このドキュメントでは、Cisco.com からダウンロードした特別な変換ユーティリティを使用して、(Multilayer Switch Feature Card(MSFC; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)がインストールされた)Cisco Catalyst 6500/6000 スーパーバイザ エンジンのオペレーティング システム(OS)をハイブリッド モードからネイティブ モードに変換する手順について説明します。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、MSFC2 がインストールされた Catalyst 6500 スーパーバイザ エンジン 2 に基づくものです。
注:この変換手順は、MSFCカードを搭載したCatalyst 6500 Supervisor Engine 1、1A、または2にのみ適用されます。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
スーパバイザ エンジン上の CatOS と MSFC 上の Cisco IOS ソフトウェア(ハイブリッド):CatOS イメージは、Catalyst 6500/6000 スイッチ上でスーパーバイザ エンジンを稼働させるためのシステム ソフトウェアとして使用できます。オプションの MSFC が取り付けられている場合、MSFC を稼働させるために、別途、Cisco IOS® ソフトウェア イメージを使用します。CatOS はレイヤ 2(L2)スイッチング機能を提供します。MSFC の Cisco IOS はレイヤ 3(L3)ルーティング機能を提供します。
スーパーバイザ エンジンおよび MSFC 上の Cisco IOS ソフトウェア(ネイティブ):Catalyst 6500/6000 スイッチ上でスーパーバイザ エンジンと MSFC の両方を稼働させるためのシステム ソフトウェアとして、単一の Cisco IOS ソフトウェア イメージを使用できます。
注:詳細については、『Cisco Catalyst 6500シリーズスイッチ用のCisco CatalystおよびCisco IOSオペレーティングシステムの比較』を参照してください。
スーパーバイザ エンジン上の CatOS と MSFC 上の Cisco IOS ソフトウェア
このセクションでは、スーパーバイザ エンジン 1、2、720、32 用の CatOS イメージの命名規則と、MSFC1、MSFC2、MSFC2A、MSFC3 用の Cisco IOS ソフトウェア イメージの命名規則について説明します。
スーパーバイザ エンジン 1、1A、2、720、32 用の CatOS の命名規則
cat6000-sup:スーパーバイザ エンジン 1 および 1A
cat6000-sup2:Supervisor Engine 2
cat6000-sup720:スーパーバイザ エンジン 720
cat6000-sup32:Supervisor Engine 32
次に、スーパーバイザ エンジン用の CatOS イメージの例を示します。
cat6000-supk8.8-1-1.bin は、Catalyst 6500/6000 スーパーバイザ エンジン 1 および 1A の CatOS イメージのバージョン 8.1(1) です。
cat6000-sup2cvk8.8-5-4.bin は、Catalyst 6500/6000 スーパーバイザ エンジン 2 の CatOS イメージのバージョン 8.5(4) です。
cat6000-sup720k8.8-1-1.bin は、Catalyst 6500/6000 スーパーバイザ エンジン 720 の CatOS イメージのバージョン 8.1(1) です。
cat6000-sup32pfc3k8.8-4-1.bin は、Catalyst 6500/6000 スーパーバイザ エンジン 32 の CatOS イメージのバージョン 8.4 です。
MSFC1、MSFC2、MSFC2A、MSFC3 用の Cisco IOS ソフトウェアの命名規則
c6msfc:MSFC1
c6msfc2:MSFC2
c6msfc2a:MSFC2A
c6msfc3:MSFC3
c6msfc-boot:MSFC1 ブート イメージ
c6msfc2-boot:MSFC2 ブート イメージ
次に、MSFC 用の Cisco IOS ソフトウェア イメージの例を示します。
c6msfc-boot-mz.121-19.E は、Catalyst 6500/6000 MSFC1 の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)E のブート イメージです。
c6msfc-ds-mz.121-19.E は、Catalyst 6500/6000 MSFC1 の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)E のイメージです。
c6msfc2-jsv-mz.121-19.E は、Catalyst 6500/6000 MSFC2 の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)E のイメージです。
c6msfc2a-adventerprisek9_wan-mz.122-18.SXF は、Catalyst 6500/6000 MSFC2A の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18)SXF のイメージです。
c6msfc3-jsv-mz.122-14.SX2 は、Catalyst 6500 MSFC3 の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(14)SX2 のイメージです。
スーパーバイザ エンジンと MSFC の両方のための Cisco IOS ソフトウェア イメージ
MSFC1 または MSFC2 搭載のスーパーバイザ エンジン 1A および 2 用の Cisco IOS ソフトウェアの命名規則
c6 supxyは、イメージが稼働するスーパーバイザエンジンとMSFCの組み合せを示しています。x はスーパーバイザ エンジンのバージョン、y は MSFC のバージョンです。次のリストでは、これらのバージョンを太字で表しています。
c6sup:Cisco IOS ソフトウェア イメージのオリジナル名です。このイメージは、スーパーバイザ エンジン 1 と MSFC 1 で稼働します。
c6sup11:スーパーバイザ エンジン 1、MSFC 1
c6sup12:スーパーバイザ エンジン 1、MSFC2 上で稼働します。
c6sup22:スーパーバイザ エンジン 2、MSFC2 上で稼働します。
次に、MSFC1 または MSFC2 搭載のスーパーバイザ エンジン 1 および 2 用の Cisco IOS ソフトウェア イメージの例を示します。
c6sup-is-mz.120-7.XE1 は、Catalyst 6500/6000(スーパーバイザ エンジン 1 と MSFC1 搭載)の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(7)XE1 イメージです。
c6sup11-dsv-mz.121-19.E1 は、Catalyst 6500/6000(スーパーバイザ エンジン 1 と MSFC1 搭載)の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)E1 イメージです。
c6sup12-js-mz.121-13.E9 は、Catalyst 6500/6000(スーパーバイザ エンジン 1 と MSFC2 搭載)の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)E9 イメージです。
c6sup22-psv-mz.121-11b.EX1 は、Catalyst 6500(スーパーバイザ エンジン 2 と MSFC2 搭載)の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11b)EX1 イメージです。
スーパーバイザ エンジン 720 用の Cisco IOS ソフトウェアの命名規則
s720 xyは、スーパーバイザエンジン720でのMSFC/ポリシーフィーチャカード(PFC)の組み合わせを示しています。xはMSFCのバージョン、yはPFCのバージョンです。次のリストでは、これらのバージョンを太字で表しています。
s72033:MSFC3、PFC3
次に、スーパーバイザ エンジン 720 用の Cisco IOS ソフトウェアの命名規則の例を示します。
s72033-jk9s-mz.122-14.SX は、Catalyst 6500 スーパーバイザ エンジン 720、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(14)SX イメージ(スーパーバイザ エンジン 720/MSFC3/PFC3a を搭載)を示しています。
スーパーバイザ エンジン 32 用の Cisco IOS ソフトウェアの命名規則
s32xyは、スーパーバイザエンジン32でのMSFCとPFCの組み合せを示します。xはMSFCのバージョン、yはPFCのバージョンです。次のリストでは、これらのバージョンを太字で表しています。
s3223 - MSFC2、PFC3
次に、スーパーバイザ エンジン 32 用の Cisco IOS ソフトウェアの命名規則の例を示します。
s3223-ipbasek9_wan-mz.122-18.SXF は、Catalyst 6500 スーパーバイザ エンジン 32、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18)SXF イメージ(スーパーバイザ エンジン 32/MSFC2A/PFC3B を搭載)を示しています。
注:このセクションで説明されているすべてのイメージと、その他の多数のイメージをダウンロードできます。ダウンロード - スイッチ(登録ユーザ専用)の「LAN スイッチ」のセクションを参照してください。
スーパーバイザ エンジン 1A、2、720、32 用の DRAM およびブート ROM(ROM モニタ(ROMmon))に関する要件
DRAM およびブート ROM(ROMmon)に関する要件があるかどうかを調べるには、使用している CatOS または Cisco IOS ソフトウェアのバージョンに対応する『Catalyst 6500 シリーズのリリース ノート』を参照してください。DRAM や ROMmon(システム ブートストラップ)のバージョンを確認するには、show version コマンドを発行します。
DRAM やブート ROM の物理的なアップグレードが必要なことが判明した場合は、ハードウェアのアップグレードの説明を参照してください。この手順については、『Catalyst 6500 シリーズ構成ガイド』の「モジュールのアップグレード ガイド」のセクションを参照してください。スイッチ上でネイティブ Cisco IOS を実行する場合、スーパーバイザ カードと MSFC カードの両方で DRAM が同じであることが推奨されます。異なる DRAM メモリでネイティブ Cisco IOS を実行することはできません。
スーパーバイザ エンジン 1A および 2 用のブートフラッシュおよび PC カード(PCMCIA)に関する要件
スーパーバイザ エンジンのブートフラッシュと PC カード(PCMCIA)を使用する
スーパーバイザ 1 および 1A には、16 MB のブートフラッシュが搭載されて出荷されます。スーパーバイザ エンジン 2 は、32 MB のブートフラッシュ搭載で出荷されています。スーパーバイザ エンジン 1、1A、2 では、スーパーバイザ エンジンのブートフラッシュのアップグレードはできません。
CatOS イメージ(cat6000*)は、多くの場合、スーパーバイザ エンジンのブートフラッシュに保存されます。複数の CatOS イメージを保存する場合は、PC カードが必要になることがあります。これが必要かどうかは、スーパーバイザ エンジンとイメージのサイズによって決まります。
注:このドキュメントでは、イメージ名を示すためにアスタリスク(*)を使用します。
Cisco IOS ソフトウェア イメージ(c6sup*)は、多くの場合、スーパーバイザ エンジンのブートフラッシュに保存されます。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11b)E 以降では、サイズが大きくなったイメージがあり、スーパーバイザ エンジン 1A の 16 MB のブートフラッシュには収まらなくなっています。大きなサイズのイメージの場合、スーパーバイザ エンジン 2 がスーパーバイザ エンジンのブートフラッシュに保存できるのは 1 つのイメージだけです。1 つかそれ以上の c6sup* イメージを保存するには、PC カードを使用しなくてはならない場合があります。これが必要かどうかは、イメージのサイズによって決まります。
PCMCIA(フラッシュ PC)カードには、次のものを保存できます。
CatOS イメージ(cat6000*)
Cisco IOS ソフトウェア イメージ(c6sup*)
MSFC 用の Cisco IOS ソフトウェア イメージ(c6msfc*)
スーパーバイザ エンジン 1、1A、および 2 の場合は、16、24、64 MB の PC カードを使用できます。
MSFC のブートフラッシュと PC カード(PCMCIA)を使用する
スーパーバイザ エンジン 1A および 2 の MSFC には、ブートフラッシュが内蔵されています。MSFC1 には、16 MB のブートフラッシュが搭載されています。MSFC2 には、出荷された時期によって、16 MB から 32 MB のブートフラッシュが搭載されています。
MSFC 用の Cisco IOS ソフトウェア イメージ(c6msfc*)は、多くの場合、MSFC のブートフラッシュに保存されます。MSFC1 および MSFC2 用の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11b)E 以降では、サイズが大きくなったイメージがあり、MSFC のブートフラッシュには収まらなくなっています。
MSFC2 用の Cisco IOS ソフトウェア イメージ(c6msfc2*)の場合、内蔵の MSFC ブートフラッシュ SIMM に大きなサイズの c6msfc2* イメージやブート イメージ(c6msfc2-boot*)を 1 つ以上保存するには、16 MB の SIMM から 32 MB の SIMM へアップグレードするか、PC カードを使用します。スーパーバイザ エンジン 1A および 2 の内蔵 MSFC2 ブートフラッシュを 16 MB から 32 MB にアップグレードする方法については、『Catalyst 6000 ファミリ MSFC2 ブートフラッシュ デバイス アップグレード インストレーション ノート』を参照してください。
MSFC1 用の Cisco IOS ソフトウェア イメージ(c6msfc*)の場合は、内蔵のブートフラッシュをアップグレードすることはできません。大きなサイズのイメージを保存するには、PC カードが必要です。
PCMCIA(フラッシュ PC)カードには、次のものを保存できます。
CatOS イメージ(cat6000*)
Cisco IOS ソフトウェア イメージ(c6sup*)
MSFC 用の Cisco IOS ソフトウェア イメージ(c6msfc*)
スーパーバイザ エンジン 1、1A、および 2 の場合は、16、24、64 MB のフラッシュ PC カードを使用できます。
スーパーバイザ エンジン 720 用のブートフラッシュおよび PC カード(PCMCIA)に関する要件
スーパーバイザ エンジン 720 は、64 MB のスーパーバイザ エンジンのブートフラッシュと、64 MB の MSFC ブートフラッシュ搭載で出荷されています。ストレージを追加するためのコンパクトフラッシュ Type II カード(ディスク 0 およびディスク 1)用スロットは 2 つあります。スーパーバイザ エンジン 720 用のコンパクトフラッシュ カードには、64、128、256、512 MB の各サイズがあります。1 GB の MicroDrive も使用できます。
スーパーバイザ エンジン 720(s720xx*)イメージについては、現在はフラッシュ メモリに関する制限はありません。スーパーバイザ エンジン 720 のフラッシュ カードやマイクロドライブのインストール方法についての情報は、『Catalyst 6500 シリーズおよび Cisco 7600 シリーズでのスーパーバイザ エンジン 720 の CF メモリ カードのインストール ノート』を参照してください。
注:スーパーバイザエンジン720の最新のソフトウェアイメージの一部はブートフラッシュデバイスよりも大きいため、コンパクトフラッシュカードを推奨します。
Catalyst スイッチ プラットフォームで利用可能な最小と最大のメモリに関する情報は、『Catalyst スイッチ プラットフォームでサポートされるメモリおよびフラッシュ サイズ』を参照してください。
スーパーバイザ エンジン 32 用のブートフラッシュおよび PC カード(PCMCIA)に関する要件
スーパーバイザ エンジン 32 は、256 MB のスーパーバイザ エンジンのブートフラッシュと、256 MB の MSFC ブートフラッシュ搭載で出荷されています。スーパーバイザ エンジン 32 には、外付けのコンパクトフラッシュ Type II スロットが 1 つと、256 MB の内蔵コンパクトフラッシュ フラッシュ メモリが搭載されています。コマンドライン インターフェイス(CLI)で bootdisk と呼ばれる内部コンパクト フラッシュは、512 MB および 1 GB へのアップグレードが可能です。コンパクトフラッシュ Type II スロットでは、コンパクトフラッシュ Type II カードと IBM MicroDrive カードをサポートしています。スーパーバイザ エンジン 32 用のコンパクトフラッシュ カードには、64、128、256 MB の各サイズがあります。スーパーバイザ エンジン 32 のハードウェアは、512 MB および 1 GB のコンパクトフラッシュ Type II フラッシュ メモリをサポートしています。外付けのコンパクトフラッシュ メモリのキーワードは disk0: です。内蔵のコンパクトフラッシュ メモリのキーワードは bootdisk: です。
このセクションでは、Catalyst 6500/6000 シリーズ スイッチのソフトウェア構成を、ハイブリッド構成(スーパーバイザ エンジンで CatOS が稼働し、MSFC で Cisco IOS ソフトウェアが稼働する構成)からネイティブ構成(スーパーバイザ エンジンと MSFC の両方で Cisco IOS ソフトウェアが稼働する構成)に変更する手順について説明します。
注:ネットワークでTFTPサーバが使用可能であることを確認してください。TFTP サーバに格納されている必要があります。TFTP サーバへの PING が成功することを確認してください。PC またはラップトップをスーパーバイザのコンソール ポートに接続して、そのコンピュータから変換ツールを実行してください。スーパーバイザおよび MSFC から TFTP サーバに IP 接続できる状態であれば、このドキュメントで説明する方法に従って変換ツールを実行できます。
注:このドキュメントで使用するイメージは、例としてのみ使用します。このイメージを、お客様のスイッチの環境で使用するイメージに置き換えてください。メモリとROMmonの要件については、『Catalyst 6500シリーズリリースノート』を参照してください。変換する前に、リリースノートを参照して、新しいCisco IOSソフトウェアリリースがシャーシ内の既存のラインカードをサポートするようにします。
この変換手順は次の 3 つのセクションに分けられます。
(MSFC 搭載の)スーパーバイザ エンジン用のネイティブ(Cisco IOS)コードを入手します。
Cisco.com の [Software Downloads] ページにアクセスし、CCO のユーザ名とパスワードを入力してログインします。Downloads ページで Cisco IOS Software を選択します。
[Cisco IOS 12.1] をクリックします。
注:ダウンロード手順はCisco IOS 12.1用です。ダウンロード手順は他のCisco IOSリリースによって異なります。
[Download Cisco IOS 12.1 Software] をクリックします。
[CAT6000-SUP2/MSFC2]をクリックします。イメージ名の表記法については、このドキュメントの「CatOSおよびCisco IOSソフトウェアイメージの命名規則」セクションを参照してください。
リリース [12.1.26E6] をクリックします。
必要に応じてソフトウェア フィーチャ セットを選択します。
[I Agree] をクリックします。
ソフトウェア イメージを確認して、[Next] をクリックします。
ソフトウェア ダウンロード規則に同意する場合は、[Accept] をクリックします。
Enter Network Password ウィンドウで、Cisco.com のユーザ名とパスワードを入力します。
[File Download] ウィンドウで [Save] をクリックし、ファイルの保存場所を選択します。PC またはラップトップにファイルがダウンロードされます。
Cisco.com から PC またはラップトップ上のフォルダに変換ユーティリティ(14 MB の zip ファイル)をダウンロードします。
Cisco.com で、Cat6000 用の Cisco ソフトウェア設定ツールに移動します。
Cisco.com のユーザ名およびパスワードを入力してログインします。Select a File to Download 画面が表示されます。
wconvertit0-12.zip をクリックします。
次の画面でソフトウェア イメージを確認し、[Next] をクリックします。
[Enter Network Password] 画面が表示されたら、ユーザ名とパスワードを入力し、[OK] をクリックします。
ソフトウェア ダウンロード規則に同意する場合は、[Accept] をクリックします。
ユーザ名とパスワードを入力し、[OK] をクリックします。[File Download] 画面が表示されます。
[File Download] 画面で [Save] をクリックし、新しいフォルダに zip ファイルを保存します。ファイルのダウンロードが開始されます。
PCまたはノートPCで、フォルダxxx内のwconvertit0-12.zipを探します(xxxはwconvertit0-12.zipをダウンロードするフォルダです)。 この zip ファイルを右クリックして、WinZip までスクロールします。[Extract to here] を選択します。
すべてのファイルはwconvertit0-12という名前のフォルダに抽出されます。抽出後、RunScripts.BATという名前のファイルをwconvertit0-12フォルダ内で探します。このファイルは、CatOSからIOSへのへの変換変換で後用にに使用使用されるツールです。
PC またはラップトップのシリアル ポートとスーパーバイザ エンジンのコンソール ポートを接続して、Hyperterminal を開きます。詳細は、『Catalyst スイッチのコンソール ポートに端末を接続する方法』を参照してください。
TFTP サーバから Catalyst シャーシのイーサネット ポートにイーサネット ケーブルを接続します。
注:スイッチとTFTPサーバの間のネットワークの複雑さを排除するために、トポロジ的にスイッチの近くに、またはスイッチと同じLANセグメントにTFTPサーバを設定します。
スーパーバイザ エンジンにログインし、フラッシュ PC カード(slot0:)およびスーパーバイザ エンジンのブートフラッシュ(bootflash:)に、新しいイメージが入るだけの十分なスペースがあることを確認します(可能な場合は、ダウンロードに slot0: を選択することが推奨されています)。
注:これらのデバイスのいずれかで、必要に応じて空き領域を確保できます。delete bootflash:コマンドまたは delete slot0:コマンドを発行して、ファイルを削除します。次に、squeeze bootflash:コマンドまたは squeeze slot0:コマンドを発行して、削除されたファイルをすべてデバイスから消去します。
Console> !--- This is the Supervisor Engine console prompt.
Console>enable Enter password:
Console> (enable)dir slot0: 1 -rw- 25205200 Jun 05 2006 15:50:18 c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin 2 -rw- 15791888 Jun 05 2006 15:56:04 cat6000-sup2cvk8.8-5-4.bin 23257088 bytes available (41000960 bytes used)
Console> (enable)dir bootflash: -#- -length- -----date/time------ name 1 15791888 Jun 05 2006 15:13:46 cat6000-sup2cvk8.8-5-4.bin 16189552 bytes available (15792016 bytes used)
Console> (enable)delete bootflash:cat6000-sup2cvk8.8-5-4.bin
Console> (enable)squeeze bootflash: All deleted files will be removed, proceed (y/n) [n]? y Squeeze operation may take a while, proceed (y/n) [n]? y Erasing squeeze log
Console> (enable)dir bootflash: No files on device 31981568 bytes available (0 bytes used)
set port enable コマンドを使用して、TFTP サーバに接続されたイーサネット ポートを有効にします。
Console> (enable)set port enable 3/47 Port 3/47 enabled.
set interface sc0 コマンドを使用して、スイッチ(スーパーバイザ エンジン)に IP アドレスを付与します。
Console> (enable)set interface sc0 1 30.0.0.2 255.0.0.0 Interface sc0 vlan set, IP address and netmask set.
Console> (enable)show interface sl0: flags=50<DOWN,POINTOPOINT,RUNNING> slip 0.0.0.0 dest 0.0.0.0 sc0: flags=63vlan 1 inet 30.0.0.2 netmask 255.0.0.0 broadcast 30.255.255.255 sc1: flags=62<DOWN,BROADCAST,RUNNING> vlan 2 inet 0.0.0.0 netmask 0.0.0.0 broadcast 0.0.0.0 WARNING: Vlan 2 does not exist!!
スーパーバイザ エンジンから TFTP サーバに到達できることを確認します。ping コマンドを使用して TFTP サーバとスーパーバイザ エンジンの間の接続をテストします。
Console> (enable)ping 30.0.0.1 !!!!! ----30.0.0.1 PING Statistics---- 5 packets transmitted, 5 packets received, 0% packet loss round-trip (ms) min/avg/max = 1/1/1
スーパーバイザ エンジンのコンフィギュレーション ファイルをバックアップします。バックアップは変換ユーティリティでも実行できます(バックアップするように指示した場合のみ)。 しかし、ここでは copy config tftp コマンドを使用して設定をバックアップします。詳細については、『コンフィギュレーション ファイルの操作』を参照してください。
Console> (enable)copy config tftp This command uploads non-default configurations only. Use 'copy config tftp all' to upload both default and non-default configurations. IP address or name of remote host [30.0.0.1]? Name of file to copy to [myswitch.cfg]? !--- Presshere or type in a new file name. Upload configuration to tftp:myswitch.cfg (y/n) [n]? y ............... Configuration has been copied successfully.
注:変換プロセスで設定が失われるため、システムソフトウェアとしてCisco IOSソフトウェアに変換した後でスイッチを再設定する必要があります。これらの設定ファイルをバックアップしておけば、変更が終了した後の参照用として、または再度 CatOS へ戻すことにしたときのバックアップとして使用できます。
MSFC から TFTP サーバに到達できることを確認します。
最初に、show module コマンドを発行して、MSFC の仮想モジュール番号を確認します。
Console> (enable)show module Mod Slot Ports Module-Type Model Sub Status --- ---- ----- ------------------------- ------------------- --- -------- 1 1 2 1000BaseX Supervisor WS-X6K-S2U-MSFC2 yes ok 15 1 1 Multilayer Switch Feature WS-F6K-MSFC2 no ok 3 3 48 10/100BaseTX Ethernet WS-X6248-RJ-45 no ok
!--- Output suppressed
次に、session <module> または switch console コマンドを発行して、MSFC に接続します。
Console> (enable)session 15 Trying Router-15... Connected to Router-15. Escape character is '^]'.
Router> !--- This is the MSFC console prompt.
Router>enable Router#
次の方法で、MSFC に IP アドレスを設定します。
Router#conf t Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Router(config)#interface vlan 1
Router(config-if)#ip address 30.0.0.3 255.0.0.0
Router(config-if)#no shutdown 16:03:39: %LINK-3-UPDOWN: Interface Vlan1, changed state to up 16:03:40: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Vlan1, changed state to up
Router(config-if)#^Z
Router#write memory
ping コマンドを発行して MSFC から TFTP サーバへの接続をテストします。
Router#ping 30.0.0.1 Type escape sequence to abort. Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 30.0.0.1, timeout is 2 seconds: !!!!! Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/1/1 ms
MSFC コンフィギュレーション ファイルをバックアップします。
バックアップは変換ユーティリティでも実行できます(バックアップするように指示した場合のみ)。 ここでは、write network コマンドまたは copy running-config tftp コマンドを発行して、設定をバックアップします。詳細については、『コンフィギュレーション ファイルの操作』を参照してください。
Router#write network This command has been replaced by the command: 'copy system:/running-config <url>' Address or name of remote host []? 30.0.0.1 Destination filename [router-confg]? !--- Presshere or type in a new file name. Write file tftp://30.0.0.1/router-confg? [confirm] !! [OK] Router#
MFSC BOOT 変数が MSFC イメージを指していることを確認します(指している場合は、ステップ 14 に進みます)。 指していない場合は、次のステップ(ステップ 11)に進みます。
Router#show bootvar BOOT variable = bootflash:c6msfc2-dsv-mz.121-26.E6,1 !--- Here MSFC boot variable is pointing to the correct image. CONFIG_FILE variable = BOOTLDR variable = bootflash:c6msfc2-boot-mz.121-26.E6 Configuration register is 0x2102
dir bootflash: コマンドを発行しますコマンドを発行して、MSFC bootflash:に MSFC イメージがあることを確認します。
Router#dir bootflash: Directory of bootflash:/ 1 -rw- 1861272 Jun 05 2006 15:23:37 +00:00 c6msfc2-boot-mz.121-26.E6 2 -rw- 14172520 Jun 05 2006 15:20:10 +00:00 c6msfc2-dsv-mz.121-26.E6 31981568 bytes total (15947520 bytes free)
Router#
MFSC イメージがない場合は、TFTP サーバから MSFC bootflash: にそれをダウンロードする必要があります。
適切なイメージを指すように BOOT 変数を変更します。
Router#conf t Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#boot system flash bootflash:c6msfc2-dsv-mz.121-26.E6
Router(config)#boot bootldr bootflash:c6msfc2-boot-mz.121-26.E6
Router(config)#^Z
Router#
Router#write memory Building configuration... [OK]
BOOT 変数が MSFC イメージを指していることを確認します。
Router#show bootvar BOOT variable = bootflash:c6msfc2-dsv-mz.121-26.E6 CONFIG_FILE variable = BOOTLDR variable = bootflash:c6msfc2-boot-mz.121-26.E6 Configuration register is 0x2102
MSFC コンソールを終了して、スーパーバイザ エンジン コンソールに戻ります。
Router#exit
Console> (enable) !--- This is the Supervisor Engine console prompt.
注:switch consoleコマンドを発行してMSFCにアクセスした場合は、exitコマンドの代わりにCtrl-Cを3回入力する必要があります。
Hyperterminal を閉じます(変換ユーティリティで PC またはラップトップのシリアル ポートを使用する必要があるため)。
TFTP サーバを起動する。
PC またはラップトップで、RunScript.BAT ファイルを解凍したフォルダに移動し、このファイルを実行します。
ツールが起動するまで少し時間がかかる場合があります。
[Conversion Tool] 画面で、次の情報を入力します。
[Serial Interface Details] パネルで、[Use Serial Port Connection] を選択し、[Serial Port Number 1] を選択します(Hyperterminal 接続に COM1 を使用している場合)。
[Log Details] パネルで、[Turn on the Log Screen?]チェックボックスにマークを付けます。
[TFTP Details] パネルで TFTP Server Address と入力します。TFTP サーバが PC またはラップトップ上にある場合は、PC またはラップトップの IP アドレスを入力します。
[Image Details] パネルで [Source File Path] を正確に入力しまたは bootflash:[File Device] で slot0: または bootflash: を選択します。
[Configuration Details] パネルで、[Upload Switch configuration files to the TFTP server?]チェックボックスをオンにします。
[GO] をクリックします。
注:変換プロセスが開始された後に中断すると(メッセージに従って停止した場合を除き)、デバイスがブート不可能な状態になります。このプロセスには最大で 30 〜 45 分かかります。
ラップトップの構成やデバイスの機能によって、次の 5 種類のメッセージが表示される場合があります。表示されたメッセージに応じて、必要な操作を実行してください。表示される可能性があるメッセージは次のとおりです。
アプリケーションが正常に動作できるためには、Hyperterminal セッションを終了する必要がある可能性があります。
bootflash:には、イメージを入れるだけの十分なスペースがありません。bootflash:デバイスを、メモリ量の多いデバイス、または slot0: のフラッシュ PC カードを使用するデバイスに交換する必要があります。
または
十分なスペースがある場合は、[Yes] をクリックします。システムが、イメージを bootflash:またはslot0:を使用します。これには数分かかります。
処理を続行するには、インターフェイスと TFTP サーバを確認して、問題を解決する必要があります。
この [Alert] ウィンドウが表示された場合は、[OK] をクリックしてスイッチをリロードします。この処理には数分かかります。
slot0:へのダウンロード中に、次のウィンドウが表示されます。[Yes] をクリックして、Sup-bootflash:デバイスをフォーマットします。次の [Alert] ウィンドウで [OK] をクリックします。
slot0: を使用した変換が完了し、リロードされたスイッチで Cisco IOS が実行されています。このアプリケーションを終了して、スイッチの状態を確認してください。これで、slot0: のダウンロードが完了しました。この後のステップは実行しないでください。
bootflash:デバイスへのダウンロード中に、このウィンドウが表示されます。bootflash: を使用した変換はほぼ完了しており、リロードされたスイッチで Cisco IOS が実行されています。[OK] をクリックしてアプリケーションを終了します。ステップ 9 に進んでください。
show version、dir sup-bootflash:、dir bootflash:を使用して、スーパーバイザエンジンの状態を確認しますおよび show bootvar の各コマンドを使用して、スーパーバイザ エンジンの状態を確認してください。
Router#show version Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) c6sup2_rp Software (c6sup2_rp-DSV-M), Version 12.1(26)E6, RELEASE SOFTWARE (fc1) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2006 by Cisco Systems, Inc. Compiled Mon 23-Jan-06 02:16 by hqluong Image text-base: 0x40008F90, data-base: 0x418EA000 ROM: System Bootstrap, Version 12.1(11r)E1, RELEASE SOFTWARE (fc1) BOOTLDR: c6sup2_rp Software (c6sup2_rp-DSV-M), Version 12.1(26)E6, RELEASE SOFTWARE (fc1) Router uptime is 55 minutes Time since Router switched to active is 27 minutes System returned to ROM by power-on (SP by power-on) System image file is "sup-bootflash:c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin" !--- Output Suppressed
Router#dir sup-bootflash: Directory of sup-bootflash:/ 1 -rw- 25205200 Jun 05 2006 17:02:43 +00:00 c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin 31981568 bytes total (6776240 bytes free)
Router#dir bootflash: Directory of bootflash:/ 1 -rw- 1861272 Jun 05 2006 15:23:37 +00:00 c6msfc2-boot-mz.121-26.E6 2 -rw- 14172520 Jun 05 2006 15:20:10 +00:00 c6msfc2-dsv-mz.121-26.E6 3 -rw- 455 Jun 05 2006 17:08:47 +00:00 RConfig.cfg 31981568 bytes total (1594721 bytes free)
Router#
Router#show bootvar BOOT variable = sup-bootflash:c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin,1 CONFIG_FILE variable = BOOTLDR variable = bootflash:c6msfc2-boot-mz.121-26.E6 Configuration register is 0x2 (will be 0x102 at next reload) Standby is not up.
スーパーバイザ エンジンの bootflash:(この時点では sup-bootflash:)をフォーマットします。 sup-bootflash: の最後の形式は CatOS のものであるため、Cisco IOS が sup-bootflash: に確実に書き込むことができるようにするには、この手順が必須です。この作業を行わないと、Cisco IOS は sup-bootflash から読み込みしか実行できません。
Router#format sup-bootflash: Format operation may take a while. Continue? [confirm] Format operation will destroy data in "sup-bootflash:". Continue? [confirm] Format of sup-bootflash complete Router#
Cisco IOS イメージを、再フォーマットした bootflash:(sup-bootflash:)にコピーします。これは設定を持たないスーパーバイザ エンジンであるため、TFTP イメージの転送を可能にするには、最小限の設定を作成する必要があります。
Router#conf t Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#interface vlan 1
Router(config-if)#ip address 30.0.0.2 255.0.0.0
Router(config-if)#no shutdown
Router(config-if)#exit
Router(config)#interface fa 3/47
Router(config-if)#switchport mode access
Router(config-if)#switchport access vlan 1
Router(config-if)#^Z
Router#write memory Building configuration... [OK]
Router#copy tftp: sup-bootflash: Address or name of remote host []? 30.0.0.1 Source filename []? c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin Destination filename [c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin]? Accessing tftp://30.0.0.1/c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin... Loading c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin from 30.0.0.1(via FastEthernet3/47): !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !--- Output Suppressed. [OK - 25205200 bytes] 25205200 bytes copied in 145.840 secs (172828 bytes/sec) Verifying compressed IOS image checksum... Verified compressed IOS image checksum for sup-bootflash:c6sup22-dsv-mz.121-26.E6.bin Router#
reload コマンドを発行し(設定を保存するかどうかを尋ねられたら no と入力)、スーパーバイザをリロードします。
Router#reload Proceed with reload? [confirm] 17:26:52: %SYS-5-RELOAD: Reload requested 17:26:55: %OIR-SP-6-CONSOLE: Changing console ownership to switch processor *** *** --- SHUTDOWN NOW --- *** !--- Output Suppressed. Router>
これで変換プロセスは完了です。