はじめに
このドキュメントでは、Webexがプロキシミティを介してオンプレミスの登録済みデバイスとペアになっているときにコールを発信できない問題について説明します。
問題:オンプレミスの登録済みデバイスとペアになるとWebexがコールを発信できない
Webexアプリをオンプレミスのデバイスとペアリングしているときに、Webexアプリから発信コールを発信したりWebexミーティングに参加しようとすると、Webexから「This device does not allow you to start calls or join meetings using your Webex app.デバイスから直接コールを発信してください。問題を再現する手順を次に示します。
ステップ 1:図に示すように、Webexアプリはデバイスと正常にペア設定されます。
ステップ 2:会議に参加できるようになったら、Nowボタンをクリックして、図に示す参加画面を起動します。
ステップ 3:図に示すように、デバイスが選択されていることを確認し、[会議に参加] をクリックします。
ステップ 4:会議への参加をクリックすると、次の図に示すようなエラーが表示されます。
これらのエラーが必要な場合は、分析のためにWebexアプリからログを収集します。
Webexアプリケーションのログファイルの場所:
- Windows: %USERPROFILE%\AppData\Local\CiscoSpark
- MacOS:~/Library/Logs/SparkMacDesktop
ログレビュー
前述のログパスで、current_log.txtファイルを見つけ、次の点を確認します。
ログファイルのTelephonyDevices.cppおよびTelephonyService.cppサービスキーワードを使用して、クライアントが試行したコールを検索します。
2020-04-19T01:46:47.024Z <Debug> [0x1190cadc0] TelephonyDevices.cpp:1252 create:Creating device of type: PairedXApiDevice
2020-04-19T01:46:47.024Z <Debug> [0x1190cadc0] TelephonyService.cpp:3851 getSelectedCallDevice:Call Device created of type: PairedXApiDevice
コールを試行した後、次に示すようにコール失敗に対してスローされるエラーを確認する必要があります。
2020-04-19T01:46:47.029Z <Error> [0x1190cadc0] TelephonyDevices.cpp:1158 notifyXapiCallError:Notifying UI of call failure due to xAPI error : Call Control setting disabled for OnPrem Device
2020-04-19T01:46:47.030Z <Debug> [0x1190cadc0] TelephonyService.cpp:5436 notifyCallFailure:Will notify head about error
解決方法
この問題は、Proximity設定の下のCallControlが有効になっていない場合に発生します。デバイスの近接設定でコール制御を有効にする必要があります。これは、次のいずれかの方法で実現できます。
オプション 1デバイスのGUI
エンドポイントGUIにログインし、図に示すようにSetup > Configuration > Proximityの順に選択し、CallControlを有効にします。
オプション 2デバイスがCUCMに登録されている場合はCUCM
Cisco Unified Communications Manager(CUCM) Administrationから、Device > Phone > Select Affected Deviceに移動し、図に示すようにProximity設定までスクロールダウンしてコール制御を有効にします。
オプション3:デバイスのCLI
xConfiguration Proximity Services CallControl: Enabled
関連情報