概要
このドキュメントでは、メディア コンバージェンス サーバ(MCS)7835 I3 が障害ドライブを認識する Cisco Unity Connection の問題と、問題に対処するために使用する方法について説明します。また、このドキュメントでは、ドライブが自動的に再構築されない問題にも対処します。
問題
Cisco Unity Connection MCS 7835 I3 が障害ドライブを認識し、交換する必要があります。障害ドライブは、ドライブ上のオレンジ色のライトによって示されるか、CLI から Show Hardware コマンドを入力したときに [State:Degraded] が [Logical Drives Information] に表示されます。
ドライブが機能している(有害な問題がない)場合は、次の情報が表示されます。
注:サーバ上のドライブ サイズは、画像で示したものと異なる場合があります。
トラブルシュート
サーバ ドライブに障害が発生した場合は、ドライブを交換する必要があります。
『Troubleshooting Guide for Cisco Unified Communications Manager which for 9.1.1』の「Cisco Unified Communications Manager System Issues」の章の、「Performing Failed RAID Disk Replacement」セクションで説明されている手順に従ってください。
手順が完了しドライブが再構築されたら(これには、サーバの種類によって 2 時間から 10 時間程度かかります)、CLI から Show Hardware コマンドを入力します。
手順が正しく動作すると、 [State:Optimal] が [Logical Drives Information] に表示されます。
注:サーバ上のドライブ サイズは、画像で示したものと異なる場合があります。
十分な時間が経過していて、引き続き [State:Degraded] が [Logical Drives Information] の下に表示される場合は、ドライブの再構築が行われていないか、完了していないことを示しています。
障害原因
RAID コントローラ上の古いファームウェアの存在は、自動ドライブ再構築が失敗する原因として最も可能性が高いものです。
Show Hardware コマンドからの出力を次に示します。[Raid firmware version] フィールドに注意してください。
注:バージョン 11.0.1-0042 は、このドキュメントが最初に公開されたときの最新のファームウェア バージョンです。
交換用ハードドライブが正しく装着され動作し、RAID コントローラが機能しているシステムに古いバージョンのファームウェアが存在することを確認したあと、RAID コントローラの実際の状態を確認するために、起動時に IBM MegaRAID ユーティリティを確認します。Cisco Unity Connection MCS 7835 I3 上の IBM システムの場合は、起動プロセス中に Ctrl キーを押した状態で H キーを押します。
解決方法
お使いのインターフェイスに前記の画像のような表示がある場合、次の手順を実行します。
- まだ RAID コントローラを開始していない場合は、サーバを再起動します。
注:このプロセスを実行する場合は、コンソールから行う必要があります。
この画面が表示された場合は(IBM Splash 画面が消えた後で)、起動プロセス中に繰り返し Ctrl キーを押した状態で H キーを押します。
- この画面が表示された後で、お使いの RAID アダプタを選択して [Start] をクリックします。
- このユーティリティ内のマウス機能で、設定されていないドライブをダブルクリックします(青文字で表示)。
これは、ドライブのプロパティを示しています。
- [Make Global HSP] (ホットスペア)オプションを有効にして、ドライブの再構築の進行状況を確認します。
- 完了したら、[Back] をクリックしてユーティリティを終了します。ボックスをリブートするかどうかを確認するダイアログが表示されます。
IBM サーバ上でのファームウェアの更新
MCS 78xx I サーバ上のファームウェア バージョンを更新するためには、次の手順を実行します。
- [Cisco.com] > [Support] > [Downloads] に移動し、[All Downloads] を選択します。
- [Products] から、[Unified Communications] > [Voice Servers] > [Cisco 7800 Series Media Convergence Server] に移動します。
- お使いの MCS サーバ モデルを選択します。
注:各バージョンには、CD にコピーできる ISO があります。サーバのファームウェアのアップグレードのために使用される手順を説明する、「Readme」ファイルも利用可能です。