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このドキュメントでは、Cisco AnyConnect VPN Client を介して動作しないアプリケーションに適用されるトラブルシューティングのシナリオについて説明します。
このドキュメントに関する固有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、バージョン 8.x が稼働する Cisco 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)に基づいています。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
この一般的なトラブルシューティング シナリオは、Microsoft Windows ベースのコンピュータを使用するエンドユーザを対象に、Cisco AnyConnect VPN Client で動作しないアプリケーションに適用されます。以降のセクションでは下記の問題に対応し、そのソリューションを提供しています。
次のステップを実行します。
\Windows\setupapi.log
注:これらのファイルを表示するには、非表示フォルダを表示する必要があります。
\Windows\Inf\setupapi.app.log
\Windows\Inf\setupapi.dev.log
\Documents and Settings\<username>\Local Settings\Temp\
\Users\<username>\AppData\Local\Temp\
\Windows\Temp
winmsd /nfo c:\msinfo.nfo
msinfo32 /nfo c:\msinfo.nfo
注:このプロンプトに入力したら、しばらく待ちます。このファイルの完了には、2 ~ 5 分かかる可能性があります。
systeminfo c:\sysinfo.txt
ドライバの問題をデバッグするには、「AnyConnect:破損したドライバ データベースの問題」を参照してください。
接続の解除や初期接続確立の失敗など、AnyConnect クライアントで接続の問題が発生する場合は、次のファイルを取得します。
config terminal
logging enable
logging timestamp
logging class auth console debugging
logging class webvpn console debugging
logging class ssl console debugging
logging class svc console debugging
eventvwr.msc /s
注:常に.evt file形式で保存してください。
ユーザが AnyConnect VPN クライアントと接続できない場合は、確立済みの Remote Desktop Protocol(RDP)セッションまたはクライアント PC で有効になっている Fast User Switching に関連した問題の可能性があります。その場合は、AnyConnect profile settings mandate a single local user, but multiple local users are currently logged into your computer.A VPN connection will not be established というエラー メッセージがクライアント PC に表示されます。
この問題を解決するには、確立済みの RDP セッションの接続を解除し、Fast User Switching を無効にします。この動作は、クライアントプロファイルの [Windows ログインの強制(Windows Logon Enforcement)] 属性によって制御されますが、現時点では、複数のユーザーが同じマシンに同時にログオンしているときにユーザーが VPN 接続を確立することを可能にする設定はありません。この機能に対処するために、機能拡張要求 CSCsx15061 が登録されています。
注:AnyConnectクライアントがASAに接続できるように、ポート443がブロックされていないことを確認してください。
ユーザが AnyConnect VPN Client から ASA に接続できない場合は、AnyConnect クライアントのバージョンと ASA ソフトウェア イメージのバージョンの互換性がないために問題が生じた可能性があります。この場合、ユーザには「The installer was not able to start the Cisco VPN client, clientless access is not available
」というエラーメッセージが表示されます。
この問題を解決するには、AnyConnect クライアントを、ASA ソフトウェア イメージと互換性があるバージョンにアップグレードします。
AnyConnect に初めてログインするとき、ログインスクリプトが実行されません。切断して再度ログインすると、ログインスクリプトが正常に実行されます。これは、正常な動作です。
AnyConnect VPN ClientをASAに接続するときに、「User not authorized for AnyConnect Client access, contact your administrator
」というエラーが表示される場合があります。
このエラーは、ASA が AnyConnect イメージを認識できない場合に生じます。イメージが ASA にロードされれば、AnyConnect から問題なく ASA に接続できます。
このエラーは、Datagram Transport Layer Security(DTLS)を無効にすると解決できます。[Configuration] > [Remote Access VPN] > [Network (Client) Access] > [AnyConnect Connection Profiles] を選択し、[Enable DTLS] チェック ボックスをオフにします。これで DTLS は無効になります。
ユーザが接続解除されると、dartbundleファイルに次のエラーメッセージが表示されます。TUNNELPROTOCOLDPDMGR_ERROR_NO_DPD_RESPONSE:The secure gateway failed to respond to Dead Peer Detection packets
。このエラーは、デッドピア検出(DPD)が原因で DTLS チャネルが切断されたことを意味します。このエラーは、DPD のキープアライブを微調整して、以下のコマンドを発行することによって解決します。
webvpn
svc keepalive 30
svc dpd-interval client 80
svc dpd-interval gateway 80
ASA バージョン 8.4(1) 以降では、svc keepalive と svc dpd-interval のコマンドを次のように、anyconnect keepalive と anyconnect dpd-interval のコマンドに置き換えます。
webvpn
anyconnect ssl keepalive 15
anyconnect dpd-interval client 5
anyconnect dpd-interval gateway 5
ASA を介した AnyConnect セッションでプライベート ネットワークへのトラフィックの通過に関する問題が検出された場合は、次の手順でデータを収集します。
Filter Name: XXXXX
が表示される場合は、show access-list XXXXXの出力を収集します。アクセス リスト XXXXX によって、対象のトラフィック フローがブロックされていないことを確認します。access-list in_nat0_out extended permit ip any 10.136.246.0 255.255.255.0
ip local pool IPPool1 10.136.246.1-10.136.246.254 mask 255.252.0.0
nat (inside) 0 access-list in_nat0_out
!--- Route outside 0 0 is an incorrect statement.
route outside 0 0 10.145.50.1
route inside 0 0 10.0.4.2 tunneled
ASA(config)# policy-map global_policy
ASA(config-pmap)# class inspection_default
ASA(config-pmap-c)# no inspect skinny
次のデータ収集手順を実行します。
Number of Instructions : 25
Number of Errors To Save : 25
Crash Dump Type : Mini
Dump Symbol Table : Checked
Dump All Thread Contexts : Checked
Append To Existing Log File : Checked
Visual Notification : Checked
Create Crash Dump File : Checked
eventvwr.msc /s
注:常に.evt file形式で保存してください。
Microsoft Outlook など、一部のアプリケーションは機能しません。ただし、小さい ping など、他のトラフィックはトンネルを通過できます。
このことは、ネットワーク内のフラグメンテーションの問題に対するヒントとなります。一般消費者向けのルータは、パケットのフラグメンテーションと再構成に関しては特に貧弱です。
一連の ping の規模を変えてみて、特定のサイズで失敗するかどうかを確認します。たとえば、ping -l 500、ping -l 1000、ping -l 1500、ping -l 2000 などです。
フラグメンテーションが発生する特別なユーザ グループを設定し、このグループの SVC Maximum Transition Unit(MTU)を 1200 に設定することが推奨されます。こうすることで、広範なユーザ ベースに影響を与えることなく、この問題が発生しているユーザに対して修正を加えることができます。
問題
AnyConnect との接続後に TCP 接続がハングします。
解決方法
ユーザにフラグメンテーションの問題が発生しているかどうかを確認するには、ASA で AnyConnect クライアントの MTU を調整します。
ASA(config)#group-policy <name> attributes
webvpn
svc mtu 1200
問題
接続が終了すると、AnyConnect VPN Client が自動的にアンインストールされます。クライアント ログには、keep installed が無効になっていることが表示されます。
解決方法
AnyConnect は、Adaptive Security Device Manager(ASDM)で keep installed オプションが選択されていないと、自身のアンインストールを実行します。この問題を解決するには、グループ ポリシーの下で svc keep-installer installed コマンドを設定します。
問題:AnyConnectクライアントには、クラスタの完全修飾ドメイン名(FQDN)の代わりに、ホスト名が事前に入力されています。
SSL VPN にロードバランシング クラスタが設定されている場合、クライアントがクラスタへの接続を試行すると、この要求はノード ASA にリダイレクトされてクライアントは正常にログインします。少し経ってから、そのクライアントが再度クラスタに接続しようとすると、[Connect to] エントリにそのクラスタの FQDN がありません。代わりに、クライアントのリダイレクト先となったノード ASA のエントリが存在します。
解決方法
これは最後に接続したホスト名を AnyConnect クライアントが保持するために発生します。この動作はバグとして登録されています。このバグの詳細については、Cisco Bug ID CSCsz39019 を参照してください。推奨される回避策は、Cisco AnyConnect をバージョン 2.5 にアップグレードすることです。
ユーザが選択したメイン サーバが到達不能になった場合に備えて、バックアップ サーバ リストが設定されています。これは、AnyConnect プロファイルの [Backup Server] ペインに定義されます。次のステップを実行します。
SetupAPI.log ファイル内の次のエントリは、カタログ システムが破損していることを示しています。
W239 ドライバ署名クラス リスト:" C:\WINDOWS\INF\certclas.inf" was missing or invalid.Error 0xfffffde5: Unknown Error
。これは、すべてのデバイスクラスがドライバ署名ポリシーの対象であることを前提としています。
また、次のエラーメッセージも表示されます。Error(3/17): Unable to start VA, setup shared queue, or VA give up shared queue
。
クライアントで「The VPN client driver has encountered an error
」というログを受信する場合があります。
この問題は、Cisco Bug ID CSCsm54689 が原因です。この問題を解決するには、AnyConnect を起動する前に、Routing and Remote Access Service が 無効になっていることを確認します。それでも問題が解決されない場合は、次の手順を実行します。
esentutl /p%systemroot%\System32\catroot2\
{F750E6C3-38EE-11D1-85E5-00C04FC295EE}\catdb
修復に失敗する場合は、次の手順を実行します。
データベースをいつでも分析して、その有効性を判断できます。
esentutl /g%systemroot%\System32\catroot2\
{F750E6C3-38EE-11D1-85E5-00C04FC295EE}\catdb
SSL VPNがWebブラウザを介して接続されていると、「Unable to Update the Session Management Database.
」エラーメッセージが表示され、ASAログに「%ASA-3-211001: Memory Allocation Error
」と表示されます。The adaptive security appliance failed to allocate RAM system memory
」と表示されます。
この問題は、Cisco Bug ID CSCsm51093 が原因です。この問題を解決するには、ASA をリロードするか、または ASA ソフトウェアを上記のバグに記載されている暫定リリースにアップグレードします。詳細については、Cisco Bug ID CSCsm51093 を参照してください。
脅威検出を使用している場合は、ASA で脅威検出を無効にすることによってもこの問題が解決することがあります。
ラップトップまたは PC で AnyConnect のクライアントを使用する場合、インストール時にエラーが発生します。
"Module C:\Program Files\Cisco\Cisco AnyConnect VPN Client\vpnapi.dll failed
to register..."
このエラーが発生するとインストーラの処理が進まず、クライアントは削除されます。
このエラーは、次の方法で解決される可能性があります。
AnyConnect クライアントでは、このエラーに関連して次のようなログ メッセージが示されます。
DEBUG: Error 2911: Could not remove the folderC:\Program Files\Cisco\Cisco AnyConnect
VPN Client\.
The installer has encountered an unexpected error installing this package. This may
indicate a problem with this package. The error code is 2911. The arguments are:
C:\Program Files\Cisco\Cisco AnyConnect VPN Client\, ,
DEBUG: Error 2911: Could not remove the folder C:\Program Files\Cisco\Cisco AnyConnect
VPN Client\.
The installer has encountered an unexpected error installing this package. This may
indicate a problem with this package. The error code is 2911. The arguments are:
C:\Program Files\Cisco\Cisco AnyConnect VPN Client\, ,
Info 1721. There is a problem with this Windows Installer package. A program required for
this install to complete could not be run. Contact your support personnel or package
vendor. Action: InstallHelper.exe, location: C:\Program Files\Cisco\Cisco AnyConnect VPN
Client\InstallHelper.exe, command: -acl "C:\Documents and Settings\All Users\Application
Data\Cisco\Cisco AnyConnect VPN Client\\" -r
Cisco AnyConnect VPN クライアントを使用して、クライアントが VPN に接続しようとしたときにこのエラーが発生します。
セキュア ゲートウェイから、次のメッセージを受信します。
「Illegal address class」または「Host or network is 0」または「Other error」
これは、ASA ローカル IP プールの枯渇が原因です。VPN プールのリソースが枯渇しているため、IP プールの範囲を拡大する必要があります。
この問題は Cisco Bug ID CSCsl82188 でファイリングされています。このエラーは通常、アドレス割り当て用のローカル プールが枯渇した場合、またはアドレス プールに 32 ビット サブネット マスクが使用されている場合に発生します。回避策は、アドレス プールを拡大し、プールに 24 ビットのサブネット マスクを使用することです。
AnyConnect VPN クライアントを使用して 3 つ以上のクライアントを接続しようとすると、「Login Failed」というエラー メッセージがクライアントに表示され、ASA のログには「Session could not be established.Session limit of 2 reached.
ASA では AnyConnect essential ライセンスを使用していて、ASA のバージョンは 8.0.4 です。
このエラーは、ASA バージョン 8.0.4 が AnyConnect essential ライセンスをサポートしていないために発生します。つまり、ASA を 8.2.2 にアップグレードする必要があります。これによりエラーが解決されます。
注:使用するライセンスに関係なく、セッション制限に到達すると、ユーザは「login failed
」エラーメッセージを受け取ります。
このエラーは、確立が許可される VPN セッションの上限を設定するために、vpn-sessiondb max-anyconnect-premium-or-essentials-limit session-limit コマンドを使用すると発生する可能性があります。session-limit を 2 に設定すると、インストールされているライセンスでサポートされるセッション数に関係なく、ユーザが確立できるセッション数は最大 2 になります。このエラー メッセージを回避するには、必要な VPN セッション数を session-limit の値として設定してください。
AnyConnect を ASA に接続しようとすると、「Anyconnect not enabled on VPN server error message」というエラー メッセージが出ます。
このエラーは、ASDM を使用して ASA の外部インターフェイスで AnyConnect を有効にすることにより解決します。外部インターフェイスで AnyConnect を有効にする方法の詳細については、『Configure Clientless SSL VPN(WebVPN)on the ASA』を参照してください。
エラーメッセージ「%ASA-6-722036: Group < client-group > User < xxxx > IP < x.x.x.x> Transmitting large packet 1220 (threshold 1206)
」がASAのログに出力されます。このログの意味と解決方法を教えてください。
このログ メッセージは、大きなパケットが該当クライアントに送信されたことを示しています。該当パケットの送信元は、クライアントの MTU を意識していません。また、圧縮不能なデータの圧縮が原因の場合もあります。その場合の回避策は、svc compression none コマンドを使用して、SVC 圧縮を無効にすることです。これにより問題は解決します。
AnyConnectクライアントに接続すると、「The secure gateway has rejected the agent's vpn connect or reconnect request.A new connection requires re-authentication and must be started manually.Please contact your network administrator if this problem persists.セキュアゲートウェイから「アドレスが割り当てられていません」というメッセージを受信しました
。
このエラーは、AnyConnectクライアントへの接続時にも表示されます。「The secure gateway has rejected the connection attempt.A new connection attempt to the same or another secure gateway is needed, which requires re-authentication.The following message was received from the secure gateway:Host or network is 0」
このエラーは、AnyConnectクライアントへの接続時にも表示されます。「The secure gateway has rejected the agent's vpn connect or reconnect request.A new connection requires a re-authentication and must be started manually.Please contact the network administrator if the problem persists.セキュアゲートウェイから「ライセンスがありません」というメッセージを受信しました
。
ルータでリロード後にプールの設定が失われました。該当する設定をルータに追加する必要があります。
Router#show run | in pool
ip local pool SSLPOOL 192.168.30.2 192.168.30.254
svc address-pool SSLPOO
「The secure gateway has rejected the agent's vpn connect or reconnect request.A new connection requires a re-authentication and must be started manually.Please contact the network administrator if the problem persists.セキュアゲートウェイから次のメッセージを受信しました:「No License」
エラーは、AnyConnectモビリティライセンスがない場合に発生します。ライセンスがインストールされれば、問題は解決されます。
WebPortalで認証しようとすると、「Unable to update the session management database
」というエラーメッセージが表示されます。
これは、ASA のメモリ割り当てに関連した問題です。この問題は、ASA のバージョンが 8.2.1 の場合に発生することが多くなっています。本来 ASA が完全に機能するには 512 MB の RAM が必要です。
恒久的な解決策は、メモリを 512 MB にアップグレードすることです。
一時的な回避策として、次の手順によってメモリを解放してみてください。
これは、AnyConnect に接続するときに、クライアント マシンで表示されるエラー メッセージです。
このエラーを解決するには、次の手順に従って手動で AnyConnect VPN エージェントをインタラクティブに設定します。
注:これを使用する場合、このインスタンスには.MSTトランスフォームを使用してください。これは、これらの方法でこれを手動で設定すると、インストール プロセスまたはアップグレード プロセスの後で、設定が毎回必要になるためです。このため、この問題を発生させているアプリケーションを識別する必要があります。
The VPN client driver has encountered an error.
」というエラーメッセージが表示されます。この問題を解決するには、AnyConnect を起動する前に RRAS が無効になっていることを確認します。詳細については、Cisco Bug ID CSCsm54689 を参照してください。AnyConnect クライアントは、Cisco ASA に接続できません。AnyConnect ウィンドウに「Unable to process response from xxx.xxx.xxx.xxx」というエラー メッセージが表示されます。
このエラーを解決するには、次の回避策を試してください。
WebVPN を有効にして WebVPN のポートを変更する方法の詳細についてはこのソリューションを参照してください。
AnyConnect クライアントは、Cisco ASA に接続できません。AnyConnect ウィンドウに「Login Denied , unauthorized connection mechanism , contact your administrator」というエラー メッセージが表示されます。
このエラー メッセージが表示される原因の大部分は、不適切または不完全な設定です。この問題を解決するには、設定を調べて、必要な項目が適切に設定されていることを確認します。
<
このエラーは、ASA に接続するために Macintosh クライアントから AnyConnect ソフトウェアを起動しようとすると発生します。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
webvpn
svc image disk0:/anyconnect-macosx-i386-2.3.2016-k9.pkg 2
svc image disk0:/anyconnect-macosx-powerpc-2.3.2016-k9.pkg 3
hostname(config)#webvpn
hostname(config-webvpn)#anyconnect image disk0:/
anyconnect-win-3.0.0527-k9.pkg 1
hostname(config-webvpn)#anyconnect image disk0:/
anyconnect-macosx-i386-3.0.0414-k9.pkg 2
このエラーは、ユーザが Linux マシンで AnyConnect を起動して ASA に接続しようとすると発生します。エラー全体を次に示します。
"The AnyConnect package on the secure gateway could not be located. You may
be experiencing network connectivity issues. Please try connecting again."
このエラー メッセージを解消するには、クライアント マシンで使用されているオペレーティング システム(OS)に AnyConnect クライアントが対応しているかどうかを確認します。
その OS に対応している場合は、WebVPN の設定に目的の AnyConnect パッケージが指定されているかどうかを確認します。詳細については、このドキュメントの「使用できないまたは破損している Anyconnect パッケージ」を参照してください。
ユーザはリモート デスクトップへのアクセスを実行できません。「Secure VPN via remote desktop is not supported」というエラー メッセージが表示されます。
この問題は、Cisco Bug ID CSCsu22088およびCSCso42825が原因です。AnyConnect VPN クライアントをアップグレードすると、この問題を解決できます。詳細については、これらのバグを参照してください。
ASA 5505 への VPN を試行すると、「The server certificate received or its chain does not comply with FIPS.A VPN connection will not be established」というエラー メッセージが表示されます。
このエラーを解決するには、AnyConnect ローカル ポリシー ファイルで連邦情報処理標準(FIPS)を無効する必要があります。このファイルは、通常、C:\ProgramData\Cisco\Cisco AnyConnect VPN Client\AnyConnectLocalPolicy.xml にあります。このファイルがこのパスにない場合は、C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Cisco AnyConnectVPNClient\AnyConnectLocalPolicy.xml
などのパスを使用して、別のディレクトリにファイルを配置してください。目的の xml ファイルが見つかったら、それを次のように変更します。
変更前のフレーズは次のとおりです。
<FipsMode>true</FipsMode>
これを、次のように変更します。
<FipsMode>false</FipsMode>
その後、コンピュータを再起動します。このファイルを修正するユーザには、管理アクセス許可が必要です。
ユーザは AnyConnect を起動できず、「Certificate Validation Failure」というエラーが表示されます。
AnyConnect と IPSec クライアントでは、証明書認証の機能が異なります。証明書認証が機能するためには、ブラウザにクライアント証明書をインポートし、証明書認証を使用するように接続プロファイルを変更する必要があります。外部インターフェイスで SSL クライアント証明書を使用できるようにするには、ASA でこのコマンドを有効にする必要もあります。
ssl certificate-authentication interface outside port 443
Windows XP PC に AnyConnect バージョン 2.4.0202 がインストールされている場合は、ローカリゼーション ファイルのアップデートが停止し、「vpnagent.exe fails」というエラー メッセージが表示されます。
この動作は、Cisco Bug ID CSCsq49102 に記録されています。推奨される回避策は、Citrix クライアントを無効にすることです。
AnyConnect をダウンロードすると、次のエラー メッセージが表示されます。
「Contact your system administrator.次のエラーでインストーラが失敗しました:このインストールパッケージを開くことができませんでした。Verify that the package exists and that you can access it, or contact the application vendor to verify that this is a valid Windows Installer package.」
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
ASA から AnyConnect を自動ダウンロードしている最中に、次のエラー メッセージが表示されます。
"Contact your system administrator. The installer failed with the following error:
Error applying transforms. Verify that the specified transform paths are valid."
MacOS 用の AnyConnect と接続している場合は、次のエラー メッセージが表示されます。
"The AnyConnect package on the secure gateway could not be located. You may be
experiencing network connectivity issues. Please try connecting again."
この問題を解決するには、次のいずれかの回避策を実行します。
これらのいずれの方法でも問題を解決できない場合は、シスコ テクニカル サポートにお問い合わせください。
次のエラー メッセージが表示されます。
The VPN client driver has encountered an error when connecting through Cisco
AnyConnect Client.
AnyConnect クライアントをアンインストールしてからアンチウイルス ソフトウェアを削除すると、この問題が解決される場合があります。この後、AnyConnect クライアントを再インストールします。この方法で効果がない場合は、この問題を修正するために PC を再フォーマットしてください。
このエラーは、AnyConnect を起動しようとすると出力されます。
"A VPN reconnect resulted in different configuration setting. The VPN network
setting is being re-initialized. Applications utilizing the private network may
need to be restarted."
このエラーを解決するには、次のコマンドを使用します。
group-policy <Name> attributes
webvpn
svc mtu 1200
ASA バージョン 8.4(1) 以降では、次のように svc mtu コマンドを anyconnect mtu コマンドに置き換えます。
hostname(config)#group-policy <Name> attributes
hostname(config-group-policy)#webvpn
hostname(config-group-webvpn)#anyconnect mtu 500
問題
AnyConnect がクライアントに接続するときに、次のエラーが発生します。
The VPN connection is not allowed via a local proxy. This can be changed
through AnyConnect profile settings.
この問題は、AnyConnect のプロファイルに以下の変更を加えると解決することがあります。
AnyConnect プロファイルに次の行を追加します。
<ProxySettings>IgnoreProxy</ProxySettings><
AllowLocalProxyConnections>
false</AllowLocalProxyConnections>
問題
Windows 7 で、IE プロキシが Automatically detect settings に設定され、AnyConnect が新しいプロキシの設定をプッシュ すると、ユーザによる AnyConnect セッションの終了後に、IE プロキシの設定が Automatically detect settings へリストアされません。プロキシを Automatically detect settings に設定する必要のあるユーザの場合、これが LAN の問題につながります。
この動作は、Cisco Bug ID CSCtj51376 に記録されています。推奨される回避策は、AnyConnect 3.0 にアップグレードすることです。
このエラー メッセージは、AnyConnect Essentials ライセンスを有効にしようとしたときに Cisco ASDM で出力されます。
There are currently 2 clientless SSL VPN sessions in progress. AnyConnect
Essentials can not be enabled until all these sessions are closed.
これは、ASA の正常な動作です。AnyConnect Essentials は、個別にライセンスされた SSL VPN クライアントです。これは ASA で完全に設定され、次の例外を除いて AnyConnect の全機能を提供します。
このライセンスは、共有されている SSL VPN プレミアム ライセンスと同時に使用できません。一方のライセンスが必要な場合は、他方を無効にする必要があります。
AnyConnect クライアントに接続後、Internet Explorer の [Internet] オプションの [Connection] タブが非表示になります。
これは、msie-proxy lockdown 機能が原因です。この機能を有効にすると、AnyConnect VPN セッションの間、Microsoft Internet Explorer の [Connections] タブが非表示になります。この機能を無効にしたとき、[Connections] タブの表示状態が変更されないままになります。
多くのユーザは AnyConnect VPN を介して接続できますが、一部のユーザに Login Failed Error メッセージが表示されます。
この問題は、ユーザの [do not require pre-authentication] チェック ボックスをオンにすることにより解決できます。
AnyConnect プロファイルのアップデート中に、証明書が無効であることを示すエラー メッセージが表示されます。これは Windows のみで発生し、プロファイルのアップデート段階で起こります。次のエラー メッセージが表示されます。
The certificate you are viewing does not match with the name of the site
you are trying to view.
これは、証明書の FQDN を使用するように AnyConnect プロファイルのサーバ リストを変更することによって解決できます。
次に XML プロファイルの例を示します。
<ServerList>
<HostEntry>
<HostName>vpn1.ccsd.net</HostName>
</HostEntry>
</ServerList>
注:サーバのパブリックIPアドレスに既存のエントリ(<HostAddress>
など)がある場合は、それを削除し、サーバのFQDNだけを保持します(たとえば、<HostName>
は保持しますが、<Host Address>
は保持しません)。
CSD の Vault から AnyConnect を起動しようとしても実行できません。これは、Windows 7 マシンの使用時に発生します。
現在のところ、サポートされていないため、この問題は解決できません。
AnyConnect 3.0 VPN クライアントと ASA バージョン 8.4.1 ソフトウェアの組み合わせでは、正常に機能します。ただし、フェールオーバー後、AnyConnect プロファイル関連の設定は複製されません。
この問題は、Cisco Bug ID CSCtn71662 で観測され記録されています。一時的な回避策は、このファイルをスタンバイ ユニットに手動でコピーすることです。
この問題が発生すると、AnyConnect イベント ログに次のようなエントリが記録されます。
Description : Function:
CAdapterNetworkStateIfc::SetConnectedStateToConnected
File: .\AdapterNetworkStateIfc.cpp
Line: 147
Invoked Function: InternetSetOption
Return Code: 12010 (0x00002EEA)
Description: The length is incorrect for the option type
Description : Function: CTransportWinHttp::InitTransport
File: .\CTransportWinHttp.cpp
Line: 252
Invoked Function: CConnectedStateIfc::SetConnectedStateToConnected
Return Code: -25362420 (0xFE7D000C)
Description: CADAPTERNETWORKSTATEIFC_ERROR_SET_OPTION
この動作は、Cisco Bug ID CSCtx28970 で観測され記録されています。これを解決するには、AnyConnect アプリケーションを終了し、再起動します。接続エントリは再起動後に表示されます。
AnyConnect クライアントが接続に失敗し、「Unable to establish a connection」というエラー メッセージが表示されます。AnyConnect のイベント ログには「TLSPROTOCOL_ERROR_INSUFFICIENT_BUFFER」エラーが記録されます。
この問題が発生するのは、ヘッドエンドに設定されているスプリット トンネリングのスプリット トンネル リストが非常に大きく(約 180 ~ 200 エントリ)、グループ ポリシーに 1 つ以上のクライアント属性が設定されている場合です(dns-server など)。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
group-policy groupName attributes
webvpn
svc dtls none
詳細は、Cisco Bug ID CSCtc41770 を参照してください。
AnyConnect で証明書を使用するために認証されているときに、「Connection attempt has failed due to invalid host entry」というエラー メッセージが出されます。
この問題を解決するためには、次に示すいずれかの方法を試してください。
詳細は、Cisco Bug ID CSCti73316 を参照してください。
AnyConnect で Always-On 機能を有効にすると、「Ensure your server certificates can pass strict mode if you configure always-on VPN」というエラー メッセージが表示されます。
このエラー メッセージは、[Always-On] 機能を使用する場合、ヘッドエンドに有効なサーバ証明書が設定されている必要があることを意味します。有効なサーバ証明書がないと、この機能は動作しません。[Strict Cert Mode] は、AnyConnect のローカル ポリシー ファイルに設定するオプションで、有効な証明書を接続で使用することが保証されます。ポリシー ファイルでこのオプションを有効にして偽の証明書で接続すると、接続に失敗します。
この Diagnostic AnyConnect Reporting Tool(DART)は試行が 1 回失敗したことを示しています。
******************************************
Date : 03/25/2014
Time : 09:52:21
Type : Error
Source : acvpnui
Description : Function: CTransportWinHttp::SendRequest
File: .\CTransportWinHttp.cpp
Line: 1170
Invoked Function: HttpSendRequest
Return Code: 12004 (0x00002EE4)
Description: An internal error occurred in the Microsoft
Windows HTTP Services
*****************************************
Date : 03/25/2014
Time : 09:52:21
Type : Error
Source : acvpnui
Description : Function: ConnectIfc::connect
File: .\ConnectIfc.cpp
Line: 472
Invoked Function: ConnectIfc::sendRequest
Return Code: -30015443 (0xFE36002D)
Description: CTRANSPORT_ERROR_CONN_UNKNOWN
******************************************
Date : 03/25/2014
Time : 09:52:21
Type : Error
Source : acvpnui
Description : Function: ConnectIfc::TranslateStatusCode
File: .\ConnectIfc.cpp
Line: 2999
Invoked Function: ConnectIfc::TranslateStatusCode
Return Code: -30015443 (0xFE36002D)
Description: CTRANSPORT_ERROR_CONN_UNKNOWN
Connection attempt failed. Please try again.
******************************************
Windows マシンのイベント ビューア ログも参照してください。
破損した Winsock 接続が原因である可能性があります。次のコマンドを使用してコマンド プロンプトから接続をリセットし、Windows マシンを再起動してください。
netsh winsock reset
詳細については、ナレッジ ベース記事『How to determine and to recover from Winsock2 corruption in Windows Server 2003, in Windows XP, and in Windows Vista』を参照してください。
この Diagnostic AnyConnect Reporting Tool(DART)は試行が 1 回失敗したことを示しています。
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Date : 10/27/2014
Time : 16:29:09
Type : Error
Source : acvpnui
Description : Function: CTransportWinHttp::handleRequestError
File: .\CTransportWinHttp.cpp
Line: 854
The SSL transport received a Secure Channel Failure. May be a result of a unsupported crypto configuration on the Secure Gateway.
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Date : 10/27/2014
Time : 16:29:09
Type : Error
Source : acvpnui
Description : Function: CTransportWinHttp::SendRequest
File: .\CTransportWinHttp.cpp
Line: 1199
Invoked Function: CTransportWinHttp::handleRequestError
Return Code: -30015418 (0xFE360046)
Description: CTRANSPORT_ERROR_SECURE_CHANNEL_FAILURE
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Date : 10/27/2014
Time : 16:29:09
Type : Error
Source : acvpnui
Description : Function: ConnectIfc::TranslateStatusCode
File: .\ConnectIfc.cpp
Line: 3026
Invoked Function: ConnectIfc::TranslateStatusCode
Return Code: -30015418 (0xFE360046)
Description: CTRANSPORT_ERROR_SECURE_CHANNEL_FAILURE
Connection attempt failed. Please try again.
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次の KB 更新によると、Windows 8.1 は RC4 をサポートしていません。
http://support2.microsoft.com/kb/2868725
「ssl encryption 3des-sha1 aes128-sha1 aes256-sha1 des-sha1」コマンドを使用して ASA で SSL VPN の DES/3DES 暗号を設定するか、次のドキュメントで説明されているように、クライアントマシンで Windows レジストリファイルを編集します。
https://technet.microsoft.com/en-us/library/dn303404.aspx
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
04-Apr-2018 |
初版 |