SPA8000電話アダプタのオーディオ設定

目的

使用されるコーデック、無音圧縮の有効化、デュアルトーン多重周波数(DTMF)トーンに関しては、異なるオーディオ設定があります。コーデックは、受信者が送信された情報を正確に再現できるプロトコルです。無音圧縮は、コールの通話相手のいずれかが会話していない場合に使用されます。DTMFは、電話機が他のデバイスと通信する周波数で生成する信号です。この記事では、SPA 8000電話アダプタのオーディオ設定の設定方法について説明します。

該当するデバイス

・ SPA8000

[Software Version]

•6.1.12

 基本的なオーディオ設定

ステップ1：管理者としてWeb構成ユーティリティにログインし、[Basic] > [Voice] > [L1-L8]を選択します。[Line]ページが開きます。

ステップ2:[Audio Configuration]領域までスクロールします。

ステップ3:[Preferred Codec]ドロップダウンリストからコーデックを選択します。コーデックは、受信者が送信された情報を正確に再現できるプロトコルです。可能なコーデックは次のとおりです。

・ G711u：コンパンディングに使用されます。μ-law符号化では、14ビットの符号付きリニアオーディオが入力として取り込まれ、その大きさを32増やし、8ビット値に変換します。

・ G711a：コンパンディングに使用されます。A-lawエンコーディングは、13ビットの符号付きリニアオーディオを取り、8ビット値に変換します。

・ G726-16：チャネルが過負荷のときに使用されます。16 Kbit/sの送信音声レートを持つデジタル回路乗算装置で音声を伝送するのに役立ちます。

・ G726-24：チャネルが過負荷のときに使用されます。デジタル回路増倍装置の音声伝送に役立ち、送信音声レートは24 Kbit/sです。

・ G726-32：電話ネットワークのトランクで使用され、32 Kbit/sの送信音声レートを伝送します。

・ G726-40:Digital Circuit Multiplication Equipment（DCME；デジタル回路乗算装置）でデータモデム信号を伝送するために使用されます。特に、伝送音声レートが40 Kbit/sの4800ビット/sを超える速度ででで動作するモデムのの場合に使用します。

・ G729a：音声データ圧縮に使用されます。G729aは、デジタル音声を10ミリ秒のパケットで圧縮します。

・ G723:300 Hz～3400 Hzの音声品質を提供

ステップ4:[Silence Supp Enable]ドロップダウンリストから、無音圧縮に割り当てるステータスを選択します。無音圧縮は、コールの通話者の1人が音声を使用しておらず、データがネットワークを介して送信されていない場合に使用されます。この機能は、ネットワークに送信される無音情報のパケットをブロックし、ネットワークの帯域幅を削減します。デフォルト値はnoで、抑制が無効になります。

ステップ5:[DTMF Tx Method]ドロップダウンリストから必要なオプションを選択します。DTMFはDual-Tone Multi-Frequency（デュアルトーンマルチ周波数）の略です。DTMFは、電話機が他のデバイスと通信する周波数で生成する信号です。可能なオプションは次のとおりです。

・ InBand:DTMFトーンは、データに使用される同じ帯域またはチャネルを介して送信されます。

・ AVT:DTMFトーンはAudio Visual Transport(AVT)によって設定されます。

・ INFO：これは、SIPネットワーク要素が電話イベントとしてDTMFトーンをアウトオブバンドで送信するために使用します。

・ Auto：デフォルト設定。コーデックネゴシエーションの結果に基づいて設定を決定します。

・ InBand+INFO — InBandメソッドとINFOメソッドの組み合わせ。

・ AVT+INFO — AVTメソッドとINFOメソッドの組み合わせ。

ステップ 6（オプション）： 優先コーデック方式のみを使用するには、[Use Pref Codec Only]ドロップダウンリストから[Yes]を選択します。

注：優先コーデックのみを使用することを選択し、接続先の他のデバイスがコーデックをサポートしない場合、コールはドロップされます。

ステップ7:[Yes（はい）]を選択して、[FAX CED Detect Enable（FAX CED検出の有効化）]ドロップダウンリストからFAX Caller-Enabled Digit(CED)トーンの検出を有効にします。CEDは、コールが受け入れられた後にファックスが送信する信号です。CEDは、コールパス内のエコーサプレッサを排除します。

ステップ8:[Submit All Changes]をクリックして、変更を保存します。