質問
IP スプーフィングはどのように設定するのでしょうか。
環境:Cisco Web セキュリティ アプライアンス(WSA)、AsyncOS のすべてのバージョン
概要:
従来のプロキシ導入では、クライアントの IP アドレスがプロキシ サーバまたはキャッシュ サーバの IP アドレスに置き換えられます。この置き換えでは、エンドユーザのアドレスをマスクすることによって固有のセキュリティを提供しますが、ある場合、特定の Web アプリケーションは発信元のクライアントの IP アドレスにアクセスしなければならないことがあります。
「IP スプーフィング」機能を Cisco Web セキュリティ アプライアンス(WSA)に実装し、適切な WCCP サービス グループを Cisco IOS デバイス上で設定することで、WSA の IP アドレスではなく、クライアントの IP アドレスを Web アプリケーションに提供することが可能になります。以下の説明では、この実装に必要な設定手順を示します。
[Description]:
「IP スプーフィング」機能を実装するには、2 つの固有な WCCP サービス グループを Cisco IOS® ルータ上に作成する必要があります。1 番目の WCCP の「web-cache」グループでは、ユーザからの http/port 80 のトラフィックを WSA にリダイレクトします。(下の例に示すように)固有のアクセス コントロール リストを設定して、Cisco Web セキュリティ アプライアンスで保護するユーザを制御することができます。ルータのユーザ インターフェイスは、この WCCP サービス グループに着信トラフィックをリダイレクトするように設定します。
2 番目の WCCP サービス グループは、ダイナミック サービス ID(サービス ID 95 など)として定義する必要があります。このグループについてもアクセス リストを使用して、保護するユーザを制御します(つまり、システムのバイパスを完全に許可します)。返される Web トラフィックについては、ルータ上の外部インターフェイスを、その着信トラフィックを WCCP サービス グループ 95 にリダイレクトするように設定します。