この文書では、Catalyst 6500(Cat OS) とCatalyst 4000 (Cat OS)スイッチ間に802.3ad 方式のチャネルを構成するために必要な基本設定を示します。802.3ad は電気電子学会(IEEE)にて作成された新しい仕様で、これにより、いくつかの物理ポートを纏めることで一つの論理ポートを形成する事が可能になります。これはシスコのソリューションであるEtherChannel に良く似ています。主な違いは、シスコのソリューションではPort Aggregation Protocol(PAgP)という独自のプロトコルを使用していたことです。これに対してIEEE はその後、 802.3ad でチャネルのための新しい制御プロトコル、(LACP)を定義しました。
この文書では、Catalyst 6000 と Catalyst 4000 の間に、LACP を制御プロトコルとして使用し、2 Gbps の イーサネット ポートを設定します。PAgP は Cisco 独自の規格であるため、LACP が利用されない限り、Cisco スイッチと他のベンダーのスイッチの間でチャネルを集約することはできません。
LACP の設定に関する詳細については、次の文書を参照してください。
Catalyst 6500/6000:ドキュメント『EtherChannelの設定』の「Link Aggregation Control Protocol(LACP)について」セクション
Catalyst 4500/4000:ドキュメント『Fast EtherChannelおよびGigabit EtherChannelの設定』の「Link Aggregation Control Protocol(LACP)について」セクション
Cisco IOS(R) ソフトウェアを使用して LACP を設定する方法に関する情報については、次のドキュメントを参照してください。
Catalyst 6500/6000:ドキュメント『EtherChannelの設定』の「IEEE 802.3ad LACPのEtherChannel設定について」セクション
『Catalyst 4500シリーズスイッチCisco IOSソフトウェアコンフィギュレーションガイド、12.1(13)EW』の「Catalyst 4500/4000:EtherChannelの説明と設定」セクション
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
設定を開始する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
LACP を使用できるのは、次のプラットフォームです。
CatOS バージョン 7.1(1) 以降が稼働する Catalyst 6500/6000 シリーズ
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11b)EX 以降が稼働する Catalyst 6500/6000 シリーズ
CatOS バージョン 7.1(1) 以降が稼働する Catalyst 4500/4000 シリーズ
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)EW 以降が稼働する Catalyst 4500/4000 シリーズ
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。
CatOS 7.1(1) ソフトウェアが稼働する Catalyst 4003 スイッチ
Catalyst OS 7.1(1) ソフトウェアで動作するCatalyst 6500 スイッチ
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)E9 が稼働する Catalyst 6500 スイッチ
LACP は、次の 4 つの動作モードをサポートします。
On:チャネルはマニュアル設定で構成され、制御プロトコルによるネゴシエーションは行われません(LACP パケットの送信も、受信した LACP パケット処理も行いません)。これは、PAgP での「On」の状態に類似しています。
Off:リンクアグリゲーションは形成されません。LACP パケットの送信や認識は行われません。これは、PAgP での「Off」の状態に類似しています。
Passive:スイッチはチャネルを開始しませんが、着信LACPパケットを認識します。ピア(「Active」の状態)は、(LACP パケットの送信によって)ネゴシエーションを開始して受信と応答を行い、結果的にピアでの集約チャネルを形成します。これは、PAgP における auto モードに似ています。
Active:集約リンクを形成して、ネゴシエーションを開始します。相手側が LACP Active または Passive モードで動作している場合、チャネルが構成されます。これは、PAgP における Desirable モードに似ています。
IEEE802.3ad 方式チャネルを実行するために有効な組み合わせは、次の3 とおりです。
最大 300 のアクセス ポイント グループ | 最大 300 のアクセス ポイント グループ | 注釈 |
---|---|---|
active | active | 推奨 |
active | passive | ネゴシエーションが成功すると、リンク集約が成立します。 |
on | on | LACP を使用せずにリンク集約が成立します。チャネルは構成されますが、推奨しません。 |
注:デフォルトでは、LACPチャネルが設定されると、LACPチャネルモードはpassiveになります。
スーパーバイザエンジン上のCatOSとMSFC上のCisco IOSソフトウェア(ハイブリッド):CatOSイメージは、Catalyst 6500/6000スイッチ上でスーパーバイザエンジンを稼働させるためのシステムソフトウェアとして使用できます。オプションの Multilayer Switch Feature Card(MSFC; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)がインストールされている場合は、その MSFC を実行するために別の Cisco IOS ソフトウェアイメージが使用されます。
スーパーバイザエンジンおよびMSFC上のCisco IOSソフトウェア(ネイティブ):単一のCisco IOSソフトウェアイメージをシステムソフトウェアとして使用し、Catalyst 6500/6000スイッチ上でスーパーバイザエンジンおよびMSFCの両方を稼働させることができます。
注:詳細については、『Catalyst 6500シリーズスイッチ用のCisco CatalystオペレーティングシステムとCisco IOSオペレーティングシステムの比較』を参照してください。
設定開始時点では、スイッチには何の設定もされていない、つまりすべての設定がデフォルト値になっていると仮定します。ここで、必要なコマンドを取り込んで、LACP を設定して行きます。このステップには、必要な Cisco IOS ソフトウェアと CatOS のコマンドが含まれます。コマンド間の「!--」で示されるコメントは、コマンドとステップについて説明するために 青い斜体で追記されたものです。
ステップ 1:チャネル制御プロトコルにLACP を指定する
CatOS
Catalyst4000 および Catalyst6000 のすべてのポートは、デフォルトで使用するチャネル制御プロトコルとして PAgP が指定されているため、LACP は実行されません。そのため、LACP を使用するすべてのポートについて、チャネルを LACP に変更する必要があります。Catalystスイッチでは、チャネル制御プロトコルはモジュール毎にしか変更できません。次の例では、set channelprotocol lacp module_number コマンドを使用して、スロット 1 とスロット 2 のチャネル モードを変更します。 変更は、show channelprotocol コマンドを使用して確認できます。
CatOSSwitch (enable) set channelprotocol lacp 1 Mod 1 is set to LACP protocol. CatOSSwitch (enable) set channelprotocol lacp 2 Mod 2 is set to LACP protocol. CatOSSwitch (enable) show channelprotocol Channel Module Protocol ------- -------- 1 LACP 2 LACP 3 PAGP 5 PAGP
Cisco IOS ソフトウェア
The ports on a Catalyst 6500/6000 or a Catalyst 4500/4000 running Cisco IOS Software can act as L2 switchports or L3 routed ports depending on the configuration.For this scenario, configure the interface as a L2 switchport by issuing the switchport command in interface configuration mode.
CiscoIOSSwitch(config)#interface gigabitEthernet 1/1 CiscoIOSSwitch(config-if)#switchport
Next specify which interfaces should be using LACP using the command channel-protocol lacp.
CiscoIOSSwitch(config-if)#channel-protocol lacp
ステップ 2:筐体上の各ポートに同じ admin key を割り当てる
CatOS
LACP パケット内に格納され交換されるパラメータに、admin key があります。チャネルは、筐体上で同じ admin key を持つポートの間でのみ構成されます。set port lacp-channel mod/ports_list コマンドを発行して、port_list 内のすべてのポートに同じ admin key を割り当てます。
たとえば、1 つのデバイスで、両方のポートを同じグループに割り当てます。nelix(Catalyst6000) で、二つのポートを同じグループに割り当てます(ランダムに割り当てられます。 今回の例ではadmin key 56 となります)。
CatOSSwitch (enable) set port lacp-channel 1/1,2/1 Port(s) 1/1,2/1 are assigned to admin key 56
相手側のデバイスでも、ポートに単一のキーを割り当てます。(admin key 73 がランダムに割り当てられます)
OtherCatOSSwitch> (enable) set port lacp-channel 3/33-34 Port(s) 3/33-34 are assigned to admin key 73
admin key は、ローカルでのみ有効であることに注意してください。つまり、スイッチ内のポートでのみ同じである必要があり、異なるスイッチ間での要素ではありません。
Cisco IOS ソフトウェア
デバイスで Cisco IOS ソフトウェアが稼働している場合、このステップは迂回できます。直接、ステップ 3 へ進んでください。
ステップ 3:LACP モードを変更する
CatOS
チャネルを構成するための最後のステップは、片方または両方の LACP モードを Active モードに変更することです。これは、ステップ 2 で使用したものと同じコマンドを使ってモードを Active に指定します。コマンド構文は次のとおりです。
set port lacp-channel mod/ports_list mode {on | オフ | active | passive}
例:
CatOSSwitch (enable) set port lacp-channel 1/1,2/1 mode active Port(s) 1/1,2/1 channel mode set to active.
注:このドキュメントで使用されているコマンドの詳細を調べるには、Command Lookup Toolを使用してください。 (登録ユーザ専用)。
Cisco IOS ソフトウェア
Cisco IOS ソフトウェアが稼働する Catalyst 6500/6000 で LACP を設定する場合は、channel-group コマンドを使用してインターフェイスを同じグループに割り当てます。
channel-group number mode {active | on | passive}
注:「auto」や「desirable」などのPAgPモードオプションもこのコマンドで使用できますが、このドキュメントはLACPの設定のみに関連しているため、ここでは説明しません。
注:channel-group numberの有効な値の数は、ソフトウェアリリースによって異なります。Cisco IOSソフトウェアリリース12.1(3a)E3よりも前のリリースでは、1 ~ 256の値が有効です。Cisco IOSソフトウェアリリース12.1(3a)E3、12.1(3a)E4、および12.1(4)E1では、1 ~ 64の値が有効です。リリース 12.1(5c)EX 以降の Cisco IOS ソフトウェアでは、1 ~ 256 までの範囲内の最大 64 個の値がサポートされます。
Cisco IOS ソフトウェアが稼働する 6500/6000 スイッチの設定は次のようになります。
CiscoIOSSwitch(config)#interface gigabitEthernet 1/1 CiscoIOSSwitch(config-if)#channel-group 1 mode active Creating a port-channel interface Port-channel 1 CiscoIOSSwitch(config-if)#interface gigabitEthernet 2/1 CiscoIOSSwitch(config-if)#channel-group 1 mode active Creating a port-channel interface Port-channel 1
注:この文書で使用されているコマンドの詳細を調べるには、「Command Lookup ツール」を使用してください(登録ユーザのみ)。
このドキュメントでは次の図に示すネットワーク構成を使用しています。
この例では、上のダイアグラムに示すようにギガビット イーサネット ポートを 2 つ使用して、Catalyst 4000 と Catalyst 6000 シリーズ スイッチ間の LACP 集約リンクを設定します。
注:この例では、Catalyst 6000はCisco IOSソフトウェアを実行し、Catalyst 4000はCatOSを実行しています。しかし、Cisco IOS LACP の設定は、Cisco IOS ソフトウェアが稼働するどの Catalyst 4500/4000 または 6500/6000 スイッチでも使用できることを覚えておくことが重要です。さらに同様に、次に含まれる CatOS の設定も、CatOS を実行するあらゆる Catalyst 4500/4000 または 6500/6000 スイッチに適用できます。
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。各デバイスがデフォルト設定になっていることを保証するため、すべてのデバイスで clear config all コマンド(CatOS)および write erase コマンド(Cisco IOS ソフトウェア)を発行して設定をクリアしました。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、使用前にその潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
buran(Catalyst 4000) |
---|
begin # ***** NON-DEFAULT CONFIGURATION ***** ! #time: Thu Jan 17 2002, 17:54:23 ! #version 7.1(1) ! #system web interface version(s) ! #system set system name buran ! !--- Output suppressed. ! #channelprotocol set channelprotocol lacp 3 !--- All ports in module 3 are in LACP channel mode. ! #port channel set port lacp-channel 3/33-34 73 !--- Ports 3/33 and 3/34 have a single admin key (73). !--- Since we have not explicitly specified the LACP channel mode, !--- the ports are in passive mode. However to prevent LACP negotiation !--- problems, Cisco recommends that you configure LACP active mode using the !--- set port lacp-channel 3/33-34 mode active command. ! #multicast filter set igmp filter disable ! #module 1 : 0-port Switching Supervisor ! #module 2 : 48-port 10/100BaseTx Ethernet set port disable 2/48 ! #module 3 : 34-port 10/100/1000 Ethernet end |
Cisco IOS ソフトウェアを使用する nelix(Catalyst 6000) |
---|
version 12.1 ! hostname nelix ! ip subnet-zero ! !--- Output suppressed. ! interface Port-channel1 !--- Cisco IOS Software automatically creates this logical interface when the !--- channel-group command is used under the physical interface. no ip address switchport ! interface GigabitEthernet1/1 no ip address switchport !--- This sets the LAN interface as a Layer 2 interface. channel-group 1 mode active !--- Port 1/1 is part of channel-group 1 using LACP in Active mode. ! interface GigabitEthernet1/2 no ip address shutdown !--- This interface is unused. ! interface GigabitEthernet2/1 no ip address switchport !--- This sets the LAN interface as a Layer 2 interface. channel-group 1 mode active !--- Port 2/1 is part of channel-group 1 using LACP in Active mode. |
このセクションでは、設定を確認するのに使用できる情報を提供しています。
注:次に示す出力の一部は、上記のシナリオでキャプチャされたものではありません。設定が正しいことを確認する方法について説明することが、このセクションの目的です。これには、より完全な説明を提供するために、類似したシナリオからの出力を示すことが含まれます。
特定の show コマンドは、Output Interpreter Tool(登録ユーザ専用)によってサポートされています。このツールを使用すると、show コマンド出力の分析を表示できます。
注:このドキュメントで使用されているコマンドの詳細を調べるには、Command Lookup Toolを使用してください。 (登録ユーザ専用)。
CatOS
このセクションには、CatOS が稼働するスイッチ用の show コマンドが含まれています。
show port lacp-channel:ポートまたはモジュール番号別に LACP チャネルに関する情報を表示します。モジュールまたはポート番号を入力しない場合、すべてのモジュールについての情報が表示されます。モジュール番号だけを入力する場合、そのモジュールのすべてのポートについての情報が表示されます。ポートが表示され、チャネルに存在するはずのポートに同じ Admin Key と必要なチャネル モードがあることを確認してください。
show lacp-channel mac:LACP チャネルの MAC 情報を表示します。このコマンドを何度か実行してカウンタの増分を確認することにより、チャネルでトラフィックが送受信されていることを確認します。
まず、両方のスイッチで show port lacp-channel コマンドを使用して、ポートが効果的にチャネリングされていることが確認できます。次の出力は、CatOS が稼働するスイッチが(上で設定したとおり)LACP の Passive モードである例として示されています。
CatOSSwitch (enable) show port lacp-channel Port Admin Channel LACP Port Ch Partner Oper Partner key Mode Priority id Sys ID Port ------ ----- ------- --------- ---- -------------------------------- ------- 3/33 73 passive 128 849 32768:00-50-0f-2d-40-00 65 3/34 73 passive 128 849 32768:00-50-0f-2d-40-00 1
次の出力には、CatOS が稼働するピア スイッチが、LACP の Active モードである例が示されています。(上では設定されていません。)
CatOSSwitch (enable) show port lacp-channel Port Admin Channel LACP Port Ch Partner Oper Partner key Mode Priority id Sys ID Port ------ ----- ------- --------- ---- -------------------------------- ------- 1/1 56 active 128 769 32768:00-01-42-29-25-00 162 2/1 56 active 128 769 32768:00-01-42-29-25-00 161
注:一方のスイッチのLACPチャネルがactiveモードであるのに対し、もう一方のスイッチのLACPチャネルはpassiveモードであることに注意してください。両方のスイッチが Active に設定されている場合は、上記の出力で示されます。
また、チャネルに対応するチャネル ID に関する show lacp-channel mac コマンドの出力から、チャネルがトラフィックを送受信していることを確認できます。(上のコマンド出力でチャネル ID を参照してください。) ここのカウンタは、時間が経過するにつれて増えていくはずです。
CatOSSwitch (enable) show lacp-channel mac Channel Rcv-Unicast Rcv-Multicast Rcv-Broadcast -------- -------------------- -------------------- -------------------- 769 143 65846 33 Channel Xmit-Unicast Xmit-Multicast Xmit-Broadcast -------- -------------------- -------------------- -------------------- 769 159 20763 123 Channel Rcv-Octet Xmit-Octet -------- -------------------- -------------------- 769 5427372 2486321 Channel Dely-Exced MTU-Exced In-Discard Lrn-Discrd In-Lost Out-Lost -------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- 769 0 0 0 0 0 0
また、次のコマンドで、チャネル内の2 つの物理ポートがスパニングツリー プロトコル(STP)の観点から見ると 1 つの論理ポートであることを確認できます。
CatOSSwitch (enable) show spantree 1 active VLAN 1 Spanning tree mode PVST+ Spanning tree type ieee Spanning tree enabled Designated Root 00-01-42-29-25-00 Designated Root Priority 32768 Designated Root Cost 3 Designated Root Port 1/1,2/1 (agPort 13/1) Root Max Age 20 sec Hello Time 2 sec Forward Delay 15 sec Bridge ID MAC ADDR 00-50-0f-2d-40-00 Bridge ID Priority 32768 Bridge Max Age 20 sec Hello Time 2 sec Forward Delay 15 sec Port Vlan Port-State Cost Prio Portfast Channel_id ------------------------ ---- ------------- --------- ---- -------- ---------- 1/1,2/1 1 forwarding 3 32 disabled 769 3/1 1 blocking 19 32 disabled 0 3/2 1 blocking 19 32 disabled 0 3/3 1 blocking 19 32 disabled 0
Cisco IOS ソフトウェア
Cisco IOS ソフトウェアが稼働しているスイッチでは、次のコマンドが使用できます。
show etherchannel port-channel:LACP ポート チャネルの情報を表示します。この情報は、CatOS で show port lacp-channel コマンドが出力する情報に似ています。チャネルのステータスの詳細、使用されているプロトコル、設定済みのすべてのチャネル グループでポートがバンドルされてからの時間も表示されます。
CiscoIOSSwitch#show etherchannel port-channel Channel-group listing: ----------------------- Group: 1 ---------- Port-channels in the group: ---------------------- Port-channel: Po1 (Primary Aggregator) ------------ Age of the Port-channel = 00d:00h:16m:01s Logical slot/port = 14/1 Number of ports = 2 Port state = Port-channel Ag-Inuse Protocol = LACP Ports in the Port-channel: Index Load Port EC state ------+------+------+------------ 0 55 Gi1/1 Active 1 AA Gi2/1 Active Time since last port bundled: 00d:00h:15m:28s Gi2/1 nelix#
前述の nelix の出力から、使用されるプロトコルは LACP であり、2 つのギガビット ポート 1/1 および 2/1 がバンドルされ、Port-channel 1 の EtherChannel を形成していることがわかります。このチャネルは直近の 15 秒間アクティブ状態でした。
show etherchannel channelgroup_number detail:指定されたチャネル グループの詳細情報が表示され、各ポートの詳細情報が個別に表示されます。これには、パートナーの詳細とポート チャネルの詳細についての情報が含まれます。
CiscoIOSSwitch#show etherchannel 1 detail Group state = L2 Ports: 2 Maxports = 16 Port-channels: 1 Max Port-channels = 16 Protocol: LACP Ports in the group: ------------------- Port: Gi1/1 ------------ Port state = Up Mstr In-Bndl Channel group = 1 Mode = Active Gcchange = - Port-channel = Po1 GC = - Pseudo port-channel = Po1 Port index = 0 Load = 0x55 Protocol = LACP Flags: S - Device is sending Slow LACPDUs F - Device is sending fast LACPDUs. A - Device is in active mode. P - Device is in passive mode. Local information: LACP port Admin Oper Port Port Port Flags State Priority Key Key Number State Gi1/1 SA bndl 32768 0x1 0x1 0x101 0x3D Partner's information: Partner Partner Partner Port System ID Port Number Age Flags Gi1/1 32768,0009.7c0f.9800 0x82 11s SP LACP Partner Partner Partner Port Priority Oper Key Port State 128 0x102 0x3C Age of the port in the current state: 00d:00h:19m:56s Port: Gi2/1 ------------ Port state = Up Mstr In-Bndl Channel group = 1 Mode = Active Gcchange = - Port-channel = Po1 GC = - Pseudo port-channel = Po1 Port index = 1 Load = 0xAA Protocol = LACP Flags: S - Device is sending Slow LACPDUs F - Device is sending fast LACPDUs. A - Device is in active mode. P - Device is in passive mode. Local information: LACP port Admin Oper Port Port Port Flags State Priority Key Key Number State Gi2/1 SA bndl 32768 0x1 0x1 0x201 0x3D Partner's information: Partner Partner Partner Port System ID Port Number Age Flags Gi2/1 32768,0009.7c0f.9800 0x81 14s SP LACP Partner Partner Partner Port Priority Oper Key Port State 128 0x102 0x3C Age of the port in the current state: 00d:00h:19m:27s Port-channels in the group: ---------------------- Port-channel: Po1 (Primary Aggregator) ------------ Age of the Port-channel = 00d:00h:20m:01s Logical slot/port = 14/1 Number of ports = 2 Port state = Port-channel Ag-Inuse Protocol = LACP Ports in the Port-channel: Index Load Port EC state ------+------+------+------------ 0 55 Gi1/1 Active 1 AA Gi2/1 Active Time since last port bundled: 00d:00h:19m:28s Gi2/1
次の出力からは、この 2 つのポートは STP の観点からは 1 つの固有ポートであるため、ポート Gi 1/1 と Gi 2/1 は両方とも Forwarding 状態にあることも確認できます。
CiscoIOSSwitch#show spanning-tree vlan 1 interface gigabitEthernet 1/1 Vlan Role Sts Cost Prio.Nbr Type ---------------- ---- --- --------- -------- -------------------------------- VLAN0001 Root FWD 3 128.833 P2p nelix#show spanning-tree vlan 1 interface gigabitEthernet 2/1 Vlan Role Sts Cost Prio.Nbr Type ---------------- ---- --- --------- -------- -------------------------------- VLAN0001 Root FWD 3 128.833 P2p CiscoIOSSwitch#show spanning-tree vlan 1 active VLAN0001 Spanning tree enabled protocol ieee Root ID Priority 32768 Address 0009.7c0f.9800 Cost 3 Port 833 (Port-channel1) Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec Bridge ID Priority 32768 Address 0009.e919.9481 Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec Aging Time 300 Interface Role Sts Cost Prio.Nbr Type ---------------- ---- --- --------- -------- -------------------------------- Po1 Root FWD 3 128.833 P2p
バンドルするポート間で互換性がない場合、またはそれらのポートとリモート ピアの間で互換性がない場合は、LACP プロセスでセカンダリ アグリゲータ ポートが作成されます。セカンダリ アグリゲータ ポートには、他のポートと互換性があるポートが含まれます。
Switch#show etherchannel summary Flags: D - down P - in port-channel I - stand-alone s - suspended H - Hot-standby (LACP only) R - Layer3 S - Layer2 U - in use f - failed to allocate aggregator u - unsuitable for bundling Number of channel-groups in use: 6 Number of aggregators: 8 Group Port-channel Protocol Ports ------+-------------+-----------+----------------------------------------- 1 Po1(SU) LACP Gi1/16(P) Gi10/1(P) Gi10/2(P) 2 Po2(SD) LACP 2 Po2A(SU) LACP Gi1/15(P) Gi10/3(P) Gi10/4(P) 3 Po3(SU) LACP Gi1/14(P) Gi10/5(P) Gi10/6(P) 4 Po4(SD) LACP 4 Po4A(SU) LACP Gi1/13(P) Gi10/7(P) Gi10/8(P) 5 Po5(SU) LACP Gi1/12(P) Gi10/9(P) Gi10/10(P) 6 Po6(SU) LACP Gi1/11(P) Gi10/11(P) Gi10/12(P)
EtherChannel 内のすべての LAN ポートが、同じ速度および同じデュプレックス モードで動作するように設定してください。LACP は半二重をサポートしません。LACP EtherChannel 内の半二重ポートは中断ステートになります。
トランキング LAN ポートから EtherChannel を設定する場合は、すべてのトランクでトランキング モードが同じであることを確認してください。EtherChannel 内の LAN ポートをそれぞれ異なるトランク モードに設定すると、予期しない結果が生じる可能性があります。
STP ポート パス コストが異なる LAN ポートは、設定に互換性がある限り、EtherChannel を形成できます。異なる STP ポート パス コストを設定しても、LAN ポートが EtherChannel を形成できなくなるわけではありません。
詳細なリストについては、『EtherChannel の設定』の「EtherChannel 機能の設定ガイドラインおよび制約事項」の項を参照してください。 .
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
15-Feb-2002 |
初版 |