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このドキュメントでは、Cisco IOS(R) システム ソフトウェアが稼働している Catalyst 6500/6000 シリーズ スイッチで発生する一般的な syslog メッセージとエラー メッセージについて、簡単に説明しています。このドキュメントに記載されていないエラーメッセージが表示された場合は、Cisco CLI Analyzer (登録ユーザ専用)を使用してください。このツールを使用すると、Cisco IOS ソフトウェアや Catalyst OS(CatOS)ソフトウェアによって生成されたエラー メッセージの意味を調べることができます。
注:このドキュメントで説明するsyslogメッセージおよびエラーメッセージの形式は、若干異なる場合があります。この違いは、スイッチのスーパーバイザ エンジンで稼働しているソフトウェア リリースの違いによって生じるものです。
注:Catalyst 6500/6000では、次の最小ロギング設定が推奨されます。
スイッチで日付と時刻を設定するか、Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)を使用して NTP サーバから日付と時刻を取得するようにスイッチを設定します。
ロギングまたはロギングのタイム スタンプが有効であることを確認します。デフォルトでは両方とも有効になっています。
可能であれば、syslog サーバにログを記録するようにスイッチを設定します。
このドキュメントに関する固有の要件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
表記法の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
C6KPWR-SP-4-UNSUPPORTED:スロット[num]でサポートされていないモジュール、電源が許可されていない:[chars]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Oct 14 16:50:13: %C6KPWR-SP-4-UNSUPPORTED: unsupported module in slot 2, power not allowed: Unknown Card Type Oct 14 16:50:20: %C6KPWR-SP-4-UNSUPPORTED: unsupported module in slot 2, power not allowed: Unknown Card Type
このメッセージは、あるスロットに装着されているモジュールがサポート対象でないことを示しています。[num] はスロット番号、[chars] はエラーの詳細です。
スーパーバイザ エンジンのソフトウェアを、そのハードウェア モジュールをサポートするバージョンにアップグレードします。関連リリースについては、『Catalyst 6500 シリーズ スイッチ リリース ノート』の「サポート対象ハードウェア」セクションを参照してください。メッセージで説明されている問題を解決するには、次のいずれかの操作を行います。
スイッチ ファブリック モジュールを取り付ける、または交換する。
サポートされていないモジュールを他のスロットに移動させる。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%DUAL-3-INTERNAL: IP-EIGRP 1: Internal Error
このエラー メッセージは、Cisco IOS ソフトウェアに不具合があることを示しています。この不具合は次のリリースで修正されています。
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(0.4)
Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.1(6.1)
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(0.5)T
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(6.5)E
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(6.5)EC
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(6)E02
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(0.18)S
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(2)B
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(15)ZN
Cisco IOS ソフトウェアを、これらのリリースか最新のリリースにアップグレードしてください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%EARL_L3_ASIC-SP-4-INTR_THROTTLE: Throttling "IP_TOO_SHRT"
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Jul 25 12:00:40.228 AEST: %EARL_L3_ASIC-SP-4-INTR_THROTTLE: Throttling "IP_TOO_SHRT"Intr. Exceeded permitted 1000/100 intrs/msec
このメッセージは、スイッチのフォワーディング エンジンで、許可されている IP パケットの最小長よりも短い IP パケットが受信されたことを意味しています。スイッチではこのパケットを廃棄します。以前のバージョンでは、このようなパケットは何のメッセージもなく廃棄され、フォワーディング エンジンの統計値としてカウントされていました。新しいバージョンでは、このエラー メッセージは 30 分ごとに 1 回、syslog に記録されます。スイッチのフォワーディング エンジンでこのような種類の IP パケットが受信される原因としては、次の可能性があります。
不正なネットワーク インターフェイス カード(NIC)ドライバ
NIC ドライバの不具合
不正なアプリケーション
スイッチでは、単にこのような「不正」なパケットを受信したことを報告し、これらを廃棄しようとするだけです。
この問題の原因はスイッチの外部にあります。残念なことに、フォワーディング エンジンでは、不正なパケットを送信しているデバイスの発信元 IP の記録は保存されません。このようなデバイスを検出する唯一の方法は、スニファを使用して送信元アドレスを突き止め、そのデバイスを交換することです。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
EARL_L3_ASIC-SP-3-INTR_WARN: EARL L3 ASIC: Non-fatal interrupt [chars]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Apr 20 17:53:38: %EARL_L3_ASIC-SP-3-INTR_WARN: EARL L3 ASIC: Non-fatal interrupt Packet Parser block interrupt Apr 20 19:13:05: %EARL_L3_ASIC-SP-3-INTR_WARN: EARL L3 ASIC: Non-fatal interrupt Packet Parser block interrupt
エラー メッセージ「%EARL_L3_ASIC-SP-3-INTR_WARN」は、Enhanced Address Recognition Logic(EARL)レイヤ 3(L3)の特定用途向け集積回路(ASIC)で、重大ではないが予期しない状況が検出されたことを意味します。これは、不正なパケット、おそらくレイヤ 3 の IP チェックサム エラーがあるパケットが受信され、廃棄されたことを示しています。この問題の原因は、不正なパケットを送信しているネットワーク上のデバイスです。不正なパケットを送信する原因として特に考えられるのは、次の項目です。
不正な NIC
不正な NIC ドライバ
不正なアプリケーション
以前の Cisco IOS ソフトウェア リリースでは、これらのパケットは通常はログに記録されずに廃棄されます。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2SX 以降では、この問題についてのエラー メッセージのログを記録する機能があります。
このメッセージは情報としての意味しかありません。回避策としては、次の 2 つの方法のいずれかを実行してください。
ネットワーク スニファを使用して、エラー パケットの送信元を調べます。次に、送信元のデバイスまたはアプリケーションの問題を解決します。
スイッチのハードウェアにおいて、次の項目に対するレイヤ 3 エラー チェックをディセーブルにします。
パケット チェックサム エラー
パケット長エラー
送信元の IP アドレスと宛先の IP アドレスが同一のパケット
これらのエラー チェックを停止するには、次の例のように no mls verify コマンドを使用してください。
Switch(config)#no mls verify ip checksum !--- This configures the switch to discontinue checks for packet
!--- checksum errors.
Switch(config)#no mls verify ip length {consistent | minimum} !--- This configures the switch to discontinue checks for packet
!--- length errors.
Switch(config)#no mls verify ip same-address !--- This configures the switch to discontinue checks for packets that have the
!--- same source and destination IP addresses.
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
EARL_NETFLOW-4-TCAM_THRLD: Netflow TCAM threshold exceeded, TCAM Utilization [[dec]%]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Aug 24 12:30:53: %EARL_NETFLOW-SP-4-TCAM_THRLD: Netflow TCAM threshold exceeded, TCAM Utilization [97%] Aug 24 12:31:53: %EARL_NETFLOW-SP-4-TCAM_THRLD: Netflow TCAM threshold exceeded, TCAM Utilization [97%]
注:この特定のエラーメッセージをフィルタリングする場合は、同じ重大度レベルのすべてのエラーメッセージがフィルタリングされることに注意してください。特定のログ メッセージは、同じ重大度レベルの下にある他のログに影響を与えずにフィルタ処理することはできません。
このメッセージは、NetFlow の ternary content addressable memory(TCAM)がいっぱいに近いことを示しています。アグレッシブ エージングが一時的にイネーブルになります。NetFlow マスクを FULL モードに変更すると、非常に多数のエントリによって NetFlow の TCAM がオーバーフローする場合があります。この情報をチェックするには、show mls netflow ip count コマンドを発行します。
Supervisor Engine 720 では、NetFlow テーブルの使用率が 30 秒ごとにチェックされます。テーブル サイズが約 90 % に達すると、スーパーバイザ エンジンはアグレッシブ エージングを有効にします。テーブルがほぼいっぱいになると、作成できない新規アクティブ フローがあるというのが、アグレッシブ エージングの考え方です。これにより、より多くのアクティブ フローのためのスペースを確保するために、アクティブ度の低いフロー(あるいは非アクティブなフロー)を積極的にエージアウトさせるということは意味があります。
PFC3a と PFC3b では、各ポリシー フィーチャ カード(PFC)NetFlow テーブル(IPv4)の容量は 128,000 フローです。PFC3bXL の場合、この容量は 256,000 フローです。
この問題の発生を防ぐには、FULL NetFlow モードをディセーブルにします。no mls flow ip コマンドを発行します。
注:パケット転送用のTCAMとNetFlowアカウンティング用のTCAMは別であるため、no mls flow ipコマンドは通常、パケット転送に影響を与えません。
この問題から回復するには、MLS ファスト エージングをイネーブルにします。MLS ファスト エージング タイムをイネーブルにする際に、最初は値を 128 秒に設定します。MLS キャッシュのサイズが引き続き 32K エントリを超える場合は、キャッシュ サイズが 32K を下回るようになるまで設定を下げます。それでもキャッシュが引き続き 32K エントリを超える場合は、通常の MLS エージング時間の設定を下げます。8 秒の倍数になっていないエージングタイム値は、すべて 8 秒の倍数の最も近い値に調整されます。
Switch#configure terminal Switch(config)#mls aging fast threshold 64 time 30
他の回避策は、service intrenal がイネーブルになっている場合はディセーブルにして、full flow が不要な場合は mls flow ip interface-full を削除します。
Switch(config)#no service internal Switch(config)#mls flow ip interface-full
スイッチから次のエラー メッセージが出され、ポートが強制的にリンクダウンの状態になります。
%ETHCNTR-3-LOOP_BACK_DETECTED : Keepalive packet loop-back detected on [chars]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Oct 2 10:40:13: %ETHCNTR-3-LOOP_BACK_DETECTED: Keepalive packet loop-back detected on GigabitEthernet0/1 Oct 2 10:40:13: %PM-4-ERR_DISABLE: loopback error detected on Gi0/1, putting Gi0/1 in err-disable state
この問題は、キープアライブ パケットが、そのキープアライブを送信したポートにループバックされることが原因で発生します。キープアライブは、Catalyst スイッチで、ネットワーク上でループが発生しないようにするために送信されます。キープアライブはすべてのインターフェイスでデフォルトでイネーブルにされています。この問題は、ループを検出して遮断した、ループの発生源ではないデバイスで発生します。
no keepalive インターフェイス コマンドを発行して、キープアライブをディセーブルにします。キープアライブをディセーブルにすることで、インターフェイスが errdisable になることを防ぐことができますが、ループを排除することはできません。
注:Cisco IOSソフトウェアリリース12.2(x)SEベースのリリース以降では、デフォルトではキープアライブはファイバインターフェイスとアップリンクインターフェイスに送信されません。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
loadprog: error - on file open boot: cannot load "bootflash:c6msfc2-boot-mz.121-8a.EX"
この問題は、内部 64 バイト境界近辺のデバイスに境界非整列の書き込みを行った場合にのみ発生します。この問題は、次のいずれかの状況で発生します。
クラッシュしたダンプ ファイルを書き込んだとき
ファイルの書き込みの際に、何らかの原因によってシステムがクラッシュしたとき
CatOS から Cisco IOS ソフトウェアへの移行中にコードが破損したとき
回避策は、デバイス ドライバを修正して、境界非整列のアクセスを正しく処理できるようにします。CatOS から Cisco IOS ソフトウェアへの移行時に、コードが破損したことが原因でエラーが発生した場合は、フラッシュを消去して、有効な CatOS ソフトウェア イメージを新しくダウンロードしてください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%L3_ASIC-DFC3-4-ERR_INTRPT: Interrupt TF_INT:FI_DATA_INT occurring in EARL %Layer 3 ASIC
このエラー メッセージは、レイヤ 3(L3)フォワーディングの application-specific integrated circuit(ASIC; 特定用途向け集積回路)でエラーが発生したことを示しています。基本的には、一過性のトラフィックがこの ASIC を通過すると、スイッチにこのメッセージが表示されます。ソフトウェアは単に割り込み状態が発生したことを報告するだけです。この状態が発生するとすぐに、show earl statistics コマンドで表示されるカウンタの値が増加します。ソフトウェアがこのような状態から回復しようとするたびに、スイッチはこの syslog メッセージを生成します。通常、発生頻度が低いときには、このメッセージには情報としての意味しかありません。しかし、このエラー メッセージが頻繁に発生するときには、ハードウェアに問題がある可能性があります。
show earl statistics コマンドで出力されるカウンタの値を確認します。カウンタの値が急速に増加しているときには、ハードウェアに問題がある可能性があります。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%MLS_STAT-SP-4-IP_LEN_ERR: MAC/IP length inconsistencies
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
May 29 21:54:14 JST: %MLS_STAT-SP-4-IP_LEN_ERR: MAC/IP length inconsistencies May 29 23:10:44 JST: %MLS_STAT-SP-4-IP_LEN_ERR: MAC/IP length inconsistencies
これらのメッセージは、受信されたパケットの IP 長が、そのパケットの MAC 長と一致していないことを示しています。スーパーバイザ エンジンは、このようなパケットを廃棄します。パケットが廃棄されるため、スイッチに対する悪影響はありません。スイッチがこのメッセージを表示するのは、情報としての目的だけです。この問題の原因は、不正なパケットを送信しているネットワーク上のデバイスです。不正なパケットを送信する原因として特に考えられるのは、次の項目です。
不正な NIC
不正な NIC ドライバ
不正なアプリケーション
ネットワーク スニファを使用して、エラー パケットの送信元を調べます。次に、送信元のデバイスまたはアプリケーションの問題を解決します。
もう 1 つの回避策は、スイッチで次のチェックをしないように、スイッチの設定を変えることです。
パケット チェックサム エラー
パケット長エラー
送信元の IP アドレスと宛先の IP アドレスが同一のパケット
スイッチがこれらをチェックしないようにするには、次のコマンドを使用します。
Switch(config)#no mls verify ip checksum !--- This configures the switch to discontinue checks for packet checksum errors.
Switch(config)#no mls verify ip length !--- This configures the switch to discontinue checks for packet length errors.
Switch(config)#no mls verify ip same-address !--- This configures the switch to discontinue checks for packets that have the
!--- same source and destination IP addresses.
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%MLS_STAT-SP-4-IP_CSUM_ERR: IP checksum errors
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Jan 20 12:48:52: %MLS_STAT-SP-4-IP_CSUM_ERR: IP checksum errors Jan 20 14:49:53: %MLS_STAT-SP-4-IP_CSUM_ERR: IP checksum errors
これらのメッセージは、スイッチが、不正なチェックサム値を持つ IP パケットを受信していることを示しています。これらのパケットはスイッチによって廃棄されるため、スイッチに対する悪影響はありません。スイッチがこのメッセージを表示するのは、情報としての目的だけです。この問題の原因は、不正なパケットを送信しているネットワーク上のデバイスです。不正なパケットを送信する原因として特に考えられるのは、次の項目です。
不正な NIC
不正な NIC ドライバ
不正なアプリケーション
回避策としては、次の 2 つの方法のいずれかを実行してください。
ネットワーク スニファを使用して、エラー パケットの送信元を調べます。次に、送信元のデバイスまたはアプリケーションの問題を解決します。
スイッチのハードウェアにおいて、次の 2 つの項目に対するレイヤ 3 エラー チェックをディセーブルにします。
パケット チェックサム エラー
パケット長エラー
これらのエラー チェックを停止するには、次の例に示すように、no mls verify コマンドを使用します。
Switch(config)#no mls verify ip checksum !--- This configures the switch to discontinue checks for packet
!--- checksum errors.
Switch(config)#no mls verify ip length {consistent | minimum} !--- This configures the switch to discontinue checks for packet
!--- length errors.
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%MCAST-SP-6-ADDRESS_ALIASING_FALLBACK:
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%MCAST-SP-6-ADDRESS_ALIASING_FALLBACK: Address Aliasing detected for group 0100.5e00.0001 on vlan 632 from possible source ip 10.158.132.185 source mac 0000.bea6.82e0
このメッセージは、スイッチが、01-00-5e-00-00-xx の範囲にあるマルチキャスト MAC アドレスを宛先とする過剰なマルチキャスト トラフィックを受信していることを示しています。このマルチキャストの範囲は、次のような Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)の制御トラフィック用に予約されています。
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General query
スイッチの CPU は、通常は IGMP の制御トラフィックをすべて処理します。したがって、Cisco IOS ソフトウェアには、予約されているアドレスに宛てられた過剰な IGMP マルチキャスト トラフィックを無視するメカニズムがあります。このメカニズムによって、CPU が高い負荷を受けないようになっています。このメカニズムを使用していることを、「フォールバック モード」と呼びます。
不正なマルチキャスト トラフィックの発信元を調べます。次に、送信を停止するか、IGMP の制御データ空間を侵害しないようにストリームの特性を修正します。また、「問題」セクションのエラー メッセージも利用してください。このメッセージには、問題を発生させている可能性のあるネットワーク上の発信元が示されています。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
c6k_pwr_get_fru_present(): can't find fru_info for fru type 6, #
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Mar 10 08:30:53: SP: c6k_pwr_get_fru_present(): can't find fru_info for fru type 6, #38 Mar 10 08:30:53: SP: c6k_pwr_get_fru_present(): can't find fru_info for fru type 6, #38 Mar 10 08:30:53: SP: c6k_pwr_get_fru_present(): can't find fru_info for fru type 6, #43 Mar 10 08:30:53: SP: c6k_pwr_get_fru_present(): can't find fru_info for fru type 6, #43
このエラー メッセージが生成される原因は、Flex WAN モジュールで使用しているポート アダプタの Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)ポーリングに対して、スイッチから不正な応答が返されたことです。このエラー メッセージは本質的に表面的なものであり、スイッチのパフォーマンスに悪影響を及ぼすような問題ではありません。この問題は次のリリースで修正されています。
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11b)E4
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(12c)E1
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)E
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)EC
以降のリリース
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%MROUTE-3-TWHEEL_DELAY_ERR:
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%MROUTE-3-TWHEEL_DELAY_ERR: Exceeded maximum delay (240000 ms) requested: 7200000
このメッセージは、高いホールドタイム値をアドバタイズする Protocol Independent Multicast(PIM)の join/prune パケットがスイッチで受信されていることを示しています。このパケットは、スイッチの OS で許可されている最大遅延(4 分間)を超えるホールドタイム値をアドバタイズします。これらのパケットはマルチキャスト制御パケットであり、PIM、Distance Vector Multicast Routing Protocol(DVMRP; ディスタンスベクトル マルチキャスト ルーティング プロトコル)、およびその他のタイプがあります。
Catalyst 6500/6000 用の Cisco IOS ソフトウェアの新しいリリースでは、この最大遅延を 65,535 秒(約 17 分)に増やしています。この問題は次のリリースで修正されています。
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(12c)E
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(12)T01
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)E
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)EC
以降のリリース
プロトコルの標準によって推奨されているタイマーを使用するように、PIM パケットを生成しているサードパーティ製デバイスを設定します。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%MCAST-SP-6-GC_LIMIT_EXCEEDED
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%MCAST-SP-6-GC_LIMIT_EXCEEDED: IGMP snooping was trying to allocate more Layer 2 entries than what=allowed (13000)
このエラー メッセージが記録されるのは、スイッチの IGMP のスヌーピング機能によって、許可される最大数のレイヤ 2(L2)エントリが作成された場合です。スイッチがマルチキャスト グループ用に作成できる L2 エントリの最大数は、デフォルトで 15,488 エントリです。Cisco IOS ソフトウェアの新しいバージョンでは、ハードウェアにインストールされた L2 マルチキャスト エントリだけが上限に対してカウントされます。詳細は、Cisco Bug ID CSCdx89380(登録ユーザ専用)を参照してください。この問題は、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)E1 以降で解決されています。
この L2 の制限を手動で上げることができます。これを行うには、ip igmp l2-entry-limit コマンドを発行します。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%MISTRAL-SP-3-ERROR: Error condition detected: TM_NPP_PARITY_ERROR
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Apr 19 22:14:18.237 EDT: %MISTRAL-SP-3-ERROR: Error condition detected: TM_NPP_PARITY_ERROR Apr 19 22:14:25.050 EDT: %MISTRAL-SP-3-ERROR: Error condition detected: TM_NPP_PARITY_ERROR Apr 19 22:15:20.171 EDT: %MISTRAL-SP-3-ERROR: Error condition detected: TM_NPP_PARITY_ERROR
このエラー メッセージは、スイッチ内部の Table Manager の次ページ ポインタでパリティ エラーが発生したことを示しています。スイッチで Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8)E 以降が稼働している場合、スイッチはパリティ エラーを検出し、Mistral ASIC をリセットします。スイッチはリロードを行うことなく動作を継続できます。メモリのパリティ エラーの原因としては、ランダムに発生する静電気放電や、その他の外的要因が考えられます。このエラー メッセージが表示されたのが 1 回だけ、またはまれにしか表示されない場合は、スイッチの syslog を監視して、エラー メッセージが単発の事象であることを確認してください。これらのエラー メッセージが再発するようであれば、Cisco テクニカル サポートでサービス リクエストを作成してください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%MLS_STAT-4-IP_TOO_SHRT: Too short IP packets received
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
*Apr 1 10:30:35 EST: %MLS_STAT-SP-4-IP_TOO_SHRT: Too short IP packets received
このメッセージは、スイッチのフォワーディング エンジンで、許可されている IP パケットの最小長よりも短い IP パケットが受信されたことを意味しています。スイッチではこのパケットを廃棄します。以前のバージョンでは、このようなパケットは何のメッセージもなく廃棄され、フォワーディング エンジンの統計値としてカウントされていました。この処理が該当するのは、7.x またはそれ以前のソフトウェア リリースと、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13E) またはそれ以前のリリースです。7.x より後のソフトウェア リリース、または Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13E) より後のリリースでは、このメッセージは 30 分ごとに syslog に記録されます。
スイッチ側には何の影響もありません。スイッチ側ではこの不正なパケットを廃棄します。これはつまり、受信デバイスによって廃棄されていることになります。懸念事項は、不正なパケットを送信しているデバイスがあるということです。考えられる原因には、次のものがあります。
不正な NIC ドライバ
NIC ドライバの不具合
不正なアプリケーション
ハードウェアの制限により、スーパーバイザ エンジンでは、不正なパケットを送信しているデバイスの発信元 IP、MAC アドレス、ポートの記録は保存されません。このようなデバイスを検出し、発信元アドレスを突きとめるには、パケット スニファリング アプリケーションを使用する必要があります。
「問題」セクションで示したメッセージは、スイッチから警告および情報を提供するものに過ぎません。送信元ポート、MAC アドレス、IP アドレスなどの情報はメッセージには含まれません。
この場合は、ネットワーク内でパケット スニファリング アプリケーションを使用します。いくつかのインターフェイスをシャットダウンしたり、ネットワークからデバイスを切り離したりして、誤動作しているデバイスを特定できるかどうかを判断してください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
Processor [number] of module in slot [number] cannot service session requests
このエラーは、次の状況でセッションの確立を試みようとして、session slot number processor number コマンドを発行したときに発生します。
スイッチへのログイン中に、セッションがすでに確立されているモジュールに対して、再度セッションを確立しようとしたとき。
スロットに装着されている使用不可能なモジュールに対してセッションを確立しようとしたとき。
モジュールに装着されている使用不可能なプロセッサに対してセッションを確立しようとしたとき。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%PM_SCP-1-LCP_FW_ERR: System resetting module [dec] to recover from error: [chars]
次の例は、この問題が発生した際に表示されるコンソール出力を示しています。
%PM_SCP-SP-1-LCP_FW_ERR:エラーから回復するためにモジュール13をリセットしています:ラインカードがシステム例外を受信しました
または
%PM_SCP-SP-1-LCP_FW_ERR:エラーから回復するためにモジュール4をリセットしています:Coil Pb Rx Parity Error - Port #14
このメッセージは、特定のモジュールのファームウェアによってエラーが検出されたことを示します。システムは自動的にモジュールをリセットして、エラー状態から回復します。[dec] はモジュール番号、[chars] はエラーの内容です。
モジュールを取り付け直すか、別のスロットに取り付けて、モジュールに対するブートアップ診断テストを通過できるようにします。Catalyst 6500 シリーズ スイッチに対するオンライン診断についての詳細は、『オンライン診断の設定』を参照してください。モジュールが診断テストを通過したら、このエラー メッセージが再度発生するかどうか監視してください。これらのエラー メッセージが再発するか、診断テストで問題が検出される場合は、さらにトラブルシューティングを進めるために、Cisco テクニカル サポートでサービス リクエストを作成してください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%PM_SCP-2-LCP_FW_ERR_INFORM:モジュール[dec]で次のエラーが発生しています: [chars]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%PM_SCP-SP-2-LCP_FW_ERR_INFORM:モジュール4で次のエラーが発生しています:バスAsic #0 transient Pb error
このモジュールはエラー状態をレポートします。ここで、[dec] はモジュール番号、[chars] はエラーを示します。この状態は通常、不適切に装着されたラインカードまたはハードウェア障害によって発生します。エラー メッセージがすべてのラインカードで表示された場合、原因は不適切に装着されたモジュールです。
ラインカードまたはモジュールを再装着して、リセットします。次に、show diagnostic result module module_# コマンドを発行します。
モジュールをリセットした後もエラー メッセージが引き続き表示される場合は、さらにトラブルシューティングを進めるために、Cisco テクニカル サポートでサービス リクエストを作成してください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%PM_SCP-SP-2-LCP_FW_ERR_INFORM:モジュール4で次のエラーが発生しています:ポート#36の一時的なTX Pbエラー
このエラー メッセージは、ポート 36 のデータパスにあるモジュール番号 4 の一時的なエラーを示します。ほとんどの場合、1 回限りの一時的な問題です。
ポート Gi4/36 を閉じたり、開いたりして、問題が再発するかどうかを監視します。
エラーが再発生する場合、診断を設定して、diagnostic bootup level complete コマンドを実行します。次に、ラインカードを物理的に再装着します。
モジュールを再装着した後もエラー メッセージが引き続き表示される場合は、次のコマンド出力を使用して、さらにトラブルシューティングを進めるために、Cisco テクニカル サポートでサービス リクエストを作成してください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%PM_SCP-SP-4-UNK_OPCODE: Received unknown unsolicited message from module [dec], opcode [hex]
次の例は、この問題が発生した際に表示されるコンソール出力を示しています。
Dec 10 12:44:18.117: %PM_SCP-SP-4-UNK_OPCODE: Received unknown unsolicited message from module 2, opcode 0x330
または
Dec 10 12:44:25.210: %PM_SCP-SP-4-UNK_OPCODE: Received unknown unsolicited message from module 2, opcode 0x114
このエラー メッセージは、ラインカードからコントロール メッセージが送られたものの、このスイッチの Cisco IOS ソフトウェア リリースではその機能がサポートされていないために、スーパーバイザ エンジンで認識されないことを示します。
ラインカードでは、ソフトウェアでその機能をサポートしているとなっているアクティブなスーパーバイザ エンジンにコントロール メッセージを送ります。しかし、ソフトウェアでそのラインカードの機能がサポートされていないと、これらのコントロール メッセージは認識されず、このエラー メッセージが表示されます。このメッセージは無害なもので、スーパーバイザ エンジンやラインカードの機能への影響はありません。
スーパーバイザ エンジンのソフトウェアを、最大限の機能をサポートしている最新バージョンにアップグレードします。このエラー メッセージは実働環境やトラフィックに悪影響を与えるものではないため、無視しても構いません。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%PM_SCP-SP-3-TRANSCEIVER_BAD_EEPROM: LANポート5/2のトランシーバの整合性チェックに失敗しました:キーが正しくありません
このエラー メッセージは、サポートされていないシスコ以外の SFP GBIC の使用が原因で表示されます。
Cisco SFP GBIC は、シスコの着脱可能な部品を識別するために Cisco IOS/CAT OS をイネーブルにする独自の暗号化コード(品質 ID)を備えています。標準 GBIC には装備されていないため、これらが動作する場合があります。詳細については、『%PM_SCP-SP-3-TRANSCEIVER_BAD_EEPROM』を参照してください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%PM_SCP-SP-3-LCP_FW_ABLC:モジュール3からのレイトコリジョンメッセージ、ポート:035
レイトコリジョン:レイトコリジョンは、2つのデバイスが送信を同時に行い、どちらの側もコリジョンを検出しない場合に発生します。これが発生する理由は、信号をネットワークの一方の端から別の端へ伝播する時間が、パケット全体がネットワーク上にある時間よりも長いためです。レイト コリジョンを引き起こす 2 台のデバイスでは、相手が送信していることはパケット全体がネットワークに入るまで認識されません。最初の 64 バイトのスロット時間が経過するまで、トランスミッタでレイト コリジョンは検出されません。レイト コリジョンが検出されるのは、64 バイトを超える長さのパケットが転送される場合のみです。
考えられる原因:レイトコリジョンの原因は、ネットワーク内でデュプレックスのミスマッチ、不適切なケーブル接続、またはハブの数が規格を超えていることです。NIC の不良によってレイト コリジョンが起きる場合もあります。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%PM-3-INVALID_BRIDGE_PORT: Bridge Port number is out of range
この問題は表面的なものであり、mib dot1dTpFdbEntry の SNMP ポーリングが原因です。
このデバイスでポーリングされる OID をブロックできます。この不具合は Cisco IOS リリース 12.2(33) SRD04 以降で解決されています。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%QM-4-TCAM_ENTRY: Hardware TCAM entry capacity exceeded
TCAM は、ACL と QoS エンジンによる高速テーブル検索用に設計された専用メモリです。このメッセージでは、TCAM リソースが使い尽くされて、パケットのスイッチングがソフトウェアで行われたことが表示されています。つまり、各インターフェイスには TCAM に独自の ID があり、そのため、TCAM リソースがさらに必要であることになります。mls qos marking statistics コマンドが存在することか、すべての設定済み ACL を処理する容量がハードウェア TCAM にはないというのが、この問題が発生する原因として最も可能性があります。
デフォルトではイネーブルになっている mls qos marking statistics コマンドをディセーブルにします。
TCAM リソースの競合状態を緩和するために、複数のインターフェイスで同一の ACL を共用します。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%slot_earl_icc_shim_addr: Slot [num] is neither SuperCard nor Supervisor - Invalid Slot
このメッセージは、SNMP Manager から、TCAM 情報を持たないラインカードの TCAM データに対してポーリングを行ったときに発生します。このメッセージは、Cisco IOS ソフトウェアが稼働している Catalyst 6500 スイッチに装着されているラインカードに対してだけ発生します。SNMP ポーリングの際にラインカードに TCAM 情報があれば、データは network management system(NMS; ネットワーク管理システム)に渡され、処理されます。詳細は、Cisco Bug ID CSCec39383(登録ユーザ専用)を参照してください。この問題は、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18) で解決されています。
回避策としては、NMS からの TCAM データのクエリーをブロックする方法があります。TCAM の使用量データを提供する MIB オブジェクトは cseTcamUsageTable です。トレースバックを回避するには、ルータ上で次の手順を実行してください。
snmp-server view tcamBlock cseTcamUsageTable excluded コマンドを発行します。
snmp-server view tcamBlock iso included コマンドを発行します。
snmp-server community public view tcamBlock ro コマンドを発行します。
snmp-server community private view tcamBlock rw コマンドを発行します。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%SYSTEM_CONTROLLER-SP-3-ERROR: Error condition detected: TM_NPP_PARITY_ERROR
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
Feb 23 21:55:00: %SYSTEM_CONTROLLER-SP-3-ERROR: Error condition detected: TM_NPP_PARITY_ERROR Feb 23 22:51:32: %SYSTEM_CONTROLLER-SP-3-ERROR: Error condition detected: TM_NPP_PARITY_ERROR Feb 23 23:59:01: %SYSTEM_CONTROLLER-SP-3-ERROR: Error condition detected: TM_NPP_PARITY_ERROR
MSFC 上の Mistral ASIC で発生する最も一般的なエラーには、TM_DATA_PARITY_ERROR、SYSDRAM_PARITY_ERROR、SYSAD_PARITY_ERROR、および TM_NPP_PARITY_ERROR があります。これらのパリティ エラーの原因として考えられる原因は、ランダムに発生する静電気放電や他の外的要因です。このエラー メッセージには、パリティ エラーが発生したことが示されています。プロセッサメモリパリティエラー(PMPE)は、シングルイベントアップセット(SEU)と繰り返しエラーの2種類に分類されます。
たとえば 0 が勝手に 1 に変わるような外部イベントによりデータ ワード内のビットが不意に変わる際に、これらのシングル ビット エラーが発生します。SEU は、ベンダーやテクノロジーにかかわらず普遍的に発生する現象です。SEU はめったに発生するものではありませんが、PC を含むすべてのコンピュータとネットワーク システムで発生する可能性があります。SEU はソフト エラーとも呼ばれ、ノイズが原因で、データで一時的に不規則なエラーが発生します。これはコンポーネント障害とは無関係で、最も多い原因は宇宙線放射です。
障害のあるコンポーネントが原因で繰り返し発生するエラー(よく、ハード エラーと呼ばれます)。ハード エラーは障害のあるコンポーネントや基板レベルの問題により発生します。これには、同じエラーを何度も発生させるような、不適切に製造されたプリント基板があります。
このエラー メッセージが表示されたのが 1 回だけ、またはまれにしか表示されない場合は、スイッチの syslog を監視して、エラー メッセージが単発の事象であることを確認してください。これらのメッセージが再発する場合は、そのスーパーバイザ エンジン ブレードを取り付け直してください。これでエラーの発生がなくなれば、ハード パリティ エラーであったことになります。これらのエラー メッセージの再発が続くようであれば、Technical Assistance Center でサービス リクエストをオープンしてください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%SYSTEM_CONTROLLER-SW2_SPSTBY-3-ERROR:エラー状態が検出されました: TM_NPP_PARITY_ERROR
このエラー メッセージは、パリティ エラーが発生し、考えられる原因がランダムに発生する静電気放電や他の外的要因であることを示します。これにより、一時的な背面パネルの接続などのメモリ パリティ エラーが発生したり、または電源の問題が原因で発生したり、ラインカードがモジュールのシリアル PROM(SPROM)の内容にアクセスできず、ラインカードの ID を特定できない場合があります。
すべてのコンピュータとネットワーク システムは、パリティ エラーとして表現される場合がある、まれに発生するシングル イベント アップセット(SEU)の影響を受けやすくなっています。たとえば 0 が勝手に 1 に変わるような外部イベントによりデータ ワード内のビットが不意に変わる際に、これらのシングル ビット エラーが発生します。SEU は、ベンダーやテクノロジーにかかわらず普遍的に発生する現象です。SEU はめったに発生するものではありませんが、PC を含むすべてのコンピュータとネットワーク システムで発生する可能性があります。SEU はソフト エラーとも呼ばれ、ノイズが原因で、データで一時的に不規則なエラーが発生し、コンポーネント障害とは無関係です。
障害のあるコンポーネントが原因で繰り返し発生するエラーです(通常ハード エラーと呼ばれます)。ハード エラーは障害のあるコンポーネントや基板レベルの問題により発生します。これには、同じエラーを何度も発生させるような、不適切に製造されたプリント基板があります。
これらのメッセージが再発する場合は、メンテナンス ウィンドウ中にスーパーバイザ エンジン ブレードを再装着してください。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
SP: Linecard endpoint of Channel 14 lost Sync. to Lower fabric and trying to recover now!
このエラー メッセージでは、通常、ラインカードの取り付けが不適切であることが指摘されています。ほとんどの場合、ラインカードを物理的に取り付け直せば、問題が解決します。モジュールに問題がある場合もあります。
このエラー メッセージを発生させているモジュールを判別するために、show fabric fpoe map コマンドを発行します。
Switch#configure terminal Switch(config)#service internal Switch(config)#end Switch#show fabric fpoe map Switch#configure terminal Switch(config)#no service internal Switch(config)#end
次の例は、show fabric fpoe map コマンドによる出力結果です。この出力より、このエラー メッセージが引き起こしているのはスロット 12 のモジュールであることがわかります。
switch#show fabric fpoe map slot channel fpoe 12 0 14 << There are also related errors in "show fabric channel-counters" : slot channel rxErrors txErrors txDrops lbusDrops 1 0 1 0 0 0 2 0 16 0 0 0 3 0 16 0 0 0
このエラー メッセージを引き起こしているモジュールを取り付け直します。
Cisco Catalyst 6000/6500 スイッチのブート中に、類似のエラー メッセージが表示される場合があります。
%SYSTEM-1-INITFAIL: Network boot is not supported. Invalid device specified Booting from default device Initializing ATA monitor library... monlib.open(): Open Error = -13 loadprog: error - on file open boot: cannot load "bootdisk:s72033-ipservicesk9-mz.122-18.SXF7.bin"
このエラーが発生するのは、ほとんど、有効なフラッシュ デバイスからスイッチをブートするのにブート変数が不適切に設定されている場合です。
説明で、メッセージの最後の行に注意してください。
boot: cannot load "bootdisk:s72033-ipservicesk9-mz.122-18.SXF7.bin"
言及されているフラッシュ デバイスの名前は bootdisk であり、IOS ファイル名の最初の部分の s72033 は IOS がスーパーバイザ モジュール 720 用であることを示します。スーパーバイザ 720 モジュールは、bootdisk という名前のフラッシュ デバイスを搭載せず、またはサポートしていません。Supervisor 720 モジュールにはこの名前のローカル フラッシュがないので、スイッチでは、ネットワークからブートするものと見なされ、このエラー メッセージが表示されます。
正しいフラッシュ デバイス名と有効なソフトウェア ファイル名でブート変数を設定します。
スーパーバイザ モジュールでサポートされているのは、次のフラッシュ デバイスです。
Supervisor Engine 1 および Supervisor Engine 2
フラッシュ デバイス名 | 説明 |
---|---|
bootflash: | オンボードのフラッシュ メモリ |
スロット 0: | リニア フラッシュ PC カード(PCMCIA スロット) |
disk0: | ATA フラッシュ PC カード(PCMCIA スロット) |
Supervisor Engine 720
フラッシュ デバイス名 | 説明 |
---|---|
bootflash: | オンボードのフラッシュ メモリ |
disk0: | CF Type II カードのみ(disk 0 スロット) |
disk1: | CF Type II カードのみ(disk 1 スロット) |
Supervisor Engine 32
フラッシュ デバイス名 | 説明 |
---|---|
bootdisk: | オンボードのフラッシュ メモリ |
disk0: | CF Type II カードのみ(disk 0 スロット) |
これで問題が解決しない場合は、『Cisco IOS システム ソフトウェアが動作している Catalyst 6500 または 6000 での、ブート ローダー イメージの破損や欠落あるいは ROMmon モードからの回復』を参照してください。
スイッチで次のエラー メッセージが表示されます。
CPU_MONITOR-3-TIMED_OUT: CPU monitor messages have failed, resetting system CPU_MONITOR-6-NOT_HEARD: CPU monitor messages have not been heard for [dec] seconds
これらのメッセージは、相当の時間、CPU モニタ メッセージが受信されなかったことを示しています。ほとんどの場合、タイムアウトが発生し、システムがリセットされます。[dec] は秒数です。
この問題には、次の原因が考えられます。
不適切に取り付けられたラインカードやモジュール
不正な ASIC やバックプレーン
ソフトウェアの不具合
パリティ エラー
イーサネット帯域外チャネル(EOBC)での高トラフィック
EOBC チャネルは、他の多くの機能を処理する半二重チャネルで、Simple Network Management Protocol(SNMP)トラフィックやスイッチを宛先とするパケットがこれに含まれます。SNMP トラフィックの集中により EOBC チャネルがメッセージでいっぱいになると、チャネルでコリジョンが発生する可能性があります。これが発生すると、EOBC では IPC メッセージの搬送ができなくなる可能性があります。これにより、スイッチでエラー メッセージが表示されます。
ラインカードやモジュールを取り付け直します。メンテナンス時間帯がスケジュールできる場合は、スイッチをリセットして一時的な問題をすべてクリアします。
Cisco IOS システム ソフトウェアが稼働する Catalyst 6500 シリーズ スイッチで、「%Invalid IDPROM image for linecard」エラー メッセージを受け取りました。
エラー メッセージには、次のようなものがあります。
% Invalid IDPROM image for daughterboard 1 in slot 4 (error = 4) % Invalid IDPROM image for linecard in slot 5 (error = 4) % Invalid IDPROM image for daughterboard 1 in slot 5 (error = 4)
このエラーは、スーパーバイザからコントロール バスに不正な信号が生成されたため、インストールされているラインカードが正しくブートされなかったことを示しています。シナリオによっては、不適切な取り付けが原因でもスーパーバイザやラインカードが Cat6500 シャーシで認識されない場合があります。詳細は、Cisco Bug ID CSCdz65855(登録ユーザ専用)を参照してください。
冗長スーパーバイザ構成が利用可能な場合は、強制スイッチオーバーを実行して、元のアクティブ側スーパーバイザを取り付け直します。
単一スーパーバイザ構成の場合は、ダウンタイムをスケジュールして、下記のステップを実行します。
スーパーバイザ モジュールを別のスロットに移します。
すべてのラインカードを取り付け直して、適切に取り付けられていることを確認します。
モジュールの活性挿抜(ホットスワップ)についての詳細は、『Cisco Catalyst でのモジュールの活性挿抜(OIR)』を参照してください。
スイッチで次のエラー メッセージが表示されます。
%CPU_MONITOR-SP-6-NOT_HEARD: CPU_MONITOR messages have not been heard for 61 seconds [2/0] %CPU_MONITOR-SP-6-NOT_HEARD: CPU_MONITOR messages have not been heard for 151 seconds [2/0] %CPU_MONITOR-SP-3-TIMED_OUT: CPU_MONITOR messages have failed, resetting module [2/0] %OIR-SP-3-PWRCYCLE: Card in module 1, is being power cycled off (Module not responding to
Keep Alive polling) %OIR-SP-3-PWRCYCLE: Card in module 2, is being power-cycled off (Heartbeat Messages Not
Received From Module)
スーパーバイザは 2 秒に 1 回各ラインカードに SCP ping を送信します。3 回の ping(6 秒)後に応答が受信されない場合、最初の障害としてカウントされます。このような障害が 25 回続いた後、またはラインカードからの応答を受信しなくなってから 150 秒後に、スーパーバイザはラインカードの電源を再投入します。毎 30 秒後に、次のエラー メッセージがスイッチで表示されます。
%CPU_MONITOR-SP-6-NOT_HEARD: CPU_MONITOR messages have not been heard for 61 seconds [2/0] %CPU_MONITOR-SP-6-NOT_HEARD: CPU_MONITOR messages have not been heard for 151 seconds [2/0]
150 秒後に、モジュールの電源が再投入され、次の syslog が表示されます。
%CPU_MONITOR-SP-3-TIMED_OUT: CPU_MONITOR messages have failed, resetting module [2/0] %OIR-SP-3-PWRCYCLE: Card in module 1, is being power-cycled off (Module not responding to
Keep Alive polling) %OIR-SP-3-PWRCYCLE: Card in module 2, is being power-cycled off (Heartbeat Messages Not
Received From Module)
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%C6KPWR-4-DISABLED: Power to module in slot [dec] set [chars]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%C6KPWR-SP-4-DISABLED: power to module in slot 10 set off (Fabric channel errors) %C6KPWR-SP-4-DISABLED: power to module in slot 2 set off (Module Failed SCP dnld) %C6KPWR-SP-4-DISABLED: power to module in slot 9 set off (Module not responding to Keep
Alive polling)
このメッセージは、示されているスロットにあるモジュールが、示されている理由により電源オフされたことを示しています。[dec] はスロット番号で、[chars] は電源ステータスを示しています。
スイッチには通常の振動があり、時間経過とともに、この振動によりモジュールがバックプレーンからわずかに抜け出す場合があります。これが起きると、スーパーバイザのキープアライブ ポーリングに対して、割り当てられた時間内にモジュールからの応答が受信されず、スーパーバイザでは、接続を復旧するためにモジュールのリブートを行います。これでもモジュールがポーリングに対して応答しない場合、スーパーバイザはモジュールのリブートを継続しますが、結果的にはモジュールを error disable にして、このモジュールへの電力供給を遮断します。
単にモジュールを取り付け直すだけで、この問題の 90 % は解決されます。モジュールを取り付け直すと、スイッチ ファブリックの再アラインメントが行われ、バックプレーンとの確実な接続が保証されます。
対象のモジュールがコンテント スイッチング モジュール(CSM)である場合は、CSM ソフトウェアのリリース 4.1(7) 以降へのアップグレードを考慮してください。この問題は Cisco Bug ID CSCei85928(CSM ソフトウェアについて)(登録ユーザ専用)と Cisco Bug ID CSCek28863(Cisco IOS ソフトウェアについて)(登録ユーザ専用)に記載されています。
最新の CSM ソフトウェアは、Cisco Catalyst 6000 コンテント スイッチング モジュールのソフトウェア ダウンロード ページからダウンロードできます。
スイッチで次のエラー メッセージが表示されます。
ONLINE-SP-6-INITFAIL: Module [dec]: Failed to [chars]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%ONLINE-SP-6-INITFAIL: Module 5: Failed to synchronize Port asic
Pinnacle ASIC が同期に失敗したことが、クラッシュの原因です。これは通常、接触不良やカードの取り付け不良が原因です。
システムは、ユーザの介入なしで復旧します。このエラー メッセージが再発する場合は、対象のラインカードやモジュールを取り付け直してください。
スイッチで次のエラー メッセージが表示されます。
%FM_EARL7-4-FLOW_FEAT_FLOWMASK_REQ_FAIL: Flowmask request for the flow based feature [chars] for protocol [chars] is unsuccessful, hardware acceleration may be disabled for the feature
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%FM_EARL7-4-FLOW_FEAT_FLOWMASK_REQ_FAIL: Flowmask request for the flow based feature Reflexive ACL for protocol IPv4 is unsuccessful, hardware acceleration may be disabled for the feature
フローベース機能のフロー マスク要求が成功していません。この状況が発生する原因は、TCAM リソース例外、フロー マスク レジスタ リソース例外、あるいは、他の NetFlow ベースの機能との解決不能なフロー マスク競合です。この状況では、NetFlow ショートカット インストールと機能のハードウェア アクセラレーションをディセーブルにでき、機能をアプリケーションに適用できます。
異なるインターフェイスの入力方向で再帰と評価を行っている場合、つまり、入力方向にのみ再帰 ACL が設定されている場合、再帰 ACL フローマスク要求は入力再帰 ACL に基づくものです。QoS マイクロフロー ポリシング以外のインターフェイスでリフレクシブ ACL が設定されていて、マイクロフロー ポリシングのポリシー ACL とオーバーラップしていない限り、同じインターフェイスでは、ハードウェアでの共存が可能です。同じインターフェイス上にあって、リフレクシブ ACL と QoS ポリシーがオーバーラップしている場合、リフレクシブ ACL により NetFlow ショートカット インストールがディセーブルにされ、リフレクシブ ACL と照合するトラフィックはソフトウェアでスイッチングされます。これは競合するフローマスク要求によるものです。
出力リフレクシブ ACL の場合は、入力 NetFlow しかないので、リフレクシブ ACL フローマスク要求はすべてのインターフェイスでグローバルです。この場合、QoS ユーザ ベースのマイクロフロー ポリシングが設定されていると、リフレクシブ ACL により NetFlow ショートカット インストールがディセーブルにされ、リフレクシブ ACL と照合するトラフィックはソフトウェアでスイッチングされます。
その機能に関して NetFlow ショートカット インストールがイネーブル ステータスなのか、ディセーブル ステータスなのかを判別するために、show fm fie flowmask コマンドを発行します。その機能に関して NetFlow ショートカット インストールとハードウェア アクセラレーションがディセーブルにされている場合、入力リフレクシブ ACL だけをマイクロフロー ポリシングとともに使用して、マイクロフロー ポリサーがリフレクショブ ACL とオーバーラップしていないことを確認します。フローマスク要求のためにその機能を再適用して続行し、その機能のための NetFlow ショートカット インストールを再度イネーブルにします。
スイッチで次のエラー メッセージが表示されます。
%MCAST-2-IGMP_SNOOP_DISABLE:IGMP Snooping disabled due to excessive events/packets, [dec]/[dec]; auto reenable in about 2 mins
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%MCAST-2-IGMP_SNOOP_DISABLE:IGMP Snooping disabled due to excessive events/packets, 0/19880; auto reenable in about 2 mins
IGMP スヌーピングがディセーブルにされていますが、システムではマルチキャスト トラフィックが受信されます。この状況では、マルチキャスト トラフィックは強制的にルート プロセッサにダイレクトされ、ルート プロセッサでフラッドが発生する可能性があります。過剰なマルチキャスト トラフィックがあると、IGMP スヌーピングが自動的にディセーブルされる場合があります。IGMP スヌーピングは、ルータとホスト間でやり取りされる、ジョイン、リーブ、クエリ等のコントロール パケットを監視しており、どのポートからマルチキャストが転送されるかは、これらの情報に基づいています。
通常は、予想されるレートよりもはるかに高い IGMP 加入パケット、あるいは予約済みのレイヤ 3 かレイヤ 2 のマルチキャスト アドレス範囲を宛先とする通常のマルチキャスト パケットがルート プロセッサで受信されたことが、このメッセージが発生する理由です。これにより、スイッチではリソースが使い果たされ、ロギング メッセージで報告されるように、スイッチでは IGMP スヌーピングが抑制され、短期間、ディセーブルにされます。
マルチキャスト レート制限機能をイネーブルにして、閾値をより大きい数値にすることができます。
レート制限はキューでオーバーランを発生させない、より望ましい方式です。さらに、これにより有効な IGMP パケットが廃棄される機会は少なくなり、スイッチでのスヌーピング プロセスでは引き続き適切なアップデートが可能です。
この問題のトラブルシューティングを行うには、次の手順を実行します。
コマンド no ip igmp snooping で、IGMP スヌーピングをディセーブルにします。
MAC アドレスが過剰なトラフィックの送信元に属していることを判別するために、Catalyst 6500 の管理 VLAN インターフェイスに SPAN セッションを設定します。
送信元を判別するために CAM テーブルを調べて、その送信元を削除します。
IGMP スヌーピングを再度イネーブルにします。
スイッチで次のエラー メッセージが表示されます。エラー メッセージは、次の 2 つのタイプのいずれかが考えられます。
C6KERRDETECT-2-FIFOCRITLEVEL: System detected an unrecoverable resources error on the
active supervisor pinnacle
C6KERRDETECT-2-FIFOCRITLEVEL: System detected unrecoverable resources error on active
supervisor port-asic
このエラーの根本的な原因は、モジュールが不良であるか、または正しく装着されていないことによる可能性があります。特定のスロットのシャーシに問題がある可能性もあります。モジュールの装着ミスによる場合は、一時的な問題である可能性があります。
これらのメッセージは、システムが、表示された Pinnacle ASIC または指定されたポート ASIC で先入れ先出し(FIFO)問題が発生したことによる回復不可能なリソースを検出したことを示します。
このエラーを解決するには、remote command switch show platform hardware asicreg pinnacle slot 1 port 1 err コマンドを発行し、次の手順で拡張ハードウェアテストを実行するようにスイッチを設定します。
注:コマンド全体を入力し、Enterキーを押します。Tab キーでコマンドを書き込むことができません。
診断レベルを実行するには、diagnostic bootup level complete コマンドを発行し、設定を保存します。
スーパーバイザを再装着して、しっかりと挿入します。
スーパーバイザがオンラインになったら、show diagnostic コマンドを発行して、スイッチを監視し、エラー メッセージが引き続き表示されるかどうかを確認します。
スイッチで次のエラー メッセージが表示されます。
%C6KERRDETECT-SP-4-SWBUSSTALL:スイッチングバスが3秒間ストールする
%C6KERRDETECT-SP-4-SWBUSSTALL_RECOVERED:スイッチングバスストールが回復し、データトラフィックのスイッチングが続行されます
「%C6KERRDETECT SP 4 SWBUSSTALL」メッセージは、スイッチング バスが停止し、データ トラフィックが失われたことを示します。
「%C6KERRDETECT-SP-4-SWBUSSTALL_RECOVERED」メッセージは、スイッチング バスが停止しなくなり、データ トラフィックが続行できることを示します。
基本的に、システム上のいずれかのモジュールがハングした場合、スーパーバイザはタイムアウトを検出し、スーパーバイザ自体での復旧を試みます。モジュールを取り付け中にこれらのメッセージが表示された場合、バックプレーンにモジュールを装着するときにバス ストールが発生する可能性が高いため、これが考えられる原因になります。
このエラー メッセージは、インバンド テスト ping が高 CPU 使用率のために失敗したときに表示されます。
SP-RP Ping Test[7]: Test skipped due to high traffic/CPU utilization
バンド ping の SP-RP はオンライン診断テストであり、「SP-RP ping test failed」というメッセージは単に情報を提供するためのものです。これは高 CPU 使用率であることを示し、大量のトラフィックがルート プロセッサに渡された結果であるか、またはトラフィックの流れがスイッチ プロセッサに切り替えられた結果である可能性があります。これは、ルート更新中にも発生する場合があります。通常、ルート プロセッサの CPU は 100% まで使用されます。
次のエラー メッセージは、単に情報を提供するためのものであり、デバイスのパフォーマンスには影響はありません。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%SW_VLAN-4-MAX_SUB_INT : The number of sub-interfaces allocated for interface [chars] has exceeded recommended limits of [dec]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%SW_VLAN-4-MAX_SUB_INT: The number of sub-interfaces allocated for interface Gi1/1 has exceeded recommended limits of 1000
レイヤ 3 のサブインターフェイスの数は、スイッチの内部 VLAN によって制限されます。Catalyst 6500 シリーズには、さまざまな目的で使用される 4094 VLAN が用意されています。現在のステータス VLAN のアベイラビリティを確認するには、show platform hardware capacity vlan コマンドを発行します。
Switch#show platform hardware capacity vlan VLAN Resources VLANs: 4094 total, 9 VTP, 0 extended, 17 internal, 4068 free
サブインターフェイスの推奨制限は、各インターフェイスに対して 1000 および各モジュールに対して 2000 です。推奨制限を超えたため、インターフェイスに割り当てられたサブインターフェイスの数を減らします。
注:スイッチのリロード時に表示されるこれらのメッセージのフラッディングが原因で、コンソールがロックされる場合があります。この問題は、Cisco Bug ID CSCek73741(登録ユーザ専用)に記載され、問題は Cisco IOS ソフトウェア リリースで 12.2(18)SXF10 および Cisco IOS ソフトウェア 12.2(33)SXH 以降で解決されています。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
MCAST-6-L2_HASH_BUCKET_COLLISION: Failure installing (G,C)->index: ([enet],[dec])->[hex] Protocol :[dec] Error:[dec]
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%MCAST-SP-6-L2_HASH_BUCKET_COLLISION: Failure installing (G,C)->index: (0100.5e31.d522,802)->0xDA4 Protocol :0 Error:3
このエラー メッセージは、通常、次のメッセージとともに表示されます。
%MCAST-SP-6-GC_LIMIT_EXCEEDED: IGMP snooping was trying to allocate more Layer 2 entries than what allowed (15488)
このメッセージは、ハッシュ バケットに十分な容量がないため、レイヤ 2 エントリがハードウェアにインストールされなかったことを示します。マルチキャスト パケットは、レイヤ 2 エントリのインストールが失敗したため、着信 VLAN でフラッディングされます。制限を超えると、フラッディングは追加のグループ MAC で発生します。
マルチキャストを使用しない場合、IGMP スヌーピングをディセーブルにすることができます。それ以外の場合は、ip igmp snooping l2-entry-limitコマンドを使用してハッシュエントリの制限を増やすことができます。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%QM-4-AGG_POL_EXCEEDED: QoS Hardware Resources Exceeded : Out of Aggregate policers
一定数の集約ポリサーだけがサポートされます。EARL7 ベースのスイッチでは、この制限は 1023 までです。
QoS ベースのポートの代わりに、QoS ベースの VLAN を設定できます。次のステップを実行します。
レイヤ 2 スイッチ ポートで設定されている各 VLAN にサービス ポリシーを適用します。
特定の VLAN に属する各ポートからサービス ポリシーを削除します。
mls qos vlan-based コマンドを使用して、VLAN ベースの QoS に対して各レイヤ 2 スイッチポートを設定します。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%EC-SP-5-CANNOT_BUNDLE2:はGi2/1と互換性がないため中断されます(Gi2/2のMTUは1500、Gi2/1は9216)。
このエラー メッセージは、ポート チャネルのメンバの MTU が同じでないため、ポート チャネルに追加の障害が発生することを示します。デフォルトでは、すべてのインターフェイスが MTU のサイズを 1500 として使用します。MTU 値の不一致により、ポートをポート チャネルに追加できません。
これらのメンバ ポートで同じ MTU を設定します。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%EC-SP-5-CANNOT_BUNDLE2:Gi1/4はGi6/1と互換性がないため中断されます(Gi1/4のフロー制御送信はオフ、Gi6/1はオン)。
このエラー メッセージは、速度またはフロー制御の不一致を示します。このため、原因はポート チャネルの追加障害です。
インターフェイス設定がポート チャネルに関与していることを確認します。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%CFIB-7-CFIB_EXCEPTION: FIB TCAM exception, Some entries will be software switched
このエラー メッセージは、インストールされているルート エントリの数がハードウェアの FIB 容量または指定されたプロトコルの最大ルート制限に到達していることを示します。制限に到達すると、一部のプレフィックスがドロップされます。
例外モードを終了するには、ルータをリロードします。プロトコルのルートの最大数を増やすには、グローバル コンフィギュレーション モードで mls cef maximum-routes コマンドを入力します。デフォルトでは、SUP の 1 つの PFC3 に 192K エントリの容量があります。ただし、mls cef maximum-routes 239 コマンドを使用する場合、使用可能な TCAM エントリの最大値を利用するオプションが表示されます。最大ルートを調べるには、show mls cef maximum-routes コマンドを使用します。現在の使用状況を調べるには、show mls cef summary コマンドを使用して、CEF テーブル情報の概要を表示します。
次の show diagnostic result module module_# の出力に示されるように、モジュール 5(スーパーバイザ)が TestMatchCapture 診断テストで失敗します。
TestMatchCapture ----------------> F Error code ------------------> 59 (DIAG_L2_INDEX_MISMATCH_ERROR) Total run count -------------> 1 Last test execution time ----> Jun 25 2011 04:49:10 First test failure time -----> Jun 25 2011 04:49:10 Last test failure time ------> Jun 25 2011 04:49:10 Last test pass time ---------> n/a Total failure count ---------> 1 Consecutive failure count ---> 1
TestMatchCapture テストは、次のように TestProtocolMatchChannel と TestCapture テストを組み合わせたものです。
TestProtocolMatchChannel:TestProtocolMatchChannelテストは、レイヤ2フォワーディングエンジンの特定のレイヤ2プロトコルと一致できるかどうかを確認します。スーパーバイザ エンジンのテストを実行すると、診断パケットは、スーパーバイザ エンジンのインバンド ポートから送信され、レイヤ 2 フォワーディング エンジンによるパケット ルックアップを実行します。DFC 対応モジュールの場合、診断パケットは、スーパーバイザ エンジンのインバンド ポートからスイッチ ファブリックを介して送信され、DFC のポートの 1 つからループバックされます。Match 機能は、レイヤ 2 フォワーディング エンジンによる診断パケットのルックアップ中に確認されます。
TestCapture:TestCaptureテストは、レイヤ2フォワーディングエンジンのキャプチャ機能が正しく動作していることを確認します。キャプチャ機能は、マルチキャスト レプリケーションで使用されます。スーパーバイザ エンジンのテストを実行すると、診断パケットは、スーパーバイザ エンジンのインバンド ポートから送信され、レイヤ 2 フォワーディング エンジンによるパケット ルックアップを実行します。DFC 対応モジュールの場合、診断パケットは、スーパーバイザ エンジンのインバンド ポートからスイッチ ファブリックを介して送信され、DFC のポートの 1 つからループバックされます。Capture 機能は、レイヤ 2 フォワーディング エンジンによる診断パケット検索の実行時に検証されます。
機会があるたびに、モジュールを再装着してください。このエラーは Minor Error であるため、パフォーマンスへの影響が見られない場合は無視できます。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%CONST_DIAG-SP-3-HM_PORT_ERR: Port [dec] on module [dec] failed [dec] consecutive times. Disabling the port.
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%CONST_DIAG-SP-3-HM_PORT_ERR: Port 5 on module 2 failed 10 consecutive times. Disabling the port.
このエラー メッセージは、ポートに対応するデータ パスが失敗したことを示します。ポートが errdisable state になります。
ラインカードをリセットして、問題が解消されているかどうかを確認します。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%CONST_DIAG-SP-4-ERROR_COUNTER_WARNING: Module 7 Error counter exceeds threshold, system operation continue. %CONST_DIAG-SP-4-ERROR_COUNTER_DATA: ID:42 IN:0 PO:255 RE:200 RM:255 DV:2 EG:2 CF:10 TF:117
診断結果を確認してください。
TestErrorCounterMonitor ---------> . Error code ------------------> 0 (DIAG_SUCCESS) Total run count -------------> 33658 Last test execution time ----> Apr 15 2012 11:17:46 First test failure time -----> Apr 03 2012 20:11:36 Last test failure time ------> Apr 08 2012 19:24:47 Last test pass time ---------> Apr 15 2012 11:17:46 Total failure count ---------> 5 Consecutive failure count ---> 0 Error Records ---------------> n/a
TestErrorCounterMonitor は、ラインカードに保持されているエラー カウンタに対して定期的にポーリングして、システムの各モジュールのエラー/割り込みを監視します。
このエラー メッセージは、ラインカードの ASIC が不正な CRC を持つパケットを受信したときに表示されます。この問題は、このモジュールに固有である可能性があり、シャーシ内の他の障害のあるモジュールによってトリガーされる場合があります。これは、DBUS から Pinnacle ASIC によって受信された不正な CRC を持つフレームが原因である可能性もあります。つまり、エラー メッセージは、モジュール 7.のバス経由で不正なパケットが受信されていることを意味します。
このエラー メッセージの原因の 1 つは、モジュールの装着ミスにより、モジュールがシャーシのバックプレーンと正常に通信できないことです。この問題は、ラインカード(モジュールの装着ミス)、スーパーバイザ、またはデータ バスが原因で発生します。ただし、どのコンポーネントがデータが破損して、不正な CRC を引き起こしているかを調べることは不可能です。
まず、モジュール 7 を再装着し、ネジがしっかりと締め付けられていることを確認します。また、再装着する前に、診断を設定して、diagnostic bootup level complete コマンドを実行します。
いったん再装着が行われると、モジュールで完全な診断が行われます。次に、モジュール 7.にハードウェアの問題がないかどうかを確認できます。
スイッチから次のエラー メッセージが表示されます。
%SYS-3-PORT_RX_BADCODE:Port [dec]/[chars] detected [dec] bad code errors in last 30 minutes
この問題が発生したときに表示されるコンソール出力の例を次に示します。
%SYS-3-PORT_RX_BADCODE: Port 3/43 detected 7602 bad code error(s) in last 30 minutes
このエラー メッセージは、ポートが未知のプロトコル エラーの影響を受けていることを示します。たとえば、Catalyst 6500 シリーズ スイッチは、未知または認識されないプロトコルを持つフレームを受信します。最初の [dec] はモジュール番号、[chars] はポート番号、2 番目の [dec] は直前の 30 分間に発生した未知のプロトコルを持つ着信パケットの数です。
このエラー メッセージの考えられる原因を次に示します。
速度とデュプレックスの設定の不一致によります。
CDP が一方の端でイネーブルになっていて、もう一方の端でディセーブルになっています。
DTP により、これはスイッチ インターフェイスで、デフォルトでイネーブルになっています。ルータは DTP を認識しないため、問題が発生する可能性があります。
インターフェイスで、ラント カウンタを確認します。このカウンタが増加している場合、インターフェイスにデュプレックスの不一致が存在する可能性があります。