このドキュメントでは、Cisco AnyConnect セキュア モビリティ クライアント、Cisco Secure Desktop(CSD)/Cisco Hostscan、およびクライアントレス SSL VPN(WebVPN)の Java 7 に関する問題をトラブルシュートする方法について説明します。
Java Verifier を実行して、使用中のブラウザで Java がサポートされているかどうかを確認します。Java が適切に有効化されている場合は、Java コンソールを確認して、問題を分析します。
この手順では、Windows でコンソール ログを有効にする方法を説明します。
この手順では、Mac でコンソール ログを有効にする方法を説明します。
AnyConnect 関連の問題の場合は、Diagnostic AnyConnect Reporting(DART)ログと Java コンソール ログを収集します。
Cisco bug ID CSCuc55720、「3.1.1 パッケージが ASA で有効になっていると、IE が Java 7 とともにクラッシュする」は、既知の問題でした。つまり、WebLaunch を実行し、ヘッドエンドで AnyConnect 3.1 が有効になっていると、Internet Explorer がクラッシュしていました。この不具合は修正されています。
AnyConnect のいずれかのバージョンと Java 7 を、Java アプリケーションとともに使用すると、問題が発生することがあります。詳細については、Cisco Bug ID CSCue48916、「AnyConnect 3.1.00495 または 3.1.02026 と Java v7 を使用している場合の Java アプリケーションの障害」を参照してください。
Java Runtime Environment(JRE)を Java 7 にアップグレードした後でも AnyConnect が接続できない場合や、Java アプリケーションが VPN トンネルで接続できない場合は、Java コンソール ログを見直し、次のメッセージを検索してください。
java.net.SocketException: Permission denied: connect
at java.net.DualStackPlainSocketImpl.waitForConnect(Native Method)
at java.net.DualStackPlainSocketImpl.socketConnect(Unknown Source)
これらのログ エントリは、クライアント/アプリケーションが IPv6 コールを発信することを示しています。
この問題の解決方法の 1 つは、イーサネット アダプタと AnyConnect Virtual Adapter(VA)の IPv6(使用中でない場合)を無効にすることです。
2 番目の解決方法は、IPv6 より IPv4 を優先するよう Java を設定することです。次の例に示すように、システム プロパティ「java.net.preferIPv4Stack」を「true」に設定します。
System.setProperty("java.net.preferIPv4Stack" , "true");
-Djava.net.preferIPv4Stack=true
-Djava.net.preferIPv4Stack=true
詳細については、次を参照してください。
3番目の解決策は、WindowsマシンでIPv6を完全に無効にすることです。次のレジストリエントリを編集します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\TCPIP6\Parameters
詳細については、「Windows で IPv6 またはそのコンポーネントを無効にする方法」を参照してください。
以前のシスコの JavaScript コードは、Java ベンダーの値として Sun を検索していました。ただし、「JDK7: Java vendor property changes」で説明されているように、Oracleによってその値が変更されました。この問題は、Cisco bug ID CSCub46241、「Java 7 を使用する Internet Explorer で AnyConnect Weblaunch に障害が発生する」で修正されています。
問題は報告されていません。AnyConnect 3.1(WebLaunch/Safari/Mac 10.7.4/Java 7.10 設定の)のテストでエラーは表示されません。
この問題については、Cisco bug ID CSCue48916、「AnyConnect 3.1.00495 または 3.1.02026 と Java v7 を使用している場合の Java アプリケーションの障害」に記載があります。初期調査は、問題がクライアント側の不具合ではなく、Java 仮想マシン(VM)の設定と関連している可能性があることを示しています。
以前は、AnyConnect 3.1(2026) クライアントで Java 7 アプリケーションを使用する場合は、IPv6 仮想アダプタの設定のチェックマークを外していました。現在は、次の手順のステップをすべて完了することが必要になっています。
setx _JAVA_OPTIONS -Djava.net.preferIPv4Stack=true
CSD/Hostscan 関連の問題の場合は、DART ログと Java コンソール ログを収集します。
DART ログを取得するには、CSD ログ レベルを、ASA でのデバッグ用にする必要があります。
Hostscan では、以前に「Windows での AnyConnect」(Cisco bug ID CSCuc55720)で説明したようなクラッシュが発生しやすくなっています。Hostscan の問題は、Cisco bug ID CSCuc48299、「Java 7 を使用する IE が HostScan Weblaunch でクラッシュする」で解決されています。
CSD 3.5.xでは、AnyConnect Webの起動を含むすべてのWebVPN接続が失敗します。Java コンソール ログには問題は示されません。
Java Plug-in 10.10.2.12
Using JRE version 1.7.0_10-ea-b12 Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM
User home directory = /Users/rtpvpn
----------------------------------------------------
c: clear console window
f: finalize objects on finalization queue
g: garbage collect
h: display this help message
l: dump classloader list
m: print memory usage
o: trigger logging
q: hide console
r: reload policy configuration
s: dump system and deployment properties
t: dump thread list
v: dump thread stack
x: clear classloader cache
0-5: set trace level to <n>
----------------------------------------------------
JRE 6 にダウングレードするか、CSD を 3.6.6020 以降にアップグレードすると、Java コンソール ログに問題が示されます。
Java Plug-in 10.10.2.12
Using JRE version 1.7.0_10-ea-b12 Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM
User home directory = /Users/rtpvpn
----------------------------------------------------
c: clear console window
f: finalize objects on finalization queue
g: garbage collect
h: display this help message
l: dump classloader list
m: print memory usage
o: trigger logging
q: hide console
r: reload policy configuration
s: dump system and deployment properties
t: dump thread list
v: dump thread stack
x: clear classloader cache
0-5: set trace level to <n>
----------------------------------------------------
CacheEntry[ https://rtpvpnoutbound6.cisco.com/CACHE/sdesktop/install/binaries/
instjava.jar ]: updateAvailable=false,lastModified=Wed Dec 31 19:00:00 EST
1969,length=105313
Fri Oct 19 18:12:20 EDT 2012 Downloaded
https://rtpvpnoutbound6.cisco.com/CACHE/sdesktop/hostscan/darwin_i386/cstub
to /var/folders/zq/w7l9gxks7512fsl4vk07v9nc0000gn/T/848638312.tmp/cstub
Fri Oct 19 18:12:20 EDT 2012 file signature verification
PASS: /var/folders/zq/w7l9gxks7512fsl4vk07v9nc0000gn/T/848638312.tmp/cstub
Fri Oct 19 18:12:20 EDT 2012 Spawned CSD stub.
解決方法は、CSD をアップグレードするか、Java をダウングレードすることです。シスコでは、CSD の最新バージョンの実行を推奨しているため、Java をダウングレードするのではなく、CSD をアップグレードしてください。特に、Mac では、Java のダウングレードは困難であるためです。
Chrome と Safari の問題は、正常な動作です。
すでに Java 7 をインストールしている場合の計決方法は次のとおりです。
Mac 10.9 を使用しており、すでに Java プラグインを有効にしている(「Mac 10.8 での WebLaunch の場合の Chrome と Safari の問題」に記載)場合は、WebLaunch がに障害が発生し続けることがあります。すべての Java アプレットが開始されますが、ブラウザの表示が変わり続けます。「一般的なトラブルシューティング」セクションの説明に従って、Java のログを有効にしている場合は、次に示すように、ログがすぐにいっぱいになります。
at java.lang.Thread.run(Thread.java:744)
Mon Dec 16 16:00:17 EST 2013 Failed to download cstub
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
network: Created version ID: 1.7.0.45
次のタイプのログ エントリを、ログの前半で探します。
Mon Dec 16 16:00:17 EST 2013 Downloaded https://rave.na.sage.com/CACHE/
sdesktop/hostscan/darwin_i386/manifest java.io.FileNotFoundException:
/Users/user1/.cisco/hostscan/bin/cstub (Operation not permitted) at
java.io.FileInputStream.open(Native Method)
これは、Cisco bug ID CSCuj02425、「Java の非セーフ モードが無効な場合は OSX 10.9 で WebLaunch に障害が発生する」の状況が発生していることを示します。 この問題を回避するには、Java のユーザ設定を変更して、Java が Safari の非セーフ モードで動作できるようにします。
Java 関連の WebVPN の問題の場合は、トラブルシューティングのために次のデータを収集します。
Reading Signers from 8412この例で 6a0665e9-1f510559.idx は、mffta.jar 7 のキャッシュされたバージョンです。これらのファイルにアクセスできない場合は、直接接続の使用時に Java キャッシュから収集できます。
https://rtpvpnoutbound6.cisco.com/+CSCO+00756767633A2F2F7A2D73767972662E6
E7067727A76687A2E6179++/mffta.jar
C:\Users\wvoosteren\AppData\LocalLow\Sun\Java\Deployment\cache\6.0\41\
6a0665e9-1f510559.idx
テスト設定を使用すると、迅速に解決できます。
最近発表された、Java 7 update 51 で予定されている変更(2014 年 1 月)により、デフォルトのセキュリティ スライダに、コード シグニチャと Permissions Manifest 属性が必要となります。要約すると、すべての Java アプレットに次のものが必要となります。
アプリケーションは、Web ブラウザを介して開始された Java を使用する場合は影響を受けます。Web ブラウザの外部から実行されるアプリケーションは影響されません。これが WevVPN に対して意味することは、シスコが配布するすべてのクライアント プラグインが影響を受ける可能性があるということです。これらのプラグインは、シスコによって保守されず、サポートされてもいないため、シスコは、これらの制限に準拠するためにコード署名証明書とアプレットのいずれも変更できません。これに対する適切な解決方法は、ASA で一時的なコード署名証明書を使用することです。 ASA は、(Java リライタおよびプラグインの)Java アプレットに署名するための一時的なコード署名証明書を提供します。一時的な証明書を使用すると、Java アプレットが、意図されていた機能を警告メッセージなしで実行できます。ASA 管理者は、一時的な証明書が期限切れになる前に、信頼できる認証局(CA)によって発行されるコード署名証明書に置き換える必要があります。これが可能でない場合は、回避策として、次の手順を完了します。
Java 7 へのアップグレード後に、Java アプレットを起動するアプリケーションに WebVPN で障害が発生したと報告されています。この問題は、Java リライタ用の Secure Hash Algorithm(SHA)-256 のサポートがないために発生します。この問題は、Cisco bug ID CSCud54080、「WebVPN Java リライタの SHA-256 サポート」に記載されています。
スマートトンネルを使用してポータルからJavaアプレットを起動するアプリケーションは、JRE7が使用されている場合に失敗する可能性があります。これは、64ビットシステムで最も一般的です。キャプチャでは、Java VM が、ASA へのスマート トンネル接続経由ではなく、クリア テキストでパケットを送信することに注意してください。これについては、Cisco bug ID CSCue17876、「一部の Java アプレットが、JRE1.7 を使用する Windows でスマート トンネル経由で接続しない」に記載されています。
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
17-Dec-2013 |
初版 |