを設定するプロセスは簡単です。DHCP/BootPサーバまたはサーバが存在するネットワークのサブネットブロードキャストアドレスを指すIPヘルパーアドレスを設定するだけです。
ネットワーク例:
BootP/DHCP 要求をクライアントから DHCP サーバに転送するには、ip helper-address interface コマンドを実行します。IP ヘルパー アドレスは、UDP ポート番号に基づいて、すべての UDP ブロードキャストを転送するように設定できます。デフォルトでは、IPヘルパーアドレスは次のUDPブロードキャストを転送します。
Trivial File Transfer Protocol(TFTP)(ポート 69)
DNS(ポート 53)、タイム サービス(ポート 37)
NetBIOS ネーム サーバ(ポート 137)
NetBIOS データグラム サーバ(ポート 138)
ブート プロトコル(DHCP/BootP)クライアントおよびサーバ データグラム(ポート 67 および 68)
Terminal Access Control Access Control System(TACACS)サービス(ポート 49)
IEN-116 ネーム サービス(ポート 42)
IPヘルパーアドレスは、UDPブロードキャストをユニキャストIPアドレスまたはブロードキャストIPアドレスに転送できます。ただし、IPヘルパーアドレスを使用して、UDPブロードキャストをあるサブネットから別のサブネットのブロードキャストアドレスに転送しないでください。この場合、大量のブロードキャストフラッディングが発生する可能性があります。1つのインターフェイスで複数のIPヘルパーアドレスエントリもサポートされています。
version 12.0 service timestamps debug uptime service timestamps log uptime no service password-encryption ! hostname router ! ! ! interface Ethernet0 ip address 192.168.2.1 255.255.255.0 no ip directed-broadcast ! interface Ethernet1 ip address 192.168.1.1 255.255.255.0 ip helper-address 192.168.2.2 ip helper-address 192.168.2.3 !--- IP helper-address pointing to DHCP server no ip directed-broadcast ! ! ! line con 0 exec-timeout 0 0 transport input none line aux 0 line vty 0 4 login ! end |
Cisco ルータでは、DHCP リレー エージェントとして設定された DHCP サーバ間でのロード バランシングをサポートしていません。Cisco ルータは DHCPDISCOVER メッセージを、該当するインターフェイスに対して指定されたすべてのヘルパー アドレスに転送します。サブネットにサービスを提供するために2つ以上のDHCPサーバを使用すると、DHCPDISCOVER、DHCPOFFER、およびDHCPREQUEST/DHCPDECLINEメッセージがDHCPクライアントとサーバの各ペアの間で交換されるため、DHCPトラフィックが増加するだけです。
手動バインディングを設定する方法は2つあります。1つはWindowsホスト用で、もう1つはWindows以外のホスト用です。設定に使用するコマンドは2種類あります。1つはMicrosoft DHCPクライアント用で、もう1つは非Microsoft DHCPクライアント用です。具体的には、DHCPclient-identifier(手動バインディング – Microsoft DHCPクライアント)とDHCPhardware-address(手動バインディング – 非Microsoft DHCPクライアント)です。 コマンドが2つある理由は、Windowsが稼働するPCではそのMACアドレスが変更され、アドレスの先頭に01が付加されるからです。以下に設定例を示します。
Microsoft DHCPクライアントの設定を次に示します。
configure terminal ip dhcp pool new_pool host ip_address subnet_mask client-identifier 01XXXXXXXXXXXX
!--- xxxxxx represents 48 bit MAC address prepended with 01
Microsoft以外のDHCPクライアントの設定を次に示します。
configure terminal ip dhcp pool new_pool host ip_address subnet_mask hardware-address XXXXXXXXXXXX
!--- xxxxxx represents 48 bit MAC address
デフォルトでは、プライマリ IP アドレスからの要求を受信した場合のみ、応答パケットが送信されるという点で、DHCP には制約があります。DHCP トラフィックはブロードキャスト アドレスを使用します。ルータ インターフェイスからの DHCP 要求が受信されると、(IP ヘルパー アドレスが設定されている場合)DHCP サーバが DHCP 応答パケットで(クライアント用に)使用する IP プールを判断できるように、その要求は、送信元インターフェイスに設定されているプライマリ IP を送信元アドレスとして持つ DHCP サーバに転送されます。
ルータには、DHCP ブロードキャスト要求がインターフェイスに設定されているセカンダリ IP ネットワーク上にあるデバイスから送信されているかどうかを判断する手段はありません。回避策としては、2 つのサブネットを分離するサブインターフェイスを設定して、その両方にそれぞれに対応する IP アドレスを適切に割り当てるという方法があります(ルータに接続されているデバイスが dot1q タギングをサポートすることが前提となります)。
セカンダリ アドレスのほうが優先される方法だとしたら、別の回避策として、グローバル コンフィギュレーション コマンド ip dhcp smart-relay を有効にするという方法もあります。ただし、この方法には制約があり、連続して 3 回のプライマリ アドレス プールの要求に対して DHCP サーバからの応答がない場合、DHCP 要求を中継するにはセカンダリ IP しか使用できません。
もう1つの回避策として、セカンダリサブネットをプライマリに移動する方法があります。この場合、リモートサーバでDHCP要求を処理する必要があります。
次の表は、DHCPクライアントがDHCPサーバからIPアドレスを取得するプロセスを示しています。この表は、前述の「DHCP/BootPリレーエージェント機能の設定」のネットワークダイアグラムに基づいています。図中の各数値は、この次の表で説明するパケットを表しています。次の表を使用して、DHCPクライアント/サーバ間カンバセーションのパケットフローを理解します。また、問題が発生している場所を特定するのにも役立ちます。
パケット | クライアント IP アドレス | サーバ IP アドレス | GI アドレス | パケットの送信元 MAC アドレス | パケットの送信元 IP アドレス | パケットの宛先 MAC アドレス | パケットの宛先 IP アドレス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1. DHCPDISCOVERがクライアントから送信されます。 | 0.0.0.0 | 0.0.0.0 | 0.0.0.0 | 0005.DCC9.C640 | 0.0.0.0 | ffff.ffff.fffff(ブロードキャスト) | 255.255.255.255 |
2. ルータはE1インターフェイスでDHCPDISCOVERを受信します。ルータは、このパケットが DHCP UDP ブロードキャストであることを認識します。この時点で、ルータはDHCP/BootPリレーエージェントとして動作し、ゲートウェイIPアドレスフィールドに着信インターフェイスのIPアドレスを設定し、送信元IPアドレスを着信インターフェイスのIPアドレスに変更して、要求をDHCPサーバに直接転送します。 | 0.0.0.0 | 0.0.0.0 | 192.168.1.1 | インターフェイス E2 の MAC アドレス | 192.168.1.1 | DHCP サーバの MAC アドレス | 192.168.2.2 |
3. DHCPサーバはDHCPDISCOVERを受信し、DHCPリレーエージェントにDHCPOFFERを送信します。 | 192.168.1.2 | 192.168.2.2 | 192.168.1.1 | DHCP サーバの MAC アドレス | 192.168.2.2 | インターフェイス E2 の MAC アドレス | 192.168.1.1 |
4. DHCPリレーエージェントがDHCPOFFERを受信し、ローカルLAN上でDHCPOFFERブロードキャストを転送します。 | 192.168.1.2 | 192.168.2.2 | 192.168.1.1 | インターフェイス E1 の MAC アドレス | 192.168.1.1 | ffff.ffff.ffff(ブロードキャスト) | 255.255.255.255 |
5. DHCPREQUESTがクライアントから送信されました。 | 0.0.0.0 | 0.0.0.0 | 0.0.0.0 | 0005.DCC9.C640 | 0.0.0.0 | ffff.ffff.fffff(ブロードキャスト) | 255.255.255.255 |
6. ルータはE1インターフェイスでDHCPREQUESTを受信します。ルータは、このパケットが DHCP UDP ブロードキャストであることを認識します。この時点で、ルータはDHCPリレーエージェントとして機能し、ゲートウェイIPアドレスフィールドに送信されたインターフェイスのIPアドレスを設定し、送信元IPアドレスを着信インターフェイスのIPアドレスに変更して、要求をDHCPサーバに直接転送します。 | 0.0.0.0 | 0.0.0.0 | 192.168.1.1 | インターフェイス E2 の MAC アドレス | 192.168.1.1 | DHCP サーバの MAC アドレス | 192.168.2.2 |
7. DHCPサーバがDHCPREQUESTを受信し、DHCP/BootPリレーエージェントにDHCPACKを送信します。 | 192.168.1.2 | 192.168.2.2 | 192.168.1.1 | DHCP サーバの MAC アドレス | 192.168.2.2 | インターフェイス E2 の MAC アドレス | 192.168.1.1 |
8. DHCP/BootPリレーエージェントがDHCPACKを受信し、DHCPACKブロードキャストをローカルLANに転送します。クライアントはACKを受け入れ、クライアントのIPアドレスを使用します。 | 192.168.1.2 | 192.168.2.2 | 192.168.1.1 | インターフェイス E1 の MAC アドレス | 192.168.1.1 | ffff.ffff.ffff(ブロードキャスト) | 255.255.255.255 |
Pre-Execution Environment(PXE)を使用すると、ローカルハードドライブ上のシステムを起動する前に、ネットワーク上のサーバからワークステーションを起動できます。この場合、ネットワーク管理者がその特定のワークステーションに物理的にアクセスして、手動で起動する必要はありません。OSや診断プログラムなどのソフトウェアは、ネットワークを介してサーバからデバイスにロードできます。PXE環境では、DHCPを使用してIPアドレスを設定します。
DHCP サーバがネットワークの別のセグメントに位置している場合は、ルータ上に DHCP/BootP リレー エージェントが設定されている必要があります。また、ローカル ルータ インターフェイスに ip helper-address コマンドが設定されている必要もあります。設定情報については、このドキュメントの「Cisco IOSルータでのDHCP/BootPリレーエージェント機能の設定」の項を参照してください。
スニファトレースの例は、6つのフレームで構成されています。次の6つのフレームは、DHCPクライアントとサーバが同じ物理セグメントまたは論理セグメントに存在するシナリオを示しています。DHCPのトラブルシューティングを行うには、次のコード例を使用します。スニファトレースをこの例のトレースと照合することが重要です。次の図に示すトレースと比べると異なる点がいくつかありますが、一般的なパケットフローはまったく同じである必要があります。パケットトレースでは、DHCPの動作の仕組みについて前に説明した内容を追跡します。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 1 - DHCPDISCOVER - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 1[0.0.0.0] [255.255.255.255] 618 0:01:26.810 0.575.244 05/07/2001 11:52:03 AM DHCP: Request, Message type: DHCP Discover DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 1arrived at 11:52:03.8106; frame size is 618 (026A hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station 0005DCC9C640 DLC: Ethertype = 0800 (IP) DLC: IP: ----- IP Header ----- IP: IP: Version = 4, header length = 20 bytes IP: Type of service = 00 IP: 000. .... = routine IP: ...0 .... = normal delay IP: .... 0... = normal throughput IP: .... .0.. = normal reliability IP: .... ..0. = ECT bit - transport protocol will ignore the CE bit IP: .... ...0 = CE bit - no congestion IP: Total length = 604 bytes IP: Identification = 9 IP: Flags = 0X IP: .0.. .... = may fragment IP: ..0. .... = last fragment IP: Fragment offset = 0 bytes IP: Time to live = 255 seconds/hops IP: Protocol = 17 (UDP) IP: Header checksum = B988 (correct) IP: Source address = [0.0.0.0] IP: Destination address = [255.255.255.255] IP: No options IP: UDP: ----- UDP Header ----- UDP: UDP: Source port = 68 (BootPc/DHCP) UDP: Destination port = 67 (BootPs/DHCP) UDP: Length = 584 UDP: No checksum UDP: [576 byte(s) of data] UDP: DHCP: ----- DHCP Header ----- DHCP: DHCP: Boot record type = 1 (Request) DHCP: Hardware address type = 1 (10Mb Ethernet) DHCP: Hardware address length = 6 bytes DHCP: DHCP: Hops = 0 DHCP: Transaction id = 00000882 DHCP: Elapsed boot time = 0 seconds DHCP: Flags = 8000 DHCP: 1... .... .... .... = Broadcast IP datagrams DHCP: Client self-assigned IP address = [0.0.0.0] DHCP: Client IP address = [0.0.0.0] DHCP: Next Server to use in bootstrap = [0.0.0.0] DHCP: Relay Agent = [0.0.0.0] DHCP: Client hardware address = 0005DCC9C640 DHCP: DHCP: Host name = "" DHCP: Boot file name = "" DHCP: DHCP: Vendor Information tag = 63825363 DHCP: Message Type = 1 (DHCP Discover) DHCP: Maximum message size = 1152 DHCP: Client identifier = 00636973636F2D303030352E646363392E633634302D564C31 DHCP: Parameter Request List: 7 entries DHCP: 1 = Client's subnet mask DHCP: 66 = TFTP Option DHCP: 6 = Domain name server DHCP: 3 = Routers on the client's subnet DHCP: 67 = Boot File Option DHCP: 12 = Host name server DHCP: 150 = Unknown Option DHCP: Class identifier = 646F63736973312E30 DHCP: Option overload =3 (File and Sname fields hold options) DHCP: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 2 - DHCPOFFER - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 2[192.168.1.1] [255.255.255.255] 331 0:01:26.825 0.015.172 05/07/2001 11:52:03 AM DHCP: Reply, Message type: DHCP Offer DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 2 arrived at 11:52:03.8258; frame size is 331 (014B hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station 0005DCC42484 DLC: Ethertype = 0800 (IP) DLC: IP: ----- IP Header ----- IP: IP: Version = 4, header length = 20 bytes IP: Type of service = 00 IP: 000. .... = routine IP: ...0 .... = normal delay IP: .... 0... = normal throughput IP: .... .0.. = normal reliability IP: .... ..0. = ECT bit - transport protocol will ignore the CE bit IP: .... ...0 = CE bit - no congestion IP: Total length = 317 bytes IP: Identification = 5 IP: Flags = 0X IP: .0.. .... = may fragment IP: ..0. .... = last fragment IP: Fragment offset = 0 bytes IP: Time to live = 255 seconds/hops IP: Protocol = 17 (UDP) IP: Header checksum = F901 (correct) IP: Source address = [192.168.1.1] IP: Destination address = [255.255.255.255] IP: No options IP: UDP: ----- UDP Header ----- UDP: UDP: Source port = 67 (BootPs/DHCP) UDP: Destination port = 68 (BootPc/DHCP) UDP: Length = 297 UDP: No checksum UDP: [289 byte(s) of data] UDP: DHCP: ----- DHCP Header ----- DHCP: DHCP: Boot record type = 2 (Reply) DHCP: Hardware address type = 1 (10Mb Ethernet) DHCP: Hardware address length = 6 bytes DHCP: DHCP: Hops = 0 DHCP: Transaction id = 00000882 DHCP: Elapsed boot time = 0 seconds DHCP: Flags = 8000 DHCP: 1... .... .... .... = Broadcast IP datagrams DHCP: Client self-assigned IP address = [0.0.0.0] DHCP: Client IP address = [192.168.1.2] DHCP: Next Server to use in bootstrap = [0.0.0.0] DHCP: Relay Agent = [0.0.0.0] DHCP: Client hardware address = 0005DCC9C640 DHCP: DHCP: Host name = "" DHCP: Boot file name = "" DHCP: DHCP: Vendor Information tag = 63825363 DHCP: Message Type = 2 (DHCP Offer) DHCP: Server IP address = [192.168.1.1] DHCP: Request IP address lease time = 85535 (seconds) DHCP: Address Renewal interval = 42767 (seconds) DHCP: Address Rebinding interval = 74843 (seconds) DHCP: Subnet mask = [255.255.255.0] DHCP: Domain Name Server address = [192.168.1.3] DHCP: Domain Name Server address = [192.168.1.4] DHCP: Gateway address = [192.168.1.1] DHCP: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 3 - DHCPREQUEST - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 3[0.0.0.0] [255.255.255.255] 618 0:01:26.829 0.003.586 05/07/2001 11:52:03 AM DHCP: Request, Message type: DHCP Request DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 56 arrived at 11:52:03.8294; frame size is 618 (026A hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station 0005DCC9C640 DLC: Ethertype = 0800 (IP) DLC: IP: ----- IP Header ----- IP: IP: Version = 4, header length = 20 bytes IP: Type of service = 00 IP: 000. .... = routine IP: ...0 .... = normal delay IP: .... 0... = normal throughput IP: .... .0.. = normal reliability IP: .... ..0. = ECT bit - transport protocol will ignore the CE bit IP: .... ...0 = CE bit - no congestion IP: Total length = 604 bytes IP: Identification = 10 IP: Flags = 0X IP: .0.. .... = may fragment IP: ..0. .... = last fragment IP: Fragment offset = 0 bytes IP: Time to live = 255 seconds/hops IP: Protocol = 17 (UDP) IP: Header checksum = B987 (correct) IP: Source address = [0.0.0.0] IP: Destination address = [255.255.255.255] IP: No options IP: UDP: ----- UDP Header ----- UDP: UDP: Source port = 68 (BootPc/DHCP) UDP: Destination port = 67 (BootPs/DHCP) UDP: Length = 584 UDP: No checksum UDP: [576 byte(s) of data] UDP: DHCP: ----- DHCP Header ----- DHCP: DHCP: Boot record type = 1 (Request) DHCP: Hardware address type = 1 (10Mb Ethernet) DHCP: Hardware address length = 6 bytes DHCP: DHCP: Hops = 0 DHCP: Transaction id = 00000882 DHCP: Elapsed boot time = 0 seconds DHCP: Flags = 8000 DHCP: 1... .... .... .... = Broadcast IP datagrams DHCP: Client self-assigned IP address = [0.0.0.0] DHCP: Client IP address = [0.0.0.0] DHCP: Next Server to use in bootstrap = [0.0.0.0] DHCP: Relay Agent = [0.0.0.0] DHCP: Client hardware address = 0005DCC9C640 DHCP: DHCP: Host name = "" DHCP: Boot file name = "" DHCP: DHCP: Vendor Information tag = 63825363 DHCP: Message Type = 3 (DHCP Request) DHCP: Maximum message size = 1152 DHCP: Client identifier = 00636973636F2D303030352E646363392E633634302D564C31 DHCP: Server IP address = [192.168.1.1] DHCP: Request specific IP address = [192.168.1.2] DHCP: Request IP address lease time = 85535 (seconds) DHCP: Parameter Request List: 7 entries DHCP: 1 = Client's subnet mask DHCP: 66 = TFTP Option DHCP: 6 = Domain name server DHCP: 3 = Routers on the client's subnet DHCP: 67 = Boot File Option DHCP: 12 = Host name server DHCP: 150 = Unknown Option DHCP: Class identifier = 646F63736973312E30 DHCP: Option overload =3 (File and Sname fields hold options) DHCP: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 4 - DHCPACK - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 4[192.168.1.1] [255.255.255.255] 331 0:01:26.844 0.014.658 05/07/2001 11:52:03 AM DHCP: Reply, Message type: DHCP Ack DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 57 arrived at 11:52:03.8440; frame size is 331 (014B hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station 0005DCC42484 DLC: Ethertype = 0800 (IP) DLC: IP: ----- IP Header ----- IP: IP: Version = 4, header length = 20 bytes IP: Type of service = 00 IP: 000. .... = routine IP: ...0 .... = normal delay IP: .... 0... = normal throughput IP: .... .0.. = normal reliability IP: .... ..0. = ECT bit - transport protocol will ignore the CE bit IP: .... ...0 = CE bit - no congestion IP: Total length = 317 bytes IP: Identification = 6 IP: Flags = 0X IP: .0.. .... = may fragment IP: ..0. .... = last fragment IP: Fragment offset = 0 bytes IP: Time to live = 255 seconds/hops IP: Protocol = 17 (UDP) IP: Header checksum = F900 (correct) IP: Source address = [192.168.1.1] IP: Destination address = [255.255.255.255] IP: No options IP: UDP: ----- UDP Header ----- UDP: UDP: Source port = 67 (BootPs/DHCP) UDP: Destination port = 68 (BootPc/DHCP) UDP: Length = 297 UDP: No checksum UDP: [289 byte(s) of data] UDP: DHCP: ----- DHCP Header ----- DHCP: DHCP: Boot record type = 2 (Reply) DHCP: Hardware address type = 1 (10Mb Ethernet) DHCP: Hardware address length = 6 bytes DHCP: DHCP: Hops = 0 DHCP: Transaction id = 00000882 DHCP: Elapsed boot time = 0 seconds DHCP: Flags = 8000 DHCP: 1... .... .... .... = Broadcast IP datagrams DHCP: Client self-assigned IP address = [0.0.0.0] DHCP: Client IP address = [192.168.1.2] DHCP: Next Server to use in bootstrap = [0.0.0.0] DHCP: Relay Agent = [0.0.0.0] DHCP: Client hardware address = 0005DCC9C640 DHCP: DHCP: Host name = "" DHCP: Boot file name = "" DHCP: DHCP: Vendor Information tag = 63825363 DHCP: Message Type = 5 (DHCP Ack) DHCP: Server IP address = [192.168.1.1] DHCP: Request IP address lease time = 86400 (seconds) DHCP: Address Renewal interval = 43200 (seconds) DHCP: Address Rebinding interval = 75600 (seconds) DHCP: Subnet mask = [255.255.255.0] DHCP: Domain Name Server address = [192.168.1.3] DHCP: Domain Name Server address = [192.168.1.4] DHCP: Gateway address = [192.168.1.1] DHCP: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 5 - ARP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 5 0005DCC9C640 Broadcast 60 0:01:26.846 0.002.954 05/07/2001 11:52:03 AM ARP: R PA=[192.168.1.2] HA=0005DCC9C640 PRO=IP DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 58 arrived at 11:52:03.8470; frame size is 60 (003C hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station 0005DCC9C640 DLC: Ethertype = 0806 (ARP) DLC: ARP: ----- ARP/RARP frame ----- ARP: ARP: Hardware type = 1 (10Mb Ethernet) ARP: Protocol type = 0800 (IP) ARP: Length of hardware address = 6 bytes ARP: Length of protocol address = 4 bytes ARP: Opcode 2 (ARP reply) ARP: Sender's hardware address = 0005DCC9C640 ARP: Sender's protocol address = [192.168.1.2] ARP: Target hardware address = FFFFFFFFFFFF ARP: Target protocol address = [192.168.1.2] ARP: ARP: 18 bytes frame padding ARP: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 6 - ARP - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 6 0005DCC9C640 Broadcast 60 0:01:27.355 0.508.778 05/07/2001 11:52:04 AM ARP: R PA=[192.168.1.2] HA=0005DCC9C640 PRO=IP DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 59 arrived at 11:52:04.3557; frame size is 60 (003C hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station 0005DCC9C640 DLC: Ethertype = 0806 (ARP) DLC: ARP: ----- ARP/RARP frame ----- ARP: ARP: Hardware type = 1 (10Mb Ethernet) ARP: Protocol type = 0800 (IP) ARP: Length of hardware address = 6 bytes ARP: Length of protocol address = 4 bytes ARP: Opcode 2 (ARP reply) ARP: Sender's hardware address = 0005DCC9C640 ARP: Sender's protocol address = [192.168.1.2] ARP: Target hardware address = FFFFFFFFFFFF ARP: Target protocol address = [192.168.1.2] ARP: ARP: 18 bytes frame padding ARP:
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 1 - DHCPDISCOVER - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 1 [0.0.0.0] [255.255.255.255] 618 0:02:05.759 0.025.369 05/31/2001 06:53:04 AM DHCP: Request, Message type: DHCP Discover DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 124 arrived at 06:53:04.2043; frame size is 618 (026A hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station 0005DCF2C441 DLC: Ethertype = 0800 (IP) DLC: IP: ----- IP Header ----- IP: IP: Version = 4, header length = 20 bytes IP: Type of service = 00 IP: 000. .... = routine IP: ...0 .... = normal delay IP: .... 0... = normal throughput IP: .... .0.. = normal reliability IP: .... ..0. = ECT bit - transport protocol will ignore the CE bit IP: .... ...0 = CE bit - no congestion IP: Total length = 604 bytes IP: Identification = 183 IP: Flags = 0X IP: .0.. .... = may fragment IP: ..0. .... = last fragment IP: Fragment offset = 0 bytes IP: Time to live = 255 seconds/hops IP: Protocol = 17 (UDP) IP: Header checksum = B8DA (correct) IP: Source address = [0.0.0.0] IP: Destination address = [255.255.255.255] IP: No options IP: UDP: ----- UDP Header ----- UDP: UDP: Source port = 68 (BootPc/DHCP) UDP: Destination port = 67 (BootPs/DHCP) UDP: Length = 584 UDP: No checksum UDP: [576 byte(s) of data] UDP: DHCP: ----- DHCP Header ----- DHCP: DHCP: Boot record type = 1 (Request) DHCP: Hardware address type = 1 (10Mb Ethernet) DHCP: Hardware address length = 6 bytes DHCP: DHCP: Hops = 0 DHCP: Transaction id = 00001425 DHCP: Elapsed boot time = 0 seconds DHCP: Flags = 8000 DHCP: 1... .... .... .... = Broadcast IP datagrams DHCP: Client self-assigned IP address = [0.0.0.0] DHCP: Client IP address = [0.0.0.0] DHCP: Next Server to use in bootstrap = [0.0.0.0] DHCP: Relay Agent = [0.0.0.0] DHCP: Client hardware address = 0005DCF2C441 DHCP: DHCP: Host name = "" DHCP: Boot file name = "" DHCP: DHCP: Vendor Information tag = 63825363 DHCP: Message Type = 1 (DHCP Discover) DHCP: Maximum message size = 1152 DHCP: Client identifier = 00636973636F2D303065302E316566322E633434312D4574302F30 DHCP: Parameter Request List: 7 entries DHCP: 1 = Client's subnet mask DHCP: 6 = Domain name server DHCP: 15 = Domain name DHCP: 44 = NetBIOS over TCP/IP name server DHCP: 3 = Routers on the client's subnet DHCP: 33 = Static route DHCP: 150 = Unknown Option DHCP: Class identifier = 646F63736973312E30 DHCP: Option overload =3 (File and Sname fields hold options) DHCP: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 2 - DHCPOFFER - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summaryr 125 [192.168.1.1] [255.255.255.255] 347 0:02:05.772 0.012.764 05/31/2001 06:53:04 AM DHCP: Reply, Message type: DHCP Offer DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 125 arrived at 06:53:04.2171; frame size is 347 (015B hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station 003094248F71 DLC: Ethertype = 0800 (IP) DLC: IP: ----- IP Header ----- IP: IP: Version = 4, header length = 20 bytes IP: Type of service = 00 IP: 000. .... = routine IP: ...0 .... = normal delay IP: .... 0... = normal throughput IP: .... .0.. = normal reliability IP: .... ..0. = ECT bit - transport protocol will ignore the CE bit IP: .... ...0 = CE bit - no congestion IP: Total length = 333 bytes IP: Identification = 45 IP: Flags = 0X IP: .0.. .... = may fragment IP: ..0. .... = last fragment IP: Fragment offset = 0 bytes IP: Time to live = 255 seconds/hops IP: Protocol = 17 (UDP) IP: Header checksum = F8C9 (correct) IP: Source address = [192.168.1.1] IP: Destination address = [255.255.255.255] IP: No options IP: UDP: ----- UDP Header ----- UDP: UDP: Source port = 67 (BootPs/DHCP) UDP: Destination port = 68 (BootPc/DHCP) UDP: Length = 313 UDP: Checksum = 8517 (correct) UDP: [305 byte(s) of data] UDP: DHCP: ----- DHCP Header ----- DHCP: DHCP: Boot record type = 2 (Reply) DHCP: Hardware address type = 1 (10Mb Ethernet) DHCP: Hardware address length = 6 bytes DHCP: DHCP: Hops = 0 DHCP: Transaction id = 00001425 DHCP: Elapsed boot time = 0 seconds DHCP: Flags = 8000 DHCP: 1... .... .... .... = Broadcast IP datagrams DHCP: Client self-assigned IP address = [0.0.0.0] DHCP: Client IP address = [192.168.1.2] DHCP: Next Server to use in bootstrap = [0.0.0.0] DHCP: Relay Agent = [192.168.1.1] DHCP: Client hardware address = 0005DCF2C441 DHCP: DHCP: Host name = "" DHCP: Boot file name = "" DHCP: DHCP: Vendor Information tag = 63825363 DHCP: Message Type = 2 (DHCP Offer) DHCP: Server IP address = [192.168.2.2] DHCP: Request IP address lease time = 99471 (seconds) DHCP: Address Renewal interval = 49735 (seconds) DHCP: Address Rebinding interval = 87037 (seconds) DHCP: Subnet mask = [255.255.255.0] DHCP: Domain Name Server address = [192.168.10.1] DHCP: Domain Name Server address = [192.168.10.2] DHCP: NetBIOS Server address = [192.168.10.1] DHCP: NetBIOS Server address = [192.168.10.3] DHCP: Domain name = "cisco.com" DHCP: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 3 - DHCPREQUEST - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 3 [0.0.0.0] [255.255.255.255] 618 0:02:05.774 0.002.185 05/31/2001 06:53:04 AM DHCP: Request, Message type: DHCP Request DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 126 arrived at 06:53:04.2193; frame size is 618 (026A hex) bytes. DLC: Destination = BROADCAST FFFFFFFFFFFF, Broadcast DLC: Source = Station Cisc14F2C441 DLC: Ethertype = 0800 (IP) DLC: IP: ----- IP Header ----- IP: IP: Version = 4, header length = 20 bytes IP: Type of service = 00 IP: 000. .... = routine IP: ...0 .... = normal delay IP: .... 0... = normal throughput IP: .... .0.. = normal reliability IP: .... ..0. = ECT bit - transport protocol will ignore the CE bit IP: .... ...0 = CE bit - no congestion IP: Total length = 604 bytes IP: Identification = 184 IP: Flags = 0X IP: .0.. .... = may fragment IP: ..0. .... = last fragment IP: Fragment offset = 0 bytes IP: Time to live = 255 seconds/hops IP: Protocol = 17 (UDP) IP: Header checksum = B8D9 (correct) IP: Source address = [0.0.0.0] IP: Destination address = [255.255.255.255] IP: No options IP: UDP: ----- UDP Header ----- UDP: UDP: Source port = 68 (BootPc/DHCP) UDP: Destination port = 67 (BootPs/DHCP) UDP: Length = 584 UDP: No checksum UDP: [576 byte(s) of data] UDP: DHCP: ----- DHCP Header ----- DHCP: DHCP: Boot record type = 1 (Request) DHCP: Hardware address type = 1 (10Mb Ethernet) DHCP: Hardware address length = 6 bytes DHCP: DHCP: Hops = 0 DHCP: Transaction id = 00001425 DHCP: Elapsed boot time = 0 seconds DHCP: Flags = 8000 DHCP: 1... .... .... .... = Broadcast IP datagrams DHCP: Client self-assigned IP address = [0.0.0.0] DHCP: Client IP address = [0.0.0.0] DHCP: Next Server to use in bootstrap = [0.0.0.0] DHCP: Relay Agent = [0.0.0.0] DHCP: Client hardware address = 0005DCF2C441 DHCP: DHCP: Host name = "" DHCP: Boot file name = "" DHCP: DHCP: Vendor Information tag = 63825363 DHCP: Message Type = 3 (DHCP Request) DHCP: Maximum message size = 1152 DHCP: Client identifier = 00636973636F2D303065302E316566322E633434312D4574302F30 DHCP: Server IP address = [192.168.2.2] DHCP: Request specific IP address = [192.168.1.2] DHCP: Request IP address lease time = 99471 (seconds) DHCP: Parameter Request List: 7 entries DHCP: 1 = Client's subnet mask DHCP: 6 = Domain name server DHCP: 15 = Domain name DHCP: 44 = NetBIOS over TCP/IP name server DHCP: 3 = Routers on the client's subnet DHCP: 33 = Static route DHCP: 150 = Unknown Option DHCP: Class identifier = 646F63736973312E30 DHCP: Option overload =3 (File and Sname fields hold options) DHCP: - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 4 - DHCPACK - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 4 [192.168.1.1] [255.255.255.255] 347 0:02:05.787 0.012.875 05/31/2001 06:53:04 AM DHCP: Reply, Message type: DHCP Ack DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 127 arrived at 06:53:04.2321; frame size is 347 (015B hex) bytes. 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- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame 1 - DHCPDISCOVER - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Frame Status Source Address Dest. Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 118 [192.168.1.1] [192.168.2.2] 618 0:00:51.212 0.489.912 05/31/2001 07:02:54 AM DHCP: Request, Message type: DHCP Discover DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 118 arrived at 07:02:54.7463; frame size is 618 (026A hex) bytes. 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Address Size Rel. Time Delta Time Abs. Time Summary 2 [192.168.2.2] [192.168.1.1] 347 0:00:51.214 0.002.133 05/31/2001 07:02:54 AM DHCP: Request, Message type: DHCP Offer DLC: ----- DLC Header ----- DLC: DLC: Frame 119 arrived at 07:02:54.7485; frame size is 347 (015B hex) bytes. 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DHCPサーバとクライアントが同じLANセグメントまたはVLAN上にあり、クライアントがDHCPサーバからIPアドレスを取得できない場合。ただし、ローカルルータが原因でDHCPの問題が発生することはほとんどありません。この問題は、DHCPサーバとDHCPクライアントを接続するデバイスに関連しています。ただし、DHCPサーバまたはクライアント自体に問題がある可能性があります。これらのモジュールは、問題を引き起こしているデバイスのトラブルシューティングと判別に役立ちます。
注:VLANごとにDHCPサーバを設定するには、クライアントにDHCPアドレスを提供するすべてのVLANに対して異なるDHCPプールを定義します。
DHCPサーバとクライアントが異なるLANセグメントまたはVLANにある場合、ルータはDHCPサーバにDHCPREQUESTを転送するDHCP/BootPリレーエージェントとして機能します。DHCP/BootPリレーエージェント、DHCPサーバ、およびクライアントのトラブルシューティングを行うには、追加の手順が必要です。これらのモジュールを追跡すれば、問題の原因となっているデバイスを特定できます。
アドレスがプールから解放されているとしても、そのアドレスをまだ使用しているクライアントがある可能性があります。そのようなアドレスがあるかどうかを調べるには、show ip dhcp conflict コマンドの出力を使用します。2 つのホストが同一の IP アドレスを使用すると、アドレスの競合が発生します。アドレスの割り当て中、DHCP は ping および Gratuitous ARP を使用して競合がないかどうかを確認します。
競合が検出されると、そのアドレスはプールから削除されます。管理者が競合を解決するまでは、そのアドレスが割り当てたままになります。この問題を解決するには、no ip dhcp conflict logging を設定します。
DHCP の問題は、さまざまな原因によって発生する可能性があります。最も一般的な原因は、設定の問題です。ただし、システム内のソフトウェア不具合、Network Interface Card(NIC;ネットワークインターフェイスカード)ドライバ、またはルータ上で動作するDHCP/BootPリレーエージェントが原因で、DHCPの問題が発生する場合があります。問題となる可能性のある領域が多数あるため、トラブルシューティングには体系的なアプローチが必要です。
Catalyst スイッチのデフォルト設定
DHCP/BootP リレー エージェントの設定
NIC 互換性の問題または DHCP 機能の問題
欠陥のある NIC または不適切な NIC ドライバ インストール
スパニング ツリーが頻繁に計算されることによる断続的なネットワーク停止
オペレーティング システムの動作またはソフトウェアの欠陥
DHCP サーバ スコープの設定またはソフトウェアの欠陥
Cisco CatalystスイッチまたはCisco IOS DHCP/BootP Relay Agentソフトウェア不具合
DHCP オファーが期待されるインターフェイスとは別のインターフェイスで受信されていることによる、Unicast Reverse Path Forwarding(uRPF)チェックの失敗。インターフェイスでリバース パス フォワーディング(RPF)機能が有効にされていると、Cisco ルータが、送信元アドレス 0.0.0.0、宛先アドレス 255.255.255.255 に設定された Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)パケットおよびブートストラップ プロトコル(BOOTP)パケットをドロップする可能性があります。また、ルータはマルチキャスト IP 宛先が設定されたすべての IP パケットをインターフェイスでドロップする可能性もあります。この問題は、Cisco Bug ID CSCdw31925
(注)バグレポートにアクセスできるのは、登録を行ったシスコの臨床医だけです。
DHCPデータベースエージェントが使用されていないのに、DHCP競合のロギングが無効にされていない
この手順は、すべての導入事例に適用されます。
まず、DHCP クライアントとサーバの物理的な接続を確認します。Catalyst スイッチに接続されている場合は、DHCP クライアントとサーバの両方が物理的に接続されていることを確認します。 Catalyst 2900XL/3500XL/2950/3550などのCisco IOSベースのスイッチでは、show port statusに相当するコマンドとしてshow interface <interface>を使用します。 インターフェイスの状態が<interface> is up, line protocol is up以外である場合、そのポートはDHCPクライアント要求すらトラフィックを渡しません。コマンドの出力:
Switch#show interface fastEthernet 0/1 FastEthernet0/1 is up, line protocol is up Hardware is Fast Ethernet, address is 0030.94dc.acc1 (bia 0030.94dc.acc1)
物理接続を確認した結果、実際にCatalystスイッチとDHCPクライアント間のリンクがない場合は、「Cisco CatalystスイッチとNICとの互換性に関する問題のトラブルシューティング」を使用して、物理層の接続の問題に関するトラブルシューティングを行います。
データリンクエラーが頻繁に発生すると、一部のCatalystスイッチのポートがanerrdisabledstateになる場合があります。詳細については、『Cisco IOSプラットフォームでのerrdisableポート状態からの復旧』を参照してください。このドキュメントには、errdisable状態の概要とこの状態から回復する方法、および回復例が記載されています。
B.ネットワーク接続をテストするためのクライアントワークステーションとスタティックIPの設定
この手順は、すべての導入事例に適用されます。
DHCP問題のトラブルシューティングを行う際には、クライアントワークステーションにスタティックIPアドレスを設定して、ネットワーク接続を確認することが重要です。ワークステーションに静的に設定されたIPアドレスがあるにもかかわらず、ネットワークリソースに到達できない場合、問題の根本原因はDHCPではありません。この時点で、ネットワーク接続のトラブルシューティングを行う必要があります。
この手順は、すべての導入事例に適用されます。
DHCPクライアントが起動時にDHCPサーバからIPアドレスを取得できない場合は、手動でクライアントにDHCP要求を送信させることができます。次の手順を実行して、表示されたOSのIPアドレスをDHCPサーバから手動で取得します。
Microsoft Windows 95/98/ME:
Microsoft Windows NT/2000:
PCのブートアッププロセスが完了した後、DHCPクライアントがIPアドレスを手動で更新することでIPアドレスを取得できる場合、問題はおそらくDHCPの起動の問題です。DHCPクライアントがCisco Catalystスイッチに接続されている場合、最も可能性の高い原因は、STP PortFastやチャネリングおよびトランキングに関する設定の問題です。他の可能性としては、NIC カードの問題や、スイッチ ポートの起動問題も考えられます。DHCP問題の根本原因からスイッチポートの設定とNICカードの問題を除外するには、手順DとEを確認します。
スイッチが Catalyst 2900/4000/5000/6000 である場合、ポートで STP PortFast が有効になっていて、トランキング/チャネリングが無効になっていることを確認します。デフォルト設定では、STP PortFast が無効にされて、トランキング/チャネリングが自動に設定されます(該当する場合)。2900XL/3500XL/2950/3550 スイッチで必要となる設定は、STP PortFast のみです。これらの設定を変更することで、Catalyst スイッチの初期インストール時に最も一般的に発生する DHCP クライアントの問題は解決されます。
Catalystスイッチに接続しているDHCPを適切に動作させるために必要なスイッチポート設定の要件についての詳細なドキュメントは、『PortFastと他のコマンドを使用したワークステーションの接続始動遅延の修復』を参照してください。
このドキュメントを確認した後、これらの問題のトラブルシューティングを続行できます。
Catalystスイッチの設定が正しければ、CatalystスイッチまたはDHCPクライアントNICにソフトウェアの互換性の問題があり、それがDHCPの問題の原因となっている可能性があります。トラブルシューティングの次のステップは、「Cisco CatalystスイッチとNICとの互換性に関する問題のトラブルシューティング」を参照して、CatalystスイッチやNICに関して問題の原因となっているソフトウェアの問題を除外することです。
互換性の問題を適切に除外するには、DHCPクライアントOSに加えて、メーカー、モデル、ドライババージョンなどの特定のNIC情報に関する知識が必要です。
クライアントがDHCPサーバと同じサブネットまたはVLANにあるときにDHCPが正しく機能するかどうかを判別することが重要です。DHCPサーバと同じサブネットまたはVLANでDHCPが正常に動作している場合、DHCPの問題は主にDHCP/BootPリレーエージェントが原因で発生します。DHCPサーバと同じサブネットまたはVLANでDHCPをテストしても問題が解決しない場合は、実際にはDHCPサーバに問題がある可能性があります。
設定を確認するには、次の手順を実行します。
ルータでDHCPリレーを設定する場合は、ip helper-addressコマンドが正しいインターフェイスに設定されていることを確認します。ip helper-address コマンドは、DHCP クライアント ワークステーションの着信インターフェイスに設定されていて、正しい DHCP サーバにリダイレクトされる必要があります。
グローバル コンフィギュレーション コマンドno service dhcp が設定されていないことを確認します。この設定パラメータは、ルータ上のすべてのDHCPサーバおよびリレー機能を無効にします。デフォルト設定のservice dhcp
は、設定には表示されません。これは、デフォルトのコンフィギュレーションコマンドです。Service DHCPが有効でない場合、クライアントはDHCPサーバからIPアドレスを受信しません。
注:古いCisco IOSリリースを実行しているルータでは、DHCPリレーエージェント機能はservice dhcpコマンドの代わりに ip bootp serverコマンドによって処理されます。そのため、それらのルータで DHCP UDP ブロードキャストを転送するように ip helper-address コマンドが設定されていて、ルータが DHCP クライアントに代わって DHCP リレー エージェントとして動作する場合、ip bootp server コマンドを有効にする必要があります。
no ip directed-broadcast
が設定されていないことを確認します。no ip directed-broadcast
これらのブロックは、ダイレクトブロードキャストから物理ブロードキャストへの変換をブロックします。このインターフェイス設定は、ソフトウェアバージョン12.0以降のデフォルト設定です。DHCPブロードキャストがDHCPサーバのサブネットブロードキャストアドレスに転送されると、ソフトウェアの問題が発生する可能性があります。DHCPの問題をトラブルシューティングするときは、DHCP UDPブロードキャストをDHCPサーバのIPアドレスに転送してみてください。
version 12.0 service timestamps debug uptime service timestamps log uptime no service password-encryption no service dhcp |
DHCP リレー エージェント情報(オプション 82)機能を使用すると、DHCP リレー エージェント(Catalyst スイッチ)が、DHCP クライアントからの要求を DHCP サーバに転送するときに、自身に関する情報と、接続されているクライアントに関する情報を含めることができるようになります。
DHCP サーバは、この情報を使用することで、IP アドレスの割り当て、アクセス コントロールの実施、およびサービス プロバイダー ネットワークの各加入者への Quality of Service(QoS)とセキュリティ ポリシー(または他のパラメータ割り当てポリシー)の設定に対処できます。DHCP スヌーピングがスイッチ上で有効にされていると、自動的にオプション 82 が有効になります。 DHCP サーバがオプション 82 のパケットを処理するように設定されていなければ、サーバはその要求にアドレスを割り当てなくなります。 この問題を解決するには、グローバル コンフィギュレーション コマンド no ip dhcp relay information option を使用して、スイッチ(リレー エージェント)でサブスクライバ識別オプション(82)を無効にします。
DHCP データベース エージェントは、DHCP バインディング データベースが格納されているホスト(FTP、TFTP、RCP サーバなど)です。DHCP データベース エージェントは複数設定でき、データベースを更新する間隔や各エージェント間の転送の間隔も設定できます。データベース エージェントとデータベース エージェント パラメータを設定するには、ip dhcp database コマンドを使用します。
DHCP データベース エージェントを設定しないことにした場合は、DCHP サーバでの DHCP アドレス競合のログへの記録を無効にしてください。DHCPアドレス競合のロギングを無効にするには、noip dhcp conflict logging コマンドを実行します。前にログに記録された競合をクリアするには、clear ip dhcp conflict を使用します。
上記のコマンドで競合のロギングを無効にできなかった場合は、以下のエラー メッセージが表示されます。
%DHCPD-4-DECLINE_CONFLICT: DHCP address conflict: client
Cisco IP Phone に接続するスイッチポートで Cisco Discovery Protocol(CDP)が無効にされていると、DHCP サーバはその IP Phone に適切な IP アドレスを割り当てることができません。DHCP サーバは、スイッチポートのデータ VLAN/サブネットに属する IP アドレスを割り当てようとする傾向があります。CDP が有効にされていれば、スイッチは Cisco IP Phone が DHCP を要求していることを検出し、正しいサブネット情報を提供できます。これにより、DHCP サーバは音声 VLAN/サブネット プールから IP アドレスを割り当てることができるようになります。DHCP サービスを音声 VLAN にバインドするために必要となる明示的な手順はありません。
Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチでは、特定の VLAN に DHCP スヌーピングを設定した後、自動的に(シャットダウン状態の)SVI を作成します。この SVI の存在は、DHCP スヌーピングの正常な動作に直接影響します。
ネイティブCisco IOSが稼働するCisco Catalyst 6500シリーズスイッチのDHCPスヌーピングは、ほとんどの場合、スイッチプロセッサ(SPまたはスーパーバイザ)ではなく、ルートプロセッサ(RPまたはMSFC)に実装されます。 RP がサブスクライブするローカル ターゲット ロジック(LTL)にパケットを提供する VACL が設定されたハードウェアでは、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチがパケットを代行受信します。フレームが RP に入力した後は、フレームに L3 インターフェイス(SVI)が関連付けられてからでないと、フレームをスヌーピング部分に渡すことはできません。SVI がなければ、この IDB は存在しないため、パケットは RP でドロップされます。
DHCP クライアントが DHCP パケット内にブロードキャスト ビットを設定すると、DHCP サーバとリレー エージェントはオールワン型ブロードキャスト アドレス(255.255.255.255)を使用してクライアントに DHCP メッセージを送信します。 ネットワーク ブロードキャストを送信するように ip broadcast-address コマンドが設定されていると、DHCP によって送信されたオールワン型ブロードキャストは上書きされます。この状況を修復するには、ip dhcp limited-broadcast-address コマンドを使用して、設定されているネットワーク アドレスでデフォルトの DHCP 動作が無効にされないようにする必要があります。
オールワン型ブロードキャストしか受け入れることができない一部の DHCP クライアントは、クライアントに接続されたルータ インターフェイスにこのコマンドが設定されない限り、DHCP アドレスを取得できません。
debugコマンドを使用して、ルータがDHCP要求を受信することを確認する
DHCPパケットを処理するソフトウェアをサポートするルータでは、ルータがクライアントからDHCP要求を受信するかどうかを確認できます。ルータがクライアントからの要求を受信しない場合、DHCPプロセスは失敗します。この手順では、出力をデバッグするようにアクセスリストを設定します。このアクセスリストはコマンドのデバッグにのみ使用され、ルータの動作に影響を与えることはありません。
グローバルコンフィギュレーションモードで、次のaccess-listを入力します。
access-list 100 permit ip host 0.0.0.0 host 255.255.255.255
EXECモードで、次のdebugコマンドを入力します。
debug ip packet detail 100
Router#debug ip packet detail 100 IP packet debugging is on (detailed) for access list 100 Router# 00:16:46: IP: s=0.0.0.0 (Ethernet4/0), d=255.255.255.255, len 604, rcvd 2 00:16:46: UDP src=68, dst=67 00:16:46: IP: s=0.0.0.0 (Ethernet4/0), d=255.255.255.255, len 604, rcvd 2 00:16:46: UDP src=68, dst=67
この出力例から、ルータがクライアントからDHCP要求をアクティブに受信していることがわかります。この出力は、パケットの概要だけを示し、パケットそのものは表示しません。したがって、パケットが正しいかどうかを判断することはできません。そうとは言え、ルータが DHCP に適切な発信元および宛先 IP と UDP ポートが設定されたブロードキャスト パケットを受信していることは確認できます。
debug ip udpコマンドを使用して、ルータがDHCP要求を受信して転送することを確認する
debug ip udp コマンドでは、ルータを経由したDHCP要求のパスをトレースできます。ただし、処理されたすべてのスイッチドUDPパケットがコンソールに表示されるため、このデバッグは実稼働環境では侵入型です。このdebugコマンドは、実稼働環境では使用しないでください。
警告: debug ip udp コマンドはルータの動作に影響を与えるため、中央処理装置(CPU)の使用率が高くなる可能性があります。
EXECモードでデバッグコマンドdebug ip udp
Router#debug ip udp UDP packet debugging is on Router# 00:18:48: UDP: rcvd src=0.0.0.0(68), dst=255.255.255.255(67), length=584 !--- Router receiving DHCPDISCOVER from DHCP client. 00:18:48: UDP: sent src=192.168.1.1(67), dst=192.168.2.2(67), length=604 !--- Router forwarding DHCPDISCOVER unicast to DHCP server using DHCP/BootP Relay Agent source IP address. 00:18:48: UDP: rcvd src=192.168.2.2(67), dst=192.168.1.1(67), length=313 !--- Router receiving DHCPOFFER from DHCP server directed to DHCP/BootP Relay Agent IP address. 00:18:48: UDP: sent src=0.0.0.0(67), dst=255.255.255.255(68), length=333 !--- Router forwarding DHCPOFFER from DHCP server to DHCP client via DHCP/BootP Relay Agent. 00:18:48: UDP: rcvd src=0.0.0.0(68), dst=255.255.255.255(67), length=584 !--- Router receiving DHCPREQUEST from DHCP client. 00:18:48: UDP: sent src=192.168.1.1(67), dst=192.168.2.2(67), length=604 !--- Router forwarding DHCPDISCOVER unicast to DHCP server using DHCP/BootP Relay Agent source IP address. 00:18:48: UDP: rcvd src=192.168.2.2(67), dst=192.168.1.1(67), length=313 !--- Router receiving DHCPACK (or DHCPNAK) from DHCP directed to DHCP/BootP Relay Agent IP address. 00:18:48: UDP: sent src=0.0.0.0(67), dst=255.255.255.255(68), length=333 !--- Router forwarding DHCPACK (or DHCPNAK) to DHCP client via DHCP/BootP Relay Agent. 00:18:48: UDP: rcvd src=192.168.1.2(520), dst=255.255.255.255(520), length=32 !--- DHCP client verifying IP address not in use by sending ARP request for its own IP address. 00:18:50: UDP: rcvd src=192.168.1.2(520), dst=255.255.255.255(520), length=32 !--- DHCP client verifying IP address not in use by sending ARP request for its own IP address.
debug ip dhcp server packetコマンドを使用して、ルータがDHCP要求を受信して転送することを確認する
ルータのCisco IOSが12.0.x.Tまたは12.1で、Cisco IOSのDHCPサーバ機能をサポートしている場合は、debug ip dhcp server packetコマンドを使用できます。このデバッグは、Cisco IOSのDHCPサーバ機能で使用することと、DHCP/BootPリレーエージェント機能のトラブルシューティングにも使用することを目的としています。前のステップと同様に、ルータのデバッグでは実際のパケットを表示できないため、問題を正確に判別することはできません。ただし、デバッグを使用すると、DHCP処理に関する推論を行うことができます。 EXECモードで、次のdebugコマンドを入力します。
debug ip dhcp server packet
Router#debug ip dhcp server packet 00:20:54: DHCPD: setting giaddr to 192.168.1.1. !--- Router received DHCPDISCOVER/REQUEST/INRORM and setting Gateway IP address to 192.168.1.1 for forwarding. 00:20:54: DHCPD: BOOTREQUEST from 0063.6973.636f.2d30.3065.302e.3165.6632.2e63.. !--- BOOTREQUEST includes DHCPDISCOVER, DHCPREQUEST, and DHCPINFORM. !--- 0063.6973.636f.2d30.3065.302e.3165.6632.2e63 indicates client identifier. 00:20:54: DHCPD: forwarding BOOTREPLY to client 00e0.1ef2.c441. !--- BOOTREPLY includes DHCPOFFER and DHCPNAK. !--- Client's MAC address is 00e0.1ef2.c441. 00:20:54: DHCPD: broadcasting BOOTREPLY to client 00e0.1ef2.c441. !--- Router is forwarding DHCPOFFER or DHCPNAK broadcast on local LAN interface. 00:20:54: DHCPD: setting giaddr to 192.168.1.1. !--- Router received DHCPDISCOVER/REQUEST/INFORM and set Gateway IP address to 192.168.1.1 for forwarding. 00:20:54: DHCPD: BOOTREQUEST from 0063.6973.636f.2d30.3065.302e.3165.6632.2e63.. !--- BOOTREQUEST includes DHCPDISCOVER, DHCPREQUEST, and DHCPINFORM. !--- 0063.6973.636f.2d30.3065.302e.3165.6632.2e63 indicates client identifier. 00:20:54: DHCPD: forwarding BOOTREPLY to client 00e0.1ef2.c441. !--- BOOTREPLY includes DHCPOFFER and DHCPNAK. !--- Client's MAC address is 00e0.1ef2.c441. 00:20:54: DHCPD: broadcasting BOOTREPLY to client 00e0.1ef2.c441. !--- Router is forwarding DHCPOFFER or DHCPNAK broadcast on local LAN interface.
複数のデバッグを同時に実行
複数のデバッグを同時に実行すると、DHCP/BootPリレーエージェントとサーバの動作に関してかなりの量の情報を検出できます。上記の概要を使用してトラブルシューティングを行う場合は、DHCP/BootPリレーエージェント機能が正しく動作していない場所を推測できます。
IP: s=0.0.0.0 (Ethernet0), d=255.255.255.255, len 604, rcvd 2 UDP src=68, dst=67 UDP: rcvd src=0.0.0.0(68), dst=255.255.255.255(67), length=584 DHCPD: setting giaddr to 192.168.1.1. UDP: sent src=192.168.1.1(67), dst=192.168.2.2(67), length=604 IP: s=192.168.1.1 (local), d=192.168.2.2 (Ethernet1), len 604, sending UDP src=67, dst=67 DHCPD: BOOTREQUEST from 0063.6973.636f.2d30.3030.302e.3030.3030.2e30.3030.312d.4574.30 forwarded to 192.168.2.2. IP: s=192.168.2.2 (Ethernet1), d=192.168.1.1, len 328, rcvd 4 UDP src=67, dst=67 UDP: rcvd src=192.168.2.2(67), dst=192.168.1.1(67), length=308 DHCPD: forwarding BOOTREPLY to client 0000.0000.0001. DHCPD: broadcasting BOOTREPLY to client 0000.0000.0001. UDP: sent src=0.0.0.0(67), dst=255.255.255.255(68), length=328 IP: s=0.0.0.0 (Ethernet0), d=255.255.255.255, len 604, rcvd 2 UDP src=68, dst=67 UDP: rcvd src=0.0.0.0(68), dst=255.255.255.255(67), length=584 DHCPD: setting giaddr to 192.168.1.1. UDP: sent src=192.168.1.1(67), dst=192.168.2.2(67), length=604 IP: s=192.168.1.1 (local), d=192.168.2.2 (Ethernet1), len 604, sending UDP src=67, dst=67 DHCPD: BOOTREQUEST from 0063.6973.636f.2d30.3030.302e.3030.3030.2e30.3030.312d.4574.30 forwarded to 192.168.2.2. IP: s=192.168.2.2 (Ethernet1), d=192.168.1.1, len 328, rcvd 4 UDP src=67, dst=67 UDP: rcvd src=192.168.2.2(67), dst=192.168.1.1(67), length=308 DHCPD: forwarding BOOTREPLY to client 0000.0000.0001. DHCPD: broadcasting BOOTREPLY to client 0000.0000.0001. UDP: sent src=0.0.0.0(67), dst=255.255.255.255(68), length=328.
スニファ トレースを取得して DHCP 問題の根本原因を判別する
「同じLANセグメント上のDHCPクライアントおよびサーバのデコードスニファトレース」および「DHCPリレーエージェントとして設定されたルータによって分けられたDHCPクライアントおよびサーバのデコードスニファトレース」のセクションを確認してください
DHCPパケットトレースを解読します。
Catalystスイッチでスイッチドポートアナライザ(SPAN)機能を使用してスニファトレースを取得する方法については、『Catalystスイッチドポートアナライザ(SPAN)の設定例』を参照してください。
ルータでのデバッグを使用したパケットのデコードの代替方法
Ciscoルータでdebug ip packet detail dump <acl>コマンドを使用すると、システムログまたはコマンドラインインターフェイス(CLI)にパケット全体を16進数で表示できます。 上記の「ルータがdebugコマンドでDHCP要求を受信することの確認」および「ルータがDHCP要求を受信し、debugコマンドで要求をDHCPサーバに転送することの確認」の項と、アクセスリストにdumpキーワードを追加して、同じデバッグ情報を、16進数のパケット詳細とともに確認します。パケットの内容を判別するには、パケットを変換する必要があります。付録 A に、その一例が記載されています。
DHCP サーバ データベースはツリー構造になっています。ツリーのルートはナチュラル ネットワークのアドレス プール、ブランチはサブネットワークのアドレス プール、リーフはクライアントへの手動バインディングです。サブネットワークはネットワーク パラメータを継承し、クライアントはサブネットワーク パラメータを継承します。したがって、ドメイン名などの共通パラメータは、ツリーの最上位(ネットワークまたはサブネットワーク)レベルで設定する必要があります。
DHCPの設定方法およびそれに関連するコマンドの詳細については、「DHCP設定タスクリスト」を参照してください。
version 12.1 ! service timestamps debug uptime service timestamps log uptime no service password-encryption ! hostname Router ! enable password cisco ip subnet-zero no ip domain-lookup ip dhcp excluded-address 10.10.1.1 10.10.1.199 !--- Address range excluded from DHCP pools. ip dhcp pool test_dhcp !--- DHCP pool (scope) name is test_dhcp. network 10.10.1.0 255.255.255.0 !--- DHCP pool (address will be assigned in this range) for associated Gateway IP address. default-router 10.10.1.1 !--- DHCP option for default gateway. dns-server 10.30.1.1 !--- DHCP option for DNS server(s). netbios-name-server 10.40.1.1 !--- DHCP option for NetBIOS name server(s) (WINS). lease 0 0 1 !--- Lease time. interface Ethernet0 description DHCP Client Network ip address 10.10.1.1 255.255.255.0 no ip directed-broadcast ! interface Ethernet1 description Server Network ip address 10.10.2.1 255.255.255.0 no ip directed-broadcast ! line con 0 transport input none line aux 0 transport input all line vty 0 4 login ! end |
注:コマンドsubnet prefix-lengthはDHCPプールの通常の動作に必須ではないことに注意してください。このコマンドの使用は、サブネット割り当てプールが必要なシナリオに重点を置いています。このコマンドの詳細については、『DHCPサーバオンデマンドアドレスプールマネージャの設定』の「サブネット割り当てサーバの動作」のセクションを参照してください。
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
2.0 |
22-Sep-2023 |
再認定 |
1.0 |
07-Feb-2014 |
初版 |