このドキュメントでは、VMware vSwitch/Distributed Switch と Cisco Nexus 1000v の両方にピン接続している仮想マシン(VM)に関する情報および例を示します。VM が通信に使用しているアップリンクを把握することは、トラブルシューティングと設計の両面で重要になります。
VMWare vSwitch/Distributed Switch と Nexus 1000v は、いずれもハッシュ法によるリンク アグリゲーション、および特定のポートへのピン接続をサポートしています。vSphere 5.1 以降、vDS では、LACP および「Route Based IP Hash」などの他の方式がサポートされています。 Cisco Nexus 1000v では、LACP および「Mode On」port-channel がサポートされています。
アップリンクにピン接続するハード VM は、vSwitch では「Route Based on Virtual Port ID」、Cisco Nexus 1000v では「mac-pinning」と呼ばれています。このドキュメントでは、VM が通信に使用しているアップリンクを判断する方法を説明します。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
VMWare ESX(i)
Cisco Nexus 1000V
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
vSwitch または vDS を使用して、VMWare ESX(i) ホストの CLI から esxtop コマンドを実行します。次に、n を押して、ネットワーキング セクションに移動します。
この出力では、USED-BY 列に仮想マシン、および TEAM-PNIC 列で使用されている vmnic を確認できます。ハッシュ アルゴリズムを使用した場合は、TEAM-PNIC 列には「All」と表示されます。
Cisco Nexus 1000v を使用している場合のコマンドは異なります。ESX(i) ホストの CLI から、vemcmd show port コマンドを実行します。mac-pinning 構成では、vmnic ごとに一意のサブグループ ID(SGID)が割り当てられます。
この出力は、VM から vmnic への SGID マッピングを示しています。VM の SGID と vmnic の SGID を一致させると、仮想マシンが通信に使用している vmnic が表示されます。LACP チャネルや手動ポート チャネルを使用している場合、すべての SGID が一意になります。
vemcmd show port vlans コマンドを実行すると、vmnic と VM の転送先の VLAN が表示されます。これは、トラブルシューティング時にも役立ちます。許可 VLAN リストには、特定の Local Target Logic(LTL)に転送している VLAN が表示されます。 どの LTL がどの VM 名にマッピングされているのか確認する場合は、前述の vemcmd show port コマンドの出力を確認してください。
以下は、ホスト CLI アクセスを利用できない場合にも、VSM から実行できます。
あるいは、アップストリーム スイッチの MAC アドレス テーブルで VM の MAC アドレスを確認します。この場合、スイッチが MAC アドレスを学習しているポートも確認できます。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
15-Jan-2013 |
初版 |