この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
シスコは世界中のユーザにそれぞれの言語でサポート コンテンツを提供するために、機械と人による翻訳を組み合わせて、本ドキュメントを翻訳しています。ただし、最高度の機械翻訳であっても、専門家による翻訳のような正確性は確保されません。シスコは、これら翻訳の正確性について法的責任を負いません。原典である英語版(リンクからアクセス可能)もあわせて参照することを推奨します。
このドキュメントでは、Cisco UCS Manager(UCSM)リリース1.4で導入された機能であるCisco Unified Computing System(UCS)でのプライベートVLAN(PVLAN)のサポートについて説明します。 また、UCS 環境で PVLAN を使用する場合の機能、警告、設定についても詳しく説明します。
このドキュメントは、UCSMバージョン2.2(2C)以前のバージョンで使用します。バージョン2.2(2C)以降では、UCSMおよびESXi DVSに対する変更がサポートされています。PVLAN NICのタギングの動作にも変更があります。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
プライベート VLAN(PVLAN)とは、同じプライベート VLAN 内の他のポートから L2 で隔離するように設定された VLAN です。PVLAN に所属するポートは、その PVLAN 構造を作成するために使用される共通のサポート VLAN のセットに関連付けられます。
PVLAN ポートには次の 3 種類があります。
PVLAN の理論、動作、概念については、RFC 5517、シスコのプライベート VLAN:マルチクライアント環境におけるスケーラブルなセキュリティ』を参照してください。
UCS は Nexus 5000/2000 のアーキテクチャに非常によく似ており、Nexus 5000 は UCS 6100 に、Nexus 2000 は UCS 2104 ファブリック エクステンダに相当します。
UCS における PVLAN 機能の多くの制約事項は、Nexus 5000/2000 実装に見られる制約事項によるものです。
注意すべき点は次のとおりです。
このドキュメントでは、UCS を使用した PVLAN に有効な以下の設定を取り上げます。
分散スイッチを使用したすべての例のトポロジは、次のようになります。
分散スイッチを使用しないすべての例のトポロジは、次のようになります。
この設定では、PVLAN トラフィックを UCS 経由でアップストリームの無差別ポートに渡します。同じ vNIC でプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN の両方を送信することはできないため、PVLAN トラフィックを伝送するには、各 PVLAN のブレードごとに 1 つの vNIC が必要になります。
この手順では、プライマリ VLAN と隔離 VLAN の両方を作成する方法について説明します。
注:次の例では、VLAN 266 をプライマリ VLAN として使用し、VLAN 166 を隔離 VLAN として使用します。VLAN ID は、サイトによって決まります。
次の手順では、無差別ポートがあるアップストリームの 4900 スイッチ経由で PVLAN を渡すように Nexus 5K を設定する方法について説明します。これは、すべての環境で必要なわけではありませんが、PVLANを別のスイッチに渡す必要がある場合には、この設定を使用してください。
Nexus 5K で、次のコマンドを入力してアップリンクの設定を確認します。
Nexus5000-5(config)# feature private-vlan[an error occurred while processing this directive]
Nexus5000-5(config)# vlan 166[an error occurred while processing this directive]
Nexus5000-5(config-vlan)# private-vlan isolated
Nexus5000-5(config-vlan)# vlan 266
Nexus5000-5(config-vlan)# private-vlan primary
Nexus5000-5(config-vlan)# private-vlan association 166[an error occurred while processing this directive]
4900 スイッチで、次の手順に従って無差別ポートを設定します。PVLAN は無差別ポートで終端します。
Switch(config-if)#switchport mode trunk[an error occurred while processing this directive]
switchport private-vlan mapping 266 166
switchport mode private-vlan promiscuous
アップストリーム ルータで、VLAN 266 専用のサブインターフェイスを作成します。このレベルでの要件は、使用しているネットワークによって決まります。
この手順では、設定のテスト方法について説明します。
(config)# interface vlan 266[an error occurred while processing this directive]
(config-if)# ip address 209.165.200.225 255.255.255.224
(config-if)# private-vlan mapping 166
(config-if)# no shut
この設定では、この隔離 VLAN 内のシステムが互いに通信することはできませんが、4900 スイッチ上の無差別ポートを介して他のシステムと通信することができます。1 つの問題は、ダウンストリーム デバイスを設定する方法です。この例では、VMware と 2 つのホストを使用します。
PVLANごとに1つのvNICを使用する必要があることに注意してください。これらの vNIC が VMware vSphere ESXi に提示されるようになった後、ポート グループを作成して、作成したポート グループに対するゲストを使用できます。
2 つのシステムが同じスイッチ上の同じポート グループに追加されていれば、その 2 つのシステムの通信が vSwitch 上でローカルに切り替えられるため、システム間での通信が可能になります。このシステムには 2 つのブレードがあり、それぞれのブレードに 2 つのホストがあります。
最初のシステムには、166 と 166A という 2 つの異なるポート グループが作成されています。それぞれのポート グループは、UCS 上の隔離 VLAN 内に設定された単一の NIC に接続されています。現在、ゲストはポート グループごとに 1 つだけあります。この場合、ESXi 上で分離されるため、互いに対話することはできません。
2つ目のシステムでは、166と呼ばれる1つのポートグループしかありません。このポートグループには2人のゲストがいます。この設定では、不本意であっても VM3 と VM4 が互いに通信できてしまいます。この状態を修正するには、隔離 VLAN 内にある仮想マシン(VM)ごとに単一の NIC を設定してから、その vNIC に接続するポート グループを作成します。このように設定した後、1 つのゲストだけをポート グループに含めます。これらの基本 vSwitch を使用しないベア メタル Windows インストールでは、これは問題になりません。
この設定では、PVLAN トラフィックを N1K 経由、次に UCS 経由でアップストリームの無差別ポートに渡します。同じ vNIC でプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN の両方を送信することはできないため、PVLAN トラフィックを伝送するには、PVLAN アップリンクごとに 1 つの vNIC が必要になります。
この手順では、プライマリ VLAN と隔離 VLAN の両方を作成する方法について説明します。
注:次の例では、VLAN 266 をプライマリ VLAN として使用し、VLAN 166 を隔離 VLAN として使用します。VLAN ID は、サイトによって決まります。
次の手順では、無差別ポートがあるアップストリームの 4900 スイッチ経由で PVLAN を渡すように Nexus 5K を設定する方法について説明します。これは、すべての環境で必要なわけではありませんが、PVLANを別のスイッチに渡す必要がある場合には、この設定を使用してください。
Nexus 5K で、次のコマンドを入力してアップリンクの設定を確認します。
Nexus5000-5(config)# feature private-vlan[an error occurred while processing this directive]
Nexus5000-5(config)# vlan 166[an error occurred while processing this directive]
Nexus5000-5(config-vlan)# private-vlan isolated
Nexus5000-5(config-vlan)# vlan 266
Nexus5000-5(config-vlan)# private-vlan primary
Nexus5000-5(config-vlan)# private-vlan association 166[an error occurred while processing this directive]
4900 スイッチで、次の手順に従って無差別ポートを設定します。PVLAN は無差別ポートで終端します。
Switch(config-if)#switchport mode trunk[an error occurred while processing this directive]
switchport private-vlan mapping 266 166
switchport mode private-vlan promiscuous
アップストリーム ルータで、VLAN 266 専用のサブインターフェイスを作成します。このレベルの要件は、使用するネットワーク設定によって異なります。
この手順では、N1K を PVLAN トランクとしてではなく、標準トランクとして設定する方法について説明します。
Switch(config)#port-profile type ethernet pvlan_uplink[an error occurred while processing this directive]
Switch(config-port-prof)# vmware port-group
Switch(config-port-prof)# switchport mode trunk
Switch(config-port-prof)# switchport trunk allowed vlan 166,266
Switch(config-port-prof)# switchport trunk native vlan 266 <-- This is necessary to handle
traffic coming back from the promiscuous port.
Switch(config-port-prof)# channel-group auto mode on mac-pinning
Switch(config-port-prof)# no shut
Switch(config-port-prof)# state enabled
Switch(config)# port-profile type vethernet pvlan_guest[an error occurred while processing this directive]
Switch(config-port-prof)# vmware port-group
Switch(config-port-prof)# switchport mode private-vlan host
Switch(config-port-prof)# switchport private-vlan host-association 266 166
Switch(config-port-prof)# no shut
Switch(config-port-prof)# state enabled
この手順では、設定のテスト方法について説明します。
この設定では、アップストリームで使用されるプライマリVLANのみを使用して、N1KへのPVLANトラフィックを含めます。
この手順では、vNIC にプライマリ VLAN を追加する方法について説明します。必要なのはプライマリ VLAN だけなので、PVLAN の設定は不要です。
注:次の例では、VLAN 266 をプライマリ VLAN として使用し、VLAN 166 を隔離 VLAN として使用します。VLAN ID は、サイトによって決まります。
この手順では、アップストリーム デバイスを設定する方法について説明します。この場合、アップストリーム スイッチに必要なのはトランク ポートだけです。アップストリーム スイッチに可視になる VLAN は VLAN 266 だけなので、VLAN 266 のトランキングだけが必要となります。
Nexus 5K で、次のコマンドを入力してアップリンクの設定を確認します。
Nexus5000-5(config-vlan)# vlan 266[an error occurred while processing this directive]
4900 スイッチで、次の手順を実行します。
アップストリーム ルータで、VLAN 266 専用のサブインターフェイスを作成します。このレベルの要件は、使用するネットワーク設定によって異なります。
この手順では、N1K を設定する方法について説明します。
Switch(config)# vlan 166[an error occurred while processing this directive]
Switch(config-vlan)# private-vlan isolated
Switch(config-vlan)# vlan 266
Switch(config-vlan)# private-vlan primary
Switch(config-vlan)# private-vlan association 166
Switch(config)#port-profile type ethernet pvlan_uplink[an error occurred while processing this directive]
Switch(config-port-prof)# vmware port-group
Switch(config-port-prof)# switchport mode private-vlan trunk promiscuous
Switch(config-port-prof)# switchport private-vlan trunk allowed vlan 266 <-- Only need to
allow the primary VLAN
Switch(config-port-prof)# switchport private-vlan mapping trunk 266 166 <-- The VLANS must
be mapped at this point
Switch(config-port-prof)# channel-group auto mode on mac-pinning
Switch(config-port-prof)# no shut
Switch(config-port-prof)# state enabled
Switch(config)# port-profile type vethernet pvlan_guest[an error occurred while processing this directive]
Switch(config-port-prof)# vmware port-group
Switch(config-port-prof)# switchport mode private-vlan host
Switch(config-port-prof)# switchport private-vlan host-association 266 166
Switch(config-port-prof)# no shut
Switch(config-port-prof)# state enabled
この手順では、設定のテスト方法について説明します。
この設定は、UCS を使用したコミュニティ VLAN にのみサポートされます。
この設定は、「N1K アップリンク ポート プロファイルの無差別ポートを使用した、N1K 上の隔離 PVLAN」の項の設定と同じです。コミュニティと隔離の間の唯一の違いは、PVLAN の設定です。
N1Kを設定するには、Nexus 5Kで行ったようにVLANを作成して関連付けます。
Switch(config)# vlan 166[an error occurred while processing this directive]
Switch(config-vlan)# private-vlan community
Switch(config-vlan)# vlan 266
Switch(config-vlan)# private-vlan primary
Switch(config-vlan)# private-vlan association 16
他のすべての設定は、N1K アップリンク ポート プロファイルの無差別ポートを使用した、N1K 上の隔離 PVLAN と同じです。
設定が完了すると、PVLAN に使用されている vEthernet ポート プロファイルに接続するすべての VM と通信できるようになります。
この手順では、設定のテスト方法について説明します。
DVSとUCSシステムの両方の設定の問題により、DVSおよびUCSを使用するPVLANは、バージョン2.2(2c)より前ではサポートされません。
現在、これらの設定に使用できる検証手順はありません。
ここまでの項で、設定のトラブルシューティングに役立つ情報を提供しました。
アウトプット インタープリタ ツール(登録ユーザ専用)は、特定の show コマンドをサポートしています。show コマンドの出力の分析を表示するには、Output Interpreter Tool を使用します。