質問
アクセス ログで、Windows 7 / Vista クライアントからのトラフィックにユーザではなくワークステーションが示されているのはなぜですか。
環境
Microsoft Windows 7、Microsoft Windows Vista、Cisco Webセキュリティアプライアンス(すべてのバージョン)、サロゲートタイプ:IPアドレス
症状
アクセス ログの特定のログ行には、DOMAIN\USER の代わりにコンピュータのマシン名が示されます。
Microsoft は、「ネットワーク接続状態インジケーター」(NCSI)と呼ばれる新しい機能を Windows 7 と Windows Vista に導入しました。この機能は、システム トレイ内のネットワーク インターフェイス アイコンの上に表示される小さな地球アイコンとして示されます。ログイン直後に、この機能がインターネットにデータを要求してインターネット接続が存在するかどうかを確認します。
NCSI には、NTLM 認証が必要な場合にユーザ クレデンシャルの代わりにマシン クレデンシャルが送信されるという既知の問題があります。
NCSI は、ほとんどの場合、最初の要求を PC から WSA に送信するため、サロゲートはまだ存在せず、実際のユーザ名の代わりにマシン名で新しい IP ベースのサロゲートが作成されます。このサロゲートは、それがタイムアウトして、ユーザを実際のクレデンシャルで再認証しなければならなくなるまで、初期 IP アドレスからのすべての要求に使用されます。
このマシン名はほとんどの場合、最初に意図した AD グループのメンバーではないため、すべての要求が正しいアクセス/復号化ポリシーをトリガーせず、要求がブロックされることがあります。
NCSI に関する詳細については、次の Microsoft KB の記事を参照してください。
問題を回避するには、次の手順を参照してください。
- タスク メニューで "regedit" を探してレジストリ エディタを起動します。右クリックして、[Run as Administrator] を選択する必要があります。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NlaSvc\Parameters\Internetに移動します。
- インターネットキーの下の[EnableActiveProbing]をダブルクリックし、[値データ]に「0」と入力します。
- [OK] をクリックします。
- コンピュータを再起動します。
これらの変更は、ドメイン コントローラを使用してグローバル ポリシー オブジェクト(GPO)としてすべてのクライアントにプッシュできます。
WSA での回避方法
NCSI の ID を作成し、URL またはそのユーザ エージェントに基づいてその認証を免除します。
NCSI が接続する既知の URL
ncsi.glbdns.microsoft.com
newncsi.glbdns.microsoft.com
www.msftncsi.com
NCSI ユーザ エージェント
Microsoft NCSI