ワイヤレスアクセスポイントの時間設定

目的

システムクロックは、メッセージログなどのソフトウェアイベントに対して、ネットワーク同期のタイムスタンピングサービスを提供します。時刻が同期されていないと、デバイス間のログファイルの正確な相関を維持することが困難になります。WAPは、各ログエントリにタイムスタンプを付けて表示するシステムログサービスなど、ネットワークの問題のトラブルシューティングに役立つため、ワイヤレスアクセスポイント(WAP)の時刻設定を構成することは重要です。

システム時刻は、手動または自動で設定できます。手動設定は、ネットワークがNetwork Time Protocol(NTP)サーバに接続されていないときに役立ちます。NTPは、クライアントまたはサーバの時刻を別のサーバ時刻または参照時刻ソースと同期するために使用されます。

この記事では、手動と自動の2つの方法でWAPの時刻設定を設定する方法について説明します。

適用可能なデバイス

• WAP100シリーズ
• WAP300シリーズ
• WAP500シリーズ

[Software Version]

• 1.0.0.17 — WAP571、WAP571E
• 1.0.1.2 — WAP150、WAP361
• 1.0.2.2 — WAP351、WAP131
• 1.0.6.2 — WAP121、WAP321
• 1.2.1.3 — WAP371、WAP551、WAP561

WAPでの時間設定

WAPのTime Settingsページを使用して、システム時刻を手動で設定するか、または事前設定されたNTPサーバから時刻設定を取得するようにシステムを設定します。デフォルトでは、WAPは事前に定義されたNTPサーバのリストから時刻を取得するように設定されています。

ステップ 1：Webベースのユーティリティにログインし、Administration > Time Settingsの順に選択します。

ステップ 2：System Clock Sourceで、適切な時刻源のオプションボタンをクリックします。オプションを次に示します。

注：システム時間には、現在のシステム時間が表示されます。

• ネットワークタイムプロトコル(NTP):WAPは自動的にNTPサーバから時間設定を取得します。システムクロックソースとしてNTPを選択する場合は、「自動時間設定」サブセクションに進みます。
• 手動：WAPで時刻設定を手動で設定できます。System Clock SourceにManuallyを選択した場合は、Manual Time Settingsサブセクションに進みます。

自動時刻設定の構成

ステップ 1：System Clock SourceのNetwork Time Protocol (NTP)オプションボタンをクリックして、クロックをNTPサーバと自動的に同期させます。

ステップ 2：NTP Server IPv4/IPv6 Address/NameフィールドにNTPサーバのホスト名またはIPアドレスを入力します。このフィールドのIPアドレスは頻繁に変更されるため、使用しないことをお勧めします。デバイスはNTPサーバから時刻情報を受信します。

注：ホスト名は1つ以上のラベルで構成できます。ラベルは最大63文字の英数字で構成されます。ホスト名に複数のラベルが含まれている場合、各ラベルはピリオドで区切られます。一連のラベルとピリオド全体の長さは、最大253文字です。

NTPサーバフィールドの数は、WAPによって異なる場合があります。各モデルで使用可能なサーバの数は次のとおりです。

• WAP351、WAP131、WAP361、およびWAP150:NTPサーバ4台

• WAP571、WAP571EWAP121、WAP551、WAP561、WAP371、およびWAP321:NTPサーバ1

ステップ 3：Time Zoneドロップダウンリストから、WAPが動作する国際タイムゾーンを選択します。

注：この例では、USA(Pacific)が選択されています。

ステップ4:（オプション）システムの夏時間(DST)を調整するには、Adjust Time for Daylight Savingsチェックボックスにチェックマークを入れます。これを確認すると、追加のフィールドが表示され、DSTを開始および終了する日付と時刻を選択できます。

注：日照時間の節約は一部の国でのみ行われます。このオプションは、夏時間を使用しない国をタイムゾーンリストから選択した場合は表示されません。

注：Adjust Time for Daylight Savingsチェックボックスにチェックマークを入れていない場合は、ステップ8に進んでください。

ステップ 5：[夏時間の開始]領域で、それぞれのドロップダウンリストから夏時間を開始する日、時間、月を選択します。

手順 6：[夏時間の終了]領域で、それぞれのドロップダウンリストから夏時間が終了する日、時間、月を選択します。

手順 7：[夏時間オフセット]ドロップダウンリストから、夏時間の進行中に追加する分数を選択します。

ステップ 8：Saveをクリックして、設定を保存します。

これで、WAPの時間設定が自動的に設定されました。

手動時間設定の構成

ステップ 1：System Clock SourceのManuallyオプションボタンをクリックして、システム時刻を手動で設定します。

ステップ2:（オプション）クローンPCの時刻の横にあるCloningをクリックして、ローカルPCからシステム時刻の設定をクローンします。

ステップ 3：[システム日付]ドロップダウンリストから、月、日、年を選択します。

ステップ 4：System Timeドロップダウンリストから、時間と分を選択します。すべての時間は、現地のタイムゾーンに基づきます。

ステップ 5：[タイムゾーン]ドロップダウンリストから、アクセスポイントが動作する国際タイムゾーンを選択します。

注：この例では、USA(Pacific)が選択されています。

ステップ6:（オプション）夏時間(DST)のシステム時間を調整するには、Adjust Time for Daylight Savingsチェックボックスにチェックマークを入れます。これを確認すると、追加のフィールドが表示され、DSTを開始および終了する日付と時刻を選択できます。

注：一部の国では昼間の照明の節約に従っています。このオプションは、日照時間を使用しないタイムゾーンの一覧から国を選択した場合は表示されません。

注：夏時間の調整時間を確認していない場合は、ステップ10に進んでください。

手順 7：[夏時間の開始]領域で、それぞれのドロップダウンリストから夏時間を開始する日、時間、月を選択します。

ステップ 8：[夏時間の終了]領域で、それぞれのドロップダウンリストから夏時間が終了する日、時間、および月を選択します。

ステップ 9：[夏時間オフセット]ドロップダウンリストから、夏時間の進行中に追加する分数を選択します。

ステップ 10：Saveをクリックして、設定を保存します。

これで、WAPの時刻設定を手動で設定する必要があります。

更新履歴

改定	発行日	コメント
1.0	13-Dec-2018	初版