Cisco 2500、3000、AS5100 および uBR900 シリーズ　ルータの ROMmon 回復手順

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Updated: 2006 年 1 月 30 日
Document ID:15078

偏向のない言語

この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

シスコは世界中のユーザにそれぞれの言語でサポート コンテンツを提供するために、機械と人による翻訳を組み合わせて、本ドキュメントを翻訳しています。ただし、最高度の機械翻訳であっても、専門家による翻訳のような正確性は確保されません。シスコは、これら翻訳の正確性について法的責任を負いません。原典である英語版（リンクからアクセス可能）もあわせて参照することを推奨します。

はじめに

このドキュメントでは、ROMmon（rommon#> または> プロンプト）にスタックされる Cisco 2500、3000 および AS5100、uBR900 シリーズ ルータの回復手順を説明します。

前提条件

要件

ROMmon モードからルータを回復するには、ルータが物理的にアクセス可能であり、コンソール ポートに端末が接続されている必要があります。 インターフェイスへの Telnet 接続では、ROMmon からルータを回復することができません。 TFTP サーバからルータに Cisco IOS® ソフトウェア イメージをコピーする方法を理解している必要があります。

使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、次のハードウェアに基づくものです。

  • Cisco 2500 シリーズ ルータ

  • Cisco 3000 シリーズ ルータ

  • Cisco AS5100 シリーズ ユニバーサル アクセス サーバ

  • Cisco uBR900 シリーズ ルータ

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期（デフォルト）設定の状態から起動しています。 対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

コンフィギュレーション レジスタの値の確認

最初に、ルータが ROMmon モードで起動した理由を調べます（ルータがこのモードで起動したことは、「rommon # >」または「>」プロンプトからわかります）。 原因がコンフィギュレーション レジスタ値の変更であるか、または破損した Cisco IOS ソフトウェアのイメージかどうかを判別します。

ルータに有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージがある場合、コンフィギュレーション レジスタ値を 0x2102 に変更することでルータを回復できます。 この手順を次に示します。

  1. ROMmon のプロンプトが「>」の場合は、ROMmon プロンプトで次のように入力します。 

    >o/r 0x2102           
>i 
System Bootstrap, Version 11.0(10c)XB2, RELEASE SOFTWARE 
Copyright (c) 1986-2003 by cisco Systems 
2500 processor with 16384 Kbytes of main memory 

F3: 10021772+224116+562960 at 0x3000060 

Restricted Rights Legend 

Use, duplication,............................

  2. ROMmon のプロンプトが「rommon #>」の場合は、このプロンプトで次のように入力します。 

    rommon 1> confreg 0x2102

    新しいコンフィギュレーションを有効にするには、ルータをリセットまたは電源の再投入を行う必要があります。 

    rommon 2> reset
System Bootstrap, Version 12.0(6r)T3, RELEASE SOFTWARE (fc1)
Copyright (c) 1999 by cisco Systems, Inc.
UBR924 platform with 16384 Kbytes of main memory.......................

    ルータが正常に起動した場合は、コンフィギュレーション レジスタ値の問題が原因です。

ルータが ROMmon で再び起動する場合は、「ブート イメージと TFTP サーバを使ってダウンロードする」に進みます。

ブート イメージとTFTPサーバを使ってダウンロードする

メインのCisco IOS(R) ソフトウェアが削除されているか破損している場合、2500、3000 または AS5100、uBR900シリーズ ルータのイメージをインストールする方法は１つだけです。 該当するブート イメージを使用してください。

ROMmon でルータが起動する原因がコンフィギュレーション レジスタ値ではないと既に判断しているため、唯一の回復方法は、ROM の組み込みブート イメージ（Rx-boot）を使用して TFTP サーバから Cisco ISO ソフトウェアを再インストールまたはアップグレードする方法です。

Rx-boot モードまたはブート イメージに切り替えるには、次の手順を実行します。

  1. rommon プロンプトが「rommon # >」の場合は、次のように入力します。

    rommon 1 > confreg 0x2101

    新しいコンフィギュレーションを有効にするには、ルータをリセットまたは電源の再投入を行う必要があります。

    rommon 2>reset
System Bootstrap, Version 12.0(6r)T3, RELEASE SOFTWARE (fc1) Copyright (c) 1999 by cisco Systems, Inc. 
UBR924 platform with 16384 Kbytes of main memory.......................

  2. rommon プロンプトが「>」の場合は、次のように入力します。

    >o/r 0x2101           
>i 
System Bootstrap, Version 11.0(10c)XB2, RELEASE SOFTWARE 
   Copyright (c) 1986-1994 by cisco Systems 
   2500 processor with 16384 Kbytes of main memory 
 
Restricted Rights Legend

Use, duplication, or ................


!--- Output suppressed


.............16384K bytes of processor board System flash (Read/Write)

Press RETURN to get started!

   hostname(boot)>

    プロンプトが「router (boot)>」であることに注意してください。これは、ルータがブート イメージを使用して起動したことを示します。

    注: ルータが再び ROMmon で起動する場合、ブート イメージが破損しているかまたは欠落している可能性があります。唯一の回復方法はプロセッサ ボードのシステム フラッシュまたはハードウェアを交換することです。

  3. 次に、次のようにして Cisco IOS ソフトウェアをアップグレードします。 

    hostname(boot)>enable
hostname(boot)#copy tftp flash
System flash directory:
File  Length   Name/status  
 
1   2416128  c2500-is-l.123-1a.bin  [invalid checksum]

[2416192 bytes used, 14361024 available, 16777216 total]
Address or name of remote host [255.255.255.255]? 172.16.1.2 
Source file name? c2500-is-l.123-1a.bin
Destination file name [c2500-is-l.123-1a.bin]?
Accessing file 'c2500-is-l.123-1a.bin' on 172.16.1.2...
Loading c2500-is-l.123-1a.bin from 172.16.1.2 (via Ethernet0): ! [OK]

Erase flash device before writing? [confirm]


!--- Press Enter to confirm


Flash contains files. Are you sure you want to erase? [confirm]


!--- Press Enter to confirm


Copy 'c2500-is-l.123-1a.bin' from server
  as 'c2500-is-l.123-1a.bin' into Flash WITH erase? [yes/no]yes
Erasing device... eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
ee ...erased
Loading c2500-is-l.123-1a.bin from 172.16.1.2 (via Ethernet0): !!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


!--- Output suppressed


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[OK - 16294764/16777216 bytes]

Verifying checksum...  OK (0x96AA)
Flash copy took 0:08:23 [hh:mm:ss]
hostname(boot)#

  4. show flash コマンドを使用して、新しくロードされた Cisco IOS イメージ バージョンを確認します。 

    hostname(boot)#show flash

System flash directory:
File  Length   Name/status
  1   16294764  c2500-is-l.123-1a.bin
[16294828 bytes used, 482388 available, 16777216 total]
16384K bytes of processor board System flash (Read/Write)
hostname(boot)#

  5. ルータへの Cisco IOS イメージのコピーが正常に完了したら、Cisco IOS イメージから起動するため、コンフィギュレーション レジスタを 0x2102 に戻し、ルータをリロードします。

    hostname(boot)(config)#config-register 0x2102
hostname(boot)#reload
System configuration has been modified. Save? [yes/no]: no
Proceed with reload? [confirm]


!--- Press Enter to confirm


*Mar  1 00:12:58.463: %SYS-5-RELOAD: Reload requested
System Bootstrap, Version 11.0(10c)XB2, PLATFORM SPECIFIC RELEASE SOFTWARE (fc1)

Copyright (c) 1986-2003 by cisco Systems
2500 processor with 14336 Kbytes of main memory

F3: 15405292+889440+952984 at 0x3000060


!--- Output suppressed
           


Press RETURN to get started!

hostname>

  6. show version コマンドを使用して、コンフィギュレーション レジスタ値と、新しくロードされた Cisco IOS イメージ バージョンを確認します。

    hostname>show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) 2500 Software (C2500-IS-L), Version 12.3(1a), RELEASE SOFTWARE (fc1)
Copyright (c) 1986-2003 by cisco Systems, Inc.
Compiled Fri 06-Jun-03 07:46 by dchih
Image text-base: 0x0307F6E8, data-base: 0x00001000

ROM: System Bootstrap, Version 11.0(10c)XB2, PLATFORM SPECIFIC RELEASE SOFTWARE
(fc1)
BOOTLDR: 3000 Bootstrap Software (IGS-BOOT-R), Version 11.0(10c)XB2, PLATFORM SP
ECIFIC RELEASE SOFTWARE (fc1)

Router uptime is 2 minutes
System returned to ROM by reload
System image file is "flash:c2500-is-l.123-1a.bin"

cisco 2500 (68030) processor (revision L) with 14336K/2048K bytes of memory.
Processor board ID 13587050, with hardware revision 00000000
Bridging software.
X.25 software, Version 3.0.0.
2 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
2 Serial network interface(s)
32K bytes of non-volatile configuration memory.
16384K bytes of processor board System flash (Read ONLY)

Configuration register is 0x2102

上記の show version コマンドの出力は、ルータが新しい Cisco IOS イメージをロードし、コンフィギュレーション レジスタ値が 0x2102 であることを示しています。

詳細については、「1600、2000、2500、3000、AS5100 および AS5200 におけるソフトウェアインストールおよびアップグレードの手順」を参照してください。

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