このドキュメントでは、ユニファイド コンピューティング システム(UCS)SAN のトラブルシューティングに役立つヒントを説明します。
UCS SAN に関する知識があることが推奨されます。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
vHBA の FLOGI が SAN ファブリックに挿入されていることを確認します。
UCS CLI にログインして、NXOS に接続します。
# connect nxos a|b (nxos)# show npv flogi-table
WWPN の FCID が割り当てられ、VSAN が正しいことを確認します。
別の方法として、Cisco MDS スイッチから WWPN に FLOGI があることを確認します。
SV-35-06-MDS9222i# show flogi database SV-35-06-MDS9222i# show fcns database
MDS スイッチのゾーニングをチェックして、vHBA(WWPN)とストレージ ターゲットがオンラインで、同じゾーンにあることを確認します。
SV-35-06-MDS9222i# show zoneset active vsan 1000
SAN のブート中に vHBA がターゲットを認識できるかどうかを確認します。
UCS Manager で SAN からブレードを起動できるかどうかを確認し、次に UCS Manager の [Actual Boot Order] にすべてのターゲットの WWPN が表示されるかを確認します。
ブレードの起動時に、F2 を押して BIOS に移行し、ブート マネージャに移動します。BIOS には、起動できる LUN が表示されます。
PALO アダプタの場合はこの段階(OS がまだ起動していない段階)で、アダプタに接続し、vHBA にFLOGI および PLOGI があるかどうかを確認することもできます。
OS を起動した後、出力は異なります。これは予想どおりの結果です。
M71KR-E アダプタの場合、サーバの起動時に、Ctrl キーを押した状態で E キーを押して、Emulex HBA コンフィギュレーション ユーティリティに移行します。次に、vHBA を選択し、ブート デバイスを一覧表示します。vHBA にターゲットが表示されます。
vHBA に SAN から起動するための適切な LUN ID があるかどうかを確認します。
サービス プロファイルに関連付けられているブート ポリシーにはブート設定があります。ターゲットの WWPN が適切で、LUN ID がストレージで定義されている LUN と同じであることを確認します。
EMC ストレージの例を次に示します。ストレージ グループでは、LUN 1301 が ID 0 のホストにマッピングされます。これはブート ポリシーで定義されている ID と一致する必要があります。
FC ターゲットが vHBA(WWPN)を認識できるか、ターゲットに対する PLOGI が設定されているかを確認します。
シスコ カスタマイズド ESXi イメージが SAN の起動に使われているかどうかを確認します。
起動段階中、vHBA が LUN を認識できない場合に ESXi が SAN 上の LUN を認識できない場合、ESXi イメージに適切なドライバが含まれていない可能性があります。シスコ カスタマイズド ESXi イメージが使われているかどうかを確認します。VMware の Webサイトにアクセスして、「Cisco ESXi」を検索し、シスコ カスタマイズド イメージをダウンロードします。
ESXi 5.1.0 用シスコ カスタマイズド イメージ
https://my.vmware.com/web/vmware/details?downloadGroup=CISCO-ESXI-5.1.0-GA-25SEP2012&productId=285
ESXi 5.0.0 U1 用シスコ カスタマイズド イメージ
https://my.vmware.com/web/vmware/details?downloadGroup=CISCO-ESXI-5.0.0-U1-28AUG2012&productId=268
ESXi 4.1 U2 用シスコ カスタマイズド イメージ
https://my.vmware.com/web/vmware/details?downloadGroup=OEM-ESXI41U2-CISCO&productId=230
C220 M3 サーバ、CIMC 1.46c および LSI 9266-8i などで使われる vSphere 5.0 Rollp ISO イメージ(VMware パートナーが製造するさまざまな製品用のドライバが含まれている、インストール可能な ESXi ISO イメージを提供)カスタマイズされた ESXi イメージに、ローカル ストレージを検出するためのドライバが含まれていない場合もあります。
https://my.vmware.com/web/vmware/details?downloadGroup=ROLLUPISO_50_2&productId=229
また、ロールアップのリリース ノートも参照してください。
http://www.vmware.com/support/vsphere5/doc/vsphere-esxi-50-driver-rollup2-release-notes.html
ESXi が同一の適切な fnic ドライバを使用していることを確認します。
SSH および ESX SHELL と、ESXi ホストへのログインがイネーブルであることを確認します。次に、vmkload_mod -s fnicを実行します。
ホストで、VMware ESXi からストレージ ターゲットへのすべてのパスが表示できるかを確認します。
すべての vHBA で LUN 情報が表示できるかを確認します。
~ # esxcfg-scsidevs -c Device UID Device Type Console Device Size Multipath PluginDisplay Name naa.6006016081f0280000e47af49150e111 Direct-Access /vmfs/devices/disks/naa.60060 16081f0280000e47af49150e111 40960MB NMP DGC Fibre Channel Disk (naa.600601608 1f0280000e47af49150e111) naa.6006016081f028007a6ffec12985e111 Direct-Access /vmfs/devices/disks/naa.600601 6081f028007a6ffec12985e111 51200MB NMP DGC Fibre Channel Disk (naa.6006016081f 028007a6ffec12985e111) naa.6006016081f02800ca79c3b09150e111 Direct-Access /vmfs/devices/disks/naa.600601 6081f02800ca79c3b09150e111 10240MB NMP DGC Fibre Channel Disk (naa.6006016081f 02800ca79c3b09150e111)
どの vHBA でどの LUN が表示できるかを確認します。
~ # esxcfg-scsidevs -A vmhba1 naa.6006016081f0280000e47af49150e111 vmhba1 naa.6006016081f028007a6ffec12985e111 vmhba1 naa.6006016081f02800ca79c3b09150e111 vmhba2 naa.6006016081f0280000e47af49150e111 vmhba2 naa.6006016081f028007a6ffec12985e111 vmhba2 naa.6006016081f02800ca79c3b09150e111
上の例では、vmhba1 と vmhba2 の両方で 3 つの LUN を表示できます。
LUN へのパスを確認します。
~ # esxcfg-mpath -b naa.6006016081f0280000e47af49150e111 : DGC Fibre Channel Disk (naa.6006016081f02800 00e47af49150e111) vmhba1:C0:T0:L1 LUN:1 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:3f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:6a: 44:60:44:fa vmhba1:C0:T1:L1 LUN:1 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:3f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:62: 44:60:44:fa vmhba2:C0:T0:L1 LUN:1 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:2f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:60: 44:60:44:fa vmhba2:C0:T1:L1 LUN:1 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:2f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:68: 44:60:44:fa naa.6006016081f028007a6ffec12985e111 : DGC Fibre Channel Disk (naa.6006016081f028007a 6ffec12985e111) vmhba1:C0:T0:L3 LUN:3 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:3f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:6a: 44:60:44:fa vmhba1:C0:T1:L3 LUN:3 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:3f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:62: 44:60:44:fa vmhba2:C0:T0:L3 LUN:3 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:2f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:60: 44:60:44:fa vmhba2:C0:T1:L3 LUN:3 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:2f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:68: 44:60:44:fa naa.6006016081f02800ca79c3b09150e111 : DGC Fibre Channel Disk (naa.6006016081f02800ca 79c3b09150e111) vmhba1:C0:T0:L0 LUN:0 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:3f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:6a: 44:60:44:fa vmhba1:C0:T1:L0 LUN:0 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:3f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:62: 44:60:44:fa vmhba2:C0:T0:L0 LUN:0 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:2f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:60: 44:60:44:fa vmhba2:C0:T1:L0 LUN:0 state:active fc Adapter: WWNN: 20:00:00:25:b5:a0:05:0f WWPN: 20:00:00:25:b5:b0:05:2f Target: WWNN: 50:06:01:60:c4:60:44:fa WWPN: 50:06:01:68: 44:60:44:fa
この例では、各 LUN に 4 本のパスがあります。vmhba1 から 2 本、vmhba2 から 2 本です。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
15-Jan-2013 |
初版 |