このドキュメントでは、さまざまな Cisco Catalyst シリーズ スイッチでのレイヤ 2 マルチキャスト機能のサポートについて説明します。
次の表に、詳細を示します。
マルチキャスト機能の実装に関する追加情報、設定例、およびトラブルシューティング ティップスについては、「IP マルチキャスト」サポート ページを参照してください。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
ドキュメント表記の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
次の表に、Cisco Catalyst スイッチの Cisco Group Management Protocol(CGMP)と Internet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピング機能のサポートに関連した情報を示します。
Catalyst プラットフォーム | CGMP(最低限必要なソフトウェア バージョン) | デフォルト | IGMP スヌーピング(最低限必要なソフトウェア バージョン) | デフォルト | IGMP V3 スヌーピング(最低限必要なソフトウェア バージョン) |
---|---|---|---|---|---|
Catalyst 6000 - Catalyst OS(CatOS)ソフトウェア | 非サポート(1) | N/A | サポート(全バージョン) | 有効(5.5.9 以降と 6.3.1) | サポート(7.5)(2) |
Catalyst 6000 - Cisco IOS® ソフトウェア | 非サポート(1) | N/A | サポート(全バージョン) | 有効 | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8a)E) |
Catalyst 5000 | サポート(2.2) | Disabled | サポート(4.1)(3) | Disabled | サポートされていません |
Catalyst 4000 - CatOS(スーパバイザ エンジン 1/2)/(2948G/4912G/2980G) | サポート(2.2) | Disabled | サポートされていません | N/A | サポートされていません |
Catalyst 4000 - Cisco IOS(スーパバイザ エンジン 2+/3/4/5) | 非サポート(1) | N/A | サポート(全バージョン) | 有効 | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EW) |
Catalyst 3550 | 非サポート(1) | N/A | サポート(全バージョン) | 有効 | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) |
Catalyst 3560 | Not Supported | N/A | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) | 有効 | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) |
Catalyst 3750 | 非サポート(1) | N/A | サポート(全バージョン) | 有効 | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) |
Catalyst 2940 | 非サポート(1) | N/A | サポート(全バージョン) | 有効 | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) |
Catalyst 2950;Catalyst 2955 | サポートされていません | N/A | サポート(全バージョン) | 有効 | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) |
Catalyst 2960 | サポートされていません | N/A | サポート(全バージョン) | 有効 | サポート(全バージョン) |
Catalyst 2970 | サポートされていません | N/A | サポート(全バージョン) | 有効 | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) |
Catalyst 2900XL、Catalyst 3500XL | サポート(全バージョン) | 有効 | サポートされていません | N/A | サポートされていません |
Catalyst 2948G-L3/Catalyst 4908G-L3 | サポート(全バージョンで CMF をサポート)(4) | N/A | サポートされていません | N/A | サポートされていません |
Catalyst 1900/Catalyst 2820 | サポート(5.33) | Disabled | サポートされていません | N/A | サポートされていません |
Catalyst 8500 | サポート(全バージョンで CMF をサポート)(4) | Disabled | サポートされていません | N/A | サポートされていません |
(1)CGMP サーバ機能は、マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード(MSFC)、MSFC2、Catalyst 4000 スーパバイザ エンジン III/IV、Catalyst 3550 および 3750 スイッチでサポートされます。CGMP レイヤ 2 機能はサポートされません。
(2) Catalyst 6500 では、ソフトウェア リリース 6.3(10) 以前、同一パケット内に複数のグループが存在する IGMP バージョン 3(V3)パケットは破棄されていました。この問題は、ソフトウェア リリース 6.3(10) で修正されています。 ソフトウェアリリース6.3(x)ではIGMPバージョン2(V2)が実行され、V3はサポートされていません。IGMP V3レポートは、IGMP V3のグループレコードを形成するマルチキャストグループごとにIGMP V2レポートのセットとして扱われます。詳細は、Cisco Bug ID CSCdw61628 (登録ユーザ専用)を参照してください。IGMP V3 はバージョン 7.5 以降のソフトウェア(スーパバイザ エンジン II ベースの Catalyst 6500 システムのみ)でサポートされ、MSFC2 上に Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11b)E1 以降が必要です。
(3) Catalyst 5000 では、IGMP スヌーピングのサポートには、Supervisor Engine II G か III G、または NetFlow Feature Card(NFFC)か NFFC II を装着した Supervisor Engine III が必要です。Supervisor Engine ソフトウェア リリース 4.1 以降が必須となります。特定のハードウェアでは、より新しいバージョンのソフトウェアが必要です。(たとえば NFFC II では、ソフトウェア リリース 4.3 以降が必要です。)
(4)Constrained Multicast Flooding(CMF)は、IGMP スヌーピングを実行するための Cisco IOS ソフトウェア方式です。この方式は、Cisco IOS レイヤ 3 スイッチ用に作成されました。
次の表に、CGMP 機能のサポートとその機能を有効にするコマンドを示します。
Catalyst プラットフォーム | CGMP | CGMP リーブ | ファースト リーブ |
---|---|---|---|
Catalyst 5000 | set cgmp {enable | disable} | set cgmp leave {enable | disable} | サポートされていません |
Catalyst 4000 - CatOS(スーパバイザ エンジン 1/2)/(2948G/4912G/2980G) | set cgmp {enable | disable} | set cgmp leave {enable | disable} | set cgmp fastleave {enable | disable} |
Catalyst 2900XL、Catalyst 3500XL | [no] cgmp | [no] cgmp leave processing | サポートされていません |
Catalyst 2948G-L3/Catalyst 4908G-L3 | [no] bridge cmf | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 1900/Catalyst 2820 | [no] cgmp | [no] cgmp leave processing | サポートされていません |
Catalyst 8500 | [no] bridge cmf | サポートされていません | サポートされていません |
次の表に、IGMP スヌーピング、IGMP クエリア、IGMP フィルタリング、IGMP スロットリング、および IGMP マルチキャスト VLAN レジストレーション機能のサポートとその機能を有効にするために必要なコマンドを示します。
Catalyst プラットフォーム | IGMP スヌーピング | IGMP ファーストリーブ | IGMP フィルタリング(最低限必要なソフトウェア バージョン) | IGMP クエリア(最低限必要なソフトウェア バージョン) | IGMP スロットリング(最低限必要なソフトウェア バージョン) | マルチキャスト VLAN レジストレーション(最低限必要なソフトウェア バージョン) |
---|---|---|---|---|---|---|
Catalyst 6000 - CatOS ソフトウェア | set igmp {enable | disable} | set igmp fastleave {enable | disable} | サポートされていません | set igmp querier {disable | enable} vlan_id 7.1 | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 6000 - Cisco IOS ソフトウェア | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping fastleave | サポートされていません | [no] ip igmp snooping querier(VLAN インターフェイス上)(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8a)E) | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 5000 | set igmp {enable | disable} | set igmp fastleave {enable | disable} | サポートされていません | サポートされていません | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 4000 - Cisco IOS ソフトウェア(スーパーバイザ エンジン 2+/3/4) | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping vlan_id immediate-leave | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11b)EW) | 現在は非サポート | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 3550 | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping vlan_id immediate-leave | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8)EA1) | 現在は非サポート | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8)EA1) |
Catalyst 3560 | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping vlan_id immediate-leave | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)SEA) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) |
Catalyst 3750 | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping vlan_id immediate-leave | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11)AX) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)SEA) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11)AX) |
Catalyst 2940 | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping vlan_id immediate-leave | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11)AX) | 現在は非サポート | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)AY) |
Catalyst 2950;Catalyst 2955 | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping vlan_id immediate-leave | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(9)EA1) | 2950:非サポート2955:サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(22)EA4) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) | 2950:サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(6)EA2c)2955:サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(12c)EA1) |
Catalyst 2960 | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping vlan_id immediate-leave | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)FX) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)FX) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)FX) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)FX) |
Catalyst 2970 | [no] ip igmp snooping | [no] ip igmp snooping vlan_id immediate-leave | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11)AX) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)SEA) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1) | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11)AX) |
追加情報
IGMPv3 Join および Leave メッセージは、IGMP フィルタリングまたはマルチキャスト VLAN レジストレーションを実行しているスイッチではサポートされません。
スイッチは、宛先マルチキャスト MAC アドレスのみに基づく IGMPv3 スヌーピングをサポートし、送信元 MAC アドレスまたはプロキシ レポートに基づくスヌーピングをサポートしません。
次の表に、Catalyst スイッチ上での Generic Attribute Registration Protocol (GARP)、Multicast Registration Protocol(GMRP)、および Router-Port Group Management Protocol(RGMP)のサポートを示します。
Catalyst プラットフォーム | GMRP(最低限必要なソフトウェア バージョン) | RGMP(最低限必要なソフトウェア バージョン) |
---|---|---|
Catalyst 6000 - CatOS ソフトウェア | サポート(5.2) | サポート(5.4) |
Catalyst 6000 - Cisco IOS ソフトウェア | サポートされていません | サポート(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1E) |
Catalyst 5000 | サポート(1)(5.1) | サポート(5.4) |
Catalyst 4000 - CatOS(スーパバイザ エンジン 1/2)/(2948G/4912G/2980G) | サポート(5.1) | サポートされていません |
Catalyst 4000 - Cisco IOS ソフトウェア(スーパーバイザ エンジン 2+/3/4) | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 3550 | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 3750 | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 2940 | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 2950;Catalyst 2955 | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 2970 | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 2900XL、Catalyst 3500XL | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 2948G-L3 / Catalyst 4908G-L3 | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 1900/Catalyst 2820 | サポートされていません | サポートされていません |
Catalyst 8500 | サポートされていません | サポートされていません |
(1)Catalyst 5000 で GMRP をサポートするためにはスーパバイザ エンジン II、IIG、III、または IIIG が必要です。
追加情報
IGMP スヌーピングが有効な場合は GMRP を有効にはできません。
RGMP には、スイッチ上で IGMP スヌーピングが有効になっていることが必要です。
GMRP および RGMP は、これらをサポートしているスイッチ上で、どちらもデフォルトでは無効にされています。