このドキュメントでは、Quad-Sup720 または Quad-Sup2T で仮想スイッチング システム(VSS)モードで動作する Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチのスーパーバイザ交換手順について説明します。このドキュメントを参照し、古いスーパーバイザのブート可能イメージを使用して新しいスーパーバイザを起動できます。これにより、交換用スーパーバイザを準備するためにスペアの 6500 シャーシを使用する必要がなくなります。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
このドキュメントは、すべての VS-S2T-10G またはすべての VS-S720-10G スーパーバイザを使用していて、新しいスーパー バイザの準備にスペアのシャーシを使用できない場合に、現行の quad-sup VSS ペアで障害が発生した 1 台のスーパーバイザを交換するときに参照してください。
この手順を実行するには、コンソールから新しいスーパーバイザにアクセスできる必要があります。このドキュメントでは、Sup720 の sup-bootdisk または Sup2T の bootdisk にあるイメージから起動するように、現行の VSS が設定されていることを前提としています。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
現在の VSS 環境で稼働しているものとは異なるイメージがシステムにより起動される場合は、システムを ROMmon に切り替えるため、切り替え手順を使用する必要があります。最も一般な切り替え手順は、Ctrl + Alt + Pause/Break を押すことです。その他の切り替え手順については、『標準ブレーク シーケンス』を参照してください。
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System Bootstrap, Version 12.2(50r)SYS3, RELEASE SOFTWARE (fc1)
Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport
Copyright (c) 2012 by cisco Systems, Inc.
PYRAMID platform with 2097152 Kbytes of main memory
Autoboot: failed, BOOT string is empty
Autoboot executing command: "boot "
bootdisk:%s72044-atafslib-m: Digitally Signed Release Software with key version A
Initializing ATA monitor library...
string is bootdisk:s2t54-adventerprisek9-mz.SPA.150-1.SY4.bin
bootdisk:%s72044-atafslib-m: Digitally Signed Release Software with key version A
Initializing ATA monitor library...
monitor: command "boot" aborted due to user interrupt
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ROMmon に入ったら、取り外した CF カードのブート ディスクで正しいイメージを確認し、そのイメージを使用してシステムを起動します。
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rommon 4 > dir bootdisk:
bootdisk:%s72044-atafslib-m: Digitally Signed Release Software with key version A
Initializing ATA monitor library...
Directory of bootdisk:
3 33554432 -rw- sea_console.dat
10217 33554432 -rw- sea_log.dat
7690 98145752 -rw- s2t54-advipservicesk9-mz.SPA.151-1.SY1
15754 0 drw- call-home
rommon 5 > boot bootdisk:s2t54-advipservicesk9-mz.SPA.151-1.SY1
bootdisk:%s72044-atafslib-m: Digitally Signed Release Software with key version A
Initializing ATA monitor library...
bootdisk:s2t54-advipservicesk9-mz.SPA.151-1.SY1: Digitally Signed Release Software
with key version A===============================================================
新しいスーパーバイザが正しいイメージを起動した場合は、それ以降の操作は不要です。スーパーバイザが正しいイメージを起動しない場合は ROMmon に切り替え、次の手順に進みます。
スーパーバイザが正しくないイメージをロードし、ROMmon に切り替わらない場合は、スーパーバイザを物理的にリセットし、切り替え手順を再度実行します。
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*May 8 19:17:39.495: %PFREDUN-6-STANDBY: Initializing as STANDBY processor for this
switch
*May 8 19:17:39.959: %SYS-3-LOGGER_FLUSHED: System was paused for 00:00:00 to ensure
console debugging output.
*May 8 19:17:39.959: %PFINIT-6-ACTIVE_VS: Active supervisor is in virtual switch mode,
but SWITCH_NUMBER rommon variable not set on the in-chassis standby.
Setting SWITCH_NUMBER variable in rommon and resetting the in-chassis standby.
Resetting .......
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ここでは、設定が正常に機能しているかどうかを確認します。
ブート変数とコンフィギュレーション レジスタを確認します。システムが元のスーパバイザを起動し、適切な変数をすべて同期したら、このコマンドを入力して、手順が完了したことを確認します。
正常に完了した場合、すべてのスーパーバイザが起動し、同じバージョンのコードを実行します。ブート変数とスイッチ番号が完全に同期されるはずです。
ここでは、設定のトラブルシューティングに使用できる情報を示します。
スーパーバイザで新しいイメージが起動せず、bootdisk が壊れているか、またはブート可能イメージがない場合は、必要なイメージが含まれているスペアの CF カードを disk0 に挿入し、この手順を繰り返します。新しいスーパーバイザを新しいイメージで実行するときには、bootdisk をフォーマットし、disk0 から必要なイメージをbootdisk にコピーします。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
14-Jul-2014 |
初版 |