概要
このドキュメントでは、Cisco UCS B シリーズ ブレードの Cisco Integrated Management Controller(CIMC)へのインバンド アクセスを設定する方法について説明します。
前提条件
要件
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
- Cisco Unified Computing System(UCS)Manager(UCSM)
- CIMC
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
- Cisco UCS B シリーズ
- Cisco UCSM バージョン 2.2
- Cisco UCS M3 シリーズ ブレード サーバ
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
背景説明
CIMC
Cisco UCS ドメインの各サーバには 1 つ以上の管理 IP アドレスが必要です。これらの IP アドレスは、サーバの CIMC に割り当てられるか、サーバに関連付けられたサービス プロファイルに割り当てられます。Cisco UCS Manager は、CIMC で終端する外部アクセスに対してこれらの IP アドレスを使用します。この外部アクセスは、次のいずれかのサービスを経由します。
- キーボード、ビデオ、マウス(KVM)コンソール
- Serial over LAN
- IPMI ツール
アウトオブバンド(OOB)とインバンド
UCS ソフトウェアの以前のリリースでは、サーバの CIMC へのアクセスに使用される管理 IP アドレスは、OOB でのみアクセスできました。OOB では、トラフィックはネットワークへの管理ポートを経由してファブリック インターコネクトを通過します。
現在は UCS バージョン 2.2 を使用して、インバンド アドレスで CIMC にアクセスすることもできます。インバンド アドレスで送受信されるトラフィックは、ファブリック アップリンク ポートを経由してファブリック インターコネクトを通過します。
インバンド アドレスは何に設定できるか。
CIMCへのインバンドアクセスを設定するには、2つのオプションがあります。両方の設定オプションの概要については、「設定」の項を参照してください。次の設定が可能です。
- CIMC で直接設定します。IP アドレスはサーバに割り当てられます(ステップ 4)。
- サービス プロファイルで設定します。IP アドレスはサービス プロファイルに割り当てられます(ステップ 5)。
インバンド管理のためのネットワークトラフィックからの同じアップリンクの使用
また、ネットワークトラフィックとインバンド管理に同じアップリンクポートを使用する場合は、次のいずれかを実行できます。
設定
1.インバンドIPプールの設定
ここでは、IPv4 アドレス プールを作成する手順の概要について説明します。その IPv4 アドレス プールからインバンド IPv4 アドレスがサーバに割り当てられます。
- [LAN] タブ > [IP Pools] に移動します。
- [+] アイコンをクリックします。
- IP プールに名前を付けて [Next] をクリックします。
- IPv4 アドレス ブロックを指定して [OK] をクリックします。
- IPv4 アドレス ブロックが作成されたことを確認して、[Finish] をクリックします。
- [LAN] タブ > [IP Pools] に IP プールの名前と範囲が表示されることを確認します。
2. VLANおよびVLANグループの設定
ここでは、CIMC へのインバンド アクセスに使用する VLAN および VLAN グループを作成する方法、およびアクセス時に経由するイーサネット アップリンク ポートについて説明します。
- [LAN] タブ > [LAN Cloud] > [VLANs] に移動します。
- 右クリックして [Create VLANs] を選択します。
- VLAN に適切な名前と番号を付けて、[OK] をクリックします。
- VLAN が作成されたことを確認します。
- [LAN] タブ > [LAN Cloud] で [VLAN Groups] を右クリックし、[Create VLAN Group] を選択します。
- VLAN グループに名前を付けて、事前に定義した VLAN を選択します。
-
アップリンクポートまたはポートチャネルは選択しないでください。[Finish] をクリックします。
注:特定のアップリンクポートまたはポートチャネルを選択する場合は、サービスの中断を避けるためにVLANグループのドキュメントを読んでください。
- [LAN] タブ > [LAN Cloud] > [VLAN Groups] で、VLAN グループが表示されていることを確認します。
3.インバンドプロファイルの設定
ここでは、先に設定した IPv4 アドレス プール、VLAN、および VLAN グループをグローバル インバンド プロファイルに割り当てる手順の概要について説明します。
- [LAN] タブ > [LAN Cloud] > [Global Policies] に移動します。
- [Global Policies] ページの [Inband Profile] セクションで次を実施します。
- 先に作成したグループを [Inband VLAN Group] に設定します。
- 先に作成した VLAN を [Network] に設定します。
- 先に作成した IPv4 アドレス プールを [IP Pool Name] に設定します。
4.サービスプロファイルの設定
ここでは、先に作成したインバンド プロファイルからインバンド管理 IP をサービス プロファイルに割り当てる手順の概要について説明します。
- サービス プロファイルにアクセスします。
- [General] タブの [Actions] で、[Change Management IP Address] を選択します。ポップアップ ウィンドウが表示されます。
- 新しいウィンドウで [Inband] タブを選択します。
- [Network] および [Management IP Address Policy] フィールドに先に作成したオプションを設定し、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックするまで IP アドレスは変更されません。
- [General] タブの [Management IP Address] ドロップダウンで、インバンド IP アドレスがサービス プロファイルに割り当てられていることを確認します。
5. CIMCの設定
ここでは、先に作成したインバンド プロファイルからインバンド IP アドレスをサーバの CIMC に直接割り当てる手順の概要について説明します。
- インバンド IP アドレスを設定するサーバにアクセスします。
- アクセスしたら、[Inventory] タブ、[CIMC] タブの順に選択します。
- [Actions] で [Change Inband Management IP] を選択します。ポップアップ ウィンドウが表示されます。
- [Network] および [Management IP Address Policy] フィールドに先に作成したオプションを設定し、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックするまで IP アドレスは変更されません。
- インバンド IP アドレスが CIMC に直接割り当てられたことを確認するには、前の画面に戻って、[Management Address] セクションの [Inband] > [Inband IPv4] を選択します。
確認
ここでは、設定が正常に機能しているかどうかを確認します。
KVM IPv4 または IPv6 の起動
- [KVM Console] の横にある [>>] アイコンをクリックします。
- KVM を起動するために IPv4 または IPv6 アドレスを選択します。
注:IPV6 は最初に使用されるデフォルト アドレスです。ネットワークに IPV6 が設定されていない場合、KVM は起動できません。
トラブルシュート
現在、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。