概要
このドキュメントの目的は、C460 M4 サーバの信頼されたプラットフォーム モジュール(TPM)関連のシステム イベント ログ(SEL)イベントに関する問題に対処することです。小数の C460 M4 スペア サーバでは、工場出荷直後の TPM プレゼンスに関する重要な SEL イベントが発生します。次の手順は、この問題の影響を受けるサーバの問題解決に役立ちます。
問題
影響を受ける可能性のあるシステム:
およそ 614 台のスペア C460 M4 システム(2014 年 6 月 2 日~ 2016 年 4 月 13 日の間に出荷されたもの)。
お客様に対する表示/影響:
工場から納入されたサーバに関して、以下のような重要な SEL イベントがお客様側で確認される場合があります。
サーバの運用には影響ありませんが、このメッセージは不要な懸念を生じさせ、TAC へのコールの原因となる場合があります。これは TPM が製造の過程で処理された方法と関係があります。C460 M4 システムは、TPM プレゼンスに関して「キャッシュされた」値を維持します。これはそのサーバに TPM がインストールされたことがあるかどうかを示しますが、すべてのサーバにはテスト中にインストールされた TPM があります。C460 M4 は、TPM の現在のプレゼンスも管理しています。スペアとして注文されたすべてのサーバは TPM なしで出荷されるため、システムは一度インストールされたモジュールが削除されたと認識し、警告をトリガーします。
解決方法
このメッセージを削除したい場合、次の回避策により、この SEL イベントに迅速に対処することができます。この回避策には、統合管理コントローラ(IMC)を工場出荷時のデフォルト設定にリセットし、キャッシュされた TMP プレゼンス値をクリアする操作が含まれます。
回避策オプション:
回避策 1 - IMC を工場出荷時のデフォルト設定にリセットする
IMC WebUI 経由で工場出荷時のデフォルトにリセットする
- ブラウザでIMC IPにアクセスし、ログインし、[Admin] —> [Utilities]タブに移動します
- 次の図に示すように、[Reset Cisco IMC to Factory Default Configuration] をクリックします。
3.ポップアップボックスが表示されます。[OK] をクリックして続行します。
注: IMC は完全にリセットされ、すべての設定を再設定する必要があります。リセットする前に必要な情報を記録しておいてください。
回避策 2 - IMC CLI 経由で工場出荷時のデフォルトにリセットする
- ユーザの資格情報を使用して、IMC IP に SSH で接続します。
- 次のコマンドを下記のように入力します。
a.scope cimc
b.factory-default
3.続行するには「y」と入力します。
注: IMC は完全にリセットされ、すべての設定を再設定する必要があります。
リセットする前に必要な情報を記録しておいてください。