Cisco ONS 15454 ノードまたは別のデバイスのタイミングをとるために、Building Integrated Timing Supply(BITS)の出力参照を使用することができます。ただし、この目的のために BITS インターフェイスがイネーブルになっている場合に、BITS 入力の信号消失(LOS)アラームを受信します。
このドキュメントでは、この問題を解決して、BITS アウト インターフェイスを使用できるようにするとともに、LOS アラームが頻発しないようにする方法について説明します。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、最新のソフトウェア バージョンを実行している Cisco ONS 15454 シャーシに基づきます。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
光学参照からタイミングを導出することが可能ですが、BITS 出力を使用して光リングの外部にある別の機器のタイミングを取ってください。これは、追加の Cisco ONS 15454 ネットワーク要素にすることも、T1 タイミングが必要な他のベンダーの機器にすることもできます。この機器は、電気的に接続されていてもいなくても構いません。ただし、この機器がタイミング ソースを持つリングに光学的に接続されている場合は、外部の BITS アウトではなく、光回線からタイミングを得ることをお勧めします。光学的タイミング ソースの方が電気的接続の BITS アウトより優れています。
BITS 出力に伴う問題は、BITS インターフェイスが有効になっている場合に発生します。その理由は、ピンの A2 と B2 だけでなく、バック プレーン上の A4 と B4 への入力が存在せず、その結果、LOS アラームが発生するためです。このアラームをクリアするために、出力とは無関係に入力をアウト オブ サービス状態にすることはできないため、この出力を使用すると LOS アラームが発生します。
この問題の回避策は、次のように、入力ピンへの 2 つ目の BITS 出力のような未使用のソースから出力信号をワイヤラップすることです。
A1 BITS OUT/Ring(-) ~ A4 BITS IN/Ring(-)
B1 BITS OUT/Tip(+) ~ B4 IN/Tip(+)
これで、アラームがクリアされます。タイミング入力が使用されないため、2 つ目の BITS 入力 A2 BITS in/Ring(-) と B2 BITS in/TIP(+) をストラップイン、つまり「デイジーチェーン」することができます。 これにより、1 つ目の BITS 出力を自由に使えるようになります。
デバイスのタイミング ソースとして使用されるタイミング ソース信号は二重終端しないでください。信号品質が劣化する可能性があります。アプリケーションで両方の BITS アウト信号が必要な場合は、T-1 の任意のソースを使用できます。たとえば、時間調整されたデバイスからのタイミング出力を使用できます。
注: タイミング ループを阻止することが極めて重要です。このように設定した場合には、タイミング基準として Cisco ONS 15454 への BITS IN が使用されることがないようにしてください。この例では、内部の予防手段の一部がバイパスされる可能性があるからです。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
01-Jun-2006 |
初版 |