概要
このドキュメントでは、Cisco AnyConnect Identity Extensions(ACIDex)機能、および非モバイル プラットフォームへの導入について説明します。
前提条件
要件
このドキュメントに特有の要件はありません。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
- Cisco 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)5500-X シリーズの次世代ファイアウォールバージョン 9.2(1)
- Cisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)バージョン 7.3(1)
- Cisco AnyConnect セキュア モビリティ クライアント バージョン 3.1.05152
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
背景説明
ACIDex(AnyConnect エンドポイント属性または Mobile Posture とも呼ばれる)は、Cisco AnyConnect VPN クライアントがポスチャ情報を ASA に伝える際に使用する方法です。ダイナミック アクセス ポリシーでは、このエンドポイント属性を使用してユーザを認可します。
次の表に、ACIDex属性を示します。ここで、Cisco AnyConnectは属性タイプ(Cisco Secure Desktopまたはホストスキャンは不要)で、エンドポイントは属性ソースです。
属性名 |
値 |
最大文字列長 |
説明 |
endpoint.anyconnect.clientversion |
version |
— |
AnyConnect クライアントのバージョン |
endpoint.anyconnect.platform |
string |
— |
AnyConnect クライアントがインストールされているオペレーティング システム(OS) |
endpoint.anyconnect.platformversion |
version |
64 |
AnyConnect クライアントがインストールされている OS のバージョン |
endpoint.anyconnect.devicetype |
string |
64 |
AnyConnect クライアントがインストールされているモバイル デバイスのタイプ |
endpoint.anyconnect.deviceuniqueid |
|
64 |
AnyConnect クライアントがインストールされているモバイル デバイスの一意の ID |
endpoint.anyconnect.macaddress |
string |
フォーマットは xx-xx-xx-xx-xx -xx であることが必要です。x は有効な 16 進数文字です。 |
AnyConnect クライアントがインストールされているデバイスの Media Access Control(MAC)アドレス |
非モバイル プラットフォームのための ACIDex の機能
現在、AnyConnect VPN クライアントには、デスクトップ オペレーティング システム(Microsoft Windows、Macintosh OS X、Linux など)のプラットフォーム識別機能が搭載されているほか、ダイナミック アクセス ポリシー(DAP)で使用可能な MAC アドレス プールが用意されています。
注:この機能が正しく動作するにはASAがバージョン9.0以降を実行している必要があり、ACIDex属性を報告するには、バージョン3.1.05152以降を実行する非モバイルプラットフォームクライアント用に3.x pkg以降をASAにロードする必要があります。
<device-id> 要素ともに、MAC アドレス リストがこの機能に含められます。これは、以下の属性を使用します。
- platform-version
- device-type
- unique-id
注:Aggregate Authentication バージョン 2 は、<device-is> タグの新しい要素をサポートするようになりました。