このドキュメントでは、WebVPN で使用する Virtual Network Computing(VNC)プラグインをインポートする方法について説明します。
この設定を行う前に、基本 WebVPN が設定されていることを確認します。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
ソフトウェア バージョン 8.0(2) および ASDM バージョン 6.0(2) が稼働する ASA 5510
Windows 2003 Server(WebVPN 経由で VNC プラグインに接続するために使用)
JRE 1.4.2_05-b04 がインストールされているクライアント デスクトップ
TFTP サーバ(コマンド ライン経由でプラグインをインポートするために使用)
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
WebVPN を使用して VNC プラグインをインポートするには、次の手順を実行します。
VNC プラグインは、他のプラグインと同様に Cisco Software Center からダウンロードできます。VNC プラグインの詳細については、次の URL にアクセスして、参照してください。http://www.tightvnc.com/
注:VNCのWebサイト(http://www.tightvnc.com/)は 、サードパーティプロバイダーによって管理されます。Cisco では、そのコンテンツに関する責任を負いません。
ASDM の例
ASDM アプリケーションで [Configuration] をクリックし、次に [Remote Access VPN] をクリックします。
[Clientless SSL VPN Access] を展開し、[Portal] を展開して、[Client-Server Plug-ins] をクリックします。
[Import] をクリックします。
[Plug-in Name (Protocol)] ドロップダウン リストから [vnc] を選択します。
[Local computer] オプション ボタンをクリックし、[Browse Local Files] をクリックします。
VNC プラグインを保存した場所を参照し、ファイルを選択します。
[Import Now] をクリックします。
この [Information] ダイアログボックスが表示されます。
[OK] をクリックします。
コマンドラインの例
この例では、WebVPN プラグインをインポートするために TFTP が使用されます。
CiscoASA |
---|
ciscoasa#import webvpn plug-in protocol vnc tftp://192.168.50.5/vnc-plugin.jar !--- Use the import webvpn plug-in protocol command in order to import WebVPN !--- plug-ins. This example uses tftp in order to import the VNC plug-in. !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ciscoasa# |
VNC プラグインで接続する場合、URL 内の接続パラメータを定義することができます。
URL 内の VNC 接続パラメータを定義するには、次の手順を実行します。
ブラウザを使用して、VPN Service ブラウザ内の [Address] ドロップダウン リストから [vnc://] を選択します。
次の画像で示すように、ホスト名または IP アドレスの後に前方スラッシュ(/)および疑問符(?)を挿入し、個々のパラメータをアンパサンド記号(&)で区切ります。
デフォルト以外のポートを使用する場合、ホスト名または IP アドレスの直後に、ポート パラメータを定義します。この例では、ポート 5601 が使用されています。
接続パラメータの完全なリストを表示するには、VPN Service ブラウザの左側にある [VNC Connections] をクリックします。この表では、一般的なパラメータの一部を説明します。
WebVPN VNC プラグイン変数 | ||
パラメータ | 引数 | 定義 |
PASSWORD | string | セッションのパスワード(プレーン テキスト)。 注:パスワードは入力すると[アドレス]フィールドに表示されるため、このパラメータは注意して使用してください。代わりに、コマンド プロンプトでパスワードを入力することもできます。 |
View Only | yes/no | キーボードおよびマウス イベントをリモート コンピュータに送信します。次のいずれかの値を入力します。
|
Share Desktop | yes/no | 同じ VNC サーバ上の他のクライアントとの接続を共有します。正確な動作はその都度、サーバの設定によって異なります。使用できる値は「yes」(デフォルト値)と「no」(いいえ)です。 |
port | 番号 | デフォルト以外のポート番号を使用する場合は、このパラメータでポート番号を定義します。ポート番号は、URL の IP アドレスの直後に定義します(たとえば、192.168.0.8:5600)。 デフォルトの VNC ポートは 5900 です。 |
注:VNCサーバのブックマークエントリでもVNC接続パラメータを使用できます。次の画像は VNC ブックマーク エントリの例を示しています。
VNC サーバに接続するには、次の手順を実行します。
WebVPN セッションを確立し、[Address] ドロップダウン リストから [vnc://] を選択します。
VNC サーバの IP アドレスを入力し、[Browse] をクリックします。
VNC サーバで必要になるパスワードを入力します。
VNC セッションが新規ウィンドウに表示されます。
ここでは、設定が正常に機能しているかどうかを確認します。
show import webvpn plug-in コマンドは、現在の WebVPN プラグインを表示します。vnc が、コマンドの出力にリストされていることを確認します。
WebVPN に接続したときに、[Address] ドロップダウン リストの URI のオプションとして [vnc://] が選択できる必要があります。
アウトプット インタープリタ ツール(登録ユーザ専用)(OIT)は、特定の show コマンドをサポートします。show コマンドの出力の解析を表示するには、OIT を使用します。
ここでは、設定のトラブルシューティングに使用できる情報を示します。
ブラウザ キャッシュのクリア
この手順では、ブラウザのキャッシュに現在格納されているすべてのファイルを削除します。
Internet Explorer で、[Tools] > [Internet Options] を選択します。
[Temporary Internet Files] セクションで、[General] タブをクリックし、[Delete Files] をクリックします。
JRE キャッシュのクリア
この手順では、Java キャッシュに現在格納されているすべてのファイルを削除します。
Windows で、[Start] をクリックし、[Settings] > [Control Panel] をクリックします。
[Control Panel] で、[Java Plug-in] をダブルクリックします。
[Cache] タブをクリックして、次に [Clear] をクリックします。
JRE のアンインストールおよび再インストール
Windows で、[Start] をクリックし、[Settings] > [Control Panel] > [Add or Remove Programs] をクリックします。
[Java Runtime Environment] プログラムを選択して、[Remove] をクリックします。
Java の Web サイト(http://www.java.com/en/download/ )から新しい JRE をダウンロードし、新しい JRE をインストールします。
VNC プラグインのアンインストール
WebVPN にログインしたとき、Address フィールドの URI として VNC オプションがリストされていない場合、VNC プラグインをアンインストールしてから再インストールします。WebVPN から VNC プラグインを削除するには、次のいずれかの手順を実行します。
WebVPN:[Configuration] > [Remote Access VPN] > [Clientless SSL VPN Access] > [Portal] > [Client-Server Plug-ins] の順に選択し、VNC プラグインを選択して [Delete] をクリックします。
CLI:revert webvpn plug-in vncコマンドを使用して、プラグインを削除します。
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
17-Sep-2007 |
初版 |