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このドキュメントでは、一部の Web サイトがバージョン 8.3 以降のソフトウェアを実行している適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)経由でアクセスできない場合に発生する問題について説明します。
ASA 7.0 リリースでは、いくつかの新しいセキュリティ拡張機能が導入されました。その 1 つである TCP エンドポイント チェック機能は、アドバタイズされた最大セグメント サイズ(MSS)を厳守します。 通常の TCP セッションでは、クライアントからサーバに SYN パケットが送信される際に、SYN パケットの TCP オプションに MSS が含まれています。サーバは SYN パケットを受信すると、クライアントから送信された MSS 値を認識して、自身の MSS 値を SYN-ACK パケットで送信します。クライアントとサーバの両方が互いの MSS を認識すると、いずれのピアもそのピアの MSS よりも大きなパケットを他方に送信しません。
インターネット上にはクライアントがアドバタイズする MSS を受け付けない HTTP サーバがあることが判明しています。その後、HTTP サーバはアドバタイズされた MSS を超えるデータ パケットをクライアントに送信します。リリース 7.0 よりも前では、これらのパケットは ASA 経由で許可されていました。7.0 ソフトウェア リリースではセキュリティ機能が強化されており、デフォルトではそのようなパケットは廃棄されます。このドキュメントは、Cisco 適応型セキュリティ アプライアンスの管理者がこの問題を診断したり、MSS 超過パケットを許可するための回避策を実行したりする際に役立つように作成されています。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、8.3 ソフトウェア イメージを実行している Cisco 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)に基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
このセクションでは、このドキュメントで説明する機能を設定するために必要な情報について記載しています。
このドキュメントでは、次のネットワーク セットアップを使用します。
HTTP クライアントが HTTP サーバと通信できるように、次の設定コマンドが ASA 8.3 のデフォルト設定に追加されました。
ASA 8.3 の設定 |
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ASA(config)#interface Ethernet0 ASA(config-if)#speed 100 ASA(config-if)#duplex full ASA(config-if)#nameif outside ASA(config-if)#security-level 0 ASA(config-if)#ip address 192.168.9.30 255.255.255.0 ASA(config-if)#exit ASA(config)#interface Ethernet1 ASA(config-if)#speed 100 ASA(config-if)#duplex full ASA(config-if)#nameif inside ASA(config-if)#security-level 100 ASA(config-if)#ip address 10.0.0.1 255.255.255.0 ASA(config-if)#exit ASA(config)#object network Inside-Network ASA(config-obj)#subnet 10.0.0.0 255.0.0.0 ASA(config)#nat (inside,outside) source dynamic Inside-Network interface ASA(config)#route outside 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.9.2 1 |
特定の Web サイトに ASA 経由でアクセスできない場合は、次の手順でトラブルシューティングします。最初に、HTTP 接続からのパケットをキャプチャする必要があります。パケットを収集するには、HTTP サーバとクライアントの関連 IP アドレス、および ASA 通過時にクライアントが変換される IP アドレスが判明していなければなりません。
この例のネットワークでは、HTTP サーバのアドレスが 192.168.9.2、HTTP クライアントのアドレスが 10.0.0.2 となっており、パケットが外部インターネットから出るときに HTTP クライアントのアドレスが 192.168.9.30 に変換されます。パケットの収集には、Cisco 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)のキャプチャ機能を使用できます。または、外部のパケット キャプチャを利用することもできますキャプチャ機能を使用する場合、管理者はリリース 7.0 に含まれている新しいキャプチャ機能も使用できます。この機能では、TCP の異常により廃棄されたパケットもキャプチャできます。
注:これらの表のコマンドの一部は、スペースの制約により2行に折り返されています。
外部および内部インターフェイスを入出するパケットを識別する、アクセス リストのペアを定義します。
パケット キャプチャのためのアクセス リストの設定 |
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ASA(config)#access-list capture-list-in line 1 permitip host 10.0.0.2 host 192.168.9.2 ASA(config)#access-list capture-list-in line 2 permit ip host 192.168.9.2 host 10.0.0.2 ASA(config)#access-list capture-list-out line 1 permit ip host 192.168.9.30 host 192.168.9.2 ASA(config)#access-list capture-list-out line 2 permit ip host 192.168.9.2 host 192.168.9.30 |
内部と外部の両方のインターフェイスでキャプチャ機能を有効にします。TCP 固有の MSS 超過パケットのキャプチャも有効にします。
パケット キャプチャのためのキャプチャ設定 |
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ASA(config)#capture capture-outside access-list capture-list-out packet-length 1518 interface outside ASA(config)#capture capture-inside access-list capture-list-in packet-length 1518 interface inside ASA(config)#capture mss-capture type asp-drop tcp-mss-exceeded packet-length 1518 |
ASA の高速セキュリティ パス(ASP)カウンタをクリアします。
ASP 廃棄統計情報のクリア |
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ASA(config)#clear asp drop |
ネットワーク上のホストに送信されるデバッグ レベルでトラップ syslog を有効にします。
トラップ ロギングの有効化 |
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ASA(config)#logging on ASA(config)#logging host inside 10.0.0.2 ASA(config)#logging trap debug |
HTTP クライアントから問題のある HTTP サーバへの HTTP セッションを開始し、接続に失敗した後、syslog の出力と次のコマンドの出力を収集します。
show capture capture-inside
show capture capture-outside
show capture mss-capture
show asp drop
接続に失敗したときの Syslog |
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%ASA-6-609001: Built local-host inside:10.0.0.2 %ASA-6-609001: Built local-host outside:192.168.9.2 %ASA-6-305011: Built dynamic TCP translation from inside:10.0.0.2/58565 to outside:192.168.9.30/1024 %ASA-6-302013: Built outbound TCP connection 3 for outside:192.168.9.2/80 (192.168.9.2/80) to inside:10.0.0.2/58565 (192.168.9.30/1024) %ASA-5-304001: 10.0.0.2 Accessed URL 192.168.9.2:/ !--- Under normal circumstances, you expect to see the TCP connection !--- torn down immediately after the retrieval of the web content from !--- the HTTP server. When the problem occurs, the data packets from !--- the HTTP server are dropped on the outside interface and the !--- connection remains until either side resets the connection or the !--- ASA connection idle timer expires. Therefore, you do not immediately !--- see the 302014 syslog message (TCP teardown). !--- In ASA release 7.0.2 and later, the ASA issues a syslog !--- when it receives a packet that exceeds the advertised MSS. --- The syslog, which defaults to warning level, has this format: %ASA-4-419001: Dropping TCP packet from outside:192.168.9.2/80 to inside:192.168.9.30/1025, reason: MSS exceeded, MSS 460, data 1440 !--- In ASA release 7.0.2 and later, the ASA Security Appliance issues !--- a syslog when it receives a packet that exceeds the advertised MSS. !--- The syslog, which defaults to warning level, has this format: %ASA-4-419001: Dropping TCP packet from outside:192.168.9.2/80 to inside:192.168.9.30/1025, reason: MSS exceeded, MSS 460, data 1440 |
注:このエラーメッセージの詳細については、「システムログメッセージ419001」を参照してください。
接続に失敗したときの show コマンドの出力 |
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ASA#show capture capture-inside 6 packets captured 1: 08:59:59.362301 10.0.0.2.58565 > 192.168.9.2.80: S 3965932251:3965932251(0) win 1840 < mss 460,sackOK,timestamp 110211948 0,nop,wscale 0> !--- The advertised MSS of the client is 460 in packet #1. 2: 08:59:59.552156 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58565: S 1460644203:1460644203(0) ack 3965932252 win 8192 <mss 1380> 3: 08:59:59.552354 10.0.0.2.58565 > 192.168.9.2.80: . ack 1460644204 win 1840 4: 08:59:59.552629 10.0.0.2.58565 > 192.168.9.2.80: P 3965932252:3965932351(99) ack 1460644204 win 1840 5: 08:59:59.725960 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58565: . ack 3965932351 win 8192 6: 08:59:59.726189 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58565: . ack 3965932351 win 65340 6 packets shown ASA# ASA# ASA#show capture capture-outside 16 packets captured 1: 08:59:59.362636 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: S 473738107:473738107(0) win 1840 <mss 460,sackOK,timestamp 110211948 0,nop,wscale 0> !--- The advertised MSS of the client is 460 in packet #1. 2: 08:59:59.552110 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: S 314834194:314834194(0) ack 473738108 win 8192 <mss 1460> 3: 08:59:59.552370 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 314834195 win 1840 4: 08:59:59.552675 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: P 473738108:473738207(99) ack 314834195 win 1840 5: 08:59:59.725945 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . ack 473738207 win 8192 6: 08:59:59.726173 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . ack 473738207 win 65340 !--- In packets 7 through 14, the length of the packet exceeds 460. !--- Packets 7 through 14 are not observed on the capture-inside !--- trace. This means that they were dropped by the ASA. Packets !--- 7 through 14 are also represented in the output of the !--- show capture mss-capture command. 7: 08:59:59.734199 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . 314834195:314835647(1452) ack 473738207 win 65340 8: 08:59:59.742072 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314835647:314837099(1452) ack 473738207 win 65340 9: 08:59:59.757986 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . 314837099:314838551(1452) ack 473738207 win 65340 10: 08:59:59.765661 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314838551:314840003(1452) ack 473738207 win 65340 11: 08:59:59.771276 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314840003:314841035(1032) ack 473738207 win 65340 12: 09:00:02.377604 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314834195:314835647(1452) ack 473738207 win 65340 13: 09:00:07.452643 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314834195:314835647(1452) ack 473738207 win 65340 14: 09:00:17.680049 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314834195:314835647(1452) ack 473738207 win 65340 15: 09:00:29.670680 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: F 314841035:314841035(0) ack 473738207 win 65340 16: 09:00:29.670711 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: P ack 314834195 win 1840 16 packets shown ASA# ASA# ASA(config)#show capture mss-capture 8 packets captured 1: 08:59:59.734214 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . 314834195:314835647(1452) ack 473738207 win 65340 2: 08:59:59.742086 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314835647:314837099(1452) ack 473738207 win 65340 3: 08:59:59.758000 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . 314837099:314838551(1452) ack 473738207 win 65340 4: 08:59:59.765673 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314838551:314840003(1452) ack 473738207 win 65340 5: 08:59:59.771291 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314840003:314841035(1032) ack 473738207 win 65340 6: 09:00:02.377619 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314834195:314835647(1452) ack 473738207 win 65340 7: 09:00:07.452658 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314834195:314835647(1452) ack 473738207 win 65340 8: 09:00:17.680063 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 314834195:314835647(1452) ack 473738207 win 65340 8 packets shown ASA# ASA# ASA#show asp drop Frame drop: TCP MSS was too large 8 Flow drop: ASA# !--- The show asp drop command reports that eight packets !--- were dropped because the TCP MSS is too large, which !--- validates the information derived from the packet captures. |
クライアントからアドバタイズされた MSS 値を超過するパケットが ASA でドロップされることが判明したので、回避策を実行します。ただし、クライアント側でバッファ オーバーランが発生する可能性があるため、そのような超過パケットがクライアントに到達するのを許可しないほうがよい場合もあります。超過パケットが ASA を通過することを許可する場合は、以下の回避策の手順を続行してください。
モジュラ ポリシー フレームワーク(MPF)はリリース 7.0 の新機能で、超過パケットが ASA を通過することを許可するために使用されます。このドキュメントの目的は、MPF について詳しく説明することではなく、この問題を回避するために使用する設定エンティティを提示することです。MPFの詳細については、『ASA 8.3コンフィギュレーションガイド』を参照してください。
回避策全体には、アクセス リストによる HTTP クライアントと HTTP サーバの識別も含まれます。アクセス リストを定義すると、クラス マップが作成されて、アクセス リストがそのマップに割り当てられます。次に、TCP マップが設定され、MSS 超過パケットを許可するオプションが有効になります。TCP マップとクラス マップが定義された後、それらのマップを新規または既存のポリシー マップに追加できます。その後、ポリシー マップがセキュリティ ポリシーに割り当てられます。コンフィギュレーション モードで service-policy コマンドを使用し、ポリシー マップをグローバルにアクティブ化するか、インターフェイスでアクティブ化します。これらの設定パラメータは、「Cisco 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)8.3 コンフィギュレーション リスト」に追加されています。「http-map1」というポリシー マップを作成した後、次の設定例ではそのポリシーマップにクラスマップが追加されます。
特定のインターフェイス:MSS 超過パケットを許可するための MPF 設定 |
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ASA(config)#access-list http-list2 permit tcp any host 192.168.9.2 ASA(config)# ASA#configure terminal ASA(config)# ASA(config)#class-map http-map1 ASA(config-cmap)#match access-list http-list2 ASA(config-cmap)#exit ASA(config)#tcp-map mss-map ASA(config-tcp-map)#exceed-mss allow ASA(config-tcp-map)#exit ASA(config)#policy-map http-map1 ASA(config-pmap)#class http-map1 ASA(config-pmap-c)#set connection advanced-options mss-map ASA(config-pmap-c)#exit ASA(config-pmap)#exit ASA(config)#service-policy http-map1 interface outside ASA# |
これらの設定パラメータを設定すると、クライアントからアドバタイズされた MSS を超える 192.168.9.2 からのパケットが ASA を通過できるようになります。クラスマップで使用されるアクセスリストは、192.168.9.2への発信トラフィックを識別するように設計されていることに注意してください。発信トラフィックは、インスペクションエンジンが発信SYNパケットからMSSを抽出できるように検査されます。したがって、アクセス リストは必ず SYN の方向で設定する必要があります。より広範囲にわたる規則が必要な場合は、この項のアクセス リスト文をすべてを許可するアクセス リスト文(access-list http-list2 permit ip any any や access-list http-list2 permit tcp any any など)に置き換えます。TCP MSS に大きな値を設定すると、VPN トンネルが遅くなる可能性があることに留意してください。TCP MSS の値を低くするとパフォーマンスを向上させることができます
次の例は、ASA のインバウンド トラフィックとアウトバウンド トラフィックをグローバルに設定する場合に役立ちます。
グローバルに設定:MSS 超過パケットを許可するための MPF 設定 |
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ASA(config)#access-list http-list2 permit tcp any host 192.168.9.2 ASA(config)# ASA#configure terminal ASA(config)# ASA(config)#class-map http-map1 ASA(config-cmap)#match any ASA(config-cmap)#exit ASA(config)#tcp-map mss-map ASA(config-tcp-map)#exceed-mss allow ASA(config-tcp-map)#exit ASA(config)#policy-map http-map1 ASA(config-pmap)#class http-map1 ASA(config-pmap-c)#set connection advanced-options mss-map ASA(config-pmap-c)#exit ASA(config-pmap)#exit ASA(config)#service-policy http-map1 global ASA# |
この項では、設定が正常に動作しているかどうかを確認する際に役立つ情報を紹介しています。
「トラブルシューティング」の項の手順を繰り返して、意図したとおりに設定が変更されていることを確認します。
接続に成功した場合の Syslog |
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%ASA-6-609001: Built local-host inside:10.0.0.2 %ASA-6-609001: Built local-host outside:192.168.9.2 %ASA-6-305011: Built dynamic TCP translation from inside:10.0.0.2/58798 to outside:192.168.9.30/1025 %ASA-6-302013: Built outbound TCP connection 13 for outside:192.168.9.2/80 (192.168.9.2/80) to inside:10.0.0.2/58798 (192.168.9.30/1025) %ASA-5-304001: 10.0.0.2 Accessed URL 192.168.9.2:/ %ASA-6-302014: Teardown TCP connection 13 for outside:192.168.9.2/80 to inside:10.0.0.2/58798 duration 0:00:01 bytes 6938 TCP FINs !--- The connection is built and immediately !--- torn down when the web content is retrieved. |
接続に成功した場合の show コマンドの出力 |
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ASA# ASA#show capture capture-inside 21 packets captured 1: 09:16:50.972392 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: S 751781751:751781751(0) win 1840 <mss 460,sackOK,timestamp 110313116 0,nop,wscale 0> !--- The advertised MSS of the client is 460 in packet #1. However, !--- with th workaround in place, packets 7, 9, 11, 13, and 15 appear !--- on the inside trace, despite the MSS>460. 2: 09:16:51.098536 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: S 1305880751:1305880751(0) ack 751781752 win 8192 <mss 1380> 3: 09:16:51.098734 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: . ack 1305880752 win 1840 4: 09:16:51.099009 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: P 751781752:751781851(99) ack 1305880752 win 1840 5: 09:16:51.228412 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: . ack 751781851 win 8192 6: 09:16:51.228641 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: . ack 751781851 win 25840 7: 09:16:51.236254 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: . 1305880752:1305882112(1360) ack 751781851 win 25840 8: 09:16:51.237704 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: . ack 1305882112 win 4080 9: 09:16:51.243593 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: P 1305882112:1305883472(1360) ack 751781851 win 25840 10: 09:16:51.243990 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: . ack 1305883472 win 6800 11: 09:16:51.251009 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: . 1305883472:1305884832(1360) ack 751781851 win 25840 12: 09:16:51.252428 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: . ack 1305884832 win 9520 13: 09:16:51.258440 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: P 1305884832:1305886192(1360) ack 751781851 win 25840 14: 09:16:51.258806 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: . ack 1305886192 win 12240 15: 09:16:51.266130 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: . 1305886192:1305887552(1360) ack 751781851 win 25840 16: 09:16:51.266145 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: P 1305887552:1305887593(41) ack 751781851 win 25840 17: 09:16:51.266511 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: . ack 1305887552 win 14960 18: 09:16:51.266542 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: . ack 1305887593 win 14960 19: 09:16:51.267320 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: F 751781851:751781851(0) ack 1305887593 win 14960 20: 09:16:51.411370 192.168.9.2.80 > 10.0.0.2.58769: F 1305887593:1305887593(0) ack 751781852 win 8192 21: 09:16:51.411554 10.0.0.2.58769 > 192.168.9.2.80: . ack 1305887594 win 14960 21 packets shown ASA# ASA# ASA#show capture capture-outside 21 packets captured 1: 09:16:50.972834 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: S 1465558595:1465558595(0) win 1840 <mss 460,sackOK,timestamp 110313116 0,nop,wscale 0> 2: 09:16:51.098505 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: S 466908058:466908058(0) ack 1465558596 win 8192 <mss 1460> 3: 09:16:51.098749 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 466908059 win 1840 4: 09:16:51.099070 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: P 1465558596:1465558695(99) ack 466908059 win 1840 5: 09:16:51.228397 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . ack 1465558695 win 8192 6: 09:16:51.228625 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . ack 1465558695 win 25840 7: 09:16:51.236224 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . 466908059:466909419(1360 ack 1465558695 win 25840 8: 09:16:51.237719 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 466909419 win 4080 9: 09:16:51.243578 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 466909419:466910779(1360) ack 1465558695 win 25840 10: 09:16:51.244005 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 466910779 win 6800 11: 09:16:51.250978 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . 466910779:466912139(1360) ack 1465558695 win 25840 12: 09:16:51.252443 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 466912139 win 9520 13: 09:16:51.258424 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 466912139:466913499(1360) ack 1465558695 win 25840 14: 09:16:51.258485 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: P 466914859:466914900(41) ack 1465558695 win 25840 15: 09:16:51.258821 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 466913499 win 12240 16: 09:16:51.266099 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: . 466913499:466914859(1360) ack 1465558695 win 25840 17: 09:16:51.266526 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 466914859 win 14960 18: 09:16:51.266557 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 466914900 win 14960 19: 09:16:51.267335 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: F 1465558695:1465558695(0) ack 466914900 win 14960 20: 09:16:51.411340 192.168.9.2.80 > 192.168.9.30.1024: F 466914900:466914900(0) ack 1465558696 win 8192 21: 09:16:51.411569 192.168.9.30.1024 > 192.168.9.2.80: . ack 466914901 win 14960 21 packets shown ASA# ASA(config)#show capture mss-capture 0 packets captured 0 packets shown ASA# ASA#show asp drop Frame drop: Flow drop: ASA# !--- Both the show capture mss-capture and the show asp drop !--- commands reveal that no packets are dropped. |
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
26-Nov-2019 |
初版 |