はじめに
このドキュメントでは、E メール セキュリティ アプライアンス(ESA)で電子メール暗号化をセットアップする方法について説明します。
前提条件
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
- モデル:すべてのCシリーズとXシリーズ
- エンベロープ暗号化(PostX)機能がインストール済み
設定
ESA で電子メール暗号化を有効にする
GUI から次の手順を実行します。
- [Security Services] の下で、[Cisco IronPort Email Encryption] > [Enable Email Encryption] を選択して [Edit Settings] をクリックします。
- 新しい暗号化プロファイルを作成するために [Add Encryption Profile] をクリックします。
- [Key Service Type] として [Cisco Registered Envelope Service] または [Cisco IronPort Encryption Appliance](暗号化アプライアンスを購入した場合)を選択します。
- [Submit] をクリックし、変更を確定します。
- 暗号化プロファイルが作成された後、オプションで、それを Cisco Registered Envelope Service(CRES)サーバにプロビジョニングできます。新しいプロファイルの横に [Provision] ボタンが表示されます。[Provision] をクリックします。
送信コンテンツ フィルタの作成
暗号化プロファイルを実装するための送信コンテンツ フィルタを作成するには、GUI から次の手順を行います。 次の例では、フィルタによって、件名ヘッダーに「Secure:」という文字列が含まれる発信メッセージの暗号化がトリガーされます。
- [Mail Policies] の下で、[Outgoing Content Filters] を選択して [Add Filter] をクリックします。
- 件名ヘッダーの条件を「Secure:」==し、アクションを「Encrypt and Deliver Now」(Final Action)に設定した新しいフィルタを追加します。[Submit] をクリックします。
- [Mail Policies] の下で [Outgoing Mail Policies] を選択し、デフォルト メール ポリシーまたは適切なメール ポリシーでこの新しいフィルタを有効にします。
- 変更を確定します。
確認
ここでは、暗号化が機能していることを検証する方法について説明します。
- 確認するには、件名に「Secure:」を指定して新しいメールを生成し、そのメールをWebアカウント(Hotmail、Yahoo、Gmail)に送信して、暗号化されているかどうかを確認します。
- 次の項の説明に従ってメール ログを調べることで、送信コンテンツ フィルタによりメッセージが暗号化されることを確認します。
Mail_logs での暗号化フィルタ処理の検証
これらの mail_log エントリは、Encrypt_Message という暗号化フィルタにメッセージが一致したことを示します。
Wed Oct 22 17:06:46 2008 Info: MID 116 was generated based on MID 115 by encrypt
filter 'Encrypt_Message'
Wed Oct 22 17:07:22 2008 Info: MID 118 was generated based on MID 117 by encrypt
filter 'Encrypt_Message'
Wed Oct 22 17:31:21 2008 Info: MID 120 was generated based on MID 119 by encrypt
filter ''Encrypt_Message
この項で示すようにログから情報を集めるために grep または findevent コマンドを使用する方法については、「ESA メッセージ破棄の判別」の説明を参照してください。
トラブルシュート
暗号化フィルタがトリガーされない場合、テスト メッセージで使われるメール ポリシーのメール ログを調べてください。このメール ポリシーでフィルタが有効になっていること、および [Skip Remaining Content Filters] アクションを含む先行フィルタがこのポリシーに存在しないことを確認します。
コンテンツ フィルタを介して暗号化をトリガーするために、メッセージ トラッキング内のメッセージで正しい文字列または指定された件名タギングが使われていることを確認します。