このドキュメントでは、Cisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)のエラー メッセージについて説明します。
このビデオは Cisco サポート コミュニティに投稿されたものであり、一般的な ASDM アクセスの問題のごく一部のトラブルシューティング手順を説明します。
このドキュメントに関する固有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、Cisco ASDM 5.0 以降に基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
表記法の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
ASDMでConfigurationタブをクリックすると、「you are authorized to access only Home and Monitoring Views」というエラーメッセージが表示されることがあります。
このエラーはユーザ特権が原因で発生します。PIX/ASA CLI プロンプトに移動し、次に示すようにフル権限 15 を持つ新しいユーザとそのパスワードを作成します。
ASA(config)#username cisco password cisco123 priv 15
完全な権限レベルが付与されていると ASDM にログインできます。
ASDM インターフェイスを実行しようとするとエラー「Your Firewall image has a version number null which is not support by ASDM」が表示されることがあります。
FWSM では同じエラーは次のように示されます。
Your FWSM image has a version number unknown which is not supported by ASDM
このエラーは次のいずれかの理由が原因で発生します。
フラッシュに ASDM イメージがない
HTTP での ASDM アクセスのための aaa 関連設定がない。
互換性のない Java バージョン
互換性のある ASDM イメージがフラッシュにあるかどうかを確認し、イメージのロケーションを指定します。
ASA(config)#show asdm image
ASA(config)#asdm image flash:asdm-XXX.bin
http: で ASDM にアクセスするコマンド aaa を入力します。
ASA(config)#aaa authentication http consoleLOCAL
Java のバージョンが互換性のあるものかどうかを検証します。検証結果に基づいて Java バージョンをアップグレードまたはダウングレードし、JRE をインストールします。
VPN接続経由でASDMにアクセスする場合は、ASAでmanagement-access <ASDM access Interface name>コマンドが設定されていることを確認します。たとえば内部インターフェイスを使用して ASDM にアクセスする場合は management-access Inside コマンドを使用します。
Windows で 64 ビット Java バージョンを使用すると、ASDM Launcher が失敗し、Launcher が実行されません。
この問題は Cisco Bug ID CSCtb86774(登録ユーザ専用)に記述されています。
回避策は、Web ブラウザで ASDM を実行することです。
ASDM をロードしようとすると次のログが表示されます(ロードは失敗します)。
%ASA-7-725014: SSL lib error. Function: SSL3_GET_CLIENT_HELLO Reason: no shared cipher
この問題を解決するには、代替暗号化アルゴリズムまたは追加の暗号化アルゴリズムを使用し、ssl encryption コマンドを使用します。
ASA(config)# ssl encryption rc4-sha1 ASA(config)# ssl encryption rc4-md5
ASDM にアクセスしようとすると次のエラー メッセージが表示されます。
この問題を解決するには、互換性のある ASDM イメージがフラッシュに保存されているかどうかを確認します。
ASA#show asdm image
この問題は Cisco Bug ID CSCsm39805(登録ユーザ専用)が原因で発生します。この問題が発生すると ASDM を起動できなくなります。
この問題を解決するには、CLI から ASA にアクセスし、HTTP サーバを割り当て、別のポートで待機します。
例 1:
ASA(config)#no http server enable ASA(config)#http server enable 444
例 2:
ASA(config)#no http server enable 8923 ASA(config)#http server enable 8924
この問題は、ASDM 6.0.3 または 6.1 を使用して 1 年以上稼働している ASA で、Cisco Bug ID CSCsr89144(登録ユーザ専用)が原因で発生します。この問題が発生すると ASDM を起動できなくなります。
このエラーは、ASA をリロードすることで解決できることがあります。
この問題は、ユーザが ASDM を使用して ASA に接続しようとすると発生します。
ASA をリロードします。
この問題は、ASA 7.2.4 および ASDM 5.2.4 を使用して稼働する ASA で、Cisco Bug ID CSCsx39786(登録ユーザ専用)が原因で発生します。この問題が発生すると ASDM を起動できなくなります。
Java 6 Update 7 にダウングレードします。
ユーザが ASDM を使用して VPN トンネルをリセットできません。
[Monitoring] > [VPN] > [VPN statistics] > [VPN session] を選択し、[active tunnel] と [log off] を選択してトンネルをリセットします。
Java バージョンの不一致が原因で ASDM を起動できません。
この問題を回避するには、次の手順を実行します。
Java バージョンを Version 6、Update 7 にダウングレードします。
adsm-launcher 設定ファイルを編集し、Java パスを jvm.dll が含まれているフォルダに変更します。
ASDM のヒット カウンタが値(ゼロを含む)を表示しません。
ASDM は常にすべての ACL に対する要求を 1 つの HTTP サーバ要求ストリングに組み込んで FWSM に送信します。FWSM デバイスでは、ASDM から送信された HTTPS サーバへの非常に長い要求を処理できず、バッファ スペースを使いきり、最終的には要求がドロップされます。アクセス リストの数が多すぎる場合は、ASDM から FWSM への要求が長すぎて FWSM が処理できません。その結果、正しい応答を得ることができません。これは、ASDM の機能と FWSM で予期されている動作です。回避策が判明していないこの動作を指摘するバグ CSCta01974(登録ユーザ専用)と CSCsz14320(登録ユーザ専用)が報告されています。一時的な回避策として、CLI を使用して ACL ヒットをモニタリングします。
この問題を指摘するさまざまなバグが報告されましたが、これらはバグ CSCsl15055(登録ユーザ専用)に置き換えられました。このバグでは、この問題が 6.1(1.54) で修正されていることが報告されています。FWSM の場合、修正後の ASDM バージョンは 6.2.1F です。ASDM が FWSM に対して ACL 情報を照会する方法を調整することで、この問題が修正されました。すべてのアクセス リスト情報が含まれている 1 つの大きく長い要求ストリングを送信する代わりに、ASDM ではアクセス リスト情報が複数の有効な要求に分割され、処理のために FWSM に送信されます。
注:FWSMのアクセスリストヒットカウントエントリは、バージョン4.0以降でサポートされています。
PC で SSL 暗号化レベルが AES256-SHA1 に設定されている場合、ユーザが ASDM にアクセスできません。
この問題は、暗号化レベルを AES256-SHA1 に設定するコマンド ssl encryption rc4-sha1 aes128-sha1 aes256-sha1 3des-sha1 を使用すると発生します。この問題を解決するには、このコマンドを削除するか、または PC を AES 256 互換にするために Java の JCE バージョンをインストールします。
ASDM 6.4.5 を使用して既存のネットワーク オブジェクトを編集する際に、[OK] をクリックするとすべてのオブジェクトのリストでそのオブジェクトが表示されなくなります。
この問題を解決するには、ASDM バージョン 6.2.4 にダウングレードします。
ユーザが ASDM にアクセスすると「ASDM cannot be loaded.Unconnected sockets not implemented.」というエラーメッセージが表示されます。
ASDM のバージョンと Java バージョンの間で互換性がない場合にこのエラー メッセージが表示されます。このエラー メッセージは Cisco Bug ID CSCsv12681(登録ユーザ専用)に記録されています。
この問題を解決するには、次のいずれかの処置を実行します。
ASDM をバージョン 6.2 以降にアップグレードする。
Java バージョンとして Java 6 Update 7 を指定する。
Windows マシンで設定サイズが 512 kb を超えると ASDM でパフォーマンスの問題が発生します。
ASDM でサポートされる最大設定サイズは 512 kb です。この値を超えると、パフォーマンスの問題が発生することがあります。たとえば設定をロードすると、ステータス ダイアログに完了した設定の割合が表示されます。ただし大きな設定の場合、ASDM が設定を処理中の場合でも完了した設定の割合が増加しなくなり、操作が停止しているように見えます。この状況が発生した場合は、ASDM システム ヒープ メモリのサイズを増やすことを検討してください。
ASDM ヒープ メモリ サイズを増やすには、Launcher ショートカットを変更します。
次のステップを実行します。
[ASDM-IDM Launcher] のショートカットを右クリックし、[Properties] を選択します。
[Shortcut] タブをクリックします。
必要なヒープ サイズを指定するため、[Target] フィールドで、-Xmx がプレフィックスとして付いている引数を変更します。たとえばこの引数を -Xmx768m(768 MB の場合)または -Xmx1g(1 GB の場合)に変更します。このパラメータの詳細についてはこの Oracle マニュアル の Xmx のトピックを参照してください。
注:このソリューションは、Windows PCにのみ適用されます。
Java 1.6.0_18へのアップグレード後、ASDM 6.2で次のエラーが生成されます。
現在のJavaメモリヒープサイズは512 MB未満です。IPS機能にアクセスする前に、Javaメモリヒープサイズを増やす必要があります
この問題を解決するには、メモリ仕様を512 MBに増やす必要があります。
WindowsでのASDMランチャの使用:
6.2以下のASDMバージョンの場合:デスクトップのASDM Launcherアイコンを右クリックし、ターゲット文字列の値を-Xmx256mから-Xmx512mに変更します。
ASDMバージョンが6.2より後の場合:C:\Program Files\Cisco Systems\ASDM\asdm-launcher.configに移動し、文字列-Xmx256mを-Xmx512mに更新します。
WindowsまたはLinuxではRun ASDMオプションを使用します。
Run ASDMオプションを選択すると、asdm.jnlpファイルをダウンロードするか、Java webstartを使用してASDMを起動するオプションが表示されます。asdm.jnlpファイルをダウンロードした後、「max-heap-size」の値を256mから512mに変更するためにこのファイルを編集します。次に、Java webstartを使用してasdm.jnlpファイルを開き、ASDMを起動します。
詳細は、Cisco Bug ID CSCtf21045(登録ユーザ専用)を参照してください。
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
28-Apr-2009 |
初版 |