概要
このドキュメントでは、ユーザごとのパーソナル レコーディングやコール ハンドラのグリーティングの前に再生する共通グリーティング(最初のウェルカム メッセージなど)を設定する方法を説明します。
前提条件
要件
Cisco Unity Connection(UC)に関する基本的な知識があることが推奨されます。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、UC バージョン 8.X 以降に基づいていますが、以前のバージョンにも当てはまる場合があります。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
設計
標準グリーティング(「シスコへようこそ...」など)は、ユーザごとのパーソナル レコーディングやコール ハンドラのグリーティングの前に再生する必要があります。
次に例を示します。
- コールが John のメールボックスに転送された場合:「シスコへようこそ。こんにちは、John です。私は…... "
- コールが Peter のメールボックスに転送された場合:「シスコへようこそ。こんにちは、Peter です。メッセージを残してください…..」
- コールがコール ハンドラに転送された場合:「シスコへようこそ。お電話ありがとうございます…..」
- コールがディレクトリ ハンドラに転送された場合:「シスコへようこそ。姓と名のスペル…..」
このドキュメントでは、ユーザのメールボックスまたはコール ハンドラに転送されたコールの PreGreeting レコーディングを、転送ルーティング ルールを使用して設定する例を紹介します。
注:ユーザのサインイン前に再生する、同様のグリーティングを設定するには、同じ手順に従って、転送ルーティング ルールの代わりに直接ルーティング ルールを使用してください。
PreGreetingMessage のコール ハンドラは、コールの入力を受け入れて、そのコールをユーザの内線番号、外線番号、またはディレクトリ ハンドラに転送するように設定することもできます。
設定
設定の概要を説明します。
- 新しいコール ハンドラ(例:PreGreetingsMessage)を作成し、メッセージを録音します。
- 条件を設定せずに新しい転送ルーティング ルール(例:PreGreetingsRule)を作成します(条件が設定されていなければ、すべてのコールがこのルールに一致します)。
- コールを PreGreetingsMessage コール ハンドラに送信するために PreGreetingsRule 転送ルーティング ルールを設定します。
- PreGreetingsMessage コール ハンドラを設定して、コール アクションとして [After Greeting] オプションを選択し、ドロップダウン メニューから [Route from Next Call Routing Rule] を選択します。
- 必要に応じて、PreGreetingsMessage コール ハンドラの発信者入力を設定します。
コール ハンドラの新規作成
- 管理者アカウントで UC Administration にログインします。
- [Call Management] > [System Call Handlers] に移動し、「PreGreetingsMessage」というコール ハンドラを新規に作成します。
転送ルーティング ルールの新規作成
- [Call Routing] > [Forwarded Routing Rule] に移動し、「PreGreetingsRule」というルーティング ルールを新規に作成します。
- [Send Call to] セクションで [Call Handler] を選択し、ドロップダウン メニューから [PreGreetingsMessage] を選択します。
- 条件を追加せずに保存します。
新しいコール ハンドラの設定
- [Call Management] > [System Call Handlers] に移動し、[PreGreetingsMessage] を選択します。
- [Edit] > [Greetings] に移動し、[Standard] を選択します。
- [Callers Hear] セクションで [My Personal Recording] を選択します。
- [After Greeting] セクションで [Call Action] を選択し、ドロップダウン メニューから [Route From Next Call Routing Rule] を選択します。
- [Recording] セクションで [Play/Record] をクリックし、グリーティングを録音します。
発信者入力の設定
コールをボイスメールに転送する場合、この機能を使用することで、メッセージを残す代わりにコールをディレクトリ ハンドラに転送するというオプションを発信者に提供できます。また、コールをオペレータ、ガイダンス、または発信者のシステムに転送するように発信者入力を設定することもできます。この例では、ディレクトリ ハンドラを使用して転送します。
以下が一例です。
- 電話がジョンのメールボックスに転送されます:「シスコへようこそ。9を押してユーザーを検索します。こんにちは、こちらはジョンです。私は…. "
- 電話がPeterのメールボックスに転送されます:「Welcome to Cisco. 9を押してユーザを検索します。こんにちは。This is Peter.メッセージを残してください…."
発信者入力を設定するには、以下の手順に従います。
- [Call Management] > [System Call Handlers] に移動し、[PreGreetingsMessage] を選択します。
- [Edit] > [Caller Input] に移動し、キー 9 を選択します。
- [Action] セクションで [Directory Handler] を選択し、ドロップダウン メニューから [Directory Handler Name] を選択します。
他にも以下のオプションがあります。
- 定義した内線番号にコールを転送するには、[Action] で [Transfer to Alternate Contact Number] を選択し、内線番号を定義します。
- 発信者が内線番号をダイヤルすることによってコールを転送できるようにするには、[Action] で [Conversation] を選択し、ドロップダウン メニューから [Caller System Transfer] または [User System Transfer] を選択します。転送のタイプの詳細については、『Cisco Unity Connection でのシステム転送の設定手順』ドキュメントを参照してください。
確認
現在、この設定に使用できる確認手順はありません。
トラブルシュート
現在、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。