Process Monitor Console(procmon)は、メイン インターフェイスのコンソール プロセスです。サイトの自動着信呼分配(ACD)の情報を間接的に照会するときに procmon を使用できます。ペリフェラル ゲートウェイ(PG)に常駐する Cisco Intelligent Contact Management(ICM)プロセスにより、次の操作を実行できます。
エージェント、スキル、サービス、およびコール データの一覧表示
ICM プロセス上でのトレースの増加
ACD 固有の情報に対するクエリー
次の項目に関する専門知識があることが推奨されます。
ICM PG のトラブルシューティングとサポート
このドキュメントの情報は、ICM バージョン 4.6.2 以降に基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Telnet セッションまたは DOS コマンド プロンプトから procmon を実行できます。procmon プロセスでは、ローカルとリモートの両方のコマンドがサポートされます。ローカル コマンドは procmon 内部で定義されますが、リモート コマンドは監視対象のプロセス内にユーザがプログラムする必要があります。このセクションでは、次のようなプロセスで使用するための基本的な procmon コマンドととプロセス固有のコマンドの一覧を提供しています。
Peripheral Interface Manager(PIM)
Computer Telephony Integration(CTI; コンピュータ/テレフォニー インテグレーション)Server(CTISVR; コンピュータ/テレフォニー インテグレーション サーバ)
Open Peripheral Controller(OPC)
以下が一例です。
Syntax: c:\>procmon /? Version: Release 4.6.2, Build 08799 Usage: PROCMon CustomerName NodeName ProcessName [SystemName] [/f InputFile] [/wait] [/stop] [/help] [/?]
注:この出力の最後の行は、スペースの制限により2行にわたって表示されます。
コマンドの基本的な一覧を表示するには、help を発行します。次のような一覧が表示されます。
コマンド | 定義 |
---|---|
エコー | コマンドラインのエコーの制御 |
emsmon | リモート EMS1 モニタ プロセスの制御(開始、停止、一時停止、再開) |
error_stop | エラー フラグでの停止設定の制御 |
help、? | ヘルプの表示 |
monitor_help、mhelp | モニタ サーバのヘルプの表示 |
monitor_sleep、msleep | 指定した秒またはミリ秒のスリープ |
quit、q | プログラムの終了 |
read_file、read | 別の入力ファイルへのコマンド入力のリダイレクト |
1 EMS = Event Management System
次の表では、トラブルシューティングの際に使用できるコマンドの一覧を提供しています。
コマンド | 定義 |
---|---|
pim_list_agents、la | PIM によって現在設定されているエージェントの一覧表示 |
pim_list_services、ls | PIM によって現在設定されているサービスの一覧表示 |
pim_list_skill_groups、lsg | PIM によって現在設定されているスキル グループの一覧表示 |
acd_debug、debug | debug トレースのオン/オフ |
pim_list_trace、ltrace | 現在の PIM トレース ビット設定の一覧表示 |
pim_trace、trace | PIM トレース ビットのセットまたはリセット |
pim_dump_periph、acdperiph | ペリフェラル オブジェクトのコンテンツのダンプ |
QUIT | procmon の終了 |
各コマンドには個別の構文が存在します。構文を確認するには、末尾に /? を続けたコマンドを発行します。
注:各ペリフェラルタイプには、異なるコマンドセットが含まれています。各ペリフェラルに関連付けられているコマンドの一覧の場合は、mhelp を発行します。
出力例を次に示します。
>>>>la SkillTarget ID Periph# C Ext# Inst# ActGroups 5000 6000 Y Yes 3000(3000) <1/ 1> [BO] [265436],<2/ 2> [BO][866278] 5001 6001 Y Yes 3001(3001) <1/ 1> [AV] [59704], <2/ 2> [AV] [59704] 5002 6002 Y No -1(-1) 5003 6003 Y No -1(-1) 5028 6030 Y No -1(-1)
>>>>ls SkillTarget ID Periph# C SerMem Pri SerTH SLType PSLType Ext# 5017 6500 Y 1 2 30 1 4 5018 6501 Y 2 1 30 1 4 5019 6502 Y 3 1 30 1 4
この出力では、SLType は、ペリフェラルと関連付けられている各サービスの ServiceLevelType フィールドのデフォルト値を示しています。この値は、ICM によるサービス レベルの算出方法を示しています。個々のサービスのデフォルトを上書きできます。
PSLType は、ペリフェラルと関連付けられている各サービスの PeripheralServiceLevelType のデフォルト値を示しています。個々のサービスのデフォルトを上書きできます。
>>>>lsg Periph# Pri C SkillTarget ID Ext# 1 0 Y 5007 6900 1 1 Y 5008 6900 1 2 Y 5009 6900 2 0 Y 5010 6901 2 1 Y 5011 6901 2 2 Y 5012 6901 3 0 Y 5013 6902 3 1 Y 5014 6902 3 2 Y 5015 6902 3 3 Y 5016 6902 >>>>debug /? Usage: acd_debug [/noagent] [/agent] [/agent+] [/agent++] [/nobri] [/bri] [/bri+] [/nocall] [/call] [/call+] [/nocms] [/cms] [/cms+] [/csc] [/csc+] [/nocsc] [/noconfig] [/config] [/nocv] [/cv] [/noerror] [/error][/nohb] [/hb] [/noopc] [/opc] [/nopost] [/post] [/nosim] [/sim] [/notg] [/tg] [/notimer] [/timer] [/notp] [/tp] [/tp+] [/trace] [/novq] [/vq] [/warning] [/nowarning] [/all] [/noall] [/set UserSetBit] [/help] [/?] >>>>debug /call+ /post /agent Trace: AGENT CALL+ POST UserTraceLevel=0xE848200003FFFFFF800E00000000000000000000000040 Time stamp: 09/13/02
注:デバッグ機能は、プロセスがアクティブの間のみアクティブです。プロセスが終了すると、debug ユーティリティは機能しなくなります。トレースを永続的にするには、UserTraceLevel 行に表示された 16 進数の数値をレジストリ内の EMS トレースに追加します。
>>>>acdperiph BuildNum: 08799 (Rel 4.6.2) Time: 06/11/02 16:27:40 SwitchTime=08/26/02 13:56:22, DefRoute=CTIVarMap-NNNNNNNNNN (y=PIM access)CTIString= CVBridge=[G3MsgRecvCnt=169239 (0x29517) Min/AllBrisUp=1/1 NumMonitored=1 PhysBris=0x1 RtBris=0x0 BadBris=0x0] Bri[0] State=ACTIVE GoIdle=0 [NtwrkCngstn[Forced=F Switch=F] Window=10000 MsgDlyTime=500 BriCfgParams(Exp.) = [*CvHost[0]=taclab1g3 CvHost[1]= ] Msgs [Sent=157095 (0x265a7) Recv=169239 (0x29517) ] [SA0id=314182 LastSA0IdRecvd=31482 Msgs [SendQ=0x0 SentQ=0x0 RecvQ=0x0 ] Msgs [PriSendQ=0x0 RecvQ=0x0 ] [ActiveAssoc[Avail=2033 Locked=11] OutstandingSent=0x0 Reg{MaxAllowed=4 ChkMtrs=1 ChkMsgRates=1 [Meters/Sec (Enabled: Min 0.00 Avg 0.17 Max 2.45 (Tot 28840.16 Samples 229013 SumAvg 0.13)] [NotEnabled] Timers=[3PMC=4 ACDSplt=61 AgntCls=30 AgntSt=240 BriHB=60 CfgRtry=900 StlBriMsg=10 SwtchTm=30 TG=60 StatMntr=28800 StatMntrInit=120] SwitchTime=08/26/02 13:56:22 NumActiveCalls=0 NumAgentsSeen=2 ProcessName=pim1 ShutdownType=1 Dumplex=1 Side=0 GeoTelBaseDir=C:\icr\lab1\PG1B RegistryBase=ICR\lab1\PG1B DMPSystemID=1 MDSConnections=1 MDSPIMHandle=33 MDSOPCHandle=1 PIMHeartBeatTime=-1 CTIRestarts-0 RoutingClientState=SHUTDOWN State=ACTIVE StateInitTime=08/27 10:06:55 (16.9 day) Time stamp: 09/13/02 10:32:36 >>>>
注: acdperiphの詳細は、『Procmonを使用したAvaya Definity G3のトラブルシューティング』を参照してください。
PIM、MIS、および CTISVR のプロセスでトレースを起動するには、procmon を使用できます。
構文:procmon custid nodeid processname。
使用例は procmon bt pg1a pim1 です。
>>プロンプロードでmhelpと入力して、Procmonのヘルプにアクセスします。たとえば、>> mhelpと入力します。
トレースの追加:トレースを追加するには、sxtrace、scrtrace、およびsatraceコマンドを使用します。with/allを使用します。sxtraceの使用例は、>>sxtrace /allです。svxtrace、svcrtrace、および svatrace のコマンドを発行して、トレースを保存する必要もあります。スペクトラムの問題にトラブルシューティングを行う場合は、3 つのトレース レベルのすべてを追加し、保存することが推奨されます。
トレースの削除:トレースを削除するには、cxtrace、ccrttrace、およびcatraceコマンドを使用します。with/allを使用します。cxtraceの使用例は、>>cxtrace /allです。トラブルシューティングの完了時にはトレースを削除することが常に推奨されます。
Ems logs – すべてのトレースで、regedt32のEmsLogFileMaxおよびEmsAllLogFilesMaxの設定を増やす必要があります。これらの値へのパスは次のとおりです。
HkeyLocalMachine\Software\Geotel\ICM\custid\PGxx\EMS\CurrentVersion\ Library\Processes\processid
注:この値は、スペースの制限により2行にわたって表示されます。
PIM、MIS、および CTISVR のプロセスでトレースを起動するには、procmon を使用できます。
構文:procmon custid nodeid processname。使用例は procmon bt pg1a pim1 です。
Procmonのヘルプにアクセスするには、>>プロンプトでmhelpと入力します。たとえば、>> mhelpと入力します。
トレース:ltraceコマンドは、使用可能なすべてのトレースオプションを表示します。>>プロンプトでtrace xact*と入力し、トランザクション・リンクトレース(sxtrace)を適用します。trace spectrum* コマンドを使用して Agent トレースを適用します。
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
02-Nov-2006 |
初版 |