はじめに
このドキュメントでは、FMCに診断syslogメッセージを送信し、Unified Event Viewerで表示するように管理対象デバイスを設定する方法について説明します。
前提条件
要件
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
•syslog メッセージ
•Firepower Management Center(FMC)
•Firepower Threat Defense(FTD)
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
・ このドキュメントは、すべてのFirepowerプラットフォームに適用されます。
・ ソフトウェアバージョン7.6.0を実行するSecure Firewall Threat Defense Virtual(FTD)
・ ソフトウェアバージョン7.6.0が稼働するSecure Firewall Management Center Virtual(FMC)
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。
機能の概要
Secure Firewall 7.6では、新しいトラブルシューティングイベントタイプがUnified Event Viewerテーブルに追加されました。プラットフォーム設定のsyslogロギング設定が拡張され、VPNログだけでなく、LINAによって生成された診断syslogメッセージのFMCへの送信がサポートされるようになりました。この機能は、FMC 7.6.0と互換性のあるソフトウェアバージョンを実行しているすべてのFTDで設定できます。cdFMCには分析ツールがないため、cdFMCはサポートされていません。
- [すべてのログ]オプションは、イベント・ボリュームによる緊急、アラート、重大のログ・レベルに制限されています。
- これらのトラブルシューティングログには、デバイス(ASAを含む)からFMC(VPNまたはその他)に送信されたsyslogが表示されます。
- トラブルシューティングログはFMCに送信され、Unified Event ViewおよびDevices > Troubleshoot > Troubleshooting Logsに表示されます。
設定
FMC Devices > Platform Settingsの順に移動し、ポリシーの右上隅にあるEditアイコンをクリックします。
プラットフォーム設定ポリシー
Syslog > Logging Setupの順に進みます。Logging to Secure Firewall Management Centerの下に3つのオプションが表示されます。
3つのロギングオプション
All Logsを選択した場合、使用可能な3つのログレベル(緊急、アラート、重大)のいずれかを選択して、すべての診断syslogメッセージをFMC(VPNを含む)に送信できます。
使用可能なログレベル
VPN Logsを選択すると、すべてのログレベルが使用可能になり、その中の1つを選択できます。
使用可能なログレベル
注:デバイスにサイト間VPNまたはリモートアクセスVPNを設定すると、デフォルトでVPN syslogの管理センターへの送信が自動的に有効になります。これをAll Logsに変更すると、VPNログ以外のすべてのsyslogをFMCに送信できます。
これらのログには、Devices > Troubleshoot > Troubleshooting Logsからアクセスできます。
トラブルシューティングログのテーブルビュー
新しい[Troubleshooting view]タブが[Unified Event Viewer]ページで使用できるようになりました。これらのイベントを表示するには、Analysis > Unified Events > Troubleshootingの順に選択します。
トラブルシューティングビュー
このタブに切り替えると、新しいイベントタイプがテーブル内に表示されます。これはトラブルシューティングビューの中心であるため、他のタイプのようにビューに追加したりビューから削除したりすることはできません。
トラブルシューティングのイベントの種類
このトラブルシューティングビューでは、他のイベントタイプの追加や削除も可能です。これにより、他のイベントデータとともに診断ログを表示できます。
その他のイベントタイプ
設定を検証する
FMCのGUIから設定を行ったら、CLISHモードまたはLINAモードでshow running-config loggingコマンドとshow loggingコマンドを実行することにより、FTD CLIから設定を確認できます。
FTD CLIコマンド
FTD CLIコマンド