このページでは ROMmon(rommon #> プロンプト)で動かなくなった 7000(RP) シリーズ ルータの回復方法を説明しています。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このドキュメントで使用されている出力は、RPモジュールを搭載したCisco 7000ルータでテストされたものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
次に示す手順に従ってください。
まず最初に、devコマンドをどのデバイスがルータ上で利用可能であるかを確認してください:
>dev Devices in device table: id name flash: internal flash
次に、 dir[device ID] コマンドを実行し、有効な Cisco IOS(R) ソフトウェア イメージを調べます。
>dir flash: File size Checksum File name 4105078 bytes (0x3EA376) 0x9D5F gs7-j-mz.111-30.CA.bin 26545 bytes (0x67B1) 0xD93F crashinfo >
Cisco IOS ソフトウエア イメージを見つけたら、'i' コマンドを使用してルータを起動します。
>i System Bootstrap, Version 11.1(12), SOFTWARE Copyright (c) 1986-1997 by cisco Systems RP1 processor with 16384 Kbytes of main memory F3: 8552+3996660+165008 at 0x1000 Self decompressing the image : #######################...
ルータが起動しなければ、そのイメージは壊れています。以下に示す手順のうちいずれか 1 つを選んで、新しいイメージをダウンロードする必要があります。
RP がある 7000 は ROM にブート イメージがあります。このブートイメージは、他のほとんどのルータとは異なり、実際には完全なCisco IOSソフトウェアイメージです。このイメージは常に起動できるようになっているはずです。もし起動できなければ、ハードウェアに障害がある可能性があります。
より詳しい手順については『ブート イメージを使用した ROMmon からのアップグレード方法』を参照してください。
他の同様のルータや、互換性のあるPCMCIAフラッシュカードファイルシステムを持つルータが少なくとも1台ある場合は(『PCMCIAファイルシステムの互換性マトリクス』を参照)、そのフラッシュカードを使用してルータを回復することもできます。
両方のルータが同一 (同じシリーズ) ならば、他のルータのフラッシュ カードを使用して、回復したいイメージをブートすることができます。これで有効なイメージを通常の方法でダウンロードできます( ソフトウェアのインストールとアップグレードの手順を参照してください)。 Cisco 7000 ルータはダイナミック RAM (DRAM) から Cisco IOS ソフトウェアを実行するので、ルータが動作している間 PCMCIA カードを取り外しておくことができます。
ルータの種類は異なっても、両方のルータに互換性のある PCMCIA フラッシュ カード ファイルシステムがあれば、そのルータを使って Cisco IOS ソフトウェア イメージをフラッシュ カードにロードすることができます。こうしてこのイメージを回復しようとしているルータに移動することが可能になります。