このドキュメントでは、Cisco ONS 15327、ONS 15454、および ONS 15600 のパスワード回復手順について説明します。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
Cisco ONS 15327
Cisco ONS 15454
Cisco ONS 15600
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco ONS 15327 バージョン 3.3.0 以降(XTC)
Cisco ONS 15454 バージョン 2 - 2.3.3 以降(TCC)
Cisco ONS 15454 バージョン 3 - 3.3.0 以降(TCC+)
Cisco ONS 15454 バージョン 4 - すべて(TCC2)
Cisco ONS 15454E バージョン 3.3.0 以降
Cisco ONS 15600 バージョン 1.0 以降
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
パスワードを回復するための前提条件は次のとおりです。
回復手順は、オンサイトで実施する必要があります。
Network Element(NE; ネットワーク要素)に IP 接続できる必要があります。
パスワード回復ケーブルが必要です。パスワード回復ケーブルがない場合は、Cisco TAC に連絡してサービスリクエストをオープンしてください。TAC エンジニアがケーブルを発注いたします。部品番号は次のとおりです。
ONS 15327 および 15454 用の部品番号:15454-15454-EPC=
ONS 15600 用の部品番号:15600-TPC=
パスワードを回復するには、次の手順を実行します。
スタンバイ TCC/TCC+/TCC2 カードを取り外します。
注:このドキュメントの残りの部分では、TCC/TCC+/TCC2カードをTCCカードと呼びます。
パスワード回復ケーブルの一端を、取り外した TCC カードに取り付けます(図 1 を参照)。
これらのピンは、TCC カードの右側の前面/下部の近くにあります。ピンには RS232-DBG のラベルが付いています。TCC カードには RS232-DBG ピンが 2 組あります。カードの前面に近い方のピンを使用してください(図 1 のマウスポインタを参照)。
注:TCC側接続で上部のピンスロットを使用しないことをお勧めします。これにより、パスワード回復ケーブルからの干渉なしでTCCカードを再挿入できます。
図1:TCC/TCC+/TCC2への接続
ケーブルの DB9 の部分を、シリアル ポートを通じて PC のシリアル ポートに接続します。
Hyper Terminal を実行します。
シリアル ポートで次の設定を指定します(図 2 を参照)。
ビット/秒:9600
データ ビット:8
パリティ:なし
ストップ ビット:1
フロー制御:なし
TCC を再装着します。
TCC をブートします。
TCC がブートし、Power On Self Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)情報が画面上でスクロール表示されているときに、任意のキーを押してブート プロセスを中断します。
「c 」と入力しブート パラメータを変更します(図 3 の赤い矢印を参照)。
Enter キーを押します。
図 3 – システム ブート:「c」と入力
メニューが表示されます。
startup script が表示されるまで、Enter キーを押してメニューをスクロールします。
「pwd_recov 」と入力します(図 4 の赤い矢印を参照)。
図 4 – システム ブート:「pwd_recov」と入力
メニューの最後まで選択項目をスクロールします。
ブート プロンプトで「@」と入力します。
Enter キーを押して、ブート サイクルを続けます(図 5 を参照)。
図 5 – システム ブート:「@」と入力
スタンバイ モードになるまで、TCC にブート サイクルを継続させます。
アクティブ TCC をリセットします。
Cisco Transport Controller(CTC; シスコトランスポートコントローラ)を使用して ONS 15600、ONS 15454 または ONS 15327 ノードにログインし、デフォルト設定へのリセットが成功したかどうかを確認します。デフォルト設定には、CISCO15 というユーザ名とブランクのパスワードが含まれています。
ノードに PING できることを確認してから、Telnet で ONS 15454 または ONS 15327 ノードにログインします。telnet <ip address> コマンドを使用して、NE にアクセスします。CTC と同じユーザ名とパスワードを使用します。パスワードのリセット後は、CISCO15 がユーザ名で、パスワードは設定されていません。
システム プロンプト(->)で、「bootChange」と入力します(図 6 の矢印 A を参照)。 startup script が表示されるまで Enter キーを押し続けます。TCC で変更したものです。そのため、アクティブ TCC からこのパラメータを削除する必要があります。
図 6 – bootChange と . を入力してpwd_recov を削除する
. と入力し、Enter キーを押して、startup script フィールドをクリアします(図 6 の矢印 B を参照)。 この操作で pwd_recov が削除されます。
再度、「bootChange」と入力し、startup script フィールドを確認します。pwd_recov が削除されたことを確認します。
Telnet セッションからログアウトします。
ONS 15454 バージョン 3.4.2 を使用している場合は、スタンバイ TCC カードにデータベース書き込みを行うために、さらに変更作業が必要になります。これには、CTC でサイト情報またはサイト連絡先を編集します。この操作を実行しないと、アクティブ TCC をリセットしたときに、データベースが古いパスワードに戻ってしまいます。
CTC でアクティブ TCC をリセットします。
シャーシから TCC を取り外します。
パスワード回復ケーブルを取り外します。
TCC を再装着します。
注:この手順に関して質問がある場合は、TACにお問い合わせください。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
16-Aug-2005 |
初版 |