概要
このドキュメントでは、KVMを使用してEFIシェルからLSI StorCliを実行する手順(フラッシュドライブは不要)について説明します。
前提条件
要件
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
- LSI PCIeベースのRAIDコントローラを搭載したUCS Cシリーズサーバ
- StorCli EFIドライバ/ツール
Storcliツールのダウンロード:https://www.broadcom.com/support/download-search
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。
設定
ステップ1:管理ソフトウェアとツール(リンク)からStorcliをダウンロードし、フォルダを展開してEFIフォルダを移動します。図に示すように、拡張子.EFIを持つStorcliファイルを取得します。
ステップ2:任意の名前で新しいフォルダを作成します。このフォルダはEFIという名前で作成され、storcli.efiはそのフォルダにコピーされます。
サーバのKVMを起動し、図に示すように、[Virtual Media create image]オプションに移動します。
[フォルダからイメージを作成]ポップアップボックスでソースフォルダを指定します。ここで選択したソースフォルダは、以前に作成されたEFIフォルダで、storcli.efiファイルが含まれます。
また、IMGファイルの宛先パスを参照します。図に示すように、FinishをクリックしてIMGファイルを作成します。
ステップ3:ファイルを参照してリムーバブルメディアとしてマウントし、[Read Only(読み取り専用)]ボックスをオンにしないでください。この理由は、ログファイルとIMGファイルを書き込む必要があるためです。
ステップ4:組み込みEFIシェルでサーバをブートする
ステップ5:シェルにブートしたら、map -rコマンドを使用してファイルシステムマッピングを更新します(サーバのブート前にリムーバブルデバイスが接続されている場合は不要です)。
shell> map -r
fs0やfs1など、使用可能なfsxファイルシステムのいずれかを入力し、Enterキーを押します。プロンプトがfsx>に変わります。ここで、xは選択したファイルシステムの番号です。
Shell> fs0:
fs0:\> dir
ステップ6:ディレクトリを変更してEFIフォルダに変更します。
fs0:\> cd EFI
fs0:\EFI> ls
これで、Storcliコマンドを実行できます。
重要なポイント:
- EFIシェルで上下にスクロールするPgUpキーとPgDnキー。
- page=n (nは出力として画面に表示する行数を表します。例: page=10)
- 通常のappendコマンドを使用して出力をファイルに書き込みます(フルパスが定義されていない場合、ファイルはfsマウントされた現在の作業ディレクトリに書き込まれます)。
- ファイルへの直接出力は>。次に例を示します。 storcli.efi /c0 show term log > term log.txt
- 既存のファイルに出力を追加するには、>>を使用します。例:storcli.efi /c0 show term log >> term log.txt
次の図は、出力をstorcliと同じフォルダ内のファイルに保存する例を示しています。トラブルシューティングの後、EFI.IMGファイルを抽出/マウントして、ログを収集できます。
IMGファイルを調べて、ログを取得します。
ログの収集時に実行する重要なコマンドがいくつかあります。
- storcli /c0 show all > adpinfo.txt
- storcli /c0 show events file > Events.txt
- storcli /c0 /eall show phyerrorCounters > Phy.txt
- storcli /c0 show termlog > Termlog.txt
- storcli /c0/eall/all show all > PD.txt
- storcli /c0/vall show all > VD.txt
- storcli /c0/cv show all > BBU.txt
確認
現在、この設定に使用できる確認手順はありません。
トラブルシュート
現在、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。