このドキュメントでは、Cisco Catalyst 6000 または 6500 スイッチで使用されるスーパバイザ エンジン モジュールのタイプを判別するための簡単なチェックについて説明します。このドキュメントでは、スーパバイザ エンジン モジュールがシャーシ内で動作しているときに使用する手順と、シャーシからスーパバイザ エンジン モジュールが取り外されているときに使用する手順について説明します。
これらの手順は、Catalyst OS(CatOS)ソフトウェアが稼働する Catalyst 6000 と 6500 シリーズ スイッチ、さらに Cisco IOS(R) システム ソフトウェアが稼働する同スイッチに適用されます。CatOS と Cisco IOS ソフトウェアの違いに関する詳細については、このドキュメントの「CatOS と Cisco IOS システム ソフトウェアの違い」セクションを参照してください。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
スーパバイザ エンジン上の CatOS と MSFC 上の Cisco IOS ソフトウェア(ハイブリッド):CatOSイメージは、Catalyst 6500/6000スイッチ上でスーパーバイザエンジンを稼働させるためのシステムソフトウェアとして使用できます。MSFCがインストールされている場合、ルーティングモジュールの実行には別のCisco IOSソフトウェアイメージが使用されます。
最新のスーパーバイザ エンジンでは、MSFC が統合されています。詳細は次の表を参照してください:
Supervisor Engine 32 PISA | Supervisor Engine 32 | Supervisor Engine 720 | Supervisor Engine 2 | Supervisor Engine 1A |
---|---|---|---|---|
Supervisor Engine 32 ボードの MSFC2A 機能を統合する PISA | MSFC2A オンボード:レイヤ 3 ライセンスでレイヤ 3 サポート | MSFC3 オンボード | MSFC2 オプション | MSFC2 オプション:フィールドはアップグレード不可 |
スーパーバイザ エンジンおよび MSFC 上の Cisco IOS ソフトウェア(ネイティブ):単一の Cisco IOS ソフトウェア イメージをシステム ソフトウェアとして使用し、スーパバイザ エンジンおよび MSFC を Catalyst 6500/6000 スイッチ上で稼働させることができます。
注:詳細については、『Cisco Catalyst 6500シリーズスイッチ用のCisco CatalystおよびCisco IOSオペレーティングシステムの比較』を参照してください。
シャーシにインストールされているスーパーバイザ エンジン モジュールのタイプを判別するには、次の情報が必要です。
スーパーバイザ エンジンのバージョン
Catalyst 6000 と 6500 スイッチで使用可能なスーパーバイザ エンジンには、いくつかのバージョンがあります。現在、使用可能なバージョンは次のとおりです。
スーパーバイザ エンジンのタイプ | 識別子 |
---|---|
Supervisor Engine 1 | WS-X6K-SUP1-2GE |
Supervisor Engine 1A | WS-X6K-SUP1A PFC WS-X6K-SUP1A-2GE WS-X6K-SUP1A-MSFC2 WS-X6K-S1A-MSFC2= WS-X6K-S1A-MSFC2/2 |
Supervisor Engine 2 | WS-X6K-S2-PFC2 WS-X6K-S2-MSFC2 WS-X6K-S2U-MSFC2 |
Supervisor Engine 720 | WS-SUP720 WS-SUP720-3B WS-SUP720-3BXL |
Supervisor Engine 32 | WS-SUP32-GE-3B WS-SUP32-10GE-3B |
Supervisor Engine 32 PISA | WS-S32-GE-PISA WS-S32-10GE-PISA |
注:Supervisor Engine 720およびSupervisor Engine 32は、Catalyst 6000シリーズスイッチではサポートされていません。
使用されるフォワーディング エンジン
スーパーバイザ エンジンには、異なるタイプのフォワーディング エンジンを実装できます。ただし、この機能はモジュールによって決まります。利用可能なタイプは次のとおりです。
フィーチャ カード | 識別子 | サポート対象スーパーバイザ エンジン |
---|---|---|
PFC1 | WS-F6K-PFC | WS-X6K-SUP1A-2GE WS-X6K-SUP1A-PFC WS-X6K-S1A-MSFC2 WS-X6K-S1A-MSFC2= WS-X6K-S1A-MSFC2/2 WS-X6K-S1A-MSFC2 |
PFC2 | WS-F6K-PFC2 | WS-X6K-S2-PFC2 WS-X6K-S2-MSFC2 WS-X6K-S2U-MSFC2 |
PFC3A | WS-F6K-PFC3A | WS-SUP720 |
PFC3B | WS-F6K-PFC3B | WS-SUP720-3B WS-SUP32-GE-3B WS-SUP32-10GE-3B WS-S32-GE-PISA WS-S32-10GE-PISA |
PFC3BXL | WS-F6K-PFC3BXL | WS-SUP720-3BXL |
L22 スイッチ フィーチャ カード | WS-F6020 | WS-X6K-SUP1-2GE |
L2 スイッチ フィーチャ カード II | WS-F6020A | WS-X6K-SUP1-2GE |
1 PFC = Policy Feature Card(ポリシー フィーチャ カード)
2 L2 = レイヤ 2
使用されるルーティング エンジン
Catalyst 6000 または 6500 スイッチを Layer 3(L3)スイッチとして使用するために、スーパーバイザ エンジン モジュールにルーティング エンジンを実装することもできます。現在、次のタイプのルーティング エンジンが利用可能です。
ルーティング エンジン | 識別子 | サポート対象スーパーバイザ エンジン |
---|---|---|
MSFC1 | WS-F6K-MSFC | Supervisor Engine 1A |
MSFC2 | WS-F6K-MSFC2 | Supervisor Engine 2 |
MSFC2A | WS-F6K-MSFC2A(スーパーバイザ モジュール上で使用できる) | Supervisor Engine 32 |
MSFC3 | WS-F6K-MSFC3(スーパーバイザ モジュール上で使用できる) | Supervisor Engine 720 |
注:スーパバイザエンジン32 PISAは、スーパバイザエンジン32ボードのMSFC2A機能を統合します。
1 MSFCMSFC = Multilayer Switch Feature Card(マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)。
ルーティング エンジンおよびスーパーバイザ エンジン モジュールの両方のメモリの量
show version コマンドと show module コマンドを発行すると、出力には各タイプのスーパーバイザ エンジンを構成する部品が別々にリストされます(CatOS および Cisco IOS ソフトウェアの両方)。 部品には、ベース スーパーバイザ エンジンおよび、おそらく、PFC と MSFC が含まれます。show version コマンドと show module コマンドを発行した場合に表示される個々の部品番号では、正しいスーパーバイザ エンジンのモデル番号への変換が必要となります。
次に、show version コマンドと show module コマンドによって表示される、スーパーバイザ エンジンのモデル番号とそのコンポーネント部品のマッピングを示します。
Base Supervisor model + PFC + MSFC = Orderable Supervisor Model WS-X6K-SUP1-2GE = WS-X6K-SUP1-2GE WS-X6K-SUP1A-2GE = WS-X6K-SUP1A-2GE WS-X6K-SUP1A-2GE + WS-F6K-PFC = WS-X6K-SUP1A-PFC WS-X6K-SUP2-2GE + WS-F6K-PFC2 = WS-X6K-S2-PFC2 WS-X6K-SUP1A-2GE + WS-F6K-PFC + WS-F6K-MSFC = WS-X6K-SUP1A-MSFC WS-X6K-SUP1A-2GE + WS-F6K-PFC + WS-F6K-MSFC2 = WS-X6K-S1A-MSFC2 WS-X6K-SUP2-2GE + WS-F6K-PFC2 + WS-F6K-MSFC2 = WS-X6K-S2-MSFC2 WS-X6K-S2U-MSFC2 + WS-F6K-PFC2 + WS-F6K-MSFC2 = WS-X6K-S2U-MSFC2 WS-SUP720-BASE + WS-F6K-PFC3A + WS-SUP720 = WS-SUP720 WS-SUP720-BASE + WS-F6K-PFC3B + WS-SUP720 = WS-SUP720-3B WS-SUP720-BASE + WS-F6K-PFC3BXL + WS-SUP720 = WS-SUP720-3BXL WS-SUP32 + WS-F6K-PFC3B + WS-F6K-MSFC2A = WS-SUP32-GE-3B WS-SUP32 + WS-F6K-PFC3B + WS-F6K-MSFC2A = WS-SUP32-10GE-3B WS-SUP32-PISA + WS-F6K-PFC3B + WS-F6K-MSFC2A = WS-S32-GE-PISA WS-SUP32-PISA + WS-F6K-PFC3B + WS-F6K-MSFC2A = WS-S32-10GE-PISA
このドキュメントでは、各部品がインストール済みで OS で認識されている場合の設置箇所を例示しています。
注:次の操作を行うには、Software Advisor (登録ユーザ専用)ツールを使用できます。
Cisco IOS ソフトウェア リリースの比較。
Cisco IOS ソフトウェアと CatOS 機能のリリースへの照合。
ハードウェアをサポートするために必要なソフトウェア リリースの判別。
稼働中のスーパーバイザ エンジン モジュールで何が使用されているかを判別するには、Catalyst スイッチにログインし、show module コマンドと show version コマンドを発行します。表示される出力は実行するソフトウェアによって決まり、次の出力のいずれかに類似しています。
これは 1 番目の出力例です。
cat6k(enable)Show module Mod Slot Ports Module-Type Model Sub Status --- ---- ----- ------------------------- ------------------- --- -------- 1 1 96 10/100BaseTX Ethernet WS-X6196-RJ-21 yes ok 2 2 48 10/100/1000BaseT Ethernet WS-X6148A-GE-45AF yes ok 3 3 48 10/100/1000BaseT Ethernet WS-X6148A-GE-45AF yes ok 4 4 96 10/100BaseTX Ethernet WS-X6196-RJ-21 yes ok 5 5 9 1000BaseX Supervisor WS-SUP32-GE-3B yes ok 15 5 1 Multilayer Switch Feature WS-F6K-MSFC2A no ok Mod Module-Name Serial-Num --- -------------------- ----------- 1 SAD092802NT 2 SAD093908N6 3 SAL09423DBP 4 SAD09260AGC 5 SAD092205PX 15 SAD09030C3C Mod MAC-Address(es) Hw Fw Sw --- -------------------------------------- ------ ---------- ----------------- 1 00-14-1c-6b-e1-b0 to 00-14-1c-6b-e2-0f 1.0 8.2(2) 8.5(2) 2 00-15-c6-49-b2-90 to 00-15-c6-49-b2-bf 1.3 8.4(1) 8.5(2) 3 00-15-f9-52-b6-30 to 00-15-f9-52-b6-5f 1.2 8.4(1) 8.5(2) 4 00-14-f2-2b-66-90 to 00-14-f2-2b-66-ef 1.0 8.2(2) 8.5(2) 5 00-13-7f-ee-36-b2 to 00-13-7f-ee-36-b3 4.1 12.2 8.5(2) 00-13-7f-ee-36-a8 to 00-13-7f-ee-36-b3 00-15-2c-ff-58-00 to 00-15-2c-ff-5b-ff 15 00-15-2c-ff-5b-fc to 00-15-2c-ff-5b-fd 3.0 12.2(17d)S 12.2(17d)SXB10 Mod Sub-Type Sub-Model Sub-Serial Sub-Hw Sub-Sw --- ----------------------- ------------------- ----------- ------ ------ 1 IEEE InlinePower Module WS-F6K-FE48X2-AF SAD09280B25 1.1 8.5(1132) 2 IEEE InlinePower Module WS-F6K-GE48-AF SAD093907KK 1.2 8.5(1132) 3 IEEE InlinePower Module WS-F6K-GE48-AF SAL09423191 1.2 8.5(1132) 4 IEEE InlinePower Module WS-F6K-FE48X2-AF SAD092802GH 1.1 8.5(1132) 5 L3 Switching Engine III WS-F6K-PFC3B SAD09200CF5 2.1 Cat6k (enable)
show module コマンドの出力の先頭にベースモデルと MSFC がリストされます。出力の最後に、統合されている PFC カードが個別にリストされます。この情報には、ヘッディング Sub-Model があります。
注:モジュール情報については、このドキュメントの「背景説明」セクションの表を参照してください。
WS-SUP32-GE-3B = Supervisor Engine バージョン 32。
WS-F6K-PFC3B WS-F6K-MSFC2A = モジュールには PFC が実装されています。
= モジュールには MSFC が実装されています。
出力に MSFC があることが表示されている場合、MSFC 上のメモリ量を識別する必要があります。メモリを確認するには、MSF にアクセスする必要があります。このセクションの出力(「出力1:CatOSが稼働するスイッチ」)では、MSFCを次のいずれかの別のモジュールとして参照しています。
スロット 5 のスーパーバイザ エンジン上の MSFC2A 用にスロット番号 15。
または
スロット 6 のスーパーバイザ エンジン上の MSFC2A 用にスロット番号 16(冗長スーパーバイザが存在する場合のみ)
MSFC へアクセスするには、session slot_number コマンドを発行してから、show version コマンドを発行します。
MSFC へのコンソール接続を使用する場合は、switch console コマンドを発行することもできます。このコマンドにより、MSFC への直接コンソール接続が提供されます。しかし、到達できるのはアクティブ側のスーパーバイザ エンジン モジュール上の MSFC だけです。スタンバイ側のスーパーバイザ エンジン モジュール上の MSFC にはアクセスできません。
次の例では、スロット 5 のアクティブ側のスーパーバイザ エンジン上の MSFC にアクセスするために、session コマンドを使用しています。
Cat6k>(enable)session 5 Trying Router-5... Connected to Router-5. Escape character is '^]' MSFC2A-Cat6k-5>enable MSFC2A-Cat6k-5#show version Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) MSFC2A Software (C6MSFC2A-IPBASEK9_WAN-M), Version 12.2(18)SXF, RELEASE SOFTWARE (fc1) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2005 by cisco Systems, Inc. Compiled Fri 09-Sep-05 19:22 by ccai Image text-base: 0x40101040, data-base: 0x42588000 ROM: System Bootstrap, Version 12.2(17r)SX3, RELEASE SOFTWARE (fc1) BOOTLDR: MSFC2A Software (C6MSFC2A-IPBASEK9_WAN-M), Version 12.2(18)SXF, RELEASE SOFTWARE (fc1) Router uptime is 36 minutes System returned to ROM by power-on System image file is "bootflash:c6msfc2a-ipbasek9_wan-mz.122-18.SXF.bin" This product contains cryptographic features and is subject to United States and local country laws governing import, export, transfer and use. Delivery of Cisco cryptographic products does not imply third-party authority to import, export, distribute or use encryption. Importers, exporters, distributors and users are responsible for compliance with U.S. and local country laws. By using this product you agree to comply with applicable laws and regulations. If you are unable to comply with U.S. and local laws, return this product immediately. A summary of U.S. laws governing Cisco cryptographic products may be found at: http://www.cisco.com/wwl/export/crypto/tool/stqrg.html If you require further assistance please contact us by sending email to export@cisco.com. cisco MSFC2A (R7000) processor (revision MSFC2A) with 229376K/32768K bytes of memory. Processor board ID MSFC2A R7000 CPU at 300Mhz, Implementation 0x27, Rev 3.3, 256KB L2, 1024KB L3 Cache Last reset from power-on SuperLAT software (copyright 1990 by Meridian Technology Corp). X.25 software, Version 3.0.0. Bridging software. TN3270 Emulation software. 2 Virtual Ethernet/IEEE 802.3 interfaces 509K bytes of non-volatile configuration memory. 65536K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 512K). Configuration register is 0x2100
注:MSFCを終了するには:
session が使用されている場合は exit コマンド。
switch consoleが使用されている場合は Ctrl + C を 3 回行います。
太字の出力を調べると、MSFC に 229376K/32768K バイトのメモリがあることがわかります。これら 2 つの数字を加算すると、約 260,000 KB になります。これは、MSFC に 256 MB のメモリがあることを意味します。この情報によって、そのスーパーバイザ エンジン モジュールに対応する部品番号が判別できます。
別の方法では、出力は次のようになります。
Cat6k#Show module Mod Ports Card Type Model Serial No. --- ----- -------------------------------------- ------------------ ----------- 1 5 Communication Media Module WS-SVC-CMM SAD10050574 3 48 48 port 10/100 mb RJ45 WS-X6348-RJ-45 SAD04220GAR 4 48 48 port 10/100 mb RJ45 WS-X6348-RJ-45 SAD0425012K 5 9 Supervisor Engine 32 8GE (Active) WS-SUP32-GE-3B SAL1011G62Z 6 4 SLB Application Processor Complex WS-X6066-SLB-APC SAD08330ELX Mod MAC addresses Hw Fw Sw Status --- ---------------------------------- ------ ------------ ------------ ------- 1 0016.c738.2d0e to 0016.c738.2d17 2.8 12.3(8)XY7, 12.3(8)XY7, Ok 3 0001.9717.c320 to 0001.9717.c34f 1.1 5.3(1) 8.5(0.46)RFW Ok 4 0001.9720.8a90 to 0001.9720.8abf 1.1 5.3(1) 8.5(0.46)RFW Ok 5 0015.f9d4.21f0 to 0015.f9d4.21fb 4.2 12.2(18r)SX2 12.2(18)SXF4 Ok 6 0011.93b3.d750 to 0011.93b3.d757 1.7 4.1(2) Ok Mod Sub-Module Model Serial Hw Status ---- --------------------------- ------------------ ----------- ------- ------- 5 Policy Feature Card 3 WS-F6K-PFC3B SAL1011G1VS 2.1 Ok 5 Cat6k MSFC 2A daughterboard WS-F6K-MSFC2A SAL1011G0BT 3.0 Ok
この情報を見つけるには、太字の出力を調べます。
注:このドキュメントの「背景情報」セクションの表を参照してください。
出力の最初のセクションで、使用されるスーパーバイザ エンジン モジュールのタイプを探します。この例では、部品番号 WS-SUP32-GE-3B がありますが、これはこのモジュールが Supervisor Engine 32 モジュールであることを意味します。
Sub-Module セクションで、フィーチャ カードとルータ カードを見つけます。この例では、フィーチャ カードとルータ カードは次のとおりです。
WS-F6K-PFC3B = モジュールには PFC3B が実装されています。
WS-F6K-MSFC2A = モジュールには MSFC2A が実装されています。
MSFC 上のメモリ量を判別するには、show version コマンドを発行します。
Cat6k#show version Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) s3223_rp Software (s3223_rp-IPBASEK9-M), Version 12.2(18)SXF4, RELEASE SOFTWARE (fc1) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2006 by cisco Systems, Inc. Compiled Thu 23-Mar-06 18:14 by tinhuang Image text-base: 0x40101040, data-base: 0x42D20000 ROM: System Bootstrap, Version 12.2(17r)SX3, RELEASE SOFTWARE (fc1) BOOTLDR: s3223_rp Software (s3223_rp-IPBASEK9-M), Version 12.2(18)SXF4, RELEASE SOFTWARE (fc1) Cat6k uptime is 1 week, 5 days, 6 hours, 2 minutes Time since Cat6k switched to active is 1 week, 5 days, 6 hours, 2 minutes System returned to ROM by power-on (SP by power-on) System restarted at 04:34:53 CDT Sun Apr 9 2006 System image file is "bootdisk:s3223-ipbasek9-mz.122-18.SXF4.bin" This product contains cryptographic features and is subject to United States and local country laws governing import, export, transfer and use. Delivery of Cisco cryptographic products does not imply third-party authority to import, export, distribute or use encryption. Importers, exporters, distributors and users are responsible for compliance with U.S. and local country laws. By using this product you agree to comply with applicable laws and regulations. If you are unable to comply with U.S. and local laws, return this product immediately. A summary of U.S. laws governing Cisco cryptographic products may be found at: http://www.cisco.com/wwl/export/crypto/tool/stqrg.html If you require further assistance please contact us by sending email to export@cisco.com. cisco WS-C6509-E (R7000) processor (revision 1.2) with 227328K/34816K bytes of memory. Processor board ID SMG0928N7GK R7000 CPU at 300Mhz, Implementation 0x27, Rev 3.3, 256KB L2, 1024KB L3 Cache Last reset from power-on SuperLAT software (copyright 1990 by Meridian Technology Corp). X.25 software, Version 3.0.0. Bridging software. TN3270 Emulation software. 18 Virtual Ethernet/IEEE 802.3 interfaces 100 FastEthernet/IEEE 802.3 interfaces 14 Gigabit Ethernet/IEEE 802.3 interfaces 1915K bytes of non-volatile configuration memory.
太字の出力を調べると、MSFC2A に 227328K/34816K バイトのメモリが実装されていることがわかります。これら 2 つの数字を加算すると、メモリは合計で 256 MB になります。
スーパーバイザ エンジン モジュール上のメモリ量を判別するには、remote command switch show version コマンドまたは remote command show version コマンドのどちらかを発行します。スーパーバイザ エンジン モジュールで稼働するソフトウェア バージョンにより、2 つのコマンドのうちどちらか 1 つだけが機能します。しかし、両方のコマンドで提供される出力は同じです。
Cat6k#remote command switch show version IOS (tm) s3223_rp Software (s3223_rp-IPBASEK9-M), Version 12.2(18)SXF4, RELEASE SOFTWARE (fc1) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2006 by cisco Systems, Inc. Compiled Thu 23-Mar-06 18:14 by tinhuang Image text-base: 0x40101040, data-base: 0x42D20000 ROM: System Bootstrap, Version 12.2(17r)SX3, RELEASE SOFTWARE (fc1) BOOTLDR: s3223_rp Software (s3223_rp-IPBASEK9-M), Version 12.2(18)SXF4, RELEASE SOFTWARE (fc1) Cat6k uptime is 1 week, 5 days, 6 hours, 2 minutes Time since Cat6k switched to active is 1 week, 5 days, 6 hours, 2 minutes System returned to ROM by power-on (SP by power-on) System restarted at 04:34:53 CDT Sun Apr 9 2006 System image file is "bootdisk:s3223-ipbasek9-mz.122-18.SXF4.bin" !--- Output omitted cisco WS-C6509-E (R7000) processor (revision 1.2) with 227328K/34816K bytes of memory. Processor board ID SMG0928N7GK R7000 CPU at 300Mhz, Implementation 0x27, Rev 3.3, 256KB L2, 1024KB L3 Cache Last reset from power-on SuperLAT software (copyright 1990 by Meridian Technology Corp). X.25 software, Version 3.0.0. Bridging software. TN3270 Emulation software. 18 Virtual Ethernet/IEEE 802.3 interfaces 100 FastEthernet/IEEE 802.3 interfaces 14 Gigabit Ethernet/IEEE 802.3 interfaces 1915K bytes of non-volatile configuration memory.
太字の出力を調べると、227328K/34816K バイトのメモリがあることがわかります。これら 2 つの数字を加算すると、このスーパーバイザ エンジンでは 256 MB のメモリが実装されていることになります。
シャーシからスーパーバイザエンジンモジュールを取り外しても、スーパーバイザエンジンがスーパーバイザエンジンバージョン1、スーパーバイザエンジン2、スーパーバイザエンジン720、またはスーパーバイザエンジン32のいずれで、どの部品番号が使用されているかが分かります。この情報が見えない場合は、ご使用のモジュールの前面を下記のイメージと比較して、どれを使用しているかを判別してください。
スーパーバイザ バージョン 1スーパーバイザ バージョン 2
Supervisor Engine 720
Supervisor Engine 32
Supervisor Engine 32 PISA
スーパーバイザ エンジン モジュールが判別されると、次にそれがどのような機能を持つかが判別できます。
モジュール自体を見ると、何がモジュール上にあるかによって、2 枚のドーター カードがインストールされているのが見えます。1 枚のドーター カードは右側にあり、もう 1 枚は左側にあります。
右側には常にドーター カードがインストールされています。これは転送エンジンです。
左側には、ルーティング エンジンをインストールすることが可能です。これは MSFC または MSFC2 です。
それがどちらなのかを判定する最も簡単な方法は、DRAM の位置を見ることです。DRAMがモジュールの前面に近い場合は、MSFC2が搭載されています。そうでない場合は、MSFCが搭載されています。
次の例のスーパーバイザ エンジン モジュールには、MSFC が搭載されています。
次の例のスーパーバイザ エンジン モジュールには、MSFC2 が搭載されています。
スーパーバイザ エンジンと MSFC のメモリは、モジュールに電源が入っていない場合、より判別が困難になります。正確なメモリを判別するには、モジュールをインストールする必要があります。
注:交換部品を受け取ると、障害が発生したスーパーバイザエンジンまたはMSFC2のメモリを交換部品にインストールして、以前にインストールしたメモリの量を確認できます。
Supervisor Engineバージョン1と同様に、2つのドーターカードがSupervisor Engineバージョン2に装着されている場合があります。右側のドーターカードは常にPFC2です。左側にドーターカードが装着されている場合、MSFC2が自動的に装着されます。
PFC3 のバリアントにより、エンジンのさまざまな Supervisor Engine 720 ファミリが区別されます。3 つのバリアントを次に示します。
PFC3A
PFC3B
PFC3BXL
これらのバリアントは、次のスーパーバイザ エンジンに対応しています。
WS-SUP720
WS-SUP720-3B
WS-SUP720-3BXL
Supervisor Engine 720 では、高性能の、720 Gbps のスイッチ ファブリック バックプレーンが新しいルーティングおよびフォワーディング エンジンと統合されています。Supervisor Engine 720を使用している場合は、自動的にMSFC3が搭載されます。Supervisor Engine 720には2つのギガビットイーサネットポート、1つのSmall Form Factor Pluggable(SFP)と1つの選択可能なSFPまたは10/100/1000-Mbps RJ-45があります。DISK0 のラベルが付いたスロットでは、CompactFlash カードだけがサポートされています。DISK1 のラベルが付いたスロットでは、CompactFlash カードまたは 1 GB の MicroDrive のいずれかがサポートされています。
Catalyst 6500 Supervisor Engine 32 は PFC3B で提供されるもので、Catalyst 6500 シリーズに Supervisor Engine 720 レベルの拡張サービスをアクセス レイヤに対して提供します。2 つのアップリンク オプションが利用できます。
8 ポート ギガビット イーサネット SFP ベースのアップリンク
2 ポート 10 ギガビット イーサネット XENPAK ベースのアップリンク
これらのモジュラ アップリンクに加えて、各 Supervisor Engine 32 には、ネットワーク管理を容易にするための 10/100/1000 Mbps RJ-45 が 1 ポート備わっています。Supervisor Engine 32 には、Universal Serial Bus(USB)2.0 ポートも 2 つ備わっています。
ホスト ポート
デバイス ポート
これらのポートにより、ネットワーク管理のためのラップトップからの高速、安全な、直接アクセスが可能になり、USB メモリ デバイスを使用することでソフトウェアのダウンロードが簡素化されます。Supervisor Engine 32には、DISK 0というラベルの付いたPCカードスロットが1つあります。このポートは、コンパクトフラッシュカードとIBM MicroDriveカードをサポートしています。
Supervisor Engine 32 にはレイヤ 3 のコントロール プレーン機能を実行する MSFC2A が搭載されています。これには、アドレス解決とルーティング プロトコルが含まれています。MSFC2 と比較して、MSFC2A はより多くのメモリ(1 GB)をサポートします。
注:レイヤ3のサポートは、レイヤ3ライセンスでのみ実現されます。
Supervisor Engine 32 PISA には、PFC3B および PISA のドーター カードが付属しています。PFC3B は、ハードウェア ベースのレイヤ 2 から 4 のパケット転送、およびパケット分類、トラフィック管理、ポリシー適用を行います。また PISA は、アドレス解決およびルーティング プロトコルなどのレイヤ 3 のコントロール プレーン機能を実行します。また、NBAR および FPM などのディープ パケット インスペクション サービスのハードウェア アクセラレーションを実行します。2 つのアップリンク オプションが利用できます。
8 ポートのギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(SFP)ベースのアップリンク
2 ポートの 10 ギガビット イーサネット XENPAK ベースのアップリンク
注: これらのモジュラ アップリンクに加えて、各 Supervisor Engine 32 PISA には、ネットワーク管理を容易にするための 10/100/1000 Mbps RJ-45 が 1 ポート備わっています。Supervisor Engine 32 PISA のすべてのポートを同時にアクティブにすることができます。
スーパーバイザ エンジン モジュールと機能を判別したら、Catalyst スイッチに対応する部品番号を判別できます。
注:MSFCのメモリは部品番号に依存しないため、別にリストされています。
Supervisor Engine バージョン 1:
WS-X6K-SUP1-2GE = Supervisor Engine バージョン 1、L2 フィーチャ カード
WS-X6K-SUP1A-2GE = Supervisor Engine バージョン 1、L2 フィーチャ カード 2
WS-X6K-SUP1A-PFC = Supervisor Engine バージョン 1、PFC
WS-X6K-SUP1A-MSFC = Supervisor Engine バージョン 1、PFC、MSFC
WS-X6K-S1A-MSFC2 = Supervisor Engine バージョン 1、PFC、MSFC2
Supervisor Engine バージョン 2:
WS-X6K-S2-PFC2 = Supervisor Engine バージョン 2、PFC2
WS-X6K-S2-MSFC2 = Supervisor Engine バージョン 2、PFC2、MSFC2
WS-X6K-S2U-MSFC2 = スーパーバイザ エンジン上に 256 MB の DRAM を備えた Supervisor Engine バージョン 2、PFC2、MSFC2
Supervisor Engine 720:
WS-SUP720 = Supervisor Engine 720、PFC3A、MSFC3
WS-SUP720-3B = Supervisor Engine 720、PFC3B、MSFC3
WS-SUP720-3BXL = Supervisor Engine 720、PFC3BXL、MSFC3
Supervisor Engine 32:
WS-SUP32-GE-3B = Supervisor Engine 32、PFC3B、MSFC2A
WS-SUP32-10GE-3B = Supervisor Engine 32、PFC3B、MSFC2A
Supervisor Engine 32 PISA
WS-S32-GE-PISA = プログラマブル インテリジェント サービス アクセラレータ(PISA)、PFC3B、MSFC2A を搭載した Supervisor Engine 32
WS-S32-10GE-PISA = プログラマブル インテリジェント サービスのアクセラレータ(PISA)、PFC3B、MSFC2A を搭載した Supervisor Engine 32
MSFC ドーター カードのメモリには、次の部品番号があります。
MEM-MSFC-128MB = MSFC 用の 128 MB の DRAM(オプション)
MEM-MSFC2-128MB = MSFC2 用の 128 MB の DRAM(オプション)
MEM-MSFC2-256MB = MSFC2 用の 256 MB の DRAM(オプション)
MEM-MSFC2-512MB = MSFC2 用の 512 MB の DRAM(オプション)
MEM-MSFC3-1GB = MSFC3 または MSFC2A 用の 1 GB の DRAM(オプション)
注:特定の状況では、このドキュメントに示すコマンドを発行してもMSFCは表示されません。スーパーバイザ エンジン モジュールにルーティング エンジンがあるにもかかわらず、コマンドを実行したときに出力に MSFC が表示されない場合は、MSFC を回復させる必要があります。回復方法については、ドキュメント『スーパーバイザ エンジンの show module コマンドに表示されない MSFC の回復方法』を参照してください。